前黒法師岳


- GPS
- 27:30
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,882m
- 下り
- 1,880m
コースタイム
22日 泊地 5:30 - 5:50 展望地 - 6:30 泊地 7:25 - 9:20 林道出合い 9:50 - 11:00 寸又峡
天候 | 21日 風強く晴れたり曇ったり、一時雪、 夕刻晴れのめまぐるしい天気 22日 晴ればれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
栗の木段まで雪は無し。 イワカガミ群生地前の辺りより雪の状態悪くアイゼンではズボルし ワカンでは滑る。 急登でワカンは使いづらい。 急登のところが危ない以外 危険個所は特にない。 |
写真
感想
久しぶりに南ア深南部へ向かった。 二度目となる前黒法師岳だが 出来ればその先の南赤石幹線林道の終点まで行ってみたいと思って出かけた。
天気予報では 21日 22日とも 晴れの予報だ。 寸又峡温泉のパーキングに前夜泊だが、 最近はあまり朝早くから起きると調子が悪いのでゆっくり休み 7:30に出発。 他に登山客はこの時点では誰もいない。
広い駐車場には寸又峡温泉の送迎バスが3台停まっているだけで この時期閑散としている。 良く管理されたトイレもあり 静かでよく眠れた。
21日 朝、 天気は上々で 調子よく登山口まで歩き 湯山の集落跡も過ぎ、 上の林道との出会いも 栗の木段もゆっくりと歩を進め 順調に行けた。 ここまでほとんど雪はない。 標高1300mを過ぎた辺りから 雪がちらほら出だし、 1400m辺りではグンと増え数10Cmぐらいになる。 このころから天気があやしくなり 雪も降り出し風も強くなってきて 雪の状態も極めて悪くなり、 アイゼンを履いていては踏み抜き、 わっぱを履いていてはズルズル滑り激しく体力を消耗。 2〜3回、 アイゼンとわっぱを履きかえるが 時間ばかり経過し 更に体力を消耗。 ゆっくりと歩いてはいても、 12:00頃には山頂に着けるかと思っていたが、 途中で心がポキポキではなく ボキボキと激しく折れ、 雪も結構降ってきたので 平坦地があればそこでテントを張ろうかと何度も思った。
最後に アイゼン+わっぱを履いて これで登れなければ あきらめようと決めて 山頂部の平坦地までの2-300mの標高差をを2時間近くかけ ヘロヘロになってやっと山頂へ。 なんと14:00の到着で 出発から7.5時間もかかってしまった。 最近はすぐにばてるのでイジケムシの名前を返上して ヘロヘロムシに変名しないといけないかな?
山頂から先へ行きたかったので 更に2-300mを進んだが 展望の良さそうな所も有りそうになく バテバテで 天気も悪いので引き返して山頂部にテントを張った。 お昼も少ししか食べてなかったので 少し食べて昼寝。 16:00頃目を覚まして外を見ると 風は強いが 空は青く 陽が射していた。 この時刻で既に気温は -9℃になっていた。
22日 朝、 風もなく天気も上々。 このまま帰るのも悔しいので 少しでも先を見てみようと 朝食をとりテントをそのままにして空身で 先へ進んでみた。 勿論 当初の目的地の林道終点に向けてであったが 標高1750付近まで下りてきたら その林道の終点とヘリポート跡と思しきところが進行方向に向かって右前方に見えた。 なんと尾根を一つ間違えて 南側の尾根を下っていた。 実は 勿論 地図とコンパスは持参し、 GPSも持って来ていたのだが、 歩きだしからGPSが衛星を捕捉しなくなっており壊れてしまっていた。 前黒までは以前 来た事もあり迷う心配もなかったので地図を見ていなかった。 前黒から先は 歩いたことが無かったが 頭の中で真っ直ぐに行けば問題ないと思い込んで 地図を全く見ずに適当に歩いていた。 途中、 赤いマーキングもあり 間違っているなどとはつゆほどにも思っていなかったので その目的地を見たときは 本当にびっくりした。
テントに戻ってから地図を確認したら 本来の目的地は山頂から少し真っ直ぐ西に進んでから北西に進路を取るべきところ 私は南西に進んでいた。 今日は散歩のつもりで 少ししか先へ行かないつもりだったので事なきを得たが 昨日 天気の悪い中 元気なまま歩を先へ進めていたら大変な思いをしなければならなかったかと思うとゾッとした。
しかし、 間違えてたどりついてその展望地は 西側がヅーっと見え、 素晴らしい場所だった。 一番左には房小山、 そしてバラ谷山、 黒法師岳、 丸盆岳、 鎌薙の頭、 不動岳がズラーっと見え、 クロバラ平、 カモシカ平、 鹿の平まで確認できた。
房小山には昨日 letsさんが入ってみえるはずだけれど 山頂辺りで幕を張ってみえたんだろうか・・・などと想いをめぐらせた。
テントに戻り 7:25に山頂を後にした。 途中樹間に 富士山を拝み、 往きで(気にはしていたが)登るのに必死で気がつかずに通過した”展望地”に寄り 上河内岳と聖岳を望み、更にズンズン下って 林道へ降り立った。 天気も最高で思いのほか早くここまで来たので ここでコーヒーをドリップして大休止。 朝日岳をつまみに? コーヒーを楽しんだ。 そして湯山の集落跡 - - いつも思うけれど こんな山奥に人が住んでいたなんて・・、 飛龍橋- -昭和8年にこんな山奥にこんな立派な橋(当時は林鉄の鉄橋)が造られていたなんて・・・などと思いつつ 観光客がそぞろ歩く遊歩道をすぎて 駐車地へ帰りついた。 連休でも山中で誰一人会う事は無かった。
本来の目的は達成できず ヘロヘロになったが、 その目的場所をこの目で確認でき とても良い山行だった。 おそらくもう二度と前黒の山頂に立つことはないだろうから しっかりと景色を目に焼き付けてきた。
コメント
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前黒法師過ぎた最初の下りはホントヤバいですよね・・・
放射状に広がる下り斜面で低木の密生・・ホントにこれでいいのかなぁ・・って不安になった記憶がよみがえりました。
こちらは22日の朝は高塚山をスタートして昼過ぎに房小、
空荷でバラ谷まで足を延ばしながら、時折見える黒法師〜前黒の稜線に
Ijikemusiさんの姿を探してましたよ・・
雪はそちらの方が多そうですね・・
ともあれ3連休にもかかわらずお互い静かな山歩きが出来、天気にも恵まれよかったです。
写真撮りすぎて編集に一苦労・・・近日中にUPしたいのですが・・
letsさん、 こんばんは。
房小、 バラ谷山、 お疲れでした。 あちらは笹原が多いので天気も良く 景色がさぞ良かったでしょうね。
前黒はやはり 深山へ来たと云う実感が有りますが、 展望が悪いので その点今一ですね。 その分 間違えて行った尾根の展望は素晴らしく感じましたけど・・・。 (藪は雪の下で全くなかったですよ。
イワカガミの群生地と山頂前の急登では 雪の量はほぼ想定内でしたが 急斜面の雪があんなにズボルとは想定外で ほとほと苦労しちゃいました。
房小〜バラ谷は 歩いていないので letsさんのレコ 早くみたいですね
ijikemusiさん、こんばんわ
雪質・天候も色々で大変な感じでしたね。
でもいつもながらのゆったり山を楽しんでる様子が伺えて、いい感じです
この辺りは行きたいと思いつつ、まだ行けてない山域です
近くにまだ登りたい山がありすぎて・・・というのもありますが
ijikemusiさんとどこかの深南部でお会いできたら、ゆっくりコーヒーでも飲みたいですね
その時は、ijiさんの高級そうなコーヒー頂きますからネ!
私の山行はkokuzooさんや藪部の皆さんと違って 体力もスキルもないので いつもアップアップで、 ユッタリではなく ユックリしか行けないんです。
kokuzooさんと一緒に 山でマッタリ & コーヒー ! 良いですね。
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