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Yamareco

記録ID: 423925
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

夏沢鉱泉から 硫黄岳・天狗岳

2014年01月17日(金) 〜 2014年01月18日(土)
 - 拍手
GPS
24:00
距離
13.6km
登り
1,419m
下り
1,419m

コースタイム

11:00夏沢鉱泉‐11:50夏沢峠‐13:10硫黄岳‐15:10夏沢鉱泉

6:50夏沢鉱泉‐7:30オーレン小屋‐8:15根石岳‐8:40東天狗岳‐9:10西天狗岳‐10:30夏沢峠‐11:00夏沢鉱泉
天候 1日目 晴れのち曇り
2日目 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
夏沢鉱泉までは送迎用のキャタピラ付の車で入る。夏沢峠まではしっかりしたトレースがありハイキング気分で進む。硫黄岳の登りに入ると積雪は少ないが、風が強くなりだんだんブリザード状態になる。山頂は視界がなく、即下山。
翌日は風もなく快晴。根石岳までは霧氷の木々の間を気持ちよく歩く。東、西天狗岳からの眺望は最高。北八ヶ岳の雪山山行を十分味わえた。
予約できる山小屋
オーレン小屋
送迎用のキャタピラを付けたワゴン車
ゆっくりだが雪深い中を力強く進んでいくのはカッコイイ。
2014年01月17日 09:47撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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送迎用のキャタピラを付けたワゴン車
ゆっくりだが雪深い中を力強く進んでいくのはカッコイイ。
ログハウス風の夏沢鉱泉。清潔で快適です。
2014年01月17日 10:43撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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ログハウス風の夏沢鉱泉。清潔で快適です。
硫黄岳山頂。視界はない。
2014年01月17日 13:09撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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硫黄岳山頂。視界はない。
寒気と強風でじっとしてられない。
2014年01月17日 13:15撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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寒気と強風でじっとしてられない。
避難用小屋? 雪で入口は足がやっと入るくらい狭くなっていた。
2014年01月17日 13:17撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
1/17 13:17
避難用小屋? 雪で入口は足がやっと入るくらい狭くなっていた。
夏沢鉱泉は貴重な登山基地になっている。
2014年01月17日 15:08撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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夏沢鉱泉は貴重な登山基地になっている。
鉱泉を沸かして入る。雪見の風呂は最高ー!
2014年01月17日 15:34撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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鉱泉を沸かして入る。雪見の風呂は最高ー!
早朝の月。幻想的な景色です。
2014年01月18日 20:43撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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早朝の月。幻想的な景色です。
趣のある風景の中を気持ちよくハイキングします。
2014年01月18日 07:47撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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趣のある風景の中を気持ちよくハイキングします。
天気も最高で気持ち良いです。
2014年01月18日 08:02撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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天気も最高で気持ち良いです。
箕冠山から 根石岳と西天狗岳
2014年01月18日 08:07撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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箕冠山から 根石岳と西天狗岳
東天狗と西天狗のツーショット
2014年01月18日 08:15撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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東天狗と西天狗のツーショット
南八ヶ岳を見る。
2014年01月18日 08:40撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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南八ヶ岳を見る。
シュカブラの向こうは茅野市街
2014年01月18日 09:02撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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シュカブラの向こうは茅野市街
西天狗から
2014年01月18日 09:08撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
1/18 9:08
西天狗から
西と東のつり尾根
2014年01月18日 09:20撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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西と東のつり尾根
360度の山頂でマッタリしました。
2014年01月18日 09:29撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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360度の山頂でマッタリしました。
根石小屋周辺は風の通り道で雪が少ない。
2014年01月18日 09:59撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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根石小屋周辺は風の通り道で雪が少ない。
夏沢峠までは気持ち良い雪山ハイキング。
2014年01月18日 20:48撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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夏沢峠までは気持ち良い雪山ハイキング。
撮影機器:

感想

「夏沢鉱泉」は名前は知っていたが、八ヶ岳の玄関口としては美濃戸や渋の湯からが一般的なのであまり関心はなかった。たまたまネットで「ヤマレコ」を見ていたら、真冬でも宿の車が送り迎えしてくれて簡単に登山口まで入れることを知り、ちょうど「八ツの空白地域」を埋めたいと思っていたので行くことにした。
茅野駅近くの運動公園に車を駐車。自分一人だったが迎えに来てくれて唐沢鉱泉分岐まで行く。そこからはキャタピラ付の車に乗り換えるが、一度乗ってみたかった車でもあった。スピードを出せないため、かえって周りの雪景色を見ることができ気持ち良い。途中、白い雪に真っ赤な血が着いていたところがあり、周辺に数羽のカラスがいた。聞くと、狩猟期で猟師が鹿を撃って頭部だけ持って行ったが、後は捨ててしまうようだ。テンなど野生の動物のご馳走になるようで、過酷な自然界の一部を見たような気がした。夏沢鉱泉は標高2000m以上あり、樹林帯に囲まれた大変趣があるところで、昔は、加藤文太郎も泊まったこともある歴史のある宿のようだ。この日は平日であったが、私以外に20人の名古屋のスノーシューツアーの団体が入っていた。相部屋覚悟できたが、小屋の主人の配慮で個室にしてくれありがたかった。天気は曇り状態であったが、早速硫黄岳に向かう。沢沿いの雪の登山道は大変気持ちよく、パウダースノーハイクになった。夏沢峠からは目出帽、ゴーグル、オーバーミトン、12本歯アイゼンをつけ、吹雪状態の硫黄岳北面に取り付く。時々トレースも消えるが、これまで養った勘で前進する。やっと山頂に着いたときは、風も強くまったく視界が聞かず写真も取れない。山頂の祠のような避難空間があるが、入り口がかなり狭く入りにくかったため即下山とした。すると、雪雲の晴れ間が現れ、下界が一瞬見えるようになった。鉱泉に戻った時は風も治まりすっかり晴天となった。着いてゆっくりしていると、宿のスタッフが「お風呂沸きましたのでどうぞ」と来た。夏沢鉱泉は6度しかないのでボイラーで沸かしているが、水力の自家発電しているため電気はすべて賄え、水も豊富にあるので快適な生活ができる。早速、鉱泉に入る。外の雪景色を見ながら至福のひと時を満喫した。湯上りは冷たいビールで気分爽快になり団体さんが来る前の静かな時間をすごした。夕食は山の宿とは思えないほどの料理を舌鼓した。特に、具たくさんの猪鍋は絶品で、また食べに来たくなる味だった。夜は、部屋の中もストーブで温まっているが、さらに布団に湯たんぽを入れてくれてあるので気持ちよく、ぐっすり眠れた。
  翌朝、薄暗い時間にかなりの星が見え、今日の好天を示していた。今日は根石岳から天狗のピストンをして帰る予定だ。多くの雪を被った樹林帯を歩いていると、背中から朝日が差し込んできて、黄金色に周りの景色が変わり幻想的な光景になった。無風快晴で根石岳への吹きさらしの雪稜も気持ちよく歩けた。東天狗岳からは昨日の硫黄岳から延びる八ヶ岳連峰がきれいに見えていた。さらに、北アルプスや中央、南アルプスも望め、大パノラマを楽しんだ。その後、西天狗を往復しのんびり鉱泉に向かった。
夏沢鉱泉グループは主人とスタッフ10人くらいいるようだが、硫黄岳山荘や根石山荘が冬季閉鎖しているため全員がここに集まっている。全員は必要ないため、交代で1週間程度の休暇を取っているようで、迎えに来てくれた若いスタッフも3日後から白根三山に入るようだ。どのスタッフも大変気持ち良い対応をしてくれ、何の気兼ねもなく宿の中でゆっくりできる雰囲気はほかにはないような気がした。加えて、周りの雪景色とお風呂、そして気持ちよいスノーハイキングと雪山登山ができるこの夏沢鉱泉は、私の「イチオシ」の場所となった。

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