天目背稜周回・東日原から三ツドッケ、蕎麦粒山
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,276m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
東日原0705→一杯水避難小屋1010→1054三ツドッケ1118→一杯水避難小屋1152→蕎麦粒山1352→蕎麦粒山南側の分岐で15分ほどルート探索→桂谷林道合流1529→細倉橋1619→1646川乗橋
天候 | レベルAの快晴。富士山は少々霞み気味でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
・東日原の駐車場利用。かつては無料だったと思いますが現在は協力金500円となっているようです。 ・川乗橋から東日原までバス移動し車回収。300円でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《東日原から三ツドッケ》 登りではアイゼンを必要とする場面はありませんでした。一杯水避難小屋の裏手からドッケに登ります。そのまま反対側に抜けて西側から長沢背稜を少し歩いて避難小屋まで戻りました。長沢背稜はトレース薄めです。 《一杯水避難小屋から蕎麦粒山》 一段とトレースは薄くなります。途中所々でトレースがなくなりキックステップで進むため時間と体力を使いました。この日は先行者がいたらしいのですが尾根道と巻き道に別れてしまったのでしょうかね。雪は締まっていたため踏み抜きで苦労することはありませんでした。 《蕎麦粒山から桂谷林道》 中々苦労しました。トレースは全くありません。指導標やリボン、テープの表示が量・質ともに不十分なようで正しいルートを歩けているのか中々確信出来ませんでした。また気温上昇のためかこの区間は若干の踏み抜きがあって厳しかったです。 《桂谷林道から川乗橋まで》 林道歩きです。周囲の岩が非常に脆いようで落石の痕多数。あまり長居はしたくありません。百尋の滝辺りからは落石への警戒は多少緩めてもよさそうです。 |
写真
感想
◆◆◆本調子には程遠く、中止の含みを持たせた計画◆◆◆
先週の日曜日、つまり3月16日は好天でした。しかし残念なことに風邪をひいてしまい、もちろん山はお預け。家で安静にしつつも時々起きだしては綺麗に晴れ渡った空を恨めしげに眺めておりました。
そして今週。日常生活には全く支障のないレベルまで回復しました。しかし下半身に脱力感が残っておりまともな山行が出来るかどうかは自信がありません。一応登山はするつもりですけど、無念の撤退となる可能性はかなり高いように思います。もしそうなった場合にガソリン代と運転の労力の無駄遣いを最小限に留めるためにもあまり遠くまで行くつもりはありません。
と言うことで今回は奥多摩にしました。3年ほど前に長沢背稜を歩いた際に気力が尽きて巻いてしまった三ツドッケ。とある事情で展望が得られる山であるはずです。眺望バカとしてはやはり一度登っておきたいと思っていました。歩いたことのあるコースなので様子は大体わかっていますし、病み上がりで回復を測るのにちょうど良いでしょう。余力があれば蕎麦粒山に回り林道から川乗橋に出てバスで車回収としておきます。バスの時刻はしっかりメモを取りました。
いつものように一般道をひた走り、ほぼ3年ぶりに東日原にやって参りました。好天の日曜日の割には駐車場には余裕がありました。この駐車場、以前は特に料金についての案内は無かったように思いますが、現在は協力金500円となっているようです。
◆◆◆人影のないヨコスズ尾根◆◆◆
東日原の駐車場にはそれでも10台弱の車がありましたが、皆さんどちらかと言うと稲村岩尾根に向かうのでしょうか。ヨコスズ尾根には人の気配がほとんどありません。結局今回の山行でお会いしたのはヨコスズ尾根を下ってくるご婦人2名のパーティーと一杯水避難小屋の少し手前で私を抜いていった男性1名のみ。下山口の川乗橋のバス停でもバス待ちの方は一人もいませんでした。大人気のコースとは思っていませんでしたが、まさかこれほど人が少ないとは意外でした。
ともあれ、体調も万全でないためいつも以上にゆっくりしたペースで歩きます。追い上げてくる方に道を譲るタイミングを測るなどの気を遣うこともなく、ただひたすらに静かな樹林帯を登っていきます。ヨコスズ尾根は最初が急登でスイッチバックを頻繁に繰り返しながら高度をどんどん上げていきます。喉が少々苦しいためか自分で想定していた以上にペースが遅かったようで、ま〜ぁ一杯水避難小屋の遠かったこと。
それでも何とか小屋に到着し、中でおにぎり休憩後いわくつきのピークを目指します。その事情ですが、経緯はともかく結果については眺望バカとしては歓迎したいことになっておりました。個人的にはチェンソドッケと呼びたいところです。そのドッケで富士山や石尾根の展望と持ち上げたビールをたっぷり楽しみ、西側から長沢背稜の巻き道に合流し一杯水避難小屋前に戻って参りました。
◆◆◆あれっ、おかしいな〜。何で俺やる気出してんだろう?◆◆◆
上記のように楽しみ、今回の山行は既に満足度が十分になりました。いつもの私なら楽勝で下山モードです。しかし不思議なことに体調も万全でない癖にまだ歩く気マンマンなんですよ。この日の山行の最高点は既に過ぎており、蕎麦粒山に向かうにせよ基本的にはあとは下山ってのもありますし、これだけ人が少ないところを歩くチャンスもそうそうなさそうだと言うのが大きいのかな?
蕎麦粒山方面は一気にトレースが薄くなりました。それでも雪が締まっており踏み抜きはありません。ただノートレースの斜面をトラバースするところではキックステップで進むのでちょっと面倒でした。何となくタイミングをつかめずこの日はノーアイゼンで通しました。しかしこれだけ人が少ない場所での滑落は危険が高く、やはりアイゼン装着すべきだったと反省しています。
何度か偽ピークに騙されつつ蕎麦粒山に到着。展望はそれほど良くないしこの先のルートの明瞭さに若干の不安があったのでさっさと下山開始します。
◆◆◆下山ルート選択は結構緊張しました◆◆◆
予定では蕎麦粒山南側の分岐を通過して桂谷林道から川乗林道に入り川乗橋に至る予定です。指導標のある分岐に至ったものの今一つ表現が曖昧に感じて、これは地図に出ていない手前の分岐かと判断し曲がるべきところを曲がらず直進します。結局現在地についての確信が持てませんでした。最終的には分岐まで戻り正しいルートを歩けました。
判断の基準は、ルートミスにもリスクの高いものと低いものがあり、もしミスするにしても回復が容易なミスに留めようと考えたことです。仮にルートを外れているにせよ左側に主稜線を見上げつつ歩いていれば、進退窮まった時には稜線に上がってしまえば往路を戻り一杯水避難小屋で一夜を明かすなど、打てる手はありますから。
結局ここから先は完全にノートレースでしたがルートを外れてはいなかったようで、手作り感たっぷりの指導標で現在位置を特定出来ました。これで一安心、と思いきやこの後もチョイチョイ判断に迷う場面があり、最終的に林道に出るところでは脆い崖を下るハメになりましたが何とか無事下山の目処が立ちました。
あとは5:03のバスに間に合うかどうか。逃してしまうと次は6:39。待ち時間が長過ぎるのでバスを諦め林道歩き濃厚になってしまいます。細倉橋を通過したのが4:19、地図のコースタイムだとあと40分です。たまに強引過ぎるCT設定の地図もありますが今回は残り距離も表示されていて2.7kmなので時速4kmの設定のようです。これなら私でも楽勝です。4:46に川乗橋のBSに到着しました。やれやれ…林道歩きでの車回収は免れたようです。
◆◆◆感想◆◆◆
静かなコースでした。以前に歩いた長沢背稜もそうでしたが、こちら方面は同じ奥多摩と言ってもメインルートに比べると人が少ないです。静かな山歩きを好まれる方には良いコースだと思います。チェンソドッケは眺望も良好ですし。しかし桂谷林道への下り口は今回の私はどう考えても不正解なんですよね。黄色いテープをたどるのが正解だったのか? なので蕎麦粒山以降林道を目指すルートは検証不十分なので人にはお勧め出来ません。
あと思ったんですが、奥多摩のこの辺りを歩いてルートを手入力すると累積標高差が過大に計算されるような気がするんですよね。登りの単純標高差が1000m弱で累積になると1800m弱。何か変な気がするんですけど気のせいなのかな〜?
今回の山行の満足度ですが、プラス要因は、とにかく静かに山を歩けたこと、三ツドッケの展望が良かったこと、奥多摩の歩いたことのないコースを歩けたこと、マイナス要因は、ルート表示を不明確と感じたことですかね。110%としておきます。
プレミアムプランの30日間無料お試しキャンペーン&ミズノ新モデルザックプレゼント! by ヤマレコ
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
musさん、こんばんは!
カタギ稼業な世間様は2週連続土日 ピーカン祭りだったようなので、musさんももれなくその祭りに参加しているものだと思っていましたのに。
「晴れてるのに体調悪くて登れない」なんて、僕の「天気が悪くて登れない」の比じゃないですね。悶々ぶりは。
そんな中とりあえず天目背稜を歩けてなによりでした。
それにしても結構ガッツリ歩きましたね
完調子じゃなかったのに。
musさんは突如として地力を出すからやはり侮れません。
奥多摩の雪ももう完全に終了ですね。今週で。
もう少しすれば芽吹きの季節ですね
こんばんは、zawadaさん。
コメントありがとうございます
16日も天気予報があまりにも良くって実は無理して、どこか行こうかな、と考えないでもなかったのですが自重しました。午後は結構脚がガクガクしてたのでやはり行かなくて正解でしたね。今回も本来はパスした方が良かったかも知れません。咳が未だに止まりません。私の場合一度呼吸器系をやられると1ヶ月くらいは引きずっちゃうんですよね
>それにしても結構ガッツリ歩きましたね
ですよね〜。一体なんなんでしょう。普段の自分なら楽勝で撤退なんですが…。我ながら訳わからんテンションでした
雪の季節ももう終わりですね。無雪期の山も好きなんで別に残念がる必要はないはずです。なのに何か寂しい気がします。これって山とは関係なく時間の経過が物悲しい、つまり歳をとったってことなんでしょうか?ともかくもう少しガッツリスノシュ使いたいな
こんにちは!musさん。
体調崩されていたんですね?
無事に復活されてやる気もバリバリなようでよかったです。
でもでも、太腿さんと脹脛さんとの対話って、そんなに前だったでしょうか?
なんだか、毎週があっという間にすぎてしまって、時間の感覚がズレているのかな?
標語リス、いろんな山域に同じ構図のものが配置されていますが
標語の内容が結構違うんですよね・・・
一体どういう注文形態になっているのか。
独占っぽい感じもしますし・・・
とても気になります。
なので、実地調査協力はとても嬉しいですよ
と言っても、どこまで真相に迫れるかはわかりませんけど(笑)
チェンソドッケはやっぱり誰かがチェーンソーでバリバリやっちゃったんでしょうか?
イワクが気になりますね。
しかし、それより気になるのが、↑の「侮れません」って一体何サマ〜(笑)
こんばんは、muniさん。
コメントありがとうございます
注文形態と業界地図が気になっていたんですか
やっぱmuniさん面白いわ〜
ともあれ、そう言うことでしたら今後も実地調査には全面的に協力させてもらいますよ。
私の推測ではこのリスは自治体や山岳会の関係者または登山に理解のあるデザイナーの作品で版権フリーにしてくれたために各地の団体が採用しているって構造のように思います。
チェンソドッケは聞きかじった話ですが、眺望を何とかしようとした登山好きのおじさんが無許可で木を伐採して東京都と埼玉県に罰金を支払ったとのことです。色んな見解があるでしょうね〜。個人的には英雄による偉業だと思っています。
百尋の滝は残念ながら氷瀑ではありませんでした。一番寒い時期には凍りつくこともあるみたいですよ。
>しかし、それより気になるのが、↑の「侮れません」って一体何サマ〜(笑)
あはは、ま〜ま〜、それくらいで驚いていてはいけません。zawadaさんのレコにコメント差し上げたんですが、その返信で「こりゃmus気に入りそうだな」って呼び捨てにされてますからね〜
ナカーマ!ナカーマ!
わたぁ〜しも、16日は熱だして寝込んでました
ホントはmuniさんと大山のとうふ祭り予定だったんですが
青空見ながら、病弱な?自分を呪ってました
しかし、毎度ながら素晴らしい眺望写真!
加えて丁寧な解説に、バーチャル眺望で、寝込んでる時に見たら確実に暴れていたところです
なんだかんだで、10日に一度位は山やら遊びやらで、頑丈幸せな日々。
そんな中、不意な病は慣れないだけに、けっこう不安なりつつ
健康の有り難さが妙にシミたのは、歳のせいですかね
でもって、治ったら現金にも、妙に身体の奥底からくる歩きたい!
身体をたくさん動かしたい欲求…
訛った身体が、動きたいーーー!!!って
きっと、太腿さんと脹脛さんも、たくさん歩きたかったのでしょうね
こんにちは、miouさん。
コメントありがとうございます
あれれ、miouさんも体調不良でしたか。
よりにもよってそんな時に限って天気が良いのが悔しいですね
私も風邪を引いたり、体調が悪くなる頻度はあまり高くない方なんです。
なのでたまに調子悪くなるとマスクしたり、熱さまシートを額に貼ったり、電解質補給のためにスポドリを買い込んだり、30分置きに体温測って「お〜、来てる来てる」と喜んだりと非日常をお祭り気分で楽しんでいるところがあります
でも、それが好天の日曜日だとがっかりですね〜。やっぱり風邪っぴき祭りは悪天の日曜日に限ります。平日は仕事があるので体調不良は厳しいですしね。
雪の季節もそろそろ終わりですね。今シーズンあと何回スノシュ使えるかな〜
幾つになっても可愛い永作博美…ってあのポスターが無くなってる!
って何年前の話をしとるんじゃ
こんばんは、muscatさん。
そのネタが分かる一握り(と思われる)の人間のukkysuzです ??
いやー懐かしい、あれから3年も経ってますねー
muscatさんのネタを後日パクらせて頂いたのも良き思い出です
ニヤリッとしてしまいました、ありがとうございます。
ではでは
…と山の話でしたね。
チェンソドッケ、以前登ったときにその張本人が鎮座しておりました。
他の登山者に自慢げに話してたのを想い出しましたよ
そしてまだ眺望は開けたままのようですな。
こんばんは、ukkyさん。
コメントありがとうございます
>そのネタが分かる一握り(と思われる)の人間のukkysuzです
ほぼukkyさん向け限定と言って差し支えないネタでした
なので気付いて頂けて大変嬉しく思います。
チェンソドッケ。
ルール違反には違いないのでどうしても批判は避けられないところでしょうね。
眺望バカとしては、環境に致命的なダメージを与えない程度であれば
樹木を伐採する許可を当局が出してくれればいいのにと思います。
まあお上は中々融通が効かないので難しいんでしょうけどね〜
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する