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Yamareco

記録ID: 4167230
全員に公開
ハイキング
丹沢

丹沢/廃道深訪 山神径路〜熊木沢より檜洞丸

2022年04月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:21
距離
19.6km
登り
2,022m
下り
1,808m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:46
休憩
0:16
合計
9:02
5:08
42
5:50
5:50
75
7:05
7:06
118
9:04
9:05
9
9:20
9:20
5
9:25
9:25
13
9:38
9:38
56
10:34
10:35
10
10:45
10:45
46
11:31
11:36
9
11:45
11:46
18
12:04
12:05
36
12:41
12:42
7
12:49
12:53
8
13:22
13:22
19
13:41
13:41
23
14:04
14:04
6
14:10
西丹沢ビジターセンター
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
■玄倉ビジターセンター無料P
■富士急湘南バス(西丹沢ビジターセンター〜玄倉ビジターセンター)/620円
コース状況/
危険箇所等
■山神経路(さんじんけいろ)
玄倉林道の完成まで丹沢湖東側の玄倉地区とユーシンを結ぶ街道として、また、熊木沢や箒杉沢周辺で作られた木材や木炭などの輸送などにも使われた連絡路。
途中山神峠(さんじん)を越すことから山神経路と呼ばれた。
現在は役目を終え、廃道となっている。

■断続的に崩落した谷筋の山腹トラバース道が主体なので一般的には全行程が危険と言えます。個人的に感じた径路の核心部は2ヶ所(詳細は画像参照)。

■以下神奈川県松田警察署HPより当該ルート含む周辺の注意事項を転載します。
1 昭和27年以前の生活道で現在は多数崩落していて大変危険なルートです。
  滑落予見可能性のある危険個所が多く、単独で人知れず遭難死していても
  不思議ではありません。
  携帯電話の通信可能エリアも 「0」 です。
  単独登山は避けてください。

2 玄倉林道
  現在玄倉ダム工事中のため通行できません。
  玄倉ダム以遠も路体崩壊や法面の崩落箇所が多数あり、大変危険です。


玄倉ビジターセンターより長閑な秦野峠林道を蕗平橋目指して歩き出す
2022年04月09日 03:08撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 3:08
玄倉ビジターセンターより長閑な秦野峠林道を蕗平橋目指して歩き出す
風情ある玄倉集落
2022年04月09日 03:08撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 3:08
風情ある玄倉集落
ゲートを抜けて早速の崩落地
2022年04月09日 03:30撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 3:30
ゲートを抜けて早速の崩落地
進むほどに荒れが顕著に
2022年04月09日 03:35撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 3:35
進むほどに荒れが顕著に
ミツマタが咲き誇ってます
2022年04月09日 03:38撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 3:38
ミツマタが咲き誇ってます
目指す蕗平橋が見えてきます
2022年04月09日 03:43撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 3:43
目指す蕗平橋が見えてきます
蕗平橋へ到着。立派な橋じゃありませんか
2022年04月09日 03:48撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 3:48
蕗平橋へ到着。立派な橋じゃありませんか
径路取付きは左手に。満開のミツマタがお出迎え
2022年04月09日 03:50撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
1
4/9 3:50
径路取付きは左手に。満開のミツマタがお出迎え
早速荒れてますが問題ありません
2022年04月09日 03:59撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 3:59
早速荒れてますが問題ありません
ふと見上げるとネットに絡まった鹿の頭蓋が目に留まる
2022年04月09日 04:07撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
2
4/9 4:07
ふと見上げるとネットに絡まった鹿の頭蓋が目に留まる
川から適度に距離を保ちながら適当に進みます
2022年04月09日 04:13撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:13
川から適度に距離を保ちながら適当に進みます
2022年04月09日 04:22撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:22
2022年04月09日 04:28撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:28
多少の崩壊でも出来る限り高巻・着床等の上下移動はせずに水平移動を意識して進みます
2022年04月09日 04:28撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:28
多少の崩壊でも出来る限り高巻・着床等の上下移動はせずに水平移動を意識して進みます
2022年04月09日 04:28撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:28
2022年04月09日 04:31撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:31
径路は右岸沿いに付けられているが、忠実に辿るのもそろそろ厳しい
2022年04月09日 04:40撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:40
径路は右岸沿いに付けられているが、忠実に辿るのもそろそろ厳しい
前方源頭に鉄階段が見えてきたところで左岸へ移るべく適当に取付きを見定めます
2022年04月09日 04:43撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
1
4/9 4:43
前方源頭に鉄階段が見えてきたところで左岸へ移るべく適当に取付きを見定めます
左岸へ移りました。ボロボロの脆いので滑落注意
2022年04月09日 04:46撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:46
左岸へ移りました。ボロボロの脆いので滑落注意
最初の鉄階段。谷へ向けて途中で切れ落ちてしまってます。跨ぎパスして左上
2022年04月09日 04:50撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:50
最初の鉄階段。谷へ向けて途中で切れ落ちてしまってます。跨ぎパスして左上
眼下の鉄階段へ移るべく進むと、立ち木にロープが掛けられていました。強度不明なので触れずにクライムダウン
2022年04月09日 04:51撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:51
眼下の鉄階段へ移るべく進むと、立ち木にロープが掛けられていました。強度不明なので触れずにクライムダウン
鉄橋伝いに源頭へ。これが落ちれば大高巻になるでしょう
2022年04月09日 04:53撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
1
4/9 4:53
鉄橋伝いに源頭へ。これが落ちれば大高巻になるでしょう
右岸に付けられたかつての径路
2022年04月09日 04:53撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
1
4/9 4:53
右岸に付けられたかつての径路
2022年04月09日 04:57撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
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4/9 4:57
2022年04月09日 04:58撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 4:58
山神峠着。山神さまへ安全を祈願。残る後半もよろしくお願いします。
2022年04月09日 05:02撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 5:02
山神峠着。山神さまへ安全を祈願。残る後半もよろしくお願いします。
出だしから崩壊してます
2022年04月09日 05:07撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 5:07
出だしから崩壊してます
注意書きが...
2022年04月09日 05:12撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 5:12
注意書きが...
アッチ沢を眼下に見ながら源頭部を回り込むように径路を辿っていきます
2022年04月09日 05:12撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 5:12
アッチ沢を眼下に見ながら源頭部を回り込むように径路を辿っていきます
渡渉点は崩壊著しく、沢床まで段差が大きい。鉄階段はねじ切れて用をなさず、代わりにトラロープがフィックスされています。が使用せず木の根等を利用してクライムダウンしてアッチ沢に着床
2022年04月09日 05:14撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
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4/9 5:14
渡渉点は崩壊著しく、沢床まで段差が大きい。鉄階段はねじ切れて用をなさず、代わりにトラロープがフィックスされています。が使用せず木の根等を利用してクライムダウンしてアッチ沢に着床
右岸に渡り終えてから下降点を撮影。手振れが酷い...
2022年04月09日 05:17撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
1
4/9 5:17
右岸に渡り終えてから下降点を撮影。手振れが酷い...
アッチ沢を越えて回り込んだ先の平場に作業用モノレールが出現。これを跨いで先に進みます
2022年04月09日 05:21撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
4/9 5:21
アッチ沢を越えて回り込んだ先の平場に作業用モノレールが出現。これを跨いで先に進みます
と、ここで後半最初の大規模な崩落地点が。先には迂回用と思われるハシゴが見えます。慎重に行けば下巻きも出来そうですが、ここは無理せず素直に高巻きを選択
2022年04月09日 07:27撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:27
と、ここで後半最初の大規模な崩落地点が。先には迂回用と思われるハシゴが見えます。慎重に行けば下巻きも出来そうですが、ここは無理せず素直に高巻きを選択
高巻きように設置されたハシゴを有難く使用させていただきます
2022年04月09日 07:31撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:31
高巻きように設置されたハシゴを有難く使用させていただきます
高巻終了点から始点を振り返る
2022年04月09日 07:31撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:31
高巻終了点から始点を振り返る
ハシゴを降りてから崩壊斜面の足元を眺めると始点からは見えなかった踏み跡が見えました。やはり下巻きも可能な様子
2022年04月09日 07:31撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:31
ハシゴを降りてから崩壊斜面の足元を眺めると始点からは見えなかった踏み跡が見えました。やはり下巻きも可能な様子
断続的に径路の名残は留めてます
2022年04月09日 07:33撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:33
断続的に径路の名残は留めてます
板小屋沢を渡渉
2022年04月09日 07:42撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:42
板小屋沢を渡渉
2022年04月09日 07:42撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:42
ここも大きく崩壊した薙ぎの天辺伝いに進みます
2022年04月09日 07:45撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:45
ここも大きく崩壊した薙ぎの天辺伝いに進みます
2022年04月09日 07:46撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:46
後半行程で最初で最後に使用した桟橋
2022年04月09日 07:49撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:49
後半行程で最初で最後に使用した桟橋
短いですがスタンスの細かい崩壊地点。このトラバースは後半の核心部の一つになるでしょう。
2022年04月09日 07:50撮影 by  SC-03L, samsung
1
4/9 7:50
短いですがスタンスの細かい崩壊地点。このトラバースは後半の核心部の一つになるでしょう。
際どいトラバースを終えて振り返る
2022年04月09日 07:51撮影 by  SC-03L, samsung
1
4/9 7:51
際どいトラバースを終えて振り返る
モチノキ沢上流部へ至ると径路は途中で崩壊していたため、眼下の堰堤を渡るしかなさそうです
2022年04月09日 08:29撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:29
モチノキ沢上流部へ至ると径路は途中で崩壊していたため、眼下の堰堤を渡るしかなさそうです
ロープなしで着床できそうなここから下降
2022年04月09日 07:54撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 7:54
ロープなしで着床できそうなここから下降
対岸へ渡り、径路への取付きは脆弱な地質の急斜面の直登。立ち木が手掛かりになりますが慎重さが求められます。逆方向から来た場合は懸垂が無難。後半2番目の核心部と言えるでしょう。
2022年04月09日 08:29撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:29
対岸へ渡り、径路への取付きは脆弱な地質の急斜面の直登。立ち木が手掛かりになりますが慎重さが求められます。逆方向から来た場合は懸垂が無難。後半2番目の核心部と言えるでしょう。
2022年04月09日 08:29撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:29
白ザレの広範囲な崩壊地。ここはザレ場の中に突っ込みました
2022年04月09日 08:36撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:36
白ザレの広範囲な崩壊地。ここはザレ場の中に突っ込みました
小沢
2022年04月09日 08:40撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:40
小沢
2022年04月09日 08:43撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:43
滑落に注意しながらひたすら山腹をトラバース
2022年04月09日 08:46撮影 by  SC-03L, samsung
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4/9 8:46
滑落に注意しながらひたすら山腹をトラバース
2022年04月09日 08:51撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:51
2022年04月09日 08:56撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:56
2022年04月09日 08:56撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:56
2022年04月09日 08:58撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 8:58
2022年04月09日 09:00撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 9:00
玄倉林道八号隧道前へ着地
2022年04月09日 09:01撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 9:01
玄倉林道八号隧道前へ着地
林道が大きく陥没しています
2022年04月09日 09:06撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 9:06
林道が大きく陥没しています
ユーシンロッジ分岐。
2022年04月09日 09:14撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 9:14
ユーシンロッジ分岐。
手彫りの隧道
2022年04月09日 09:33撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 9:33
手彫りの隧道
熊木沢出合へ到着
2022年04月09日 09:36撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 9:36
熊木沢出合へ到着
懐かしのアルミ梯子が見えてきました
2022年04月09日 09:39撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 9:39
懐かしのアルミ梯子が見えてきました
熊木沢を右岸へ渡渉し、臼ケ岳への尾根末端から上流方向へ取り付けそうなポイントを探しながら遡行します。末端付近の基部はどこも垂直に立っており、地形図通りとはいきません。なんとか前方の堰堤までに取付きたいところです
2022年04月09日 09:50撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 9:50
熊木沢を右岸へ渡渉し、臼ケ岳への尾根末端から上流方向へ取り付けそうなポイントを探しながら遡行します。末端付近の基部はどこも垂直に立っており、地形図通りとはいきません。なんとか前方の堰堤までに取付きたいところです
堰堤手前で取付けそうなポイントを発見。ここから臼ケ岳南尾根の稜線上に登り上げます。なお、画像右手の支尾根上に踏み跡のような筋が見えますが、踏み跡の類ではなく、崩壊跡かと思われます。斜度は写真よりきついです。
2022年04月09日 09:50撮影 by  SC-03L, samsung
1
4/9 9:50
堰堤手前で取付けそうなポイントを発見。ここから臼ケ岳南尾根の稜線上に登り上げます。なお、画像右手の支尾根上に踏み跡のような筋が見えますが、踏み跡の類ではなく、崩壊跡かと思われます。斜度は写真よりきついです。
熊木沢を見下ろします
2022年04月09日 09:53撮影 by  SC-03L, samsung
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4/9 9:53
熊木沢を見下ろします
斜度はありますが、まぁ一般道以外は概してこんなもの
2022年04月09日 10:03撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 10:03
斜度はありますが、まぁ一般道以外は概してこんなもの
稜線に乗ると早速鹿柵のご登場
2022年04月09日 10:33撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 10:33
稜線に乗ると早速鹿柵のご登場
臼ケ岳と蛭ケ岳
2022年04月09日 10:40撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 10:40
臼ケ岳と蛭ケ岳
上部は馬酔木だらけ
2022年04月09日 10:56撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 10:56
上部は馬酔木だらけ
臼ケ岳山頂から蛭ケ岳
2022年04月09日 11:29撮影 by  SC-03L, samsung
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4/9 11:29
臼ケ岳山頂から蛭ケ岳
主脈縦走路に乗って檜洞丸へ。一般道は快適です
2022年04月09日 11:59撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 11:59
主脈縦走路に乗って檜洞丸へ。一般道は快適です
コーラを目的に立ち寄るも下山中で不在でした
2022年04月09日 12:42撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 12:42
コーラを目的に立ち寄るも下山中で不在でした
檜洞丸山頂は多くの登山者で賑やかでした。
2022年04月09日 12:48撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 12:48
檜洞丸山頂は多くの登山者で賑やかでした。
小休憩後、未踏のツツジ新道を使って下山の途に就きます
2022年04月09日 13:51撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 13:51
小休憩後、未踏のツツジ新道を使って下山の途に就きます
西丹沢ビジターセンターへ。2ヶ月振りの山行で疲れたのでバスで玄倉へ戻りました
2022年04月09日 14:04撮影 by  SC-03L, samsung
4/9 14:04
西丹沢ビジターセンターへ。2ヶ月振りの山行で疲れたのでバスで玄倉へ戻りました

装備

個人装備
補助ロープ(20m) ミニバイル チェーンスパイク

感想

古道・廃道に関心を寄せるようになって以来、いずれは歩き通してみたかった山神径路。山行きの時間をようやく工面できたため、今回訪問の運びとなりました。

玄倉からユーシンまでのうち通常は山神峠で分けて歩かれることが多いですが、全行程を前提として玄倉を起点に、未踏のユーシンロッジ〜熊木沢出合、臼ケ岳〜檜洞丸〜ツツジ新道間の赤線繫ぎを組み合わせた計画としました。

さて山神径路ですが、峠の直下での高巻きをした程度で、概ね径路に忠実に歩けたのではないかと思います。
谷筋のトラバースが中心なので、尾根上の登下降のような縦移動に比べ滑落のリスクが大きく、その意味では全行程が危険なのですが、想定を超える悪場は無く、いささか拍子抜けでしたが、単独なのでこれくらいが丁度良いのかもしれません。
なにより在りし日に想いを馳せながら歩く廃道歩きの醍醐味を久しぶりに味わえたので満足です。

終点となる約12kmの西丹沢ビジターセンターから玄倉ビジターセンター間は当初徒歩を予定してましたが、2ヶ月振りの山行ですっかりお腹一杯になったので情けなくもバスに乗ってしまいました。

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コメント

こんにちは。 旧年「酷暑の諸沢・合地」でコメ、申し上げた初老オヤジです。 私の思い出話になってしまいますが、
「山神径路」、私も辿った事があるような…呼称は知りませんでしたし、そのような歴史を持つとゆう意識は微塵もありませんでしたが。 丹沢湖はまだ無かったような?

⁇高校生の時だったか⁇ 地図(エアリアマップ)見ていると、ユーシン近辺が秘境っぽく観えて、「行ってみようか」となりました。 ”ヤマケイ”と”岳人”ぐらいしか情報の無い時代、記事・画像はほとんどがアルプスだったと思います。 勿論、この近辺の記事は記憶にありません。
  
たぶん、文化祭期間中の平日、友人とふたりで玄倉から”山路”を行きユーシンロッジで泊、檜洞丸から西丹沢の予定だったはずです。 この”山路”の記憶が全く有りません。 
山神峠から檜岳経由したとは考えにくい。足弱だし、主目的がユーシン散策と檜洞丸でしたから。 そうするとこの”径路”しかないですね?  
当時は実線ルートだったので(でなければ林道歩きです)、崩壊も鹿の頭蓋骨も何も無い平和な良き路を歩いた事になります。 当たり前ですが今は凄まじいですね、深南部バリ‼ 

ロッジに着くと檻の中にデッカイ犬がいて、「ウ〜〜、ワン、ワン、…」吠えまくられました。 こうゆう事はよく覚えているものです。
犬がいれば人も居るだろうに、鍵掛かってるし、回りにも誰もいない、犬は吠え続ける、予約はして無い(当時はテン場は勿論、素泊まりなら予約無しが普通だったような?)で、自分達が空き巣ドロボーであるかの様なイヤ〜ナ気分になりました。 
「帰るか…?」 「そうだな…。」 
崩壊の無い頃のユーシンは良い所だったんでしょうね。 大学生の時も沢登りで何度か来てますが、なんの記憶もありません。

そんな訳で、玄倉林道をトボトボ戻りました。
途中の真っ暗なトンネルは、お互いに手を握りしめ、恐る恐る足を運びました。(この記憶もクリアー) スゲー気持ち悪いですが、その時はマジでしたよ。
「一人じゃなくて良かった」 確かユーシンは漢字だと”幽心”、本当に不気味でした。ヘッ電、持って行かなかったんですかね、アホですね、山をナメてますよね。

結局、記憶にあるのは二つのハプニングだけです。 独りよがりでドーデモイー話を長々と申し訳ありません。「玄関、閉めて開けるまでが山行」 行き帰りの運転、くれぐれもご注意ください。          
             かしこ


 
2022/4/19 8:52
sm-vasさん、こんにちは!
コメントいただきありがとうございます。
このところ山行きの時間が取れず、ヤマレコを覗けていなかったので返信が遅れて申し訳ありませんでした。

崩壊以前の径路を歩かれていたんですね。
丹沢湖もその当時は無かったのですか.....。考えてみれば人造湖ですからそれも当然ですよね。なにしろ今では当たり前の景観の一つで、無かったなどと考えもしませんでしたcoldsweats01
経路の過去の姿なども文献などからでしか伺えませんが、こうして体験談として伺えると、それらの変遷がよりリアルに伝わってきますね。

幽玄深山という言葉は南ア深南部などの真の秘境に似合いますが、メジャーな丹沢の中でもユーシンを抱える西丹沢は比較的手軽に(標高差、自宅からの距離)秘境感を味わえるので、私にとってお気に入りの山域の一つです。

「玄関、閉めて開けるまでが山行」。人気の無い山歩きを好む者として、肝に銘じながらこれからも山遊びを楽しみたいと思います
貴重な(楽しい)体験談や情報をいただき、ありがとうざいました
2022/4/29 10:44
はじめまして。

私は2020年の11月28日に玄倉から雨山橋までを歩いて雨山峠越えで寄へ下ったのですが、そのときはJetUpperさんの上掲記録の10枚目の写真にある白骨化した鹿はまだ生きておりました。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=2767000&pid=873168231e51d932dc216a09f930f5a4

なんとか助けられないかと西丹沢VCに電話したものの、放置するしかないと言われて諦めたのですが、やはりこのような姿になっていたのですね。成仏を祈りたいと思います。
2022/6/15 11:53
juqchoさん、コメントありがとうございます。
記録を拝見しました。
画像はまさに私が目撃した頭蓋骨の主のようです。
一年半の月日は(あるいはもっと短期で)
白骨に姿を変えるのに十分なんですね。
なんとも切ない気持ちになりますね。

私も同様の場面に遭遇すれば、スルーが正解とわかっていてもjuqchoさんのように逡巡し、同じ対応をしたかもしれません。

幸いにも私は動物の遺体しか見たことはありませんが、
大自然を相手の趣味を楽しむ限り、このような切ない場面は避けて通れないのでしょうね。

それにしましてもjuqchoさんの山神径路、さかせ古道のブログを読ませていただきましたが、詳細な記述に驚きました。

私も廃道・古道に興味を持つ一人として今後juqchoさんのブログを参考にさせていただければと思います。
2022/6/15 20:44
JetUpperさん、過分のコメントをいただきありがとうございました。
ヒルが苦手なので暑い季節はダメですが、丹沢は好きな山域です。
ブログ記事の中では塔ノ岳の尊仏岩跡を訪ねたときの記事がとりわけ情報量が多いので、お暇なときにでもご覧になってみて下さい。

JetUpperさんの健脚にも驚きです。
今後とも刺激的な山行記録を楽しみに拝見します。
2022/6/16 1:50
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