富士見下から尾瀬ヶ原周回
- GPS
- 10:14
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 1,206m
- 下り
- 1,212m
コースタイム
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 10:14
天候 | 曇り後晴れ一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・富士見下から富士見峠の林道:下部は既に残雪はないが、標高1600メートルを超えると出始める。標高の高いところでも日当たりの良いところは残雪なし。富士見下のトイレは利用可能だが、富士見峠のトイレはまだ利用できない。 ・富士見峠から竜宮十字路:長沢橋付近までずっと残雪の上を歩く。マーキングがあるのでそれを見失わなければルートから外れることはない。竜宮十字路の手前は水芭蕉の群落あり。 ・竜宮十字路-ヨッピ吊り橋-牛首分岐-山の鼻-鳩待峠:ハイカーと観光客多数。 ・鳩待峠からアヤメ平経由富士見峠:鳩待峠付近は残雪ないが、標高が上がるに連れて残雪の上を歩くように。中ノ原付近はマーキングはあるものの目標などがなくルートが分かり難かった。アヤメ平付近は既に残雪のない箇所が多い。 |
写真
感想
富士見下には4:13頃に到着。気温8℃とこの時期としては寒い。先客はおらず、最盛期の尾瀬の入山口としては寂しい限りだが、人気のスポットまで遠いのでそんなものかもしれない。準備の後4:25に行動開始。天気は曇っているが、晴れ予報なので回復を信じて歩き始める。林道には既に残雪はなかったが、標高を上げると徐々に周囲に見られ始め、富士見峠に着く頃にはすっかり雪の上を歩くことが多くなっていた。富士見峠は6:07に到着。無人。更に少し進んで燧ヶ岳がよく見えるところで座って大休止。ここまでは暑くも寒くもなくちょうど良い気温だったが、止まって休んでいると寒いため、2人ともジャケットを着込む。更にZさんは雪道に備えてチェーンスパイクを装着していた。自分はつぼ足のまま。
休憩後竜宮へ向けて行動開始。去年も残雪の時期に同じルートを歩いていたのでその時の経験が役立った。基本的に夏道を歩けばいいので、マーキングを見落とさないように進む。時折見落とすこともあったが、そんな時は立ち止まって当りをキョロキョロ見渡しよく探してから進んだ。土場付近までは傾斜も緩くて雪山ハイキングの雰囲気だったが、それからは傾斜が急になり、更に雪が減って藪が出てきたので歩きにくくなってきた。雪が豊富なら藪がなくどこでも歩けるのだが、藪が出てくるとそうもいかないので、先をよく見ながら進む必要があった。慎重に進みつつ長沢にかかる橋を通過。このあたりはぶなの新緑がきれいだった。そしてお待ちかねの水芭蕉の群落が現れる。人通りの多いところからは少し離れているため、人に気兼ねすることもなくゆっくりと季節の花を見ることができた。少し進んでは写真を撮る。富士見下を出発してから既に3.5時間異常経過していたが、時間をかけた甲斐はあったと思う。竜宮十字路には8:22に到着。ベンチがあるので座って休憩する。行動中は寒くなかったが、止まるとやはり寒い。しかも雨までぱらついてきた。そんな。聞いてない。晴れ予報ではなかったのか。昨夜関東では雷雨があって、そのため天候の回復が遅れているのかもしれない。
この先十字路を西に向かい山の鼻を目指す予定だったが、時間も早いのでヨッピ吊り橋方面を目指すことに。しかしこの間雨が降ったり止んだり。空も暗くて気分も上がらない。救いはそこかしこみ見られた水芭蕉だったように思う。吊り橋からは牛首を目指す。この区間は最盛期の尾瀬にあっても比較的人が少なくのんびりあるくことができた。が、牛首から先はカオスと言ってもいいほど。やはりこの時期の尾瀬はすごい。人が途切れない。真夏の富士登山のようだと思った。但し木道があって行き来ができるので人が多くても行き場がなくなることはなかった。曇り空の下山の鼻を目指す。水芭蕉は相変わらずあちこちに咲いていてきれいだったが、気温が低く、寒くて仕方なかった。普通の登山であれば自分のペースで歩くし、登りもあるので自然と暑くなるのだが、今日は完全にその反対で、歩いても歩いても寒かった。防寒装備が不足していたかもしれないが、ハイカーの中には、グローブも帽子もない人もいたので、それに比べたらましかもしれなかった。寒さを感じつつも山の鼻に到着。座って休憩後鳩待峠を目指す。ここから先も当然人の姿は途絶えない。峠に向けては登りなのでようやく体が温まってくる。11:12に鳩待峠到着。ここでZさんはバスで下山し、一足先に温泉などに浸かるという。自分はクルマ回収もしなければならないので、ここから更にアヤメ平に登り返す。歩行距離はこの時点で既に20km程度。今日は30kmを超えそう。十分休憩下後、Zさんの行動食ももらいつつ行動再開。
鳩待峠付近に残雪はなかったが、歩き出すとすぐに雪が出てきた。これは想定内だったが、中ノ原付近で一回迷ってしまった。マーキングは十分あるのだが、見落としてしまいグルグル回ってしまった。このあたりの地形がなだらかな登りで特徴がなく、一度コースを外すと元に戻るのが少し大変だった。GPSがあって良かった。コースに戻ってからは慎重に進む。緩い登りだが、時間の経過と共に雪が緩み始め潜るようになってきた。木道のあるところでは踏み抜きをしそうで気が抜けなかった。標高が上がりアヤメ平に近付くと、樹木がなく残雪も消えていた。乾燥した木道歩きはやはり快適だった。天候も回復し青空も見え始めた。もう雨はなさそうだったが、その代わり風が強かった。13:04にアヤメ平到着、無人。携帯が通じたのでZさんに定時連絡。ここの手前にあったベンチで既に休憩していたので、写真のみで通過。これより先、再度残雪の上を歩いて富士見峠に至る。その先は林道なのでもう安全圏と言っても良かった。朝はどんより暗い空のもと歩いて登ってきたが、帰りの時間は青空になっていて、ブナの新緑がここもとてもきれいだった。歩行距離が30kmを超えるとさすがに肩や足腰が痛くなってきたが、林道なので割と気楽に歩くことができた。クルマには14:34に戻る。出発から10時間以上が経過していた。
今シーズン初の30km超の山行、10時間超の山行だった。これを書いているいまは体中のあちこちが痛いが、水芭蕉はあちこちで見られたし、アヤメ平もきれいだったのでなかなか楽しかった。
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