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Yamareco

記録ID: 4204697
全員に公開
雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

暴風、ホワイトアウトの乗鞍岳

2022年04月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:12
距離
11.3km
登り
1,282m
下り
1,268m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:51
休憩
0:20
合計
6:11
6:44
24
8:10
8:10
53
9:03
9:05
63
10:08
10:09
9
10:18
10:18
3
10:21
10:24
3
10:27
10:39
2
10:41
10:41
3
10:44
10:45
7
10:52
10:53
30
11:23
11:23
34
11:57
11:57
45
12:54
12:54
1
12:55
ゴール地点
天候 曇り 山頂部は暴風ガス
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
三本滝駐車場
コース状況/
危険箇所等
終始アイゼン使用、この日の10時過ぎから稜線近くの2700M付近から横殴りの風と ガスがひどく四つん這いで登りました。下りはハイマツ帯を外したため雪の白い世界とガスの境がわからなくなってホワイトアウトになりました。GPSを持っていたため助かりましたが、ひどいときには方向感覚もわからなく、さらに自分が登っているのか下っているのかもわからなくなりました。初めての怖い経験でした。
三本滝の駐車場から前爪のアイゼンを装着してゲレンデを登って行きます。
2022年04月23日 06:43撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 6:43
三本滝の駐車場から前爪のアイゼンを装着してゲレンデを登って行きます。
ゲレンデトップまで30分程登ってきました。
正面の急登で皆さん苦労しているようでした。
2022年04月23日 07:06撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 7:06
ゲレンデトップまで30分程登ってきました。
正面の急登で皆さん苦労しているようでした。
そこを登って
2022年04月23日 07:22撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 7:22
そこを登って
しばらくは穏やかな登りを行きます。
2022年04月23日 07:29撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 7:29
しばらくは穏やかな登りを行きます。
振り返ると鉢盛山
2022年04月23日 07:51撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 7:51
振り返ると鉢盛山
その右に木々の間から中アが見えました。
2022年04月23日 07:51撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 7:51
その右に木々の間から中アが見えました。
コースには標識がありました。ここは5番 6番が森林限界
2022年04月23日 07:55撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 7:55
コースには標識がありました。ここは5番 6番が森林限界
6番です
2022年04月23日 08:01撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 8:01
6番です
位ヶ原との分岐
2022年04月23日 08:08撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 8:08
位ヶ原との分岐
20分程登って休憩 高天ヶ原
2022年04月23日 08:31撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 8:31
20分程登って休憩 高天ヶ原
中ア
2022年04月23日 08:32撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 8:32
中ア
休んでいたスキーのグループが出発していきます。
自分も後から出発。
2022年04月23日 08:32撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 8:32
休んでいたスキーのグループが出発していきます。
自分も後から出発。
北側には青空が見えてきてテンションが上がります。
2022年04月23日 08:32撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 8:32
北側には青空が見えてきてテンションが上がります。
良い感じ
2022年04月23日 08:45撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 8:45
良い感じ
広い雪原を行きます。
2022年04月23日 08:46撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 8:46
広い雪原を行きます。
ガスが出てきました。
2022年04月23日 09:14撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 9:14
ガスが出てきました。
雷鳥の鳴き声が聞こえ、その先に足跡、雷鳥を捜しながらハイマツ近くを登って行きます。ガスはますます濃くなってきました。
2022年04月23日 09:33撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 9:33
雷鳥の鳴き声が聞こえ、その先に足跡、雷鳥を捜しながらハイマツ近くを登って行きます。ガスはますます濃くなってきました。
なんとか普通に登れたのもこの辺りまで、稜線に近づくにつれ風が強くなって寒く、グローブを冬用にして、フードを締めて風が入らないように、ところが眼鏡が雲って視界不良、苦行の様な登山が始まりました。
2022年04月23日 09:33撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 9:33
なんとか普通に登れたのもこの辺りまで、稜線に近づくにつれ風が強くなって寒く、グローブを冬用にして、フードを締めて風が入らないように、ところが眼鏡が雲って視界不良、苦行の様な登山が始まりました。
片手にピッケル、片手にストックで暴風のなか四つん這いで登りました、時間の感覚もなくなった頃突然現れた山頂小屋、ここまで来れば直ぐですね。
2022年04月23日 10:22撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 10:22
片手にピッケル、片手にストックで暴風のなか四つん這いで登りました、時間の感覚もなくなった頃突然現れた山頂小屋、ここまで来れば直ぐですね。
山頂です。長かった・・・・。
山頂にはソロの男性の登山者が休んでいました。
2022年04月23日 10:29撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 10:29
山頂です。長かった・・・・。
山頂にはソロの男性の登山者が休んでいました。
しかし何にも見えません。
2022年04月23日 10:31撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 10:31
しかし何にも見えません。
わずか数メートル先はガスの中、長居は無用下ります。
2022年04月23日 10:31撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 10:31
わずか数メートル先はガスの中、長居は無用下ります。
同じ道を下ったつもりが途中からルートを外し、ガスと雪原の白が混ざって目の前がわかりません。
ホワイトアウトの世界をさまよいました。
それでも何とか下って来ました。視界が晴れて一安心。
2022年04月23日 11:55撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 11:55
同じ道を下ったつもりが途中からルートを外し、ガスと雪原の白が混ざって目の前がわかりません。
ホワイトアウトの世界をさまよいました。
それでも何とか下って来ました。視界が晴れて一安心。
精神的に疲れて途中2回も休憩をいれてトボトボ下りました。
2022年04月23日 12:13撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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4/23 12:13
精神的に疲れて途中2回も休憩をいれてトボトボ下りました。
ようやく戻ってきました。
大好きな乗鞍岳ですが今日は嫌われてしまいました。
2022年04月23日 12:51撮影 by  PENTAX K-3 Mark III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4/23 12:51
ようやく戻ってきました。
大好きな乗鞍岳ですが今日は嫌われてしまいました。

装備

個人装備
アウター 長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ 無線機144/130

感想

最近のレコを見ていたら乗鞍で雷鳥がそろそろ活動期に入ったようで縄張り争いで見けやすいかな、意外と手軽に探せそうなので雪遊びもかねて気軽な気分で久しぶりの雪たっぷりの乗鞍へと出かけてきた。そういえばコロナ前は4月に位ヶ原まで山山バスが運行していた(今年は29日から運行とのこと)ので、それを利用したお手軽登山以来の雪の乗鞍だった。
駐車場はスキーヤーで賑わっていたが、結構登山者も来ていて、久しぶりの12本アイゼンで登って行った。

位ヶ原分岐まで1時間半弱とまあまあのペースで登って、その先の平らなとこで休憩した。付近の標高は2500M、まだ500M以上登らなくてはいけない。
しばらく緩やかな雪の平原歩きが終わり、いよいよ乗鞍の広い雪の斜面に取り付く頃には見えていた青空は消えてすっかり曇ってしまった。

今回は雷鳥を捜すのが一番の目的だったので、鳴き声が聞こえた方のハイマツ帯を脇に登って行く事にした。そのうちに雷鳥の足跡も出てきてさあと思った頃、ガスがひどくなって視界が効かなくなってなってしまった。仕方ないので夏道のコースへ戻って行こうと稜線付近に出ると風が強く手や顔が冷たくなってきた。

さらに登るにつれ風はいよいよひどくなり、真っ直ぐに立って歩けなくなった。
そうなると下を向いて低い姿勢をとりながら行くうちに四つん這い状態での歩行になってしまった。見つけたトレースを追いかけながら曇った眼鏡を拭きながら苦行のような登山になってしまった。

山頂かと思ってついたところが朝日岳山頂、それから先も何度も登ったことのある山頂だけど自分が今どこを歩いているのかわからなかった。
こんな状態なら山頂を諦める人も出てくるだろうと思った。
長い時間経ったような気がして目の前に小屋が見えたときようやく山頂まで直ぐの場所にいることがわかってほっとした。

山頂ではちょっと休んで直ぐに下山、帰りも飛ばされそうになりながら降りてきて風が収まってきて少し安心しかけた頃、ハイマツ帯が無くなって眼鏡が曇っているのか目の前は白濁色の世界が広がって、急な下りはわかったがそのうち傾斜が緩やかなところでは方角と上下の感覚が麻痺してきた。ただGPSを持っていたのでその方向で歩きやすい(下り)方へとしばらくさまよった。
最悪霧が晴れるまでビバークすればという気もあったが、それでも自分がとんでもない方向へ行ってしまっているかもしれないと思うと恐ろしかった。
しばらく下って行くうちにトレースを発見、下っているようだったのでそれを見失わないようたどってようやく安全と思われる所まで下ってきた。

とても雷鳥探しどころでは無く、暴風とホワイトアウトの洗礼を受けてすっかり気落ちした山行になった。やっぱり雪山は軽い気持ちで登ってはいけませんね。

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