鳥海山 鉾立〜千蛇谷〜荒神ヶ岳
Luske
体力度について
- GPS
- 07:47
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,515m
- 下り
- 1,499m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:47
| 天候 | 曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
鳥海ブルーラインの夜間通行止めは5月21日で解除。 現在は全線終日通行可能。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
●象潟口（鉾立〜河原宿） 1400m付近から御浜・鳥海湖分岐まで雪が続いており滑走可。 大平口よりも滑走できる距離が長いので、スキーなら象潟口の方がオススメ。 （斜面は凸凹であまり楽しくは無いが・・・） ●御浜・鳥海湖分岐〜御浜〜七五三掛 尾根沿いの登山道は殆ど出ており、扇子森東面にのみ雪が残る。 鳥海湖周辺はまだ雪で覆われており、夏道は出ていない。 鍋森周辺や檜ノ沢源頭部も雪で覆われており、まだ滑走出来そうだが斜面は凸凹しており状態は良くない。 ●千蛇谷 荒神ヶ岳と新山のコルまで雪は続いている。 コルから夏道入口まで滑走可。 落石帯が2か所あるが、点間は広く傾斜も緩いので滑走モードでも回避は容易。 下に行くにつれて斜面は荒れてくるが、上部はフラットで状態良し。 今回滑った斜面の中では、ここが最も楽しめた。 |
写真
前泊地の法体園地キャンプ場。テント撤収後、海側をドライブして帰ろうと思い、日本海側へ向かう。
この日は雨予報だったので、山には登らず帰る予定だったのだが…
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テント撤収後、海側をドライブして帰ろうと思い、日本海側へ向かう。
この日は雨予報だったので、山には登らず帰る予定だったのだが…
予定変更し、象潟口から鳥海山に登る事にした。
長い区間、雪道が続くが履き替えが面倒なのでスキーは使わず。
アプローチ用の長靴で進む。
下山時の滑走ではハマらないよう気を付けよう。
雪道はここで一旦終わり。
尾根上は夏道が出ている。
この辺はまだ滑走対象になりそうだが…
斜面ガタガタで疲れそう。
登山道周辺では多くの高山植物が見られた。
まだ雪で覆われているが、僅かに水面が見えている。
まだ滑走出来そうだが、流石に湖上はもう危険か。
下降ルートの夏道は全て出ており、千蛇谷まで問題なく降りられた。
雪は荒神ヶ岳のコルまで続いていた。
岩山を登って新山まで行けそうだが、昨日、秡川から登ったばかり。
今回はいいや。
下に行くと荒れてくるが、悪くない斜面状態だった。
北斜面や南斜面もまだ滑れそうな感じだ。
遠くから見ると丸々として可愛らしい鍋森だが、近くで見ると意外にごつい。
夏は岩だらけの場所だが、今は安定した雪で覆われており歩きやすい。
雪渓は安定しており滑走出来そうな雰囲気だが、時間は遅い。
今回はここまで。
今回、唯一アイゼンを使用した場所。
ここは急傾斜で、滑り止めがないとキツイ。
天気が崩れる兆候だと言われるが、さて、どうなるかな？
斜面凸凹しており、傾斜が緩いのでスキーの進みは遅い。歩くより速いし楽だけど、あまり快適では無い。
まぁ、滑れるだけでも有り難いが。
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歩くより速いし楽だけど、あまり快適では無い。
まぁ、滑れるだけでも有り難いが。
残念ながら、沈む瞬間は見れず。
1時間くらい粘ったのに残念だ。
感想
朝は曇り空。
予報ではこの日は雨で、登山は期待できそうにない天気であった。
前泊した法体園地を出発し、秡川へ向かうも山は雲に覆われており、やはり天気は良くない。
天気が良ければ今日も引き続き秡川から鳥海山に登るつもりだったが、この天気では登る気が起きず、もう帰ろうかと踵を返す。
だが、帰宅するには時刻が早すぎる。
折角、鳥海山麓に居るのだから、日本海沿いをドライブしてから帰る事にした。
中島台へ通じる道路（象潟矢島線）は通行止めだったので北から大回りし、仁賀保高原から日本海側へと抜ける。
当初は曇り空であったが、進むにつれて雲が薄くなってゆき、日本海が見える頃には快晴の空が広がった。
「これは、良い方向に天気が変わったか？」
と思い、これからの天気を調べてみると、鳥海山は午後から晴れとの事。
昨日に続き、今日も滑走チャンスの到来である。
早速、鳥海ブルーラインへと向かい、象潟口から鳥海山に登る事にした。
鉾立の食堂で昼食をとり、11時に駐車場を出発。
出発時はまだ曇り空で視界は白かったが、すぐに視界は晴れて進路の先には新山が見えてくる。
その上空に広がるは、まごうことなき快晴。
昨日、今日と天気変化の激しさに振り回されたが、良い方向に変わるのは嬉しいものだ。
夏道は大部分出ていたのでスキーは担ぐことになったが、花の時期を迎えた鳥海山。
その山道は艶やかで、白や黄色の高山植物が行く先々で目を楽しませてくれる。
特に、鳥海湖分岐から御浜までの区間が見事であった。
遅い時間の入山だったので、外輪山は行かずに千蛇谷へ降りる。
千蛇谷入口からは雪渓が続いていたので、そこから先はスキーで進んだ。
雪渓は標高2100m付近、荒神ヶ岳のコルまで続いており、そこが今回の終点。
遅い時間のせいか、千蛇谷では人に会う事は無く。
荒神ヶ岳の山頂より周囲を眺めてみるも、外輪山の上にも人影は無し。
依然として頭上には青空が広がるが、快晴の鳥海山なのに人の姿が全く見えないのは少し奇妙な感じがした。
荒神ヶ岳のコルから滑走開始。
雪はシャリシャリのザラメで滑り良し。
斜面状態もこの時期にしては良く、ほぼフラットで快適な滑り出しである。
下に行くにつれて溝や落石が出てきて滑りにくくなってくるが、この時期にしては良い方だ。
千蛇谷入口までの標高差300mはストレスも無く、快適な滑走であった。
谷を出て一時、登山道歩きとなるも、扇子森の手前で再び滑走ルート到来。
扇子森の南面を落とし、檜ノ沢源頭部へとダイレクトに滑り降りる。
この位まで標高を下げると流石に斜面は凸凹で足が疲れるが、今の時期は滑れるだけでも幸せと言うもの。
沢筋の雪はどこまでも続いているように見えて、このまま檜ノ沢の本流部まで滑り降りたくなってしまった。
だが、時は夕暮れ。17時前。
これ以上滑ってしまうと真っ暗な中の下山になってしまうので、後ろ髪惹かれつつも沢を出て登山道へと上がる。
日没が迫っているので、ここから先は急ぎ足で下山である。
しかし、ふと、振り返ってみれば・・・
そこに見えるは、傘雲をかぶった鳥海山。
東の空には月。
西には輝く海。
美しい黄昏時の光景が広がっており、魅入られたかのように足が止まってしまう。
下山を急ぐ心はすっかり静まってしまい、暫し佇んでその光景に入り浸る。
日没が迫っているが、刻々と時は過ぎてゆき。
そして、ようやくその景色から解放されて鉾立の駐車場に戻った頃には、
辺りは、すっかり暗くなっていた。
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