記録ID: 412462
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積雪期ピークハント／縦走
大山・蒜山
烏ヶ山南西尾根（直登）〜木谷
2014年03月03日(月) [日帰り]
鳥取県
さっぱん
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 727m
- 下り
- 726m
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奥大山スキー場（9:19）〜最上段のリフト（10:03）〜南西尾根取り付き〜1201ピーク（10:47）〜南壁登はん開始（12:15）〜南峰（12:45）〜周辺散策、その後本峰目指して進む〜烏ヶ山本峰（13:03〜14:04）〜本峰と南峰の鞍部から下降開始（14:13）〜木谷を下る〜奥大山スキー場（15:39）、所要時間6時間20分
| 天候 | 早朝雨、その後曇り、午後から晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
スキー場の端を歩かせてもらい南西尾根に取り付くのが一番効率が良いと思います。が、この日はまず道路を少し歩いた後、右の尾根に取り付いて高度をかせいでいきました。スキー場を歩いたのが最後の数分だけです。 最終リフト付近から、左から回り込むようにして南西尾根に取り付きました。 1201ピークが距離的には中間地点です。ここまでは雪庇に多少気を配る必要がありますが、バリエーションルートとはいえないような平易な尾根歩きです。 1201ピーク以後は傾斜が増し、尾根に忠実に歩いていくと南壁が立ちはだかります。自分には三つのルートが思い浮かびました。 �‘酳苗湘� �⊆愧�（向かって右の谷）トラバース〜ルンゼ登はん〜右尾根とりつき〜南峰 ��左の斜面トラバース〜左尾根とりつき、登って南峰もしくはそのまま左の沢を詰めて本峰へ ＊全部私感です。 いちおう「南西尾根」を登るわけですから、�△鬚靴疹豺腓脇鄒照�根とはいえないと思います。このルートのほかには、左の尾根を下部から登ることもいいのかもと思いました。その場合はもしかしたら木谷を遡行して取り付くのが似合っているかもしれません。 自分は�，瞭酳苗湘个鯀�択。この日は雪崩注意報がでており、新雪もまぶりついていたこともあり、差し込んだピッケルがずずっと下がってくることがありました。緩い雪面もあればクラストした箇所もあり、その都度ピックとブレードを使い分けていきます。潅木があるので、余計なものはザックに取り付けない方がいいと思います。 南峰に到着したあと、残すは本峰登頂です。本峰では細尾根が続いており、岩と潅木がミックスされていることからけっこうな難易度に思います。 本峰を極めたあとの下山ルートはあれこれありそうですが、自分は単独で自転車ももってきてなかったので、スキー場にできるだけ近いところに下山したい。なので、南西尾根を再び戻るか、木谷を下り駐車場にたどり着くかでした。登はんしてきた箇所を下るのは冒険だったので、本峰と南峰のコルから傾斜が緩い沢を尻セードで下降し、木谷へ合流しました。 木谷は川を右岸、左岸を状況によって切り替えながら下ります。左岸を下る割合が多かったです。 |
写真
少しだけ道路を歩いて右側の尾根に取り付きます。スキーの先行者さんが道路をそのまま歩いていかれました。
最終リフト。えっちらおっちら尾根を歩いてきたのでけっこうな時間がかかりました。
この日は強風注意報。地吹雪を写真におさめることができました。でも風は次第に弱まっていきます。トラロープの高さからするに、前回きたときよりもだいぶ積雪量が減っていますね。
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この日は強風注意報。地吹雪を写真におさめることができました。でも風は次第に弱まっていきます。トラロープの高さからするに、前回きたときよりもだいぶ積雪量が減っていますね。
1201ピーク。1時間半ほどで到着。だいたい思い描いていた通り。ここまでトレースなし。きっと以降もないんでしょう。
1201ピーク付近からみた烏ヶ山。三つのピークが近場にある面白い山ですね。だいたい赤線のルート取りをしました。
遠望していたときに気になっていた直登ラインを確認。近寄ってみると思ったよりも斜度がなさそうだ。いけるに違いない。
登はん手前最後の平坦地。前回はここまで。ここでアイゼンを装着、ダブルアックスにヘルメット装着。ついでに気合を入れ直す。コンビニで購入したパンをひとつむしゃり。
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登はん手前最後の平坦地。前回はここまで。ここでアイゼンを装着、ダブルアックスにヘルメット装着。ついでに気合を入れ直す。コンビニで購入したパンをひとつむしゃり。
蛇谷を使って南峰にいくには、南西尾根から早めに離脱し谷に降りトラバース、んでこのようなラインで右尾根に取り付いたらいいのかなあと思案。でも今回はあくまで「南西尾根」なのでこういう具合には進まず。
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蛇谷を使って南峰にいくには、南西尾根から早めに離脱し谷に降りトラバース、んでこのようなラインで右尾根に取り付いたらいいのかなあと思案。でも今回はあくまで「南西尾根」なのでこういう具合には進まず。
まだアイゼンにするのははやかったかもしれない。はまりこみが激しく、スピードがあがりません。
南峰直下。ここまでくると南西尾根は消失しているというか、壁と対面する感じですね。青空がのぞきはじめてきた。遅めにスタートしてよかったです。
中盤。この辺からピックの使用頻度が増えてきました。潅木も多少わずらわしくなってきます。
本峰、そして背後の大山を見る。大山はガスってますね。本峰への登頂ルートを何度も確認。難儀しそう。でも面白そう。
その前に東側のナイフリッジを観賞。すると頂点がぼろっと崩れ蛇谷に落ちていきました。嫌な予感がして南峰に引き返しました。
潅木と岩が作り出す空洞にはまりこむのが一番こわいので、一歩一歩慎重にやります。
下山ルートを確認。木谷は広葉樹と針葉樹がくっきり分かれているからわかりやすい。
烏ヶ山山頂（本峰）、1448メートル。13:03。4時間弱で登頂。実は3時間くらいでくる予定でした。後半の新雪のはまりこみがスピードを遅らせた要因ですかね。
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烏ヶ山山頂（本峰）、1448メートル。13:03。4時間弱で登頂。実は3時間くらいでくる予定でした。後半の新雪のはまりこみがスピードを遅らせた要因ですかね。
山頂の山ラーメンは「富士郎」。なぜか逆さ。そして湯が温かったのか、硬い麺でした。
蛇谷を遠望。通れないこともなさそうだけど、たぶんあまり歩くことはないだろうなあ。
蒜山方面を遠望。実はこの日は烏ヶ山をやらず、こっちの縦走をやるつもりでいました。天気がよさげだったので烏にきたのです。
横からみる「ハンド岩」。意外にも薄っぺらい。大山にある奇岩の一つでしょうか。
雪まみれ。片手で動画撮影なんて危ないことをしてたら案の定滑落したような感じになりました。斜度がなかったからよかったですが。
アップ。やっぱり手の形にみえるね。いつかこれの上に座ってコーヒーでも飲みたいところ。
沢の下部に雪の塊がありました。バックカントリーの際に滑ってきた雪の塊かなあ。
木谷より烏ヶ山を遠望。本峰を挟んで右と左のルンゼがありますが、木谷を遡行してきて沢を詰めて登頂っていうルートもありですね。
感想
伯耆大山別山沢、八合尾根登はんに引き続いての伯耆大山冬季バリエーションルート、烏ヶ山南西尾根です（烏ヶ山が大山の括りに入るのかは分かりませんが）。
レポートをみるに南西尾根の最後の部分がいまいち分かりませんでした。ならば対峙してみようと。それがモチベーションです。実際にいってみると、南西尾根の尾根部分は消失し、巨大な壁と向かい合うことになりました。撤退がよぎりましたが、冷静になって考えてみるに三つのルートが浮かんできました。
選んだ直登ルートはなかなかの面白さがあり、ダブルアックスで登りたい自分の欲求を十分に満たしてくれました。稜線にでたらナイフリッジのお出迎え。本峰の登りは不安定に雪がついているし、冬季の烏ヶ山はいろいろと個性に富んでいて楽しかったです。
このまま大山方面に歩いて行きたかったですが、踏みとどまりました。心残りは烏ヶ山の西面が見られたなかったことです。ただし、それは来シーズンへの楽しみにとっておくことにします。思いを馳せるに、下蒜山からスタートし、蒜山三座を縦走し、皆ヶ山を越えて烏ヶ山を通過。そのまま大山を縦走し、大山寺に至る長大なルートが浮かび上がってきました。一泊、もしくは二泊でやりたいです。ロマンですね。
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