2014年4月11日 綱之上御前山+御春山+八重山春蘭ハイク1
- GPS
- 03:28
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 489m
- 下り
- 524m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
綱之上御前山は山頂の山名板以外は道標はない。また御春山(おはんなやま)に向かう下降が急でかなり悪い。ロープが二か所あるが細いので、注意して下降すること。立ち木や枝を慎重につかんで進めば、大丈夫だが経験者同行が無難。歩く人が増えたので、年々崩れて悪くなっていくようだ。最低鞍部から東尾根に向かうことができるようだが(過去にごくわずかな記録有)、下部は崖や藪が多いようで、下調べが必要だろう(国道20号の小呼戸橋付近に降りるようだ)。登り返すと「ヨソギ・御春山」分岐があるが手書き道標は消えそうだ。左に行くと太田峠、右は御春山だ。南米沢(なめさわ)峠から先はハイウエイに変わる。ハイキング道整備で植生は大分荒らされた。桜山にするつもりらしい。御春山の一つ先のピークからやはり国道二十号線に向かって下降するルートもありそうだが、藪と崖の道らしい(基本道はない)。先の小呼戸橋と大呼戸橋の間の擁壁の階段に出るらしいが、安易に入るのは危険。しかし今回の桜植樹で上部が崩れ、下降は危険に見える。大野貯水池に出るのが無難。 |
写真
感想
膝痛が和らいだので、春山の花を求めて出かけてみた。恒例の春蘭ハイクだ。昨年末の連続のケガで激しい山歩きは控えていたので、久しぶりのやや手ごたえのある山歩き。最初は、中央線梁川駅から道標のない山、綱之上御前山(寺山)に向かう。
JR梁川駅から線路をくぐり、綱之上集落の畑の上の木橋を渡り、綱之上御前山に向かう。ここ数年、見続けてきたイカリソウやヒトリシズカが出迎えてくれた。このコースで人に出会うことはこれまでなかった。今日も南米沢峠までは、まず会うまいーー。シュンランを探すが、今年はなかなか見当たらない。最初の鉄塔を過ぎて、第二鉄塔への巡視路を右に見送り、綱之上集落の祠に出る。大雪のせいか祠の手前の建物がつぶれていた。祠の上に出て、日の途切れた急斜面を強引に登り、稜線に出る。稜線は左に行けば斧窪まで続く尾根を下るが、道はどこまでついているのかは不明。右に進むとすぐ、祠手前から続く道と合流、御前山に向かう。シュンランらしい葉は出ているがまだつぼみは見えない株がほとんどだ。山頂に出ると、古い「寺山」という山名板の後の木に真新しい「綱之上御前山」の道標がかかっていた。先月の記録二本にも出ていないので、先月末か今月はじめにつけられたものか?この字体、どこかで見覚えのある標識だ。もしかしたら「綱子天神峠」などんで手製標識を付けている峠歩きの方か?あるいは似た字で作られた地元の方か?団体名は入っていないので個人の方らしいーー??この方かなと思うHPを訪問しても、まだその関係の記事は発見できなかった。
山頂で一息いれ、ツツジや周囲の山々の撮影をして、北側に向かって下降開始。ここはいつも緊張するところだ。東西(左右)は切落ちた崖で尾根も所々岩混じりの急傾斜、二か所くらい滑りやすい危険な下りで、木の枝や根、岩などにつかまって、やっと何とか下れる。滑ると大けがをしそうだ。ロープは二か所くらいに細く短いものがついているだけ。グループハイクでは、ベテランがロープを出している例が多い。
慎重にルートを選んで、ひたすら安全を心掛けて下り、最低鞍部に出る。今回の下調べで、この鞍部あたりから綱之上御前山の東稜に出て、20号に通じる藪ルートを歩いた記録(記録では20号から綱之上御前山のこの鞍部に出ている)。今回は鞍部から観察するのみで、いずれ20号線からの登りルートを調べてみるつもり。
登り返してヨソギ・御春山分岐に出る。ここは2年前、中央線御前山シリーズで御春山からの分岐を太田峠経由でヨソギに向かい、最後に斧窪御前山まで私一人で歩いた記録がヤマレコに残っている。このときは太田峠までなんとか藪っぽい道を歩くことができたが、今はどうだろうか?ほとんど歩く人はいなさそうだがーー。ここ2年くらいの意仇に何度もこの周辺を歩いたが、静かで花もそこそこあり、好きなタイプの山道だ。しゅらんの開花株を時々見つけながら南米沢峠までの途中、単独ハイカーとすれ違う。ここから貯水池まで一周するルートがあるか、尋ねられたので、この先のピークから太田峠経由で貯水池まで行けなくもないが道標はなく藪道だというと、途中で引き返すという。地形図読図と藪ルート歩きの経験、下調べなどの準備がなければ、とても歩けるコースではないだろう。南米沢集落から始まる地形図の旧道の破線(梁川町新倉まで)はやはり藪の中のようだ。先のハイカーはすぐに戻ってきて、足早に貯水池の方に向かって登り返して私を追い抜いて行った。
ここからは昨年驚いたハイキングコースになる。強引な土木工事で広げられた道、御春山などのピークではピーク周辺が大規模に伐採され、展望はよくなり、桜の植樹がなされてはいるが、林床の植物は大打撃の自然破壊的な開発行為だ。桜の名所にするつもりだろうが、植生保護の配慮がなさすぎるのは残念。八重山周辺でもやや似た開発行為が目立つ。いわゆる自然保護区ではないとはいえ、林床植物に対する事前調査と保護措置を考えてもらわねば困る。
御春山に出て、伐採された樹木が斜面に無造作に落とされて折り重なる姿を見てそう思う。
御春山の次のピークを登り返し、南東側斜面の踏み跡を見定めようとすると、この斜面も樹木が伐採され、桜の植樹が行われ、斜面がやや崩れ始め、滑りやすく、また踏み跡も消えている。20号線まで続く尾根筋が見えるが、ここを下るのはやや危険だ。下り初めが怖い。20号線からの一周コースは難しくなったかもしれないが、時間のある時に調べてみたい。
デブリや土砂の間からシュンランの株やイカリソウなどが所々に残っている。東屋から貯水池下降点の祠まで来て、桜を見ながらゆっくり下る。バス停に出て、午前中はすでにバスがないので、休憩所で補給し、桜を撮影してから四方津駅まで歩いた。
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