富士見下〜富士見峠〜尾瀬ヶ原〜鳩待峠〜アヤメ平


- GPS
- 11:41
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 1,183m
- 下り
- 1,184m
コースタイム
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 11:40
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 寄居山温泉ほっこりの湯:内湯のみで少々狭いが650円と安い。 https://oze-katashina.info/hokkorinoyu/ 片品基地:食べたカレーは美味しかった。 https://www.katashina-base.com/ |
写真
感想
天気が良さそうだし,5月中旬に訪れた時とどのように変わっているかを見たくて尾瀬ヶ原を再訪することにする。少し長丁場になりそうだったので,自宅を0時25分に出発する。赤城高原SAで蕎麦を食べ,富士見下駐車場に着いたのは4時20分頃で,他車はいなかった。歩き出して直ぐに上の駐車場横を通るが,ここには2台が駐車していた。
車止めのゲートを過ぎると,砂利道の林道になる。緑は多いが,余り目立つ花は咲いていなかった。時々,気になる植物があって写真を撮ろうと立ち止まると,数えきれないほどの小さな羽虫が顔の周りに群がってくる。とても不快なので,富士見峠までノンストップで歩くことになった。上の方まで辿り着くとアヤメ平の稜線が見えてきた。緑に覆われてはいるが,こちら側は崖状に落ちていて迫力がある。右側には白尾山や荷鞍山が見えている。白尾山にも何時か行ってみたいものだ。
登り着いた所は広場になっていて,巡視小屋とトイレがあったが,トイレは利用不可だった。今後,利用することもあろうと思い,様子見で富士見峠まで往復した後,富士見田代へと向かう。木道を少しで小さな池に到着。池越しの燧ヶ岳を楽しみ,僅かに咲いていたミズバショウを見た後,長沢新道に向かう。
残雪が少しだけ残っているが特に問題なく,路もしっかりしていて歩き易い。「土場」には標識や木のベンチがあるなど,整備されている。「長沢頭」の標識を過ぎると傾斜がきつくなり,一気に200m程を降る。途中で右側の茂みからガサッという大きな音がするので,一瞬身構えたが,逃げ去る鹿のお尻が見えてホッとする。一応,鈴を鳴らしながら歩いてはいるが,相手が何時も気づいてくれるとは限らない。
更に少し降ると男性が一人上がってきた。橋が壊れていたので戻って来たとのこと。様子を見て対処しますと言って,更に降り続ける。長沢頭から30分ほどで沢の高さにまで降り立つ。路は更に沢に並行して走っていたが,踏み跡があったので,沢まで10m程進んでみる。沢身が細くなっていて,上手く岩が顔を出している個所を濡れずに渡れた。沢に並行して藪の中を20〜30m進むと登山路に戻ることが出来た。確認のために橋の処まで行ってみる。先日,見た時と同じで,渡れなくはないが少し濡れるかもしれないという状況だった。
登山路を竜宮十字路まで辿るが,田代からは青空の下の至仏山が間近に見え,尾瀬ヶ原に着いた実感がわく。先日はミズバショウがメインだった田代には,ワタスゲ,チングルマ,リュウキンカなどに入れ替わっていた。ズミの白い花とレンゲツツジのオレンジが印象的だった。また,竜宮現象の湧き出し口では,大小の魚が多く泳いでいたし,池塘にはイモリがのそのそと歩き,イトトンボが飛び交っていた。1ヵ月前に比較して沢山の生き物が息づいていた。
牛首分岐を過ぎ,山の鼻が近づくにつれて人が増えてくる。何組もの小学生や中学生の集団ともすれ違う。山の鼻にあるベンチでおにぎりを食べ,一息を入れる。ビジターセンターに立ち寄り,花や生物の名前を確認するが,戸外にある温度計は30℃を指していた。道理で暑い訳だ。
鳩待峠まで50分ほどを一気に登り,休憩所前のベンチで再び一息。8月の開業に向けてリゾート会社の工事が炎天の中で行われていた。休憩所の脇を通ってアヤメ平への登り口となる木の階段を登る。木道の多い歩き易い路が続き,両側に興味のある植物が無いかを探しながらゆっくりと歩く。時々,何人か連れのパーティーと出会うが,中原山までに6,7組とすれ違った。もっと少ないかと思っていたので意外だった。横田代では,色々な高山植物に出会えたし,雲が増えてきてはいたが,至仏山も近くに見え,素晴らしい一時を過ごせた。北には未だ残雪の多い平ヶ岳も顔を見せる。樹林の上から燧ヶ岳も上部を覗かせている。予想以上に素晴らしい湿原だった。
展望のない中原山を通過し,少し進むと今度はアヤメ平になる。広い湿原にワタスゲが白い点々を散らし,幾つかの池塘も点在している。バックコーラスのカエルの合唱を聴きながら,池塘の向こうに燧ヶ岳を見ると,再び登りたくなってくる。
富士見田代へ向かって木道を進むと,南側が切れ落ちており心地よい風が吹いてくる。前方には富士見峠からの道がある白尾山が近くに見え,こちらもいつか歩いてみたいと思わせる。雲はかなり増えてはいたが,日差しが和らいで却ってありがたかった。再び富士見下までを降るが,疲れてきたこともあって,やはり少々,長く感じた。それでも登りには気付かなかった花々を眺めながら駐車場まで戻りつくと,他には1台も居なかった。
駐車場を出る時には17時近くになっていたので,20時までやっている寄居山温泉に浸かり脚の疲れをいやす。その後,歩いて行ける片品基地というレストランでカレーで腹を満たした後,帰宅の途に就く。今回も高速代をケチって日光経由とする。金精峠の辺りで霧で少し視界が悪くなったのを除くと,渋滞もなく順調に走れて,正味4時間弱のドライブで22時過ぎに帰宅できた。
今回は先月にトレースできなかった長沢新道と,アヤメ平周辺を歩くことが出来て満足。特にアヤメ平付近は眺望も花も素晴らしいので,季節を変えて再訪したいものだ。
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