那須塩原 箒川 鎌研沢下降 赤川本谷遡行
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- GPS
- 06:38
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 714m
- 下り
- 777m
コースタイム
- 山行
- 3:41
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 4:23
- 山行
- 2:10
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 2:14
天候 | 23日 晴れ 24日 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■鎌研沢下降 もみじラインの駐車スペースからハンターマウンテンスキー場方面に車道を20分程歩くと鎌研沢が眼下に見えてくる。 入渓は道路からフェンスを跨いで緩い斜面から楽に入渓出来る。 入渓からしばらくはゴーロ。鎌研沢は枯れ沢との情報が多かったが、しっかり水は流れている。 小滝が何個か出てくるがいずれも容易に下降出来る。 930m付近の短いゴルジュの中に6mの滝があり、これだけ懸垂で降りる。 もう少しで赤川本谷に合流する頃に突然伏流になる。そのまま赤川本谷に合流。赤川側から鎌研沢を見たら枯れ沢に見えるのは納得だった。 ■赤川本谷遡行 赤川本谷に入ると水質が変わる。色も青っぽくなりとても綺麗だが、飲用は出来ない。 しばらくは淵とゴーロを行く。 途中、2人の釣り師と会うが、挨拶をして先に行かせて頂いた。巻きながら行きますからと言ったが、右岸側がキャンプ場とも思えるような平地がずっと続いておりホントに水線に入らなくても歩けた。 950m付近に赤い堰堤。 多くの記録では右岸の泥ルンゼから巻いているが、もう少し堰堤寄りの右岸の岩場を登って巻いた。2〜3m岩場を登れば灌木豊富で特に悪い印象もなく、5分程でスムーズに小さく巻ける。 その後も赤い沢床と青い水の素晴らしい渓相の中気持ちよく進む。 釜を持った滝や淵も出てくるが、へつりや直登で越えて行ける。 何個かある二俣は、枝沢と本谷の水の色が明らかに違うので間違える事はない。 1020m付近に20m直瀑。 直登は無理なので左岸巻き。泥斜面で足元が悪いがチェンスパとハンマーがあればだいぶ楽である。この巻き途中に残置ロープがあるが、一本目の白ロープは使えそうなので補助的に使わせて頂いた。落口付近の二本目のトラロープはちょっと危ういので触らなかった。 20m大滝を超えてすぐの左岸1030m付近に絶好の幕営地あり。ここで1日目終了。すぐ対岸に枝沢が10m滝で落ちており、水はこの滝から取れる。 翌日は肌寒い中出発。 1050m二俣は右から8m滝。左の本谷に進むと10m滝。 これも赤と青の見事な滝で凄い迫力だ。これもチェンスパを付けて左岸巻き。手掛かりがない場所もあるので慎重に登る。 この先で沢床から一段高い場所から冷たい温泉が流れ出ている。今までの赤と青の色はこれが原因だろう。 ここから先は水質も沢床も普通の沢に戻った。 さらに13mのこれまた見事な滝を左岸から巻いて越え、ナメ滝と小滝をいくつかやり過ごす。 このまま進むと上を走ってるもみじラインにぶつかるのでそこで脱渓出来るが、車を停めた駐車スペースにダイレクトに出るように右岸のルンゼに取り付く。 泥と落ち葉とゴミで少々登りづらいが、無事に車の前にドンピシャで飛び出し遡行終了。 個人見解としては鎌研沢と赤川本谷で1級上。 靴はフェルトで概ね良好。 幕営適地は豊富。魚影は温泉上で何度か見た。全体を通してゴミが多い。渓相が素晴らしいだけにここだけは残念だ。 |
その他周辺情報 | 那須塩原温泉郷。 |
写真
装備
個人装備 |
登攀具一式
泊り装備一式
|
---|
感想
2週間前、今回と同じ駐車地点から沢を見下ろすと、そこはにはまだたっぷりの残雪が沢沿いを埋めていた。
往復6時間のドライブは悲しかった。
今回は、他にも何本か同じ山塊の沢をピックアップして、どれかに入れればいいと思いまた3時間かけてやってきた。
駐車地点から沢を見下ろすと、雪は消えている。よし、遡行出来そうだ。意気揚々と出発。
今回遡行した赤川本谷に入渓するルートは何通りかあり、下流の元湯温泉側からのアプローチ、他には尾根の作業道を下って鎌研沢出合いに降り立つルートもあるようだ。
色々考えたが、なるべく沢の中を歩く時間を多くしたいので、上のもみじラインから鎌研沢を下降しようと思った。
鎌研沢は枯れ沢との記録も目にしたが、それならそれでもいいやと思い入渓。
しかし予想に反して、入渓地点から普通に水が流れており、途中には滝もあって短いながら飽きる事はなかった。
赤川本谷に合流してからは、赤い岩盤と青い水がとても素晴らしく、そこにダイナミックに現れる滝にイチイチ1人で歓声をあげながらの遡行となった。
ただ欲を言えば、10mを越す迫力ある滝が3つ程あるが、それのどれもが巻きだと言う事。
どれか1つくらいは直登したかったと思わずにはいられない。
直登するとしたら、弘田氏がトップロープで登った滝だろう。やっぱり頑張って登ればよかったか。
今回の行程は、のんびり歩いても充分日帰りで行けるルートであるが、以前、bicycleさんパーティーが敢えて泊まりで行ってる記録を見て、やっぱりそうだよね、と私も泊まりで入る事にした。
距離も時間も短い行程だが、泊まりにしたおかげで大きな充実感を得る事が出来、何より沢シーズンが始まったばかりの身体に沢の感覚を埋め込ます事が出来てよかったと思う。
今回、この機会に日光や足尾山塊の沢を色々調べたが、魅了ある沢や滝が溢れている。
また機会があれば近い内に再訪したいと強く思った。
bicycleさん、参考になりました。ありがとうございました!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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素敵な幕営風景ですね(*^-^*)
なんとお一人旅でしたか
赤い堰堤の巻きはお見事ですね!記憶は乏しいのですが、確かにあんな岩と灌木のコンタクトラインがあったような気もしました。
弘田さんが試登した滝、僕もやらなかったことをちょっと後悔した事を覚えています。
ただ、標高が高いせいもあって、この時期じゃあまだ寒いんですよね(笑)
いよいよ沢のシーズン開幕ですね。
今期もmooreeさんのレコ、楽しみにしています。
幕営した場所はおそらくbicycleさん達が泊まった場所と同じかと思います。いい場所でしたね👍
確かに標高が高いので、朝はさすがに寒かったですね。シャワーを浴びる気分にはなれませんでした笑。
bicycleさんの今回の袈裟丸山の閲覧注意の写真、たまげました😱
あんなのが滝の登攀中にあったら確実に落ちますね。
東北では中々お目にかからない光景です。
鉱山探索のレコも興味深く拝見させてもらってます。
何かを突き詰める精神はホントに凄いですね。
今シーズン、機会があれば沢、ご一緒出来たら嬉しいです😊
コメントありがとうございました!
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