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記録ID: 419233
全員に公開
雪山ハイキング
東海

前黒法師岳

2014年03月21日(金) 〜 2014年03月22日(土)
 - 拍手
GPS
27:30
距離
14.6km
登り
1,882m
下り
1,880m

コースタイム

21日 寸又峡P 6:30 - 7:20 登山口 -  8:30林道出合い - 14:00 前黒法師岳山頂 - 14:10 退却地点 - 14:20 前黒法岳師山頂

22日 泊地 5:30  -  5:50 展望地 -  6:30 泊地 7:25  - 9:20 林道出合い 9:50 - 11:00 寸又峡
天候 21日 風強く晴れたり曇ったり、一時雪、 夕刻晴れのめまぐるしい天気
22日 晴ればれ
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
栗の木段まで雪は無し。 イワカガミ群生地前の辺りより雪の状態悪くアイゼンではズボルし ワカンでは滑る。 急登でワカンは使いづらい。 急登のところが危ない以外 危険個所は特にない。
広い駐車場に ぽつねんと我が愛車
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広い駐車場に ぽつねんと我が愛車
寸又峡の遊歩道脇に咲く(多分)クロモジ。 春だネー。
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寸又峡の遊歩道脇に咲く(多分)クロモジ。 春だネー。
クロモジ・アセビ と 夢の吊橋
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クロモジ・アセビ と 夢の吊橋
飛竜橋――昭和8年建造だそうです(元林鉄の鉄橋)
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飛竜橋――昭和8年建造だそうです(元林鉄の鉄橋)
登山口前の新し橋。 数年前は崖が崩れて建築用の足場で仮橋だった。
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登山口前の新し橋。 数年前は崖が崩れて建築用の足場で仮橋だった。
湯山の集落跡。 付近に水場はなさそうだが どこかから引いていたのだろうか?
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湯山の集落跡。 付近に水場はなさそうだが どこかから引いていたのだろうか?
林道の出合いから 朝日岳。 どっしりしてなかなかカッコイイ。
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林道の出合いから 朝日岳。 どっしりしてなかなかカッコイイ。
ボロイ作業小屋がある。 雨はしのげるが風は吹きぬける。
ボロイ作業小屋がある。 雨はしのげるが風は吹きぬける。
栗の木段から 朝日岳。 このあたりまだ雪はほとんど無い。
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栗の木段から 朝日岳。 このあたりまだ雪はほとんど無い。
シロッカレの頭。 もう雪はどっさりで 急斜面で踏み抜き地獄。
シロッカレの頭。 もう雪はどっさりで 急斜面で踏み抜き地獄。
シロッカレの頭から 天水辺りか。
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シロッカレの頭から 天水辺りか。
踏み抜きと滑りにたまらず アイゼンにわっぱを履く。出歯アイゼンと間違えて8本歯を持ってきてしまった。
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踏み抜きと滑りにたまらず アイゼンにわっぱを履く。出歯アイゼンと間違えて8本歯を持ってきてしまった。
ヘロヘロになって 山頂部の平坦地に着く。
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ヘロヘロになって 山頂部の平坦地に着く。
やっとの思いで山頂着。
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やっとの思いで山頂着。
少し先へ進んで また山頂へ戻り ホテルijikemusi を建てる。天気は回復基調で風は強いが時折陽が射す。
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少し先へ進んで また山頂へ戻り ホテルijikemusi を建てる。天気は回復基調で風は強いが時折陽が射す。
翌朝、 空身で先へ進む。 尾根を間違えて 偶然 西側の好展望地へ。左から、 多分letsさんの居る房小山
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翌朝、 空身で先へ進む。 尾根を間違えて 偶然 西側の好展望地へ。左から、 多分letsさんの居る房小山
右へ行って、 右のコブが本邦最南の2000地点とバラ谷山。
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右へ行って、 右のコブが本邦最南の2000地点とバラ谷山。
その右が 黒法師岳。
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その右が 黒法師岳。
更に右が 丸盆岳。 奥に頭の見えるのが 鎌薙の頭。
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更に右が 丸盆岳。 奥に頭の見えるのが 鎌薙の頭。
更に右が 不動岳。
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更に右が 不動岳。
これを パノラマで見ると --その1
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これを パノラマで見ると --その1
これを パノラマで見ると --その2
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これを パノラマで見ると --その2
黒法師岳の下に 本来の目的地の南赤石幹線林道終点とヘリポート跡見える
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黒法師岳の下に 本来の目的地の南赤石幹線林道終点とヘリポート跡見える
前黒山頂へ戻って、 テントから南にほんの少し広がる展望。 多分八丁段で 崩れているのはホーキ薙?
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前黒山頂へ戻って、 テントから南にほんの少し広がる展望。 多分八丁段で 崩れているのはホーキ薙?
板取山辺り?
一晩お世話になった天場を撤収。
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一晩お世話になった天場を撤収。
下山中に樹間から富士山。  暖かいので 霞んでる。 
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下山中に樹間から富士山。  暖かいので 霞んでる。 
あまり展望の良くない”展望地”から 上河内と聖。
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あまり展望の良くない”展望地”から 上河内と聖。
林道の出会いまで下りて あまりの良い天気に コーヒーをドリップして大休止。
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林道の出会いまで下りて あまりの良い天気に コーヒーをドリップして大休止。
今日はあったかいのでテングチョウが一杯飛んでいる。ボロボロチョウがすぐ近くに止まった。
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今日はあったかいのでテングチョウが一杯飛んでいる。ボロボロチョウがすぐ近くに止まった。
無事に登山口に降り立った。
無事に登山口に降り立った。
寸又峡からの帰り道の車道から 朝日岳。
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寸又峡からの帰り道の車道から 朝日岳。
寸又峡からの帰り道の車道から 多分今日下りてきた 前黒法師岳。
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寸又峡からの帰り道の車道から 多分今日下りてきた 前黒法師岳。

感想

久しぶりに南ア深南部へ向かった。 二度目となる前黒法師岳だが 出来ればその先の南赤石幹線林道の終点まで行ってみたいと思って出かけた。
天気予報では 21日 22日とも 晴れの予報だ。 寸又峡温泉のパーキングに前夜泊だが、 最近はあまり朝早くから起きると調子が悪いのでゆっくり休み 7:30に出発。 他に登山客はこの時点では誰もいない。
広い駐車場には寸又峡温泉の送迎バスが3台停まっているだけで この時期閑散としている。 良く管理されたトイレもあり 静かでよく眠れた。 
21日 朝、 天気は上々で 調子よく登山口まで歩き 湯山の集落跡も過ぎ、 上の林道との出会いも 栗の木段もゆっくりと歩を進め 順調に行けた。 ここまでほとんど雪はない。 標高1300mを過ぎた辺りから 雪がちらほら出だし、 1400m辺りではグンと増え数10Cmぐらいになる。  このころから天気があやしくなり 雪も降り出し風も強くなってきて 雪の状態も極めて悪くなり、 アイゼンを履いていては踏み抜き、 わっぱを履いていてはズルズル滑り激しく体力を消耗。 2〜3回、 アイゼンとわっぱを履きかえるが 時間ばかり経過し 更に体力を消耗。 ゆっくりと歩いてはいても、 12:00頃には山頂に着けるかと思っていたが、 途中で心がポキポキではなく ボキボキと激しく折れ、 雪も結構降ってきたので 平坦地があればそこでテントを張ろうかと何度も思った。 
最後に アイゼン+わっぱを履いて これで登れなければ あきらめようと決めて  山頂部の平坦地までの2-300mの標高差をを2時間近くかけ ヘロヘロになってやっと山頂へ。  なんと14:00の到着で 出発から7.5時間もかかってしまった。  最近はすぐにばてるのでイジケムシの名前を返上して ヘロヘロムシに変名しないといけないかな?
山頂から先へ行きたかったので 更に2-300mを進んだが 展望の良さそうな所も有りそうになく バテバテで 天気も悪いので引き返して山頂部にテントを張った。  お昼も少ししか食べてなかったので 少し食べて昼寝。 16:00頃目を覚まして外を見ると 風は強いが 空は青く 陽が射していた。 この時刻で既に気温は -9℃になっていた。
22日 朝、 風もなく天気も上々。 このまま帰るのも悔しいので 少しでも先を見てみようと 朝食をとりテントをそのままにして空身で 先へ進んでみた。 勿論 当初の目的地の林道終点に向けてであったが 標高1750付近まで下りてきたら その林道の終点とヘリポート跡と思しきところが進行方向に向かって右前方に見えた。 なんと尾根を一つ間違えて 南側の尾根を下っていた。  実は 勿論 地図とコンパスは持参し、 GPSも持って来ていたのだが、 歩きだしからGPSが衛星を捕捉しなくなっており壊れてしまっていた。 前黒までは以前 来た事もあり迷う心配もなかったので地図を見ていなかった。 前黒から先は 歩いたことが無かったが 頭の中で真っ直ぐに行けば問題ないと思い込んで 地図を全く見ずに適当に歩いていた。 途中、 赤いマーキングもあり 間違っているなどとはつゆほどにも思っていなかったので その目的地を見たときは 本当にびっくりした。
テントに戻ってから地図を確認したら 本来の目的地は山頂から少し真っ直ぐ西に進んでから北西に進路を取るべきところ 私は南西に進んでいた。 今日は散歩のつもりで 少ししか先へ行かないつもりだったので事なきを得たが 昨日 天気の悪い中 元気なまま歩を先へ進めていたら大変な思いをしなければならなかったかと思うとゾッとした。
しかし、 間違えてたどりついてその展望地は 西側がヅーっと見え、 素晴らしい場所だった。  一番左には房小山、 そしてバラ谷山、 黒法師岳、 丸盆岳、 鎌薙の頭、 不動岳がズラーっと見え、 クロバラ平、 カモシカ平、 鹿の平まで確認できた。
房小山には昨日 letsさんが入ってみえるはずだけれど 山頂辺りで幕を張ってみえたんだろうか・・・などと想いをめぐらせた。
テントに戻り 7:25に山頂を後にした。 途中樹間に 富士山を拝み、 往きで(気にはしていたが)登るのに必死で気がつかずに通過した”展望地”に寄り 上河内岳と聖岳を望み、更にズンズン下って 林道へ降り立った。 天気も最高で思いのほか早くここまで来たので ここでコーヒーをドリップして大休止。 朝日岳をつまみに? コーヒーを楽しんだ。  そして湯山の集落跡 - - いつも思うけれど こんな山奥に人が住んでいたなんて・・、 飛龍橋- -昭和8年にこんな山奥にこんな立派な橋(当時は林鉄の鉄橋)が造られていたなんて・・・などと思いつつ 観光客がそぞろ歩く遊歩道をすぎて 駐車地へ帰りついた。 連休でも山中で誰一人会う事は無かった。
本来の目的は達成できず ヘロヘロになったが、 その目的場所をこの目で確認でき とても良い山行だった。 おそらくもう二度と前黒の山頂に立つことはないだろうから しっかりと景色を目に焼き付けてきた。

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コメント

お疲れさまでした。
前黒法師過ぎた最初の下りはホントヤバいですよね・・・
放射状に広がる下り斜面で低木の密生・・ホントにこれでいいのかなぁ・・って不安になった記憶がよみがえりました。

こちらは22日の朝は高塚山をスタートして昼過ぎに房小、
空荷でバラ谷まで足を延ばしながら、時折見える黒法師〜前黒の稜線に
Ijikemusiさんの姿を探してましたよ・・

雪はそちらの方が多そうですね・・

ともあれ3連休にもかかわらずお互い静かな山歩きが出来、天気にも恵まれよかったです。

写真撮りすぎて編集に一苦労・・・近日中にUPしたいのですが・・
2014/3/26 22:33
こんばんわ。
letsさん、 こんばんは。
房小、 バラ谷山、 お疲れでした。 あちらは笹原が多いので天気も良く 景色がさぞ良かったでしょうね。  
前黒はやはり 深山へ来たと云う実感が有りますが、 展望が悪いので その点今一ですね。 その分 間違えて行った尾根の展望は素晴らしく感じましたけど・・・。 (藪は雪の下で全くなかったですよ。 )22日の昼過ぎに房小でしたら 一生懸命探しても見えないわけだ・・
イワカガミの群生地と山頂前の急登では  雪の量はほぼ想定内でしたが 急斜面の雪があんなにズボルとは想定外で ほとほと苦労しちゃいました。  
房小〜バラ谷は 歩いていないので letsさんのレコ 早くみたいですね 。 
2014/3/27 20:19
お疲れ様でした
ijikemusiさん、こんばんわ
雪質・天候も色々で大変な感じでしたね。
でもいつもながらのゆったり山を楽しんでる様子が伺えて、いい感じです

この辺りは行きたいと思いつつ、まだ行けてない山域です
近くにまだ登りたい山がありすぎて・・・というのもありますが

ijikemusiさんとどこかの深南部でお会いできたら、ゆっくりコーヒーでも飲みたいですね
その時は、ijiさんの高級そうなコーヒー頂きますからネ!
2014/4/7 22:17
kokuzooさん、 こんばんは。 ドーモです。
私の山行はkokuzooさんや藪部の皆さんと違って 体力もスキルもないので いつもアップアップで、 ユッタリではなく ユックリしか行けないんです。  そもそも実力も無いのに望みだけが高いのがイカンと分かってるんですけど 人の少ない所を選ぶとどうしてもキツイ所になっちゃうんですよねー。
kokuzooさんと一緒に 山でマッタリ & コーヒー ! 良いですね。 是非 深南部へ !
2014/4/8 20:03
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