玄倉川 モチコシ沢遡行

2022年06月08日(水) [日帰り]

• GPS: 08:21
• 距離: 11.1km
• 登り: 1,577m
• 下り: 1,575m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:17
• 休憩: 3:00
• 合計: 8:17

8:44 玄倉林道ゲート
9:18 9:23 新青崩隧道
9:38 12:18 モチコシ沢
12:26 12:29 裸山沢
14:51 14:51 裸山ノ丸
15:00 15:01 モチコシノ頭
15:06 15:06 裸山ノ丸
15:19 15:19 向山ノ頭
16:06 16:16 玄倉ダム
16:30 16:31 新青崩隧道
16:58 16:58 玄倉林道ゲート
17:01 ゴール地点

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

・二日前の大雨により増水していたが、遡行が難しくなっていた印象はなかった。
・今回の下山した尾根は比較的歩きやすい。尾根末端は急だが梯子や階段が設置されている。
・「丹沢の谷200ルート」掲載の遡行図は、沖ノ悪場の位置が間違っている。実際には800-900mにかけての場所にある。
・ヤマビルは、大滝下で1個体見かけたのみ。

その他周辺情報

山北駅前のさくらの湯が400円で安くて良い。

写真

6/8 9:15

新青崩隧道西口から青崩隧道までは、倒木捨て場となっており歩きづらい。旧道を歩く人のことも考えて欲しい。

6/8 9:36

玄倉川本流は大渓谷の雰囲気でなかなか良い。

6/8 9:48

大滝下段の下部を登攀中のtamoshimaと登ったライン：下降トラバースがポイント

6/8 9:56

大滝下段の上部を登攀中のtamoshimaと登ったライン：結構シャワー。落差は実測23mで、既存の記録より小さい。

6/8 10:23

上記滝をフォローするyoripon

6/8 10:34

大滝上段と登ったライン：落差は実測32mで、実は下段より大きい。

6/8 12:06

大滝上段の途中、5つもハーケンが残置されているリスがあった。ほかにも残置は多く、エイドしやすい滝。

6/8 12:09

上記滝をフォローするyoripon

6/8 12:15

大滝の上の13m滝：左から巻き気味に登る

6/8 12:35

2段9m滝：下段は水線左を登れるが快適ではない

6/8 13:15

2:3二俣の4.5m滝：ボルトがあるらしいがすぐ通り過ぎたので見つけなかった

6/8 13:56

沖の悪場の18m滝：下部は頑張れば水線を登れそうな気もするが右から容易に巻けるので誰も登らない

6/8 14:51

脆いスラブ状の詰めで、最後は結構悪い

6/8 15:13

尾根上にあった特徴的な木：この木が芽吹いたころは根の分かれているあたりが尾根の高さだったのかも

6/8 16:14

尾根末端にある梯子

6/9 21:29

遡行図（主な滝の落差は実測）

装備

備考

大滝の登攀も含め、ラバーソールの沢靴&たわしでOK

感想

tamoshima

前から気になってはいたものの、林道歩きを敬遠して、持ち越していたモチコシ沢。最近、知り合いがよく登っていて気になり度が上がっていたのと、登攀的な沢に行きたいというkaiseiの希望もあり、平日を使って行ってみた。
玄倉川は二日前の大雨で明らかに増水していたが、難なく出合まで至り、入渓すると早速の大滝。ぱっと見で左凹角、二条の水流の間、右旧流路のルートが見えたが、一番滝登りらしい二条の水流の間を目指すことに。しかし下部のホールドが乏しいので、右凹角を少し登ってから下降トラバースして水流に入ったところ、フォローがこのトラバースに大苦戦し、結局上から反対側のロープ末端を投げてゴボウしてもらい、1時間くらい浪費した。とはいえ、滝登攀らしいし、登りごたえもある良いルートどりだったと思う。残置もなかったので、ほぼ登られていないルートだろう。なお、上記3ルートのほか、水流際左も登れるらしい。次、裸山沢に登りに来ることがあれば、今度は左かな。
大滝上段はkaiseiリード。結構エイドを交じえて登っていたが、フォローしてみると確かに悪い。頑張ってフリーで登ったが、残置も多いし、リードだったらA0するかなという感じ。
大滝でかなり時間を使ってしまったので、以降は大急ぎで遡行。幸い、難しい滝はなく、丹沢200ルートの参考タイムを大幅に巻いて稜線着。
ヒルを気にしながら下山したが、なぜか1個体も見かけることなく、大した悪場もなかったので快適に下山できた。
【総評】
丹沢では難渓だが、登攀も景観も楽しめる秀渓で、大滝をリードできる実力があるパーティにはかなりお勧めできる。大滝はフリーで登れば難しいが、残置でエイドすればさほど難しくはないようなので、中級者〜上級者まで楽しめよう。