十石山(白骨温泉〜1890m地点まで)


- GPS
- 04:28
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 576m
- 下り
- 556m
コースタイム
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 4:26
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1,300m付近から雪が繋がる。台地に上がるまでは雪の上は枝だらけ。 |
その他周辺情報 | 白骨温泉は10時半くらいから日帰り入浴できるところがあるらしい。観光案内所に、詳細が書かれた看板があった。 |
写真
感想
雪上テン泊練を含めた春スキーへ。
個人的には今シーズンラストのスキー。
直前の焼岳の雪崩情報で歩き班は中止、スキー班も開催は怪しいかと思ったが十石山メインにて決行することになった。
当日、白骨温泉周辺に着くと絶望的に雪がなく普通の里山の様相…
せっかくなのでトレーニング&僕の経験としてAフレームで板を担ぎ少し登ってみることとし準備を開始。
ところが、シェルのパンツを履こうとしたらさっきザック横に出したはずなのになくなっている!
一瞬焦って周りを見回すと、何食わぬ顔で僕のシェルを履いたtartletさんがいた。
まさかの間違いに新手のセクハラか!?と笑いながら、脱ぎたての生温かいシェルを履くことになった笑
その後、tartletさんに教わりザックに板をマウントする。
当然だがザックの上下に板が出るのでとてもザックを静置しにくい。
特に外付けのメットホルダーとメットのせいで仰向けがしにくく、うつ伏せでしか寝られないような不遇の体型になっている…
そしてブーツを板に取り付けるととてつもない重量感!
測ってみると22kgと最近久しく背負ってない重量だった。
さらに思った以上に縦にも横にもデカくなっており、完全に自分の死角にザックが拡張されているため枝等をかわすのが難しい。
このレベルは知らない感覚だしどの高さまであるのか慣れるのに時間がかかりそう。
登山道に入ってすぐ、1520m付近から雪が出てきた。
ここまでは雪が一欠片もなくAフレーム姿が異様だったが、雪の登山道だと急に様になった笑
ただその後の雪がところどころ混じる斜面はとても登りにくく、キックステップした方が登りやすい感じの斜面が続く。
tartletさん判断でブーツに変えるが、これはこれで足首が固定されて登りにくいなぁ…と思っていたがtartletさんはシューズの時よりサクサク登っていく。
これも慣れなのか笑
途中でシール歩行への切替を打診されたが、個人的には板を担ぐのが新鮮だったしトレーニングだし、このまま行くことを希望。
結局、1750m付近で尾根に乗ると一面雪になったのでシールに切り替えたが、これはこれで良い経験になった、としておこう笑
1835mピーク付近まで歩き下山することとなった。
今回は滑走が核心。
1750m以降は雪がまばらだし木で狭いしやや斜度があるので慎重に降りていく。
が、横滑りがうまくいかない…
斜め前にずらしていくのはまだ大丈夫だが、真横にゆっくり滑らせようとすると雪がグズグズで板の前後が均一に滑らせられない感じ。
横歩き&キックターンを織り交ぜつつかなり時間をかけてもらっておりた。
後々相談すると結局板の芯を踏めていないことが原因の様子。
確かに左足が谷足の場面で踏み込みが甘い自覚があり、キックターンも何回か怪しいものがあった。
自分の未熟部分は結局これに尽きるんだなぁ。
tartletさんのナイスルーファイで1520m付近までほぼ全て滑走して下山でき、その後は再度シートラにて舗装路へ。
春スキーの悪いところを集めたようだったとのことだが、初めての経験ばかりで僕には貴重な山行だった。
その後は雪原へ移動し幕営。
いまいちこのテン泊の意味合いを理解していなかったが、yoshikitoさん tartletさんはツェルト泊の検証をするとのことで、3テンがあるというのにそこには僕1人で寝る形らしい笑
2人はツェルト周りに雪のブロック塀を築き始め、僕はテントだし風は弱そうだし良いかと思って最初は静観していたが、せっかくなので練習がてらブロックを作ることにする。
ただテントは設置済みなので別の場所でブロックを作って運ぶという効率の悪いことになった。
イグルー講習ぶりだったがそこそこ綺麗にブロックは切り出せる。
が、ブロック同士がすぐくっつきそうなほどしっとりしており重い!
結局日没までにはニ方を3段積むに終わった。
夜はCLの独裁による激辛キムチ鍋を作って頂きなんとか美味しく平らげた後、ダラダラとおしゃべりして22時頃就寝。
シュラフは暖かかったがやはり地面からの冷気が強く時々起きた。
翌朝は駐車場まで戻る最後のトラバースでスキーからブーツ&アイゼンへ。
この換装がとても手間取った…
何も考えずマットを外付けしていたのもあるが、お2人の2倍近く時間がかかったような…
Aフレームはシンプルなマウントだが、ウォークモードからの変更やスキーバンドを出したりザックを動かしたりの動作を効率的にしなくては…。
次の山行へ。
・Aフレームで取り付ける時はザックの横ベルトを板の土踏まず部分へ
・板のリーシュがちょっと面倒。横ベルトに付ければ外した時に一緒に外せて楽か
・ブーツはザックにマウントした板に装着。案外固くてしんどい。テックならマシなのか?
・横滑りは芯を踏んでいれば均一にずれるはず。ゲレンデで練習
・春スキーは板の滑走面がズタズタになる。要メンテ
・連日の場合はシールを外す前にスクレーパーで水を掻き出し、板に上部を引っ掛けただけの状態で日没まで太陽に向けて出来る限り乾かす。日没後はすぐに取り込む。絶対に凍らさないようシュラカバ内が良い
・ブーツのインナーは外してテント内へ。シュラカバに入れると断熱材になると言われそうしたがその効果は…?
今回はGW前の最後の山滑走ということで、GWに向けての検証をするんだと気合を入れて準備していた。大まかに確認したかったのは以下の三つ。
・この時期にソロツェルト泊は現実的なのか?の検証
・行動食の軽量化の検証
・泊まり前提荷物での山行
一応一通り確認できたから、この週末は成功?と言って良いんだろうか?
元々この企画は2日目は安房山から十石山をつなぐルートをyoshikitoから提案されていた。それに対して、春スキー経験の少ないメンバを含めて未知ルートを行くのはリスクが高すぎると、「1日目にメンバの様子を確認すること」「折り返し下山が可能な範囲で行動すること」を条件として挙げていたが、正直奥地まで行ってから進退窮まるようなことになったら、と心配していた。が。現地に到着してその心配は無用だったことを悟る。道路付近は全く雪がなく、予定ルートなんか行けるわけないのは一目瞭然だった。(元々このあたりは雪があまり多くないのだから、当初から悟るべきだった)
元々1日目は十石山のピストンに決めていたのだけど、白骨温泉は完全に春、雪の欠片もない。ここでまさかのCLの一言。「じゃ、いってらっしゃい」
というわけで、いきなり敵前逃亡したCLを置いて、板を担ぎたくて仕方ないutagと行けるところまで行くことになった。
初めてAフレームで板を担ぐutagにやり方を教えて、自分は泊まり前提の全荷+板+ブーツを担ぐ。23kg。重い。この状態で春の温泉街を歩くのは、すでにコスプレに近い。登山道に入ったあとも、しばらくは雪が全くなかったが、1500mを越えるころには雪が繋がり始めた。夏道には雪がないが、少し沢上になったところは枝がゴロゴロしてはいるものの、確実にシール登高できる。「シールに換える?」とutagに提案すると、返ってきた答えは「ここでシールにすると負けた気がする」。yoshikitoもかなりエキセントリックだが、utagもかなりアレだ。というわけで、明らかにシールのほうが楽なのにも関わらず、台地にあがるまでは歩荷訓練をすることになった。雪が繋がっている斜面を横に見ながら、ヤブ漕ぎまがいの歩きをするのはシュールの一言。
台地に上がったところでさすがにシールにさせてもらって、しばらく進んでいくものの、どう考えても山頂まで行ける時間ではない。そもそも出発が遅すぎた。これ以上登っても滑走が辛くなるなぁ、というポイントで折り返し下山することとした。台地の部分はまぁ良かったが、以降は枝で汚くなっている斜面をひたすら横滑りやボーゲン、キックターンを使って降りていく。結局1500mまではなんとか滑り降りたものの、若干板に傷が・・・
板をかついでのヤブ漕ぎ、アプローチシューズを使ってのアプローチ、雪が薄く、立木が多い状態での滑走と、春山の洗礼部分だけを詰め込んだ、なかなか素晴らしい山行だった。少なくとも、utagにとっては良い経験になったはず。来シーズンこそは、良い春山に行きましょう!
※ アプローチシューズよりブーツのほうが楽だと言ったのは、雪だろうが、雪解け水が混じったドロドロの斜面だろうが、とりあえずキックステップを確実にやれば登れるからです。ちなみに、どうにもならないときはアックスも使ってドロドロ斜面を登下降します。沢と一緒ですね。
以下、検証項目に対する検証結果。(残り二項目は2日目の記録で)
■ソロツェルト泊について
・結論から言うと、yoshikitoも私も耐えられることは耐えられた。が、サーマレストプロ+銀マットでは全く下からの冷気を遮断できず、下にくっついてない部分は全然暖かいのに背中の冷気で眠れないという状況に。結局空っぽにしたザックをエアマットの下に敷いたら冷気が遮断され、熟睡できた。帰宅して即刻NEMOのテンサーアルパインショートをポチった。
・着ていたのは、上はLWアンダー、薄手の長袖シャツ、薄手のフリース、薄手のフード付きウィンドブレーカー、レインウェア。下はMWアンダー、ダウンパンツ、象足、靴下。これで下からの冷気を除いては全く問題なかったが、風がある日だったとすると、耐えられたかどうか。寝袋にはシェルの下、ブーツのインナーを入れておいた。濡れを警戒して、シールはツェルト内の寝袋の外で保管。寝袋は#3、シュラフカバー付き。
・気温は朝5時半の時点でツェルト内で0度。外で-4度ほど。陽が出るとあっという間にプラスの気温に変わった。7時ごろには、若干雪も緩んできた。
・ツェルト泊をソロ×2でやると、整地&壁作りを二倍しなくてはならない。今回は別途3テンもあったから食事はそこで済ますことができたが、それもできない。長期だと全く雨に降られないとも限らない。そういったことを考慮すると、2名以上ならテントのほうが良いように思う(ツェルトは圧倒的に軽いけど。。)。2名寝られるツェルトなら、選択肢になりうるかな。。
・ガイラインを雪に埋めると朝外れなくなるが、樹林帯だと枝を使ってペグダウンすればペグを回収する必要もなく、楽々。
・雪を掘って壁をつくるとき、短辺の1つは壁を作るのを後にしたほうが良さそう。出入口が思ったよりも広く必要で、目算を誤った。
【備忘録】
・ここまで汚い斜面をシール登高すると、シールの粘着面に大量にゴミが付く。翌日、シールがほとんど貼り付かなくて大変だった。帰宅後、アイロンで本格的に手入れをする前に、「これ、洗っちゃダメなのかなぁ?」と思って洗ってみると、大量のゴミが落とせた。実際問題、アイロンで手入れをする前には水洗いをしている人もいるらしい。数日して乾いたシールを触ったら、多少は粘着力が復活しているような?アイロンでゴミを取ってみた結果が分かったら、ここの書き込みを更新することにしよう。
⇒ 後日談。結局アイロン+カレンダー裏紙どころでは復活しない状況だった。これは水洗いが原因というより、グルーが完全にダメになっているっぽいので、BDのゴールドラベルで復旧を試みた。3年前?に購入して一回使っているが、まだチューブの中は健在。一度カレンダー裏紙で汚れを取り(ほとんど取れなかった)、本来はグルーに熱を加えてこそぎ落とすのだけど、そこまでグルーは悪くなってないようなので、上塗りすることにした。本当はやっちゃダメ(手荒れするから)、と書いてあるけど、指を使って可能な限り薄く伸ばしていく。そのあとクッキングペーパーを張って瓶でゴロゴロするのがメジャーらしいが、公式の説明書にはそのような記載もないし、指できれいに伸ばせている気がするので、そのままとした。翌日試しに貼ってみると、素晴らしく粘着力が回復していた。本番山行前にやっておいて良かった。
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