厳冬期の爺ヶ岳東尾根は再びピーク3で敗退

2022年03月02日(水) [日帰り]

• GPS: 10:19
• 距離: 7.2km
• 登り: 1,048m
• 下り: 1,053m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:12
• 休憩: 0:06
• 合計: 10:18

5:06 鹿島山荘
10:17 10:18 ジャンクションピーク
12:05 12:09 ピーク3
13:11 13:11 ジャンクションピーク
15:20 15:21 鹿島山荘
15:24 ゴール地点

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口の駐車スペースは、綺麗に除雪されていて、7〜8台くらい停めれます。

コース状況／危険箇所等

気温が緩んでくると、踏み抜き多数。特に最初の超急斜面を下りる時は、足を出す度に踏み抜くので慎重に。

その他周辺情報

一番近いのは、大町温泉郷の薬師の湯https://o-yakushinoyu.com/
葛温泉の高瀬館は空いていて、露天風呂が広いのでおススメです。http://www.takasekan.com/hot-spring/

写真

3/2 5:02

鹿島山荘玄関横のポストに登山届を出してスタート。
既に1台車が停まっていたので、トレースが付いています。

3/2 5:07

おばばの碑の横を通って行きます。

3/2 5:11

砂防ダムの堰堤の方に行くのかと思ったら、ここからいきなり正面の超急斜面を登っています。ええぇーマジかぁー。仕方ないからトレースに従って登ります。

3/2 6:14

トレースは、少し登った後、横にトラバースしてまた下っていました。
超急斜面をまた下るのも嫌なので、ラッセル覚悟でそのまま超急斜面を登ってきました。

3/2 6:14

テン泊装備の上に、超急斜面を膝下くらいの深さラッセルするのは、さすがにしんどいです。少し休憩する間に地元大町から来たという後発の人に先に行ってもらいました。

3/2 7:26

昨夜はそこそこ雪が降ったようで、ワカンを付けていても膝下くらいの深さまで沈みます。

3/2 9:48

急斜面を見る度に、明日は暴風の予報だし、止めて帰ろうかなぁーと心が折れかけます。

3/2 9:48

前に来たときは、雪庇でやせ尾根っぽくなっていた所ですが、今回は、特に普通ですね。

3/2 10:27

ジャンクションピーク先の斜面。ようやくガスが少し取れてきました。

3/2 10:27

鹿島槍ヶ岳が姿を現しました。

3/2 11:12

ガスに隠される爺ヶ岳。

3/2 11:13

こちらは鹿島。ガスの動きが速い。

3/2 11:21

P3手前の斜面からの爺ヶ岳。風が強くて雪煙が上がっています。

3/2 11:21

鹿島からもかなり雪煙が上がっています。
今日でこの状態だと明日はどんだけ凄いんだろう？

3/2 11:22

P3への登り。この先で先行者を抜かして、P3までは自分がラッセルしました。

3/2 12:04

P3からの爺ヶ岳。風が強くて時折20m以上の突風が吹きますが、眼前にせまる爺ヶ岳がかっこいい！

3/2 12:04

こちらの鹿島もかっこいい。

3/2 12:04

遠見尾根と五竜岳も見えます。あっちは一般ルートなのでこっちよりは歩きやすいかな。

3/2 12:04

強風で柔らかい雪が吹き飛ばされて、登山者の足跡や、ストックを突いた跡が浮かび上がっています。

3/2 12:27

眼下には大町の街並み。明日テントで停滞してあさって登頂も考えましたが、下山後すぐ仕事はかなりきついので、今日はP3で撤退します。

3/2 12:35

ジャンクションピーク付近。さっきつけたばかりのトレースが跡形もなく消えています。風の力ってスゴイ！

3/2 12:45

お腹が空いてきたので、ちょっと休憩。大町のデリシアで買ったビタミンちくわ。
長野では当たり前に売っていますが、首都圏では見たことがないです。秘密のケンミンshowで出てたかも。

3/2 13:17

登ってくるときに、木の枝がザックに引っかかるのが嫌で迂回しようとしたら、まともにツリーホールに落ちた所。両足が浮いていて脱出するのに難儀しました。
深さ3メートルくらいはありそうです。

3/2 14:10

来る時は正面から登って来ました。

3/2 14:10

下りは左に下りてみます。一旦下りかけましたが写真を撮るために戻ってきたので、トレースがはっきりしています。

3/2 15:14

最後の超急斜面。気温が高くて、足を一歩出す度に踏み抜きました。ここは時間を掛けて慎重に下った方がいいです。

3/2 15:25

駐車場に無事下りてきました。今日明日の雪の状態と天気では、途中敗退も仕方がないです。でもP3からの爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳の雄姿が見れたので満足です。

撮影機器：

サイバーショット DSC-WX350 SONY

装備

個人装備

長袖シャツ ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック アイゼン ピッケル スコップ 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒（保温性） ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット

感想

BNR32GTR

昨年忘れ物多数で敗退した爺ヶ岳の東尾根ルート。満を持して臨みましたが、再び敗退でした。
1泊2日+予備日1日あれば、へたれな自分でも行けるかなと計画しました。
初日と3日目はてんくらではAでしたが、2日目がCで超爆風の予報。
P3かそのすぐ下あたりに幕営して、夜中のうちに出発して超爆風になる前に登頂してそのまま下りるか、もう1日テントに泊まって、3日目は下りるだけなら何とか行けないかぁーと目論んでいましたが、P3手前で時折20m以上の爆風が吹き荒れる状態。

今日の時点でこんだけ風が強かったら明日はどんだけ強いんだろうと思いました。
3日目は爆風も収まる予報だったので、2日目はテントで停滞して3日目に登頂も考えましたが、おととし超爆風の中八方尾根の第三ケルンで撤退した時、ツェルトごと吹っ飛ばされた登山者がいて、残念ながら1人亡くなられた事もありましたし、3日目登頂後すぐ下山して翌日仕事だと、さすがに体がきついなぁーと思って、潔く撤退を決めました。

途中何度も明日は爆風の予報だし、止めてもう帰ろうかなぁーと思いましたが、取り敢えず幕営予定地まではたどり着けたので、満足してます。

結果的には食料も3日分持って来たりテントやシュラフ、スコップなど不要な物をたくさん持ってきたことになりましたが、山では何が起こるかわからないですし、特に今日のような天気や雪の状況だと余計にそうですね。
また天気のよさそうなときを狙って、次こそはリベンジしたいと思います。