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Yamareco

記録ID: 4208409
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無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

【薮山レコ】鹿森山 〜ブナの尾根〜

2022年04月24日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.9km
登り
1,002m
下り
993m

コースタイム

日帰り
山行
6:57
休憩
1:03
合計
8:00
4:50
93
スタート地点
6:23
6:25
35
久蔵山
7:00
7:02
108
612m峰
8:50
9:45
75
鹿森山
11:00
11:02
41
612m
11:43
11:45
65
久蔵山
12:50
ゴール地点
・ログは手入力
・参考文献「登山案内図」(村上市観光協会)、「山の遊学道」(山遊亀)
天候 薄曇り
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
残雪は緩んでいたのでアイゼンは使用せず。足場の悪い沢筋からアプローチのため長靴スタイル。
その他周辺情報 二子島森林公園は4/29からオープン予定
今回目標の「鹿森山」 (二子島森林公園より 過去画像)
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今回目標の「鹿森山」 (二子島森林公園より 過去画像)
三面川と尖った鷲ヶ巣山
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三面川と尖った鷲ヶ巣山
林道の終点付近から沢沿いを登る
林道の終点付近から沢沿いを登る
すぐに二股に分かれ、左俣へ進む
すぐに二股に分かれ、左俣へ進む
やがて水流は細くなり、急勾配が続く。トチやクルミの木も見られる。林業関係者は入っているようだ。
やがて水流は細くなり、急勾配が続く。トチやクルミの木も見られる。林業関係者は入っているようだ。
根曲がり杉の根元が水源になっている。水筒を満タンにする。
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根曲がり杉の根元が水源になっている。水筒を満タンにする。
斜面にはスミレやエンゴサクが
斜面にはスミレやエンゴサクが
再び杉林が始まる。急斜面によくも植林したものだ。
再び杉林が始まる。急斜面によくも植林したものだ。
杉林が終わり緩やかになると主尾根と合流。尾根が広いので念のため赤布を結ぶ
杉林が終わり緩やかになると主尾根と合流。尾根が広いので念のため赤布を結ぶ
雑木林が終わりブナ林が始まる。林床はユズリハや椿で薮は薄い。
雑木林が終わりブナ林が始まる。林床はユズリハや椿で薮は薄い。
久蔵山の手前の肩に「山」と刻まれた標石。
久蔵山の手前の肩に「山」と刻まれた標石。
少し進むと最初のピーク、久蔵山(きゅうぞうやま)に到着。
少し進むと最初のピーク、久蔵山(きゅうぞうやま)に到着。
保護石に囲まれた三角点(640.8m)
保護石に囲まれた三角点(640.8m)
久蔵山から下る方向をミス、登り返して正規の尾根を下る。
久蔵山から下る方向をミス、登り返して正規の尾根を下る。
薮が薄くなったり尾根が細くなると、うっすらと踏み跡が現れる(久蔵山の手前から鹿森山直下までの区間で)。
薮が薄くなったり尾根が細くなると、うっすらと踏み跡が現れる(久蔵山の手前から鹿森山直下までの区間で)。
樹間より次の612m平ピークを望む
樹間より次の612m平ピークを望む
尾根が広がると残雪が現れる、もう1週間もすれば消えるだろう。
尾根が広がると残雪が現れる、もう1週間もすれば消えるだろう。
ブナの冬芽の殻が絨毯のよう
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ブナの冬芽の殻が絨毯のよう
雪椿が咲いていた
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雪椿が咲いていた
※ クマに遭遇 ※
612m平ピークの手前で突然、ウシガエルのような「ブォーン」という低い音が聞こえたと同時に、黒い動物が勢いよく右上方へ逃げて行った。距離は30mほど、体長は1m。
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※ クマに遭遇 ※
612m平ピークの手前で突然、ウシガエルのような「ブォーン」という低い音が聞こえたと同時に、黒い動物が勢いよく右上方へ逃げて行った。距離は30mほど、体長は1m。
平らな612mピークに到着。熊のいた場所付近を通過する時、獣臭プンプンだった。
平らな612mピークに到着。熊のいた場所付近を通過する時、獣臭プンプンだった。
残雪の下りで台形の鹿森山が姿を現す。
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残雪の下りで台形の鹿森山が姿を現す。
鷲ヶ巣山方向に開けた場所があったのでブナに登り展望を得る
鷲ヶ巣山方向に開けた場所があったのでブナに登り展望を得る
三面貯水池と鷲ヶ巣山
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三面貯水池と鷲ヶ巣山
二子島森林公園の桜並木が人知れず 満開! 浮橋も。
今年は4/29にオープンのようだ。
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二子島森林公園の桜並木が人知れず 満開! 浮橋も。
今年は4/29にオープンのようだ。
鷲ヶ巣山パノラマ(元サイズ)
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鷲ヶ巣山パノラマ(元サイズ)
二子島森林公園から先の朝日スーパーラインはまだ除雪されていないようだ。デブリが残る。
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二子島森林公園から先の朝日スーパーラインはまだ除雪されていないようだ。デブリが残る。
さらに先もブナ林の広尾根が続く。薮は薄いので順調。
さらに先もブナ林の広尾根が続く。薮は薄いので順調。
徐々に鹿森山が近づいてくる
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徐々に鹿森山が近づいてくる
左に見えている尾根に乗り換える。
左に見えている尾根に乗り換える。
高さ5mほどの露岩。無雪期は左右から問題なく巻ける。
高さ5mほどの露岩。無雪期は左右から問題なく巻ける。
鹿森山直下の本格的な登りになる。ようやく薮山らしくなる。
鹿森山直下の本格的な登りになる。ようやく薮山らしくなる。
それでも長い区間は続かず、時々踏み跡も現れる。
それでも長い区間は続かず、時々踏み跡も現れる。
山頂直下の最後の登り
山頂直下の最後の登り
平らで広い、鹿森山山頂。残雪が消えれば展望は良くなさそうだ。
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平らで広い、鹿森山山頂。残雪が消えれば展望は良くなさそうだ。
鷲ヶ巣山方向
鷲ヶ巣山方向パノラマ(元サイズ)
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鷲ヶ巣山方向パノラマ(元サイズ)
尖った光兎山と霞む飯豊連峰
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尖った光兎山と霞む飯豊連峰
三面貯水池と観音島
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三面貯水池と観音島
先ほどは無かったスワンボートが搬入されている。オープンに向けて準備中のようだ。
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先ほどは無かったスワンボートが搬入されている。オープンに向けて準備中のようだ。
三面貯水池と久蔵山南尾根 パノラマ(元サイズ)
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三面貯水池と久蔵山南尾根 パノラマ(元サイズ)
形の良い久蔵山と辿って来た尾根。遠くは村上市街地。
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形の良い久蔵山と辿って来た尾根。遠くは村上市街地。
せっかくなので、797m(北峰)の途中まで北尾根を散策してみる。
せっかくなので、797m(北峰)の途中まで北尾根を散策してみる。
左奥が797m、右奥は日倉山方向(元サイズ)
左奥が797m、右奥は日倉山方向(元サイズ)
険しい横倉(828m)、なだらかな日倉山、三平山。
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険しい横倉(828m)、なだらかな日倉山、三平山。
再び山頂に戻って撮影。石黒山、朝日連峰北部パノラマ。越後百山の石黒山は麓からは、なかなか山容を見ることができない。(元サイズ)
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再び山頂に戻って撮影。石黒山、朝日連峰北部パノラマ。越後百山の石黒山は麓からは、なかなか山容を見ることができない。(元サイズ)
朝日連峰南部パノラマ(元サイズ)
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朝日連峰南部パノラマ(元サイズ)
山頂を後に下山開始。露岩を巻きながら撮影。
山頂を後に下山開始。露岩を巻きながら撮影。
ブナの林床には固有種の、「アラカワカンアオイ」
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ブナの林床には固有種の、「アラカワカンアオイ」
白いイワウチワとギフチョウ
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白いイワウチワとギフチョウ
復路もなるべく残雪を拾いながら進む
復路もなるべく残雪を拾いながら進む
ピンクのイワウチワ
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ピンクのイワウチワ
久蔵山の登りで北方向に見える平ピーク、ウソ山(658.1m)
久蔵山の登りで北方向に見える平ピーク、ウソ山(658.1m)
久蔵山から先の下り、ユズリハとブナ林の組み合わせがきれい
久蔵山から先の下り、ユズリハとブナ林の組み合わせがきれい
やがて尾根が広がり下る尾根に迷う。GPSアプリは一本右の尾根を示すが結局、自分の感を信じてまっすく下ると赤布が現れる。電波状況が悪かったようだ。
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やがて尾根が広がり下る尾根に迷う。GPSアプリは一本右の尾根を示すが結局、自分の感を信じてまっすく下ると赤布が現れる。電波状況が悪かったようだ。
尾根から沢へ。あとは沢に沿って下るのみ
尾根から沢へ。あとは沢に沿って下るのみ
林道に上がればスタート地点は近い。
林道に上がればスタート地点は近い。
中腹の林道に伐採作業現場。平日は作業しているようだ。
中腹の林道に伐採作業現場。平日は作業しているようだ。
橋の上から滝矢川を望む。以前の夏場に、この川の上流へ下見をした際、蛭に取付かれて撤退した記憶がある。
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橋の上から滝矢川を望む。以前の夏場に、この川の上流へ下見をした際、蛭に取付かれて撤退した記憶がある。

感想

鹿森山は三面貯水池に面して聳える台形状の薮山であり、鷲ヶ巣山とともに奥三面入り口の門番のような、存在感のある山である。
以前、無雪期に滝矢川沿いから下見登山をした際、蛭の攻撃に遭い、敢え無く撤退を余儀なくされた。今回は残雪期を狙って林道からアクセスし西尾根からチャレンジしてみた。

残雪は急激に減ってきており、全行程の1割も利用できなかったが、主尾根に上がるとブナ林が多く、薮が比較的薄くて助けられる。さらに所々に踏み跡のような獣道が確認できた。熊の爪痕は多数あったが切り付けは見当たらなかった。やはり、クマに遭遇する場面があり、滅多に人間の入らない山域であることを感じた。

残雪の残る鹿森山山頂は平らで広く、朝日連峰や飯豊連峰はもちろん、鷲ヶ巣山が近く、眼下に二子島森林公園のある三面貯水池を俯瞰できるのが魅力だ(残雪期限定)。また特に悪場もなく高低差も少なく、道迷いに注意すれば薮山の難易度は高くはないと思われる。

早い残雪期の鹿森山の記録は見られるが、主尾根上は比較的薮が薄いので、無雪期でも踏破可能だと思う。

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