至仏山 (戸倉ゲートから往復)
- GPS
- 07:19
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 1,359m
- 下り
- 1,348m
コースタイム
天候 | 晴れ、標高の高いところはガスが濃く視界不良 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・戸倉のゲートから鳩待峠まで自転車。峠までの除雪は完了している。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・戸倉のゲートは4月24日開通予定。除雪は完了しているので、歩きか自転車であれば通行できる。朝のうちは路面の凍結が見られ、通過の際は慎重を要したが、帰り(正午頃)は融けていた。 ・鳩待峠から至仏山の山頂まで積雪は豊富。2,000m付近からは雪質が硬くて氷のよう。アイゼン歩行であればしっかり効いて歩き安いと思うが、スキー+シールの場合は場所によっては歩きにくい。 ・小至仏山はこの時期山頂へ行かずに巻く場合が多いと思うが、この区間はトラバースになり硬い雪質でもあるため慎重に通過した。 ・概ね2,000m以下で日当たりの良いところは緩んでザラメになっていたが、木陰や日の当たらないところは雪が硬くてターンなども難儀した。 |
写真
感想
以前より一度試してみたかった林道を自転車でこなす山行を今回至仏山で実施してみた。最初にしてはハードルが高く、標高差600m、距離10km。登りはきつかったが、下りはかなり楽ができた。
戸倉のゲート前に着いたのは5時前。先客は1台のみで、準備しているともう1台到着。今日はまずスキーを履かずに自転車に跨る。この日の為に買ったわけではないが、以前から折りたたみの小径車を所有していて、それを使って除雪の済んだ林道をこなす予定。いつものザックにスキー、ストック、ブーツを付けて背負うと、、、かなり重い。スコップやらスキーアイゼンやらもザックに入っていて、スキーの装備だけで10kg近くはあるだろう。そのうえ、スキーが上にも下にも長いのでバランスが悪い。とは言っても10kmの林道を歩く気力もないので早速愛車に跨ってこぎ始める。が、下りや平坦地は進むものの、登りは全く進まない。太ももがあっと言う間に悲鳴を上げた。カラ身であれば登り坂もこなせるだろうが、スキー装備一式を含むザックを背にした状態では全くもって登らない。この後山に登ってスキーで滑って降りてこなくてはならないので、自転車で無理はできない。登りの区間の多くは自転車を手で押して歩くことになった。こういうこともあろうかと思って朝は早出したのだ。
駐車スペースから2時間以上かけてようやく鳩待峠着。先客はいなかったが、その後続々と自転車に跨った猛者達が。自分はほとんど歩いて来たが、慣れている人はあの坂を本当に漕いでくるようだ。自分には無理。休憩とスキーの準備をしてから歩き始める。誰も盗みはしないだろうが、自転車とローカットのトレッキングシューズはロックをかけておく。
歩き出しから既に1,600m近い標高があるため、雪質は硬い。天気は良いのでそのうち緩むだろうと思いながら先に進む。予報も今日は晴れだったのでわざわざ自転車を積んで出掛けてきたのだが、歩き出して1時間もすると山頂方向がガスに覆われるのが見えた。予報が外れたようだ。尾瀬ヶ原方面はこの時はまだ見えたが、その先の燧ヶ岳は雲の中に入ってしまった。標高を上げ、平坦地(オヤマ沢田代)までくると今度は風も出てきた。ハードシェルを着込んで歩いてちょうど良いくらいの寒さ。雪は硬く、途中からは念の為クトーを付けて歩く。小至仏は山頂に至らず東側を巻くが、下の斜面はガスで見えたり見えなかったり。小至仏を過ぎてようやく本峰だが、姿はほとんど見えず、GPSを見ながら歩くと先行者2名が山頂にいた。山頂の標石以外は景色は全く見えない。風も強い。腰を下ろしてシールを剥ぐが、時折バタバタとはためかせてしまう。
当初の予定ではワル沢を滑降する予定だったが、自分が山頂付近にいた時はガスが極めて濃くて視界は10mもない。その上雪質も硬く、自分のスキー技術では滑落の恐れもあった。この状態で未滑降の沢へ降りるのは非常に危険と判断し、元来た道を戻ることに。あきらめが肝心。が、元来た道を戻るのも一苦労。何せ視界がない。足元とGPSをよく見て変な方向に降りないように気を付けて高度を少しずつ下げる。2,000mより低い所に出ると徐々に雲が晴れたが、雪が硬いのでまだ安心はできない。その後、更に高度を下げると早朝のような晴れのエリアに出てきて、雪質も快適なザラメになった。元来た道を戻るのはちょっと面白味に欠けるかとも思ったが、樹木の間隔と斜度が適切で望外に楽しいツリーランになった。
無事鳩待峠に着き帰りに自転車の支度をしていると、ブーツの異変に気付く。踵の所にあるはずの金属部品がない。この部品がないと、滑降モードにしても前に倒れてしまうはず。どこでなくなったのかは皆目見当も付かない。周りを見渡すもあるはずもなく、紛失ということで先を急ぐことに。朝来たときと同様にザックに商売道具一切を括り付けて自転車で出発。行きは散々苦しめられた上り坂だが下りは至って順調。常にブレーキをかけないとならないが、登りのきつさに比べれば天国のよう。GPSデータを見ると、瞬間最大の速度は40キロ程度出ていたようだ。ゆっくり走っても30分ほどでクルマに戻る。クルマは10台ほど停まっていた。
それにしても、連休前の時期にブーツが壊れてしまい、今年の連休はスキーができないかもしれない。
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