早春の頭陀ヶ平へ(丸尾〜木和田尾)
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 1,025m
- 下り
- 1,026m
コースタイム
稜線の冷川岳(10:30)〜白瀬峠:昼食(10:55/11:25)〜
頭陀ヶ平(11:50/12:25)〜坂本谷分岐(12:50/13:10)〜
子向井山(13:45)〜中電巡視路入口(14:40)〜山口配水地(14:45)
天候 | 薄曇り時々晴れ (早朝の雨も上がり、時折薄日も射すまずまずの天気でした。) 【気温】 登山開始時:8℃ 頭陀ヶ平:10℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
丸尾:前半は雑木林の野性味感じる尾根の急登→ 主尾根?が広がり二重山稜を思わせると寒山も近い→ 寒山を過ぎると、次第に安定した北鈴鹿らしい尾根に。 指標は有りませんが、踏み跡は意外にしっかりしており、 要所に着けられた赤ペンキ(薄くかすれた)が案内してくれました。 注意ポイントは寒山のピークで、そのまま直進方向の尾根に乗らず 90度左折して冷川岳へ向かいます。(登り下り共に要注意!) 【積雪】 丸尾:稜線手前のピーク付近から上は豊富な残雪(40cm? 木和田尾:稜線〜中電避難小屋付近まで豊富な残雪(40cm? どちらも900m?以下はほとんど雪が無く、 準備したワカンもアイゼンも出番が有りませんでした。 今日出会った人はゼロでした。 【山口周辺には白瀬を冠した場所が多い。 いなべの人は「白船峠」よりも「白瀬峠」と呼ぶほうが多いのでは ないだろうか?】 |
写真
感想
昨秋、見事な紅葉を見せてくれた丸尾の尾根が気になっていた。
入口がわからず保留にしていたが、alpsdakeさんのおかげでそれも判明したので、
来週に予定していた計画を早めて、早速出掛けよう。
幸い早朝の雨も上がり山行には支障なさそうだ。
冷川谷?の谷音を聞きながら冷川林道を進み、
剥き出し大岩壁の下を過ぎると、すぐに荒れた谷に出る。
伏流なのか流れの無い谷底を行くと、土砂に埋もれた堰堤の先に
赤いリボンを見つける。
ここから薄い踏み跡の作業道に入り荒れた感じの小谷を遡る。
やがて谷を二股に分ける小尾根で忠実に主尾根を目指すが、
流石に破線ルートだ。野性味を感じる尾根の急登が続く。
石柱の立つ主尾根に合流する頃には額に汗がにじみ、上着が邪魔になって来た。
傾斜も僅かに緩むのでここで、小休止を兼ね衣類調整していく。
雑木林に囲まれた尾根も再び傾斜を増してくる。
尾根に乗ったり尾根下をからんだりしながら高度を稼ぐと、
左手にちらちらと頭陀ヶ平の鉄塔が見えるようになり、
尾根も二重山稜を思わせる広がりを見せると
ピークに出て幹に「寒山650m」のプレートを見つける。
ここで誘われるように直進すると明瞭な尾根筋は北へ向かっているので、
注意を要する場所だ。
左折が冷川岳方向だと確認して一息入れる。
(このピークが登りも、下りも大事なチェックポイントだ。!)
90度左へ向いて下るとすぐに尾根は痩せて大きな崩壊地に出る。
足元を確保して、崩壊地を越えて望める国道や御池岳を展望した後、
左斜面を固定ロープで下り、一息登り返して紛らわしい尾根を左に見送ると
(下山時には左折を意識したい場所だ。)やっと落ち着いた明瞭な尾根になる。
800mのピークを越えると、コースが見通せるがコルからは一気に高度を上げていくようだ。
急登を登りきった場所は豊富な積雪に覆われた広いピークで、
そこはまだ稜線手前のピークだった。
気を取り直して、一段と傾斜を増した最後の急登を喘ぐとやがて斜面が広がって
今度こそ県境稜線に出る。稜線にはトレースが連なり御池岳の人気が伺われる。
幹に「冷川岳」の刻みを見つけるが目立ったピークではなく、
丸尾への下降点は曖昧だ。
リボンやペンキをよく確認してから左折して白瀬峠へ向かう。
雪庇のできた稜線は緩やかな起伏で延びていく。
しばらくして「冷川岳」の指標を見送り僅かに下ると白瀬峠で、
残るトレースが十文字に交差している。
珍しく誰もいないので、日当たりの良い一等地を選んで昼食タイムにしよう。
春を感じながら静かで穏やかな一時を過ごした後、稜線を頭陀ヶ平へ登り返す。
峠から緩んだ雪を踏んで樹林を抜けると、二本の鉄塔が並ぶ頭陀ヶ平となり
一気に展望が広がる。三角点にザックを降ろしてゆっくりしょう。
あいにく周囲の山はガスがかかり、
眼下に広がるいなべの市街や辿った丸尾が眺められるのみだ。
たった今歩いた寒山から県境稜線に至る丸尾の尾根筋を確かめながら眺めていると
急にガスが晴れ御池岳の全貌が姿を現し、雲上には輝くような伊吹山も・・・。
期待してしばらく粘ってみたが天狗岩から御在所岳方面のガスは晴れそうもない。
あきらめて下ろう。
送電線に沿って深い雪に埋まった尾根を一気に坂本谷まで下る。
余裕が有れば坂本谷へ下って福寿草を探したかったが、
13時近いので今日はあきらめて予定通り、木和田尾を子向井山経由で下ろう。
No204鉄塔から山腹を下りのNo205鉄塔をくぐって、
岩の集まる斜面をトラバースするとNo205巡視路入口も近い。
丸尾は雑木林に覆われ展望の無い、前半は野性的な落ち着きの無い尾根だった。
寒山を過ぎたピーク辺りから鈴鹿の尾根らしい安定した尾根に変わる。
県境稜線だと思ったピークの先にまだ急登が控えているのがわかった時は、
少しめげてしまったが、山口地区から御池岳へのルートとして、
特に下山コースとして使う人は多いのではないだろうか。
前半と後半は雰囲気が変わり、登り甲斐の有るマイナールート:丸尾は
冷川谷を挟んだ木和田尾とは一味違った尾根だった。
今度は紅葉の時期に訪れたいと思う。
コメント
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こんばんは。
1月に藤原から冷川まで歩いた時とは,
だいぶ景色が変わっています。
春ですね。
冷川への登山道が有るとは知りませんでした。
御池に登るときの選択肢の一つになりますね。
いよいよ鈴鹿は,新芽の季節かな?
totokさん 今晩は。
ワカンもアイゼンも荷物になっただけでした。
稜線では雪解けの脇に緑の苔、春を感じさせる眺めでした。
これから三寒四温を繰り返して春になるんですね。
また寒波がやってくるようですが・・・。
御池岳の、ずっしりした全容が
雄大ですね。
このあたり、鈴鹿の山の奥深さを
感じますね。御池岳、東海地区からは
縁遠い山になったままですが
この方面からの、アプローチも
いいですね。体力要りそうです。
雪解けが進み、春の近さを感じました。
komakiさん コメント有難うございます。
頭陀ヶ平から紅葉の丸尾を眺めて、より一層気になっていましたが、
情報が少なく入口がわからずに躊躇っていました。
幸いalpsdakeさんに教えていただく事が出来、早速行ってきました。
こんな所にも先人の生活を伺わせる踏み跡が続いている事に、
少し驚きました。
展望は有りませんが、歩き甲斐の有る尾根でした。
いつもレコ参考にしてしまうのですが、いろんなルートご存知で流石ですね。
しかも、旬を把握されていてタイムリーに上っていらしゃるご様子がベテランを感じさせます。
四季を通じていろんな表情を楽しんでいらしゃいますね。
higurasiさん コメント有難うございます。
雪の状況が掴めず装備も一式用意して向かいましたが、
汗をかくほどの気温で、結局使わずじまいでした。
丸尾の前半は野性味あふれるコースで、後半やっと鈴鹿らしい
落ち着いた尾根に変わり、違う雰囲気を味わえました。
稜線と思ったら先にまだ急登が待ち構えていた時は、
心が折れそうになりましたが・・・。
又一つお気に入りコースが増えました。
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