記録ID: 4087271
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ハイキング
箱根・湯河原
城山、上野三角点峰、湯河原梅林
2022年03月17日(木) [日帰り]
神奈川県
OLTA
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 04:29
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 838m
- 下り
- 679m
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| 天候 | 薄曇りから晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
帰り 幕山公園バス停（ゴール）からJR湯河原駅へ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山道の脇に662.6m点（上野三角点峰）がありますので、折角の機会だからと思って立ち寄ってみました。頂上まではそれなりに順調でしたが、そのあと破線を追って西に進み、（何の残骸か不明ですが）石積みを確認しました。まもなく道形はほとんどなくなり、元の登山道に戻りたいのですが、それに適当な地点がなく、最後は登山道が最接近する地点で何とか登山道に降り立ちました。 通常のコースをたどるかぎり、危険箇所はなしです。 |
写真
JR湯河原駅iの広々した駅前広場では、土肥実平とその妻の像が出迎えてくれました。まず約10分の距離にある山神の樹叢に立ち寄ったところ、住宅地のすぐ傍にありながら、ひっそりと小暗い空間になっていました。案内板には「治承年間、土肥実平が居住した当時、山神として祭られた祠の周辺に自然発生していたものといわれている」とありました。面積は620�屐▲織嵶單�要素を持ち、暖帯性のホルトノキを主体とする極めて貴重な樹叢であることから、昭和14年に国の天然記念物に指定されました。
3/17 7:55
JR湯河原駅iの広々した駅前広場では、土肥実平とその妻の像が出迎えてくれました。
まず約10分の距離にある山神の樹叢に立ち寄ったところ、住宅地のすぐ傍にありながら、ひっそりと小暗い空間になっていました。案内板には「治承年間、土肥実平が居住した当時、山神として祭られた祠の周辺に自然発生していたものといわれている」とありました。面積は620�屐▲織嵶單�要素を持ち、暖帯性のホルトノキを主体とする極めて貴重な樹叢であることから、昭和14年に国の天然記念物に指定されました。
まず約10分の距離にある山神の樹叢に立ち寄ったところ、住宅地のすぐ傍にありながら、ひっそりと小暗い空間になっていました。案内板には「治承年間、土肥実平が居住した当時、山神として祭られた祠の周辺に自然発生していたものといわれている」とありました。面積は620�屐▲織嵶單�要素を持ち、暖帯性のホルトノキを主体とする極めて貴重な樹叢であることから、昭和14年に国の天然記念物に指定されました。
城願寺の仁王門をくぐり、石段を登り詰めた右側にビャクシンが雄々しく屹立しています。土肥実平の手植と伝えられ、幹周6m、樹高20m、推定樹齢800年の巨木かつ老木です。
3/17 8:05
城願寺の仁王門をくぐり、石段を登り詰めた右側にビャクシンが雄々しく屹立しています。土肥実平の手植と伝えられ、幹周6m、樹高20m、推定樹齢800年の巨木かつ老木です。
城願寺は、この地の豪族土肥実平が、万年の世までも家運が栄えるように「萬年山」と号し、持仏堂を整えたことが始まりとされています。
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3/17 8:09
城願寺は、この地の豪族土肥実平が、万年の世までも家運が栄えるように「萬年山」と号し、持仏堂を整えたことが始まりとされています。
石橋山で負け、山中をさまよった源頼朝主従八騎は、船で安房に向かうことを決めますが、源氏にとって「八騎」というのは不吉な数であり、七騎にするように土肥実平に命じ、実平は自分の息子遠平を下船させました。謡曲『七騎落』は実平親子の情を描き、七騎堂には頼朝七騎の木像が祭られています。
3/17 8:06
石橋山で負け、山中をさまよった源頼朝主従八騎は、船で安房に向かうことを決めますが、源氏にとって「八騎」というのは不吉な数であり、七騎にするように土肥実平に命じ、実平は自分の息子遠平を下船させました。謡曲『七騎落』は実平親子の情を描き、七騎堂には頼朝七騎の木像が祭られています。
城願寺は土肥実平の菩提寺であることから、土肥一族の墓所があります。嘉元2年（1304年）銘のある鎌倉様式の五層塔のほか、永和元年（1375年）銘のある宝筺印塔など66基の墓石が並び、ひときわ高いのが実平の五輪塔です。江戸幕府から全国地図製作の命を受け、全国を測量中の伊能忠敬測量隊も、文化12年（1816年）に墓所を参拝しました。
3/17 8:08
城願寺は土肥実平の菩提寺であることから、土肥一族の墓所があります。嘉元2年（1304年）銘のある鎌倉様式の五層塔のほか、永和元年（1375年）銘のある宝筺印塔など66基の墓石が並び、ひときわ高いのが実平の五輪塔です。
江戸幕府から全国地図製作の命を受け、全国を測量中の伊能忠敬測量隊も、文化12年（1816年）に墓所を参拝しました。
江戸幕府から全国地図製作の命を受け、全国を測量中の伊能忠敬測量隊も、文化12年（1816年）に墓所を参拝しました。
源頼朝が石橋山の合戦に敗れ、土肥の椙山（すぎやま）に逃げる途中、休憩をとってぬいだ兜をこの石の上に置いたことから、兜石と呼ばれています。石の形も兜に似ていました。
3/17 8:49
源頼朝が石橋山の合戦に敗れ、土肥の椙山（すぎやま）に逃げる途中、休憩をとってぬいだ兜をこの石の上に置いたことから、兜石と呼ばれています。石の形も兜に似ていました。
近くには立石があり、頼朝が「垂直に立てば天下を取れる」と運試しに念じて投げたところ、見事に立ったことから、運が開けたと言い伝えられています。
3/17 9:02
近くには立石があり、頼朝が「垂直に立てば天下を取れる」と運試しに念じて投げたところ、見事に立ったことから、運が開けたと言い伝えられています。
近づきくる春の足音が聞こえてくるようで、頭上に咲いているのは彼岸桜でしょうか。
広い山頂は新神奈川八景にも選ばれ、土肥城址の石碑が建っています。『新バリエーションハイキング』（松浦隆康著）には、「あえてこの高所に居城を建てる必要性があったかどうかは疑問であり、見晴台であったのではないかと思う」とあります。下から1時間半も急な登りを強いられることを考えれば、私も同感です。
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3/17 9:28
広い山頂は新神奈川八景にも選ばれ、土肥城址の石碑が建っています。
『新バリエーションハイキング』（松浦隆康著）には、「あえてこの高所に居城を建てる必要性があったかどうかは疑問であり、見晴台であったのではないかと思う」とあります。下から1時間半も急な登りを強いられることを考えれば、私も同感です。
『新バリエーションハイキング』（松浦隆康著）には、「あえてこの高所に居城を建てる必要性があったかどうかは疑問であり、見晴台であったのではないかと思う」とあります。下から1時間半も急な登りを強いられることを考えれば、私も同感です。
のどかな春霞が水平線にたなびき、わずかに初島の島影を望める程度で、春の気配が山頂にそこはかとなく漂っていました。
3等三角点峰（点名:上野）の662.6m点は登山道の脇にあり、雑木に囲まれた心地よい山頂でした。このあと破線を追って西に進みましたが、石積みを見たあと道形は怪しくなり、最後は登山道が最接近する所から登山道に降り立ちました。
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3/17 10:01
3等三角点峰（点名:上野）の662.6m点は登山道の脇にあり、雑木に囲まれた心地よい山頂でした。このあと破線を追って西に進みましたが、石積みを見たあと道形は怪しくなり、最後は登山道が最接近する所から登山道に降り立ちました。
洞窟内には「土肥椙山観音像群」と呼ばれる20以上の石仏が安置されています。頼朝が身を隠したと言われている洞窟ですが、あの有名な「梶原景時が有情を慮った」のは、北方にある〈土肥大杉跡〉です。
3/17 10:37
洞窟内には「土肥椙山観音像群」と呼ばれる20以上の石仏が安置されています。頼朝が身を隠したと言われている洞窟ですが、あの有名な「梶原景時が有情を慮った」のは、北方にある〈土肥大杉跡〉です。
湯河原梅林は、約4,000本の紅梅・白梅が「梅のじゅうたん」のように咲き誇り、ほのかな梅の香りに包まれています。しばらく散策路をたどり、休憩舎で一休み、花の写真を取りながら、約1時間をのんびり過ごしました。
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3/17 11:50
湯河原梅林は、約4,000本の紅梅・白梅が「梅のじゅうたん」のように咲き誇り、ほのかな梅の香りに包まれています。しばらく散策路をたどり、休憩舎で一休み、花の写真を取りながら、約1時間をのんびり過ごしました。
幕岩をクライミングするクライマーの眼には、足下の「梅の海原」はどのように映ったことでしょう。
感想
1.土肥実平の湯河原
個人的なことですが、私の今年の山歩きのテーマの一つが、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にちなんで計画を立てることでした。今回は土肥実平ゆかりの地、湯河原を訪ねました。また、そろそろ梅の季節も終盤を迎え、湯河原梅林では恒例の「梅の宴」も終了しましたが、花の散りぎわの美しさを心に留めることができました。
2.高山樗牛の『わがそでの記』
高山樗牛は『わがそでの記』の中で、城山からの春の風光を「海原とほく見わたせば、相模、安房の山々、雲かかすみのすがたおもしろく、大島がねにたつけぶりの、春風にたなびけるに、水や空とも分ちかねたり。うしろに日金、十國の山々を負ひて、前には天、空、海の間にも一湾の春を擁する風光は、筆にはなかなかに及びがたし」と描写しています。
これは『新バリエーションハイキング』（松浦隆康著）の孫引きになりますが、湯河原城山からの展望となりますと、かねてより、樗牛の描写を連想してしまいます。この日は、ちょうど浅春の霞空になりそうな予感もあり、樗牛の風景を実地体験できたことは内心うれしかったです。
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