谷川岳 (土樽〜笹倉新道〜吾策新道)
pennylane
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,194m
- 下り
- 2,174m
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| 天候 | 晴れない晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
登山口までの導線が長いですがその先に停めて良いのかどうかはわかりません。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【土樽〜茂倉新道】 尾根登りという言葉がぴったり合う。危険個所は無いです。稜線が気持ち良い。 【茂倉岳〜トマの耳】 一見稜線を見てビビりそうな道ですが、歩けばなんてことも起こらない道だと思います。 ただ興味本位でノゾキをすると東面は谷底なので注意が必要です。 【谷川岳肩ノ小屋〜万太郎山】 危険個所は中ゴー尾根分岐の岩稜に力使います。アップダウンが激しいので健脚向けコースです。 【吾策新道〜土樽】 このルートおすすめしません。1から10まで神経使います。 急登に次ぐ急登/クワの沢辺りでの道迷い/腐葉土?で足取られる。 万太郎山から井戸小屋ノ頭が一番神経使うと思います。 崖&トラロープ蛇岩が脆い個所があり尚且つトラロープが緩く伸びる。 万太郎山から続く岩稜帯も慎重に歩く注意が必要。 |
写真
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(左から4つ目)平標山
感想
いやいや、死ぬほど疲れた。
もう嫌だと思った登山はトムラウシ短縮コース以来2度目のこと。
さて愚痴は後にして最初から綴ってまいりましょう(^^;
スモッグもない晴天に登山したい夢はかなわず天気とにらめっこを続けていたらGWもいつのまにか終盤…。
しかしながらスカッと天気が晴れない。
5/3夜に天気予報を調べたら5/5と5/6は天気が優れず5/4が晴れだったので夜な夜な決行することにしました。
谷川岳へGO！
荷物を準備していそいそとAM2:00に車を走らせ3:30に土樽駅付近の安全登山駐車場に到着しました。
4:30から行動開始。
喉が痛い風邪を引いてました…すぐに喉が渇きます。登山の2日前に16kmのジョギング敢行した患いかもしれません。
とりあえず行けるとこまでと無理をしない登山を守ることにした。
麓から残雪が残る道のりでアイゼンを装着したり、尾根道は残雪が無く外したり忙しく時間を取られました。
矢場ノ頭の中腹(ブナ林)でトレースをロストしてしまい迷子に…。
みんなここを藪漕ぎ！？まさかね…と思いつつ進むもそれとした道はなく引き返して道を考る。
正解は地図通りの道(直登)ではなく巻いていたのですが本線を探すのに苦労しました。
花が咲いていたのはイワウチワの一種だけでしたが、こいつがなんともかわいくて元気をもらいました。
迷子以外は軽快に歩きやすく急登なんだろうけども喉が渇く程度ですぐに矢場ノ頭、茂倉岳はあっという間。
稜線がすがすがしくってゴツゴツした谷川岳や万太郎山、眼下に土樽、遠目に平ヶ岳?燧?至仏?スモッグがかかっているのが残念だけどこんな稜線を歩ける素晴らしい山だと感激。
ピストンで帰ろうか蓬新道で下山と仮定してましたが、矢場ノ頭で見た万太郎山がかっこよくて稜線歩きしたくなる欲望に負けてしまった…。
アップダウンは激しいけど北アルプスの縦走に比べれば同等もしくはやや易しめ?と私の中の悪魔が言い聞かせ挑戦に至る。
しかしこれが後悔の始まり。
一ノ倉〜トマの耳の稜線は見た目ほど危険ではなく西面に道が切られているので安心コース。
たまに東壁を覗くとゾッと冷や汗が出ますがこれも楽しい稜線歩き。
一応の注意点は蛇紋岩があり滑りやすいことかな。
まあ気にすることはなくテクテクと突き進む。
オキの耳かトマの耳もしくは肩ノ小屋で珈琲タイムにしたかったけど人人人…。
座る場所もなく記念撮影も無くせず本当は折り返し地点だった肩ノ小屋も足早に万太郎山へ。
まあいいの肩ノ小屋から見る万太郎山方面は思わずにやけてしまうほど素晴らしい稜線。
さてがんばろうという気持ちになれたのだから。
ほんとうに心地良い。登山者にも出くわさない独り占めな稜線。
喉が渇くのは難点なのだが残雪天然水で給水も出来た。
この稜線で出会ったのはオジカ沢避難小屋から下った時の一人だけ。
道があるのに対して残雪をアイゼンで登っていたのが不思議だった。
土樽から吾策新道を上がりピバークして谷川の小屋で一泊するというおじさん。
お互いにルート把握した上で吾策新道の道迷いは大丈夫か？と心配された。
トレースが付いてるだろうから大丈夫でしょう？と回答したら的を得ていたらしく会話も早々に再び歩き出した。
ん？んんん？ピバークするほどな道なのか？と5分くらい歩いたくらいで振り返るとおじさんはもう肉眼では見えなくなっていた。不思議だ。
みなさん山を登る時って山のコースの情報を得ているのかな？
私は地図のみの情報だけ仕入れて事前に写真を見て登ることはしないんです。
先に写真や映像を見たら登った気になってしまいそうだからという理由なのですが…。
ちょっと不安に駆られつつも先を急ぐ。
大障子ノ頭に着いた時に小休憩。
おにぎりを食べつつ景色に浸っていたら万太郎山に向かう人が万太郎尾根最後の岩稜帯を横切るのが見えた。1人…2人！
情報を仕入れなければと急いでおにぎりを詰め込み急登を登る。
まだ居てくれと願いつつも万太郎山分岐からの眺めが最高で情報収集のことをふと忘れる。
ザックを分岐にデポして万太郎山頂上へ行くとその2人が居た。待っていたようには見えなかったが居てくれて助かった。
60歳くらいの夫婦でした。
残雪地帯でもないのになぜか12本爪を付けているのがよく分からなかったが情報収集。
何時に登ってきたのかは聞き取れなかった。
アイゼンを持っているか？という質問にやたらと執着された。
そんな靴できたの？その靴いくら？ちゃんとアイゼンがはまるのかしら？とか心配され、おじさんがホグロフスの靴は強気なんだよ。
そうだろ、な？青年？みたいな口調で相槌をうつ。
ちゃんとアイゼン持ってるの？下りはアイゼンが無いと厳しいわよとか確認に次ぐ確認。
10本爪持ってますし、ホグロフスの靴にアイゼンも付けれますと回答。
帰り道が同じだったのであばよくば一緒に同行できるかもと打診したら
「私たち遅いので先に降りたほうがいいですよ」と促され、
到着時間予想を聞くと18:00から日没の18:30になりそうと回答が来た。(13:25分頃のやりとり)
私が見た所見でも最悪下り3時間あればおつりがくるような道のりだと思っていたのだから。
え？大丈夫なのこの道？と半信半疑だったがどうやらハズレコースにきてしまったみたいだと確信した。
夫婦を心配しつつもわが身も心配。
情報を仕入れることもすっかり忘れいざ下山。
初っ端から出鼻を挫かれる。
岩稜帯の道幅が狭く突風が吹いたら谷底へ真っ逆さまな日曜サスペンス劇場。
冷や冷やしながら下ると次は急登でゆるゆるの残雪と急登の腐葉土で足が滑る登山道が織り成すコース。
転ばないように進むのもやっとなのに安全を意識すると息を飲む暇さえ与えてくれません。最悪の一歩を神経擦り減らしながら歩くような道です。残雪がまだあるのも時期が悪い要因の一つなのだろう。一言で言えば最悪なコース。
あの夫婦が12本爪で歩く意味がここで解りました。
急いで装着する。
歩きやすいが機動力に欠けるのはいささかしょうがない。命を大事にしなくちゃね。
特に！！井戸小屋沢ノ頭付近が一番危ないかもしれない。
砂岩・泥岩の類でもろくてすぐに崩れる一帯が崖でして……もし落ちても5mくらいなんですがね。
もちろんトラトープで安全を施してます。
掴みつつも慎重に歩くもアイゼンで歩いてるせいか岩が崩れてしまい慌てて踏みとどまりましたが、
トラロープがゆるゆるすぎてヤッターマン登場のような身を乗り出す格好に冷や冷やしました。
あの夫婦を尊敬します。多分この道の全体が危険なのでしょう。
夫婦を待つ手もありましたが肉眼で確認したら米粒ほどの小ささだったので待つことは諦めました。
大ベタテ沢ノ頭付近からALL残雪地帯になったのですが、痩せた稜線の上に残雪。踏み外せばコースアウトな道が数か所あり緊張します…。
舟窪は落ち着きます。さっきの夫婦が残したトレースがあり安心。
地図によるとここから直下するのですが視界がすとーんと下に落ちていきます。
スキー場で言うところのモーグルの坂に匹敵する斜度なのです。
ピバークする意味もここで解った気がしました。なんせ標高差約500mはあるのですから…。
登りは進まないのでしょうねきっと。ゾッとします。
帰りは楽々なのですが、ゲイターを忘れてしまって靴の中がひんやりしましたがゴールはもうちょっとだと考えると気にもならなかったです。
最後の最後にトレースが消えました。
クワの沢というところで迷子。
下ればいいのだけど藪やら細い木やらがみっしり。アイゼンでは歩き辛い地帯です。
大股で越えられる沢を渡り若木に掴まりながら10mくらい降りれば小さな平原に着けるのは確認できましたが登山道なのだからちゃんとした道があるはず…と足跡を探すもロスト。
結局藪漕ぎをする決断をして顔に枝ぺちん、笹で滑り、若木と綱引きしながらようやく降りました。
沢を見上げるとなだらかな枝垂れた滝になっていて危ない道を歩いてきたのはやはり反省すべき点でしたね。
でも有ったんです降りた場所に例のトレースが。。。あの夫婦もおばけだったのではと不思議に思いました。
吾策新道入口道標も遠かったですが無事にゴール。
すごい反省しながら車までの林道を歩いて帰りました。
まあでも、このルートをやりきれて楽しかったのも事実。
生きてることも健康なのも怪我せず帰れたことも感謝の気持ちでいっぱいでした。
もうこないぞ笑
長々ありがとうでした(^^)
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いよいよ始動ですか．．．
いきなりガッツリと歩かれたようですが、この時期、霞は仕方がないけれどいい写真が撮れていますネ
この写真を見ていると、久しく谷川岳には行っていないので、行きたくなりました。
とりあえずお気に入りに登録させて頂きました。
今年もレコ楽しみにしていますよ
hottenさん本当にお久しぶりです。冬眠してました
お気に入り登録ありがとうございますm(_ _)m
地元で弥彦山縦走トレーニングを重ねて挑んだので今回のガッツリはそんなガッツリでもないくらいでした。
しかし吾策新道が誤算でしたね。
写真は花が無く、視界ももやもやでいまいち残念ではありますが万太郎山から望む谷川岳が冥利に尽きる見事な景色でした。
デジカメながらいい写真と言っていただき光栄です
登るまで知識は付けないのですが、現在学習中です。
東壁登攀の歴史がディープすぎてわなわなしてますよ
ぜひ？いやいや、もし行くなら一般ルートで周辺の山々を激写してきてください。
白馬や五竜も見えるらしいですよ〜。
今年は盆に北アルプス計画をしてるくらいですよ。
高速料金値上げが痛手で身動きが取れなるとおもいます…(´へ`)
出張登山が羨ましい…
レコ報告がんばりますね
pennylaneさん、こんにちは
久々のレコでしたね
やっと夏山に向け再始動でしょうか〜
それにしても、後半大変なルートのよう・・無事で帰還なによりでした
不謹慎なのですが、危険地帯とpennylaneさんのいつもの軽妙なレコのギャップに
くすっとしましたよ。
レコ読んで、ワタシも残雪期に吾策新道だけは行きません(笑)
GW後半はロープウェイで楽々谷川岳をもくろんでいたのですが、
疲れとレコ作成で2日ほど棒に振ってしましました
これから、レコ楽しみにしてます〜
ケガはもう大丈夫？
kozyさんお久しぶりです！
夏山…(ToT) ガソリン代高騰に加えて高速料金値上げは百名山ハンターにとって大きな痛手
なので宝くじや競馬やパチンコを頑張ることにします笑 路線が違いますね
吾策新道はとんでもコースです。ここを下って落ち着く時間がなく吾策新道入口の道標を見るまではずっと神経擦り減らしてました。
でもここを体験すると他の道が易しく感じるかも？なんて無事に下山した今ではそんな風に感じてもいます。
実際のところ恐怖に怯えるよりも楽しむ感覚が強いのかもしれませんね。
たぶん頭の制御装置がぶっ飛んでいるみたいです(^o^; だから面白く書けるもかも…
今回もネジが…おっと、これ以上言うと不謹慎なのでやめておきます
レコ作成に登山並の時間を費やす苦労分かります…。
でも誰かの役に立ってると思って腐らずに更新して下さいね！
指の怪我はまだうっすら痺れがあります。
治るのか治らないのかはよくわかりません(^^; お大事にします。
レコ報告できるように今年も励みます
pennylaneさんはじめまして。
去年６月梅雨に入る前の晴れた日に万太郎山山頂で６０歳代の夫婦に会い、吾策新道を下りるとの事でしたが、自分が先行して下りました。途中井戸小屋沢ノ頭から見上げると米粒みたいに小さく確認して更に歩いていたところ、大ベタテ沢ノ頭尾根から右に下った舟窪で道に迷いました。去年は６月でも舟窪に雪田が残っていて、トレースが無くなり見失いました。舟窪１時間近く彷徨い怖くなったので迷った場所まで戻り、携帯の繋がる大ベタテ沢ノ頭尾根まで登り救助要請して待機していたところ、下からオスプレイのザックを背負ったおじさんがたまたま登って来て、助かった〜と思い夢のような奇跡的な出来事でした。その方は万太郎山を目指して登って来て、日没までに下山する予定で登れるところまで登ろうとしていましたが、自分のために尾根で引き返してくれました。舟窪からの下りは急こう配で、おじさんは歩くのが速くて着いて行くのが必至。おかげで登山靴の中で足が遊んでしまい、親指の爪が潰れました。吾策新道はもう歩きたくないですね。同様に茂倉新道もです。
長文になってすみません。
pennylaneさんはじめまして。
去年６月梅雨に入る前の晴れた日に万太郎山山頂で６０歳代の夫婦に会い、吾策新道を下りるとの事でしたが、自分が先行して下りました。途中井戸小屋沢ノ頭から見上げると米粒みたいに小さく確認して更に歩いていたところ、大ベタテ沢ノ頭尾根から右に下った舟窪で道に迷いました。去年は６月でも舟窪に雪田が残っていて、トレースが無くなり見失いました。舟窪１時間近く彷徨い怖くなったので迷った場所まで戻り、携帯の繋がる大ベタテ沢ノ頭尾根まで登り救助要請して待機していたところ、下からオスプレイのザックを背負ったおじさんがたまたま登って来て、助かった〜と思い夢のような奇跡的な出来事でした。その方は万太郎山を目指して登って来て、日没までに下山する予定で登れるところまで登ろうとしていましたが、自分のために尾根で引き返してくれました。舟窪からの下りは急こう配で、おじさんは歩くのが速くて着いて行くのが必至。おかげで登山靴の中で足が遊んでしまい、親指の爪が潰れました。吾策新道はもう歩きたくないですね。同様に茂倉新道もです。
長文になってすみません。
KOA3190さんはじめましてこんにちは。
ドカ雪だった去年の6月ならまだまだ雪がどっさりある頃と存じ上げますのでほとんど同じ状況ですね。
迷い、下り、彷徨い、迷子、迷子の鉄則は一回戻れを忠実に守りあの急坂を登ったんですね（ ;￣ェ￣）WOW…。
そうとう焦っていたのでしょうね。お察しします。
保険と見込んでいる夫婦がやってくると思い込んでいても米粒ほどの距離が離れていたら絶望的な時間だし…そもそも本当に出会ったのか…はたまた途中でピバークしていたら…とか物騒なネガティブを発狂するでしょうね(-｡-;
それにしても運が味方してくれましたね！偶然だけど必然だったのでしょう(^^)
この人助けたいと思わないと突き進むだろうし、逢ったことも縁より深い意味を為していたのでしょう。山でいいことしたとか些細なことで報われるのですから。
私は勘であの沢を渡り藪の坂を傷一つ無く骨も折れることなく降りれたことはラッキーではなくて感謝とありがとうを山にお辞儀して帰りました。
多分人間試されているのでしょうね^^;
お互い死なないで良かったです(^^)
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