富士山須走:3080mから幻の滝上部の成就ヶ沢(不浄流し)滑走

2022年05月08日(日) [日帰り]

• GPS: 08:07
• 距離: 6.7km
• 登り: 1,035m
• 下り: 1,008m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:13
• 休憩: 0:00
• 合計: 8:13

7:39 スタート地点
15:53 ゴール地点

天候

下部はガスで視界不良、上部は晴れ間が広がるが時々ガスで視界不良となる

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

・残雪量は少ない、2430mからアイゼン装着したが、残雪が繋がってないエリアが多くルーファイに苦労する。
・幻の滝上部の雪渓(不浄流し)に乗れるように左方向に大幅に軌道修正した。目標の雪渓(後で調べたら成就ヶ沢・不浄流し)は2800m付近で雪消えしており水流が出ていた。20mほど無雪エリアを進み、雪面に凹凸の多い斜面を3030mまでハイクアップし滑走開始した。
・しばらくは凹凸の激しいやや硬い雪面で滑走しにくいが、徐々に滑り易くなり、幻の滝に向かう雪渓では滑り易いザラメ滑走を雪渓末端2530mまで滑走できた。
・ブル道に帰還すべく左方向に軌道修正したが藪漕ぎに少し苦労した。

その他周辺情報

須走登山口駐車場には4〜5台駐車

写真

5/8 6:14

朝食休憩の足柄SAで一瞬雲が切れ雪富士が見えテンションアップ

5/8 7:41

標高2000mの駐車場には先行車が4〜5台、視界不良の中、気合いを入れてスタート。山岳天気予報では晴れベース、標高を上げればきっと晴れる

5/8 8:22

数日前のヤマレコでは2450mからアイゼン装着の情報あり、火山砂礫のブル道をシートラで頑張る

5/8 8:57

ブル道にも漸く残雪が

5/8 9:20

2430mあたりからけっこうな残雪

5/8 9:41

土石流のような砂礫溜まりで残雪が分断

5/8 9:51

この辺2430mでアイゼン装着して右側に進んでみるが、少し登ると上方は雪が繋がってない。

5/8 9:57

この辺で行動食休憩

5/8 10:01

トラバース気味に大幅に左側に軌道修正

5/8 10:44

ペンキやピンクテープが左側方向に導いている

5/8 10:44

前方にしっかりした雪渓が見える

5/8 10:52

GPSで確かめると、下方は幻の滝方向である

5/8 10:54

これが不浄流しか？

5/8 10:56

今度こそ上は繋がっているようだ

5/8 11:04

このタイミングで晴れてきた。飛行機雲だ

5/8 11:05

山頂も漸く見えてきた。一気にテンションアップ

5/8 11:15

以前から滑りたかった不浄流し？か、滑りやすそうなザラメ

5/8 11:27

下方をみと、確かに幻の滝方向に下っている。滑走が期待できそう

5/8 11:30

ああ、繋がっていないようだ

5/8 11:33

歩きにくい無雪エリアは20mほど

5/8 11:37

この水流が幻の滝の源と考えると、感無量‼️ 標高は2800mあたりか

5/8 11:45

新雪がところどころ残っている

5/8 12:24

13時を限度に頑張ることにした。雪面は凹凸があり、氷結部分も少し出てきた。気温は1〜2℃か、風は弱い

5/8 13:02

そろそろこの辺がリミットか、なんとか3030m位達した。相棒二人は小生より50m位上方からエントリー

5/8 13:02

小生のエントリーポイントから下方はこんな感じ

5/8 13:18

ガスが湧いてきて、撮影に間に合うように滑走開始

5/8 13:19

雪面が荒れ手強い

5/8 13:20

晴れ間が広がった

5/8 13:21

また飛行機雲✈️

5/8 13:27

今度はガスに覆われ慎重に、凹凸があり雪面が硬く、黒砂が薄っすら、滑りは悪い

5/8 13:36

雪面が少し柔らかくなり、凹凸も少なくなり滑走し易くなった。小生も漸くテレマークターンが刻めた。

5/8 13:41

無雪エリアを少し下ります

5/8 13:47

相棒二人は雪渓(不浄流し)滑走準備万端

5/8 13:49

登りの時より水流が増えている。富士山頂をバックにマイギア

5/8 13:53

さあスタート

5/8 13:54

案の定、滑り易い雪面で一安心

5/8 13:54

相棒二人を上方から撮影

5/8 13:59

黒っぽい雪面に白いシュプールが浮かび上がります

5/8 14:01

雪面の黒さが増すほど、白いシュプールが浮かび上がります。この時期の富士山の風物です。

5/8 14:01

小生をモデルに定番写真ならぬ記念写真です。いつも単独ですので定番写真は撮れません。

5/8 14:04

雪面の黒砂や砂礫をものともせずターンできます

5/9 10:38

雪渓は終盤、滑り易いため積極滑走

5/8 14:12

ここまで滑走しました。2530m位です

5/8 14:15

幻の滝方向に雪渓はまだありますが、割れて水流がほと走っています

5/8 14:18

往路に帰還すべく左方向に大分軌道修正

5/8 15:01

最後は藪漕ぎから沢の渡渉まで経験

5/8 15:03

ブル道帰還直前の苦労、この後標高差450mほど砂礫道をヘロヘロになりながら、最後尾で下山

5/8 15:53

ホワイトアウトの駐車場にトウチャコ

5/8 16:00

この時期の須走ルート山スキーの証がこれです。標高差1000m、色々な経験ができ満足の一日であったが、もういいか、今年で打ち止めにしようか？

撮影機器：

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

感想

teledaisuki

・富士山山スキー、73才の今年も行ってきました。70才までは頻回に登頂山スキーを楽しんだが、それ以降は体力的に無理、最近は精々3000m位までが限度で、宝永山下部や二ッ塚周辺のBCを研究し楽しんでいる。
・2021〜2022シーズンの富士山BCは今回が3回目である。
・以前から不浄流しの滑走を耳にして興味があったが未経験、不浄流しがどの沢かは諸説あるようで定説はないようである。今回滑走した雪渓はその下方が有名な幻の滝に向かう明瞭な沢で成就ヶ沢で、いくつか諸説ある不浄流の一つにされている。2800m付近の水源(水流)から始まる雪渓はしばらくは比較的広く滑走しやすい素晴らしい雪渓である。
・近年残雪量が少ない傾向にあるようで無雪エリアの登降標高差が多く、またルーファイも難しい条件が多くなっている。体力の衰えとお付き合いしながら、今後も富士山の自然に触れて行きたい。