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Yamareco

記録ID: 423054
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雪山ハイキング
芦別・夕張

布部岳

2014年03月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
12.9km
登り
1,236m
下り
1,222m

コースタイム

6:31除雪終点-11:23布部岳11:25-13:30沢-16:30922P-18:05除雪終点
天候 曇のち雪
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
富良野西岳と同じ
コース状況/
危険箇所等
山頂直下に全層雪崩した痕跡あり、雪庇崩落も始まっている。
下山後は、日高高原荘沙流川温泉へ。
除雪終点、だれもいません
2014年03月30日 06:31撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 6:31
除雪終点、だれもいません
林道の最初の渡渉の前で尾根線に取り付く
2014年03月30日 06:45撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 6:45
林道の最初の渡渉の前で尾根線に取り付く
尾根線下部はザラメで、もうすぐ雪がなくなりそう
2014年03月30日 07:12撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 7:12
尾根線下部はザラメで、もうすぐ雪がなくなりそう
676mPへ、快適な尾根線
2014年03月30日 07:12撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 7:12
676mPへ、快適な尾根線
春山装備、アルパインクルーザー2800+MSAデナリ(持参したアイゼンはエバニューの10本爪、冬は3000+カジタックス12本爪)
2014年03月30日 07:19撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 7:19
春山装備、アルパインクルーザー2800+MSAデナリ(持参したアイゼンはエバニューの10本爪、冬は3000+カジタックス12本爪)
薄日が差してきた
2014年03月30日 08:11撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 8:11
薄日が差してきた
クラストして歩きやすい=足跡が残りにくい
2014年03月30日 08:11撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 8:11
クラストして歩きやすい=足跡が残りにくい
先週登った富良野西岳と再会
2014年03月30日 08:24撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 8:24
先週登った富良野西岳と再会
828Pへ登り詰める
2014年03月30日 08:35撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 8:35
828Pへ登り詰める
922Pにて、富良野盆地と十勝連峰の展望
2014年03月30日 08:45撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 8:45
922Pにて、富良野盆地と十勝連峰の展望
久々に一眼レフを取り出してズーム撮影
2014年03月30日 08:46撮影 by  Canon EOS M, Canon
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3/30 8:46
久々に一眼レフを取り出してズーム撮影
手前の低い1034Pの向こうに、松籟山を望む
2014年03月30日 08:51撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 8:51
手前の低い1034Pの向こうに、松籟山を望む
ようやく見えた布部岳、登山ルートは複雑な地形を通らなければならない事を確認
2014年03月30日 08:58撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 8:58
ようやく見えた布部岳、登山ルートは複雑な地形を通らなければならない事を確認
富良野西岳に近付く。あの縦の岩峰の上が山頂だった
2014年03月30日 09:15撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 9:15
富良野西岳に近付く。あの縦の岩峰の上が山頂だった
922Pを振り返る
2014年03月30日 09:21撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 9:21
922Pを振り返る
松籟山、北西の尾根が三角錐を崩している
2014年03月30日 09:41撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 9:41
松籟山、北西の尾根が三角錐を崩している
山頂岩峰を望む。写真右の尾根から取り付くが黒く見えているのは全層雪崩。
2014年03月30日 10:11撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/30 10:11
山頂岩峰を望む。写真右の尾根から取り付くが黒く見えているのは全層雪崩。
1214沼を見下ろし、富良野西岳が尖って見えた
2014年03月30日 10:19撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/30 10:19
1214沼を見下ろし、富良野西岳が尖って見えた
いつ雪崩れるのか、戦々恐々と通過
2014年03月30日 10:25撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/30 10:25
いつ雪崩れるのか、戦々恐々と通過
山頂の西に回ります
2014年03月30日 10:26撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 10:26
山頂の西に回ります
山頂稜線、風雪が徐々に強まって来ました
2014年03月30日 10:59撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 10:59
山頂稜線、風雪が徐々に強まって来ました
雪崩れ、雪庇崩落と怖いものを誘発しない様に通過
2014年03月30日 11:01撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/30 11:01
雪崩れ、雪庇崩落と怖いものを誘発しない様に通過
スキーのトレースらしき跡が残っています
2014年03月30日 11:16撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/30 11:16
スキーのトレースらしき跡が残っています
スキーのトレースも無くなり、山頂を通過して山頂とおぼしき所を見上げる
2014年03月30日 11:23撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/30 11:23
スキーのトレースも無くなり、山頂を通過して山頂とおぼしき所を見上げる
吹雪とガスにまかれ、山頂の南へ回る事は危険なので引き返した
2014年03月30日 11:23撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 11:23
吹雪とガスにまかれ、山頂の南へ回る事は危険なので引き返した
トレースを見失い、吹雪とガスが恨めしい。方向は合っているのだが、自分の位置を見失った。
2014年03月30日 12:03撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 12:03
トレースを見失い、吹雪とガスが恨めしい。方向は合っているのだが、自分の位置を見失った。
尾根とも谷ともつかぬ地形。私は今どこにいるのかしら。
2014年03月30日 12:17撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 12:17
尾根とも谷ともつかぬ地形。私は今どこにいるのかしら。
谷を這い上がった!
2014年03月30日 15:25撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 15:25
谷を這い上がった!
922Pから登って来た尾根を見下ろす
2014年03月30日 15:58撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 15:58
922Pから登って来た尾根を見下ろす
明るいうちに下山できました
2014年03月30日 18:05撮影 by  TG-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/30 18:05
明るいうちに下山できました

感想

 28日は通常勤務+当直勤務。土日を選ぶなら、土曜が山でしょ。勤務が明けたのは午前9時。この時間からでは山に行けません。絶好の山日和が羨ましい。講演会に参加するために訪れた、札幌は快晴。

 30日は北へ行けば天気がもつかも知れない。太平洋側や日高山系はダメ。一縷の望みを掛けて、2週連続で夕張山系へ。天気は高曇りで、布部岳の山頂も下から見えました。予想通りだれもいない除雪終点に車を停めて出発です。

 林道から富良野西岳が霞んで見えていました。今日は、東尾根?を登ります。テープが巻いてあるのは「境界見出し」の打ち込まれた大木。その後は何処にもテープも目印もありませんでした。取り付きはザラメ雪で、先週の様な高温なら後1週間はもたないで溶けそうです。快調に676Pへ。尾根の合流があり、帰りに間違わない様、わざと踏み抜きで足跡を作ります。微妙に起伏もあり、谷の北側に先週目印にした869Pの独特の形が見えてきました。828Pから一端コルへ下り、雪庇の発達した尾根を登り詰めると922Pでした。

 十勝連峰も展望出来て、久し振りにリュックから一眼を出して撮影。松籟山も尖って見えており、登りたくなる様な山の品定め。922Pからは、両側の谷へ降りる尾根ははっきりしていますが、進むべき尾根は木がうるさい中を下りました。これは分かりにくいので、帰りのために穴を掘ってマーキングしました。

 コルからはなだらかな尾根、起伏もあり複雑な地形でしたが、富良野西岳が見えていたので、迷う事無く布部岳の正面へ出ました。断崖は茶黒く、大規模な雪崩の斜面は笹が見えており、下にはデブリが。登る前から、恐怖心が頭をもたげます。山頂の北の尾根に回ります。1214沼(名前が無い)は、尾根に取り付いて確認できました。十勝連峰は雲に隠れ、予測通りですが、またも雪。風も強まり、ガスにまかれます。おかげで、切り立った山頂稜線の高度感の怖さは無く、雪崩と雪庇崩落が当面の避けるべき課題です。ダケカンバとハイマツの生え際、時に西側にまいて登りました。スキーのトレースが残っていました。山頂はどこだか分かりません。明らかに、南の尾根を下りかけて、トレースも消えた事から山頂を通過した事が分かりました。

 視界が良ければ、南尾根を下ろうと考えていたのですが、ガスにまかれ何も見えない中ではトレースを辿るのが正論です。風雪で昼食を食べる事は出来ません。登りで嫌な予感がしていた地形に入り、雪でトレースは消えました。目印の展望も無く、完全に自分の位置が把握できなくなり、いつもの「谷作戦」開始です。間違えても一つ南の沢に入らない様、沢地形をいくつか北に越え、本流と覚しき沢を下ります。これは、通常は絶対にしてはいけない事ですが、尾根線が風雪で視界が効かない中、谷から尾根を見上げて位置を確認する作戦です。どうやら成功して、本流を下っているようです。このまま下れば地図では、岩場に入ります。滝があるかも知れません。ようやく、922Pへ繋がる尾根線がかすかに見え、谷を這い上がります。869P側は傾斜が凄まじく、雪崩れてデブリも見えています。922Pを目指す事にしますが当然谷からは見えていません。谷から凄まじい傾斜を登るため、スノーシューを背負い、つぼ足で、ストックを反対に持ち雪面に突き刺しながら、三点確保で立ち木を目指します。気の遠くなる様な、登りを経て尾根に這い上がりました。922Pに到達まで、2時間かかりました。ここからは、トレースも残っており、疲れて空腹感も沸かない中、惰性で降りました。何とか明るいうちに車へ到着しました。

 冷えた体を沙流川温泉で温めました。もう、次の山行を考える力も残っていませんでした。仕事、講演会、吹雪の山行と充実したウィークエンドでした(笑)

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