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記録ID: 4293319
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ハイキング
東海

半中

2022年05月15日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.9km
登り
637m
下り
623m
天候 曇り一時小雨
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
岐阜から根尾長嶺経由馬坂峠まで50キロ。
コース状況/
危険箇所等
 今年は雪が多かったせいか思ったより藪は薄くて、半中まで快適?な新緑のブナ林を満喫出来た。半中三角点からの帰路は、南へ延びている尾根からハ谷谷へ降りたが、人間の歩いた形跡は全くなかった。尾根尻から沢へ降りるところではロープ懸垂を行った。
 半中頂上直下で15メートルの距離で熊と遭遇した。彼らがいて当たり前の山だから何ら不思議はないのだが、それにしても15メートルはあまりにも近い。目と目が合って、胸の白い三日月まではっきり見えた。間にシロモジの藪さえ無かったら突進されていたかも知れない。鹿や猪なんかとはその迫力が全然ちがっていた。
 とっさに「こらッ!」とは言えなかったが、両手を高く上げて睨んでやったら、「やめとこうぜ、また、どっかで会おうナ」とおもむろに徳山方面の藪に消えていった。
 汗がどっと噴き出てきたが、暑さによる汗ではなく「冷や汗」だった。
馬坂地蔵。合掌。
2022年05月15日 08:50撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 8:50
馬坂地蔵。合掌。
赤テープが登山口。
2022年05月15日 08:51撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5/15 8:51
赤テープが登山口。
かつての馬坂峠。碑の裏手が半中、青波方面。手前が徳山富士方面。左が徳山、右は根尾。
2022年05月15日 09:19撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5/15 9:19
かつての馬坂峠。碑の裏手が半中、青波方面。手前が徳山富士方面。左が徳山、右は根尾。
3年前の青波山行の帰り、この親子熊に腰を抜かしたことがあった。その当時に比べると風雪でかなり傷んでしまって、前脚が無くなってしまったようだ。この後で本物に出くわして、油汗をかこうとは。。
2022年05月15日 09:24撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 9:24
3年前の青波山行の帰り、この親子熊に腰を抜かしたことがあった。その当時に比べると風雪でかなり傷んでしまって、前脚が無くなってしまったようだ。この後で本物に出くわして、油汗をかこうとは。。
いつ来てもここのブナ林は素晴らしい。奥美濃随一。
2022年05月15日 09:25撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 9:25
いつ来てもここのブナ林は素晴らしい。奥美濃随一。
2022年05月15日 09:26撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5/15 9:26
2022年05月15日 09:46撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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2022年05月15日 09:55撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5/15 9:55
馬坂山(P917)。駐車地からちょうど1時間。
2022年05月15日 10:09撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5/15 10:09
馬坂山(P917)。駐車地からちょうど1時間。
 半中の「大蛇の住んだ大池」(新撰美濃志)。ケモノ達の恰好の集会所になっているやうで、ぬかるみに足跡がいっぱい。
 周囲はすり鉢状になっていて、濃尾地震で”底が抜ける”までは、ここに夜叉が池より大きな沼があったそうだ。青波にはさらに”さざ波の立つ大池”もあったそうだから、ここの標高1000メートルの尾根は能郷白山登山道に合流するまで、他には見られない特異な植物系を形成しているらしい。
2022年05月15日 10:39撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 10:39
 半中の「大蛇の住んだ大池」(新撰美濃志)。ケモノ達の恰好の集会所になっているやうで、ぬかるみに足跡がいっぱい。
 周囲はすり鉢状になっていて、濃尾地震で”底が抜ける”までは、ここに夜叉が池より大きな沼があったそうだ。青波にはさらに”さざ波の立つ大池”もあったそうだから、ここの標高1000メートルの尾根は能郷白山登山道に合流するまで、他には見られない特異な植物系を形成しているらしい。
ここで真っ黒な熊と遭遇。双方ビックリどっきりだったが、何事もなくニッコリ笑顔で和解成立。意地の張り合いだけの争いほど無駄なものはない。
 シロモジのバリケードが緩衝帯になったやうだ。いつもは厄介なトゲトゲだが、この時だけはその有難さが身に沁みた。
2022年05月15日 10:58撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 10:58
ここで真っ黒な熊と遭遇。双方ビックリどっきりだったが、何事もなくニッコリ笑顔で和解成立。意地の張り合いだけの争いほど無駄なものはない。
 シロモジのバリケードが緩衝帯になったやうだ。いつもは厄介なトゲトゲだが、この時だけはその有難さが身に沁みた。
半中三角点。駐車地(馬坂トンネル)からちょうど2時間。ぴったり予定どおり。ここから青波までは1時間ぐらいだらうが、きょうは八谷のワサビが目的だから、登りはここまで。。
2022年05月15日 11:04撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 11:04
半中三角点。駐車地(馬坂トンネル)からちょうど2時間。ぴったり予定どおり。ここから青波までは1時間ぐらいだらうが、きょうは八谷のワサビが目的だから、登りはここまで。。
3年前は無かったような気がする。青波と同じように、ブナの幹に括り付けられた山名板は、藪山の矜持を見せてくれているやうで、とても清々しい。
2022年05月15日 11:05撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 11:05
3年前は無かったような気がする。青波と同じように、ブナの幹に括り付けられた山名板は、藪山の矜持を見せてくれているやうで、とても清々しい。
藪山には工事用ヘルメットがよく似合う。帰路はこの正面の尾根に突っ込む。他の記録を読むと、ここからウサギ谷へ降りた登山者も何人かはいたやうだ。
2022年05月15日 11:12撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 11:12
藪山には工事用ヘルメットがよく似合う。帰路はこの正面の尾根に突っ込む。他の記録を読むと、ここからウサギ谷へ降りた登山者も何人かはいたやうだ。
カレンフェルトの尾根。この先は崩落した断崖絶壁。
2022年05月15日 11:41撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 11:41
カレンフェルトの尾根。この先は崩落した断崖絶壁。
きのうの雨で斜面がぬかるんでいて、踏み外したら数十メートルは滑落してしまうだらう。ここはアップザイレン(懸垂)でスイスイ降りる。
2022年05月15日 13:12撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5/15 13:12
きのうの雨で斜面がぬかるんでいて、踏み外したら数十メートルは滑落してしまうだらう。ここはアップザイレン(懸垂)でスイスイ降りる。
炭焼き窯の跡。ということはここから杣道があったはずだが、見渡してもそんなものはどこにも無い。みんな崩落してしまったやうだ。
2022年05月15日 12:17撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 12:17
炭焼き窯の跡。ということはここから杣道があったはずだが、見渡してもそんなものはどこにも無い。みんな崩落してしまったやうだ。
大きな滝はないが、3〜5メートルのものは結構あって、明るくて気持ちの良い沢だ。
2022年05月15日 12:38撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 12:38
大きな滝はないが、3〜5メートルのものは結構あって、明るくて気持ちの良い沢だ。
魚影は見当たらない。
2022年05月15日 12:41撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 12:41
魚影は見当たらない。
沢を下り始めて最初の砂防堰堤。ここで昼食とコーヒー、ハーモニカタイム。曲は「hey Jude」「Sunrise Sunset」。絶好調。
2022年05月15日 12:52撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 12:52
沢を下り始めて最初の砂防堰堤。ここで昼食とコーヒー、ハーモニカタイム。曲は「hey Jude」「Sunrise Sunset」。絶好調。
徳山富士。ここから見ると、ちっとも富士の形をしていない。
2022年05月15日 12:52撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
5/15 12:52
徳山富士。ここから見ると、ちっとも富士の形をしていない。
林道を延々40分歩いて馬坂トンネル。おっさんライダーが十数台ブンブンいわして駆け抜けていった。こっちのオッサンは疲労困ぱい。
2022年05月15日 13:38撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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5/15 13:38
林道を延々40分歩いて馬坂トンネル。おっさんライダーが十数台ブンブンいわして駆け抜けていった。こっちのオッサンは疲労困ぱい。
撮影機器:

装備

個人装備
「スパイク付き地下足袋」 「ゲーター」 「9ミリロープ30メートル」 「エイト環」 「ヘルメット」(工事用)

感想

 女房がまだ車の運転が出来ないために、連休中も金華山百々ヶ峰長良山と滝谷山へしか行けなかった。ほんとうは藪山テント一泊が毎年恒例になっていたのだが、今年はそういう訳にもいかない。掃除洗濯ごみ出し雑用一般その他は、今更ながら大変なことだと思った。今までも、これからも女房に感謝しなければならない。
 
 昨夜テレビで伊豆のワサビ田のことをやっていて、無性に天然ワサビと行者にんにくの天ぷらが食べたくなった。以前小津権現藤波谷でワサビの群生に出くわしたことがあって、そのときの味が思いだされたのだ。それと3年前に半中の湿地帯に行者にんにくが生えていることを教えられて、わたし自身それを実際に見たことがあった。

 半中に登って八谷を下れば、その両方を手に入れることが出来るかも知れないと思い、早朝の根尾谷に車を走らせたのだが、美味いものはそう易々と食べさせて貰えないようだ。あれだけ群生していたのに、半中の行者にんにくは一本も見つけられなかったのだ。尾根の開けた掘割のようなところに生えていたから、雪や雨に流されたのかも知れない。それとも誰かが根こそぎ採っていったのだらうか。YouTubeでバイケイソウやサフランとの見分け方を繰り返しくりかえし調べていったのだが。。。
 残念だが仕方ない。スーパーの葉ワサビとキビナゴでも買って帰るとしょうか。。。
 
 

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