ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 442377
全員に公開
ハイキング
関東

太田部楢尾 〜 “ムツばあさん” を偲んで 〜 / 塚山

2014年05月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
04:24
距離
12.2km
登り
801m
下り
791m

コースタイム

太田部入口バス停 10:10
楢尾集落     10:55−11:10 (ムツさんの家)
塚山古墳入口   11:35     (太田部集落内)
塚山       13:00−13:15
麻生バス停    14:35
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
新町駅 09:05−(日本中央バス)−10:06 太田部入口バス停

(帰り)
麻生バス停 14:54−(日本中央バス)−15:51 群馬藤岡駅
コース状況/
危険箇所等
●太田部入口バス停 〜 楢尾集落
・延々と車道を歩いても行けますが、途中から大回りを始めてしまう林道に対し、
 地形図の破線路がそこを直線的に結ぶように描かれているので、そこを歩いて
 みました。
・結果的に何の問題もなく歩ける、とても歩きやすい道だったのですが、それは
 楢尾集落の人たちが「道づくり」と称した手入れを定期的に続けているからに
 違いありません。
・ただ、楢尾集落は現在の住民が数戸にまで減っているので、道の手入れを将来も
 続けられるかは不透明だと思われます。この道がいつまでも歩きやすい状態に
 保たれるかどうかは分かりません。

●楢尾集落 〜 塚山古墳入口
・すべて車道歩きです。

●塚山古墳入口 〜 塚山
・塚山の頂上直下にある古墳群の標柱付近までは、明瞭な山道が続いていて、
 迷う心配はありません。
・ただし頂上直下でいきなり踏み跡すらなくなるので、最後だけは急斜面を適当に
 登り詰めることとなりました。

●塚山 〜 麻生バス停
・塚山から西向きの尾根への降下点さえ誤らなければ、最初の林道までは迷わずに
 歩けると思います。
・その林道をそのまま歩き続けるので良ければ、相当な大回りにはなりますが、
 生利バス停に向かうことができます。
・今回は途中から地形図の破線路に入って、麻生バス停を目指しましたが、その
 破線路は入口こそ明瞭に見えたものの、途中の何箇所かで道が不明瞭になる上、
 違う方向に導くテープの存在などもありました。GPSを見ながらでなければ、
 破線路の通りにトレースするのは難しい状況です。藪っぽい箇所も多く、地面も
 落ち枝の散乱で歩きにくくて、現在ではほとんど歩かれていないようです。
この日の下車駅は新町駅。高崎線が群馬県内に入って最初の駅です。
2014年05月04日 08:43撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 8:43
この日の下車駅は新町駅。高崎線が群馬県内に入って最初の駅です。
新町駅から乗ったバスにまる1時間揺られた後、太田部入口バス停から歩き始めます。
2014年05月04日 10:12撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 10:12
新町駅から乗ったバスにまる1時間揺られた後、太田部入口バス停から歩き始めます。
すぐに吊り橋を渡ります。橋の下を流れているのは、埼玉・群馬県境の神流川で、対岸は埼玉県秩父市です。
2014年05月04日 10:13撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 10:13
すぐに吊り橋を渡ります。橋の下を流れているのは、埼玉・群馬県境の神流川で、対岸は埼玉県秩父市です。
橋の下流側の景色。川幅が広いのは、ここが神流湖(下久保ダムが堰き止めた人造湖)の上端部だからです。
2014年05月04日 10:15撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 10:15
橋の下流側の景色。川幅が広いのは、ここが神流湖(下久保ダムが堰き止めた人造湖)の上端部だからです。
車道は赤ルートですが、途中から緑ルートの破線路に入ってみます。
2
車道は赤ルートですが、途中から緑ルートの破線路に入ってみます。
最初のT字路で、直進を案内する道路標識を無視して左折します。
2014年05月04日 10:29撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2
5/4 10:29
最初のT字路で、直進を案内する道路標識を無視して左折します。
ほぼ地形図通りの地点で山道を発見しますが、道形は微かで、ここに道があると思って見なければ見逃しそう。
2014年05月05日 16:53撮影
1
5/5 16:53
ほぼ地形図通りの地点で山道を発見しますが、道形は微かで、ここに道があると思って見なければ見逃しそう。
(1つ前の写真に、山道の所在を明示したものです)
2014年05月05日 16:53撮影
1
5/5 16:53
(1つ前の写真に、山道の所在を明示したものです)
藪を払いつつ登り始めると、すぐに朽ちかけた小屋が現れて、その手前に右手から別の道が上がってきました。
2014年05月04日 10:37撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 10:37
藪を払いつつ登り始めると、すぐに朽ちかけた小屋が現れて、その手前に右手から別の道が上がってきました。
小屋の先は明瞭な道に変わりました。所々に新しい補修の跡が見られるので、今も手入れされているようです。
2014年05月04日 10:47撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 10:47
小屋の先は明瞭な道に変わりました。所々に新しい補修の跡が見られるので、今も手入れされているようです。
道には立派な石垣に守られた箇所も。集落と麓を結ぶ唯一の生活路だったこの道に懸ける思いが伝わってきます。
2014年05月04日 10:49撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 10:49
道には立派な石垣に守られた箇所も。集落と麓を結ぶ唯一の生活路だったこの道に懸ける思いが伝わってきます。
山道を登り終えて車道に出た地点は、楢尾集落に入るわずか手前で、ここで早速花々の出迎えを受けました。
2014年05月04日 10:52撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 10:52
山道を登り終えて車道に出た地点は、楢尾集落に入るわずか手前で、ここで早速花々の出迎えを受けました。
頭の上で満開になっていた八重桜をアップで。
2014年05月04日 11:05撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 11:05
頭の上で満開になっていた八重桜をアップで。
奥のカーブを曲がると、番組で見慣れた景色が目に飛び込んできました。ムツさん夫妻が植えた大モミジです。
2014年05月04日 10:54撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 10:54
奥のカーブを曲がると、番組で見慣れた景色が目に飛び込んできました。ムツさん夫妻が植えた大モミジです。
モミジの樹下の木陰には、やはり2人が設けたテーブルと椅子があります(椅子の数は少し増えたのか?)。
2014年05月04日 10:53撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2
5/4 10:53
モミジの樹下の木陰には、やはり2人が設けたテーブルと椅子があります(椅子の数は少し増えたのか?)。
ここまで来れば、あとはこの道案内がムツさんの家まで導いてくれますが・・・。
2014年05月04日 11:10撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 11:10
ここまで来れば、あとはこの道案内がムツさんの家まで導いてくれますが・・・。
案内された車道とは別に、ムツさんがいつも歩いていたであろう小径があるので、それを登ってみました。
2014年05月04日 10:54撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 10:54
案内された車道とは別に、ムツさんがいつも歩いていたであろう小径があるので、それを登ってみました。
小径に入れば、もうそこはムツさんの家の庭。ほんの短い間に、いくつもの花を見られました。
2014年05月04日 10:55撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 10:55
小径に入れば、もうそこはムツさんの家の庭。ほんの短い間に、いくつもの花を見られました。
(同前)
2014年05月04日 10:55撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 10:55
(同前)
(同前)
2014年05月04日 10:56撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 10:56
(同前)
故・小林公一さん・ムツさん宅です。番組で見ていたのと、ほとんど変わらない佇まいのように見えました。
2014年05月04日 10:59撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
3
5/4 10:59
故・小林公一さん・ムツさん宅です。番組で見ていたのと、ほとんど変わらない佇まいのように見えました。
2人の生前の写真や、思い出の品などがたくさん飾られていました。縁側には訪問者ノートも置かれています。
2014年05月04日 10:57撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
2
5/4 10:57
2人の生前の写真や、思い出の品などがたくさん飾られていました。縁側には訪問者ノートも置かれています。
ムツさんの家の北側から太田部集落側を見渡すと、これからついでに登りに行く塚山も見えていました。
2014年05月04日 11:01撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 11:01
ムツさんの家の北側から太田部集落側を見渡すと、これからついでに登りに行く塚山も見えていました。
ムツさんの隣のお宅の庭にも大きなサクラが。見頃は少し過ぎていましたが、その分、桜吹雪が美しかったです。
2014年05月04日 11:10撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 11:10
ムツさんの隣のお宅の庭にも大きなサクラが。見頃は少し過ぎていましたが、その分、桜吹雪が美しかったです。
その後は車道を歩いて太田部集落の中心部へ。楢尾集落からの出口となるT字路では春祭りが開かれていました。
2014年05月04日 11:25撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 11:25
その後は車道を歩いて太田部集落の中心部へ。楢尾集落からの出口となるT字路では春祭りが開かれていました。
登り返して、太田部集落の中を通って行きます。家々の庭が花や木で美しく整えられていたのが印象的でした。
2014年05月04日 11:33撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 11:33
登り返して、太田部集落の中を通って行きます。家々の庭が花や木で美しく整えられていたのが印象的でした。
道がヘアピンカーブを描く地点まで来れば、そこが塚山への入口になります。
2014年05月04日 11:35撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 11:35
道がヘアピンカーブを描く地点まで来れば、そこが塚山への入口になります。
「太田部塚山古墳群」を示す標識が目印です。(前の写真でも中央に立っているのですが、ちょっと見にくい)
2014年05月04日 11:35撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 11:35
「太田部塚山古墳群」を示す標識が目印です。(前の写真でも中央に立っているのですが、ちょっと見にくい)
あとはほぼ道なりに進み、最後に民家の母屋と物置の間を通らせてもらうと、その裏から山道が始まりました。
2014年05月04日 11:45撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 11:45
あとはほぼ道なりに進み、最後に民家の母屋と物置の間を通らせてもらうと、その裏から山道が始まりました。
山道は、かつて桑畑だったらしい草地の中を抜けていきます。古墳までなら歩く人がいるのか、道は明瞭でした。
2014年05月04日 11:50撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 11:50
山道は、かつて桑畑だったらしい草地の中を抜けていきます。古墳までなら歩く人がいるのか、道は明瞭でした。
草地を登り切って振り返ると、先ほどまでいた楢尾集落や城峯山を見ることができました。
2014年05月04日 11:53撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 11:53
草地を登り切って振り返ると、先ほどまでいた楢尾集落や城峯山を見ることができました。
楢尾集落をアップにしてみました。ムツさんの家はほぼ中央にあります。
2014年05月04日 11:53撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 11:53
楢尾集落をアップにしてみました。ムツさんの家はほぼ中央にあります。
森の中に入っても、山道は明瞭なまま続いて、藪やクモの巣などもなく、意外なほど順調に登れてしまいます。
2014年05月04日 12:01撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 12:01
森の中に入っても、山道は明瞭なまま続いて、藪やクモの巣などもなく、意外なほど順調に登れてしまいます。
途中で林道を横断します。山道は相変わらずの明瞭さで直進方向に続いていました。
2014年05月04日 12:15撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 12:15
途中で林道を横断します。山道は相変わらずの明瞭さで直進方向に続いていました。
1つ前の写真にも写っていますが、直進する道をこの標柱が案内していました。
2014年05月04日 12:15撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 12:15
1つ前の写真にも写っていますが、直進する道をこの標柱が案内していました。
山道の少し右手側に「塚山古墳群」標柱を発見しましたが、素人目にもハッキリ分かる物は何もなかったような。
2014年05月04日 12:35撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 12:35
山道の少し右手側に「塚山古墳群」標柱を発見しましたが、素人目にもハッキリ分かる物は何もなかったような。
緩斜面に出て小屋跡を発見すると、その手前で明瞭な山道は終わり、この先には踏み跡すら存在しませんでした。
2014年05月04日 12:40撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 12:40
緩斜面に出て小屋跡を発見すると、その手前で明瞭な山道は終わり、この先には踏み跡すら存在しませんでした。
あとは適当に頂上を目指すしかないようです。小屋跡の右手側から緩斜面を回りこんでみることにしました。
2014年05月04日 12:49撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 12:49
あとは適当に頂上を目指すしかないようです。小屋跡の右手側から緩斜面を回りこんでみることにしました。
最後は見上げるような急斜面の中、少しでも歩きやすそうな足場を拾って、無理矢理登り詰める形になりました。
2014年05月04日 12:58撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 12:58
最後は見上げるような急斜面の中、少しでも歩きやすそうな足場を拾って、無理矢理登り詰める形になりました。
塚山の狭い頂上には三角点があるだけで、展望もほとんどありません。
2014年05月04日 13:02撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 13:02
塚山の狭い頂上には三角点があるだけで、展望もほとんどありません。
私製の標識が1つだけ樹木に掛けられていました。
2014年05月04日 13:01撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 13:01
私製の標識が1つだけ樹木に掛けられていました。
塚山から西尾根への降下点は、このアンテナの脇にありました。最初はかなりの急斜面を強引に下ります。
2014年05月04日 13:15撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 13:15
塚山から西尾根への降下点は、このアンテナの脇にありました。最初はかなりの急斜面を強引に下ります。
コブを1つ越えて907mピークとの鞍部に下ると、右手に作業道が見えてきて、そこに入ります。
2014年05月04日 13:23撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 13:23
コブを1つ越えて907mピークとの鞍部に下ると、右手に作業道が見えてきて、そこに入ります。
作業道は間もなく、車の轍がクッキリと残る林道となります。あとはしばらく、この林道を追って行くだけ。
2014年05月04日 13:30撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/4 13:30
作業道は間もなく、車の轍がクッキリと残る林道となります。あとはしばらく、この林道を追って行くだけ。
林道では何箇所かで展望が開けて、最初に渡った神流川を挟んで向かい側にある群馬の山々が眺められました。
2014年05月05日 15:57撮影
5/5 15:57
林道では何箇所かで展望が開けて、最初に渡った神流川を挟んで向かい側にある群馬の山々が眺められました。
1つ前の写真を縮小して山名ガイドを入れたものです。
2014年05月05日 16:53撮影
1
5/5 16:53
1つ前の写真を縮小して山名ガイドを入れたものです。
テレビ中継所の脇を通ると、その直下で林道と別れて、地形図の破線路に入ります。
2014年05月04日 13:51撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 13:51
テレビ中継所の脇を通ると、その直下で林道と別れて、地形図の破線路に入ります。
その破線路の入口。写真では分かりにくいですが、入口を複数のテープが示していて、道形も明瞭そうです。
2014年05月04日 13:55撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 13:55
その破線路の入口。写真では分かりにくいですが、入口を複数のテープが示していて、道形も明瞭そうです。
しかし、何度も道は不明瞭になり、別方向に導くテープもあって、GPSなしで迷わずに歩くのは難しい状況でした。
2014年05月04日 14:06撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 14:06
しかし、何度も道は不明瞭になり、別方向に導くテープもあって、GPSなしで迷わずに歩くのは難しい状況でした。
破線路を歩き終えて林道に出た地点。振り返ると見るからに廃れていて、満足な道があるようには見えません。
2014年05月05日 16:53撮影
1
5/5 16:53
破線路を歩き終えて林道に出た地点。振り返ると見るからに廃れていて、満足な道があるようには見えません。
(1つ前の写真に、山道の所在を明示したものです)
2014年05月05日 16:53撮影
1
5/5 16:53
(1つ前の写真に、山道の所在を明示したものです)
今度こそ、あとは林道を歩いて行くだけ。麻生集落に入って、神流川を渡り返せば、突きあたりがバス停です。
2014年05月04日 14:36撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 14:36
今度こそ、あとは林道を歩いて行くだけ。麻生集落に入って、神流川を渡り返せば、突きあたりがバス停です。
麻生バス停は、歩道も何もない場所に立っていたので、擁壁に刻まれた階段に腰掛けて、バスを待ちました。
2014年05月04日 14:37撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 14:37
麻生バス停は、歩道も何もない場所に立っていたので、擁壁に刻まれた階段に腰掛けて、バスを待ちました。
帰りは八高線の乗り継ぎが良い時間帯だったので、新町駅まで戻らずに、途中の群馬藤岡駅でバスを降りました。
2014年05月04日 15:57撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
1
5/4 15:57
帰りは八高線の乗り継ぎが良い時間帯だったので、新町駅まで戻らずに、途中の群馬藤岡駅でバスを降りました。

感想

今回の行先は 《 埼玉県秩父市 吉田太田部 楢尾 》というところです。
この地名を見ただけでピン!と来た方は、たぶんその番組をご覧になられた方でしょう。
その番組とは、かつてNHKで放送されたドキュメンタリー番組 「秩父山中 花のあとさき」 で、2002年から2009年にかけて計3作が製作されたものです。
そこでは、過疎化が進んだ秩父の山中で生活を営む故・小林公一さん・ムツさん夫妻が、長年にわたり生活の糧としてきた大切な畑を、畑作を続けられなくなった晩年になって山に戻す姿が紹介されていました。
とりわけ “ムツばあさん” として親しまれていた妻のムツさんに多くのスポットが当てられて、温もりのある人柄や、山や畑に込めた深い愛情などが、余すことなく描かれていたのです。
私は初回放送は見ていないのですが、2010年の大晦日に全3作が再放送されたのを見て、いたく感銘を受けていたのでした。

『 耕せなくなった畑を放っておくのは申し訳ない。せめて花を植えて山に返したい 』
『 たとえ山里に誰もいなくなっても、人が訪ねてきたとき、花が咲いていたらどんなに嬉しかろう‥‥』

そんな祈りにも似た思いから、もう耕さなくなった先祖代々の畑に、この夫妻は20年もの歳月をかけて1万本以上の花やもみじを植え続けてきました。
2人が故人となった現在も、2人の思いを引き継いだ集落の人々によって、生前の2人が丹精込めて育てていた畑で花の手入れが続けられています。
今では、春になればサクラ・ツバキ・ツツジ・レンギョウやスイセンの花などが咲き乱れ、秋になると大きなモミジが見事に紅葉して、季節折々の美しい表情を見せているといいます。
何度か再放送も重ねたこの番組の反響は大きくて、ほぼ生前のままに残された家には、いまだに全国から訪れる人が絶えないとか。
番組を通じて2人の思いに感銘を受けた1人である私も、2人が植えた花々が鮮やかに彩る山里を訪ね、住む人のいなくなった庭に過ぎゆく穏やかな時間を見つめてきました。

そして最後には、ついでに近くにある塚山にも登っているので、一応、「山行記録」として登録しています。

ブログの記事はこちら
 (使用写真はヤマレコと同一ですが、写真の説明はかなり丁寧に書いています)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2014-05-04

文章主体の詳細ページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2014_04_06/mt2014_04_06.html#20140504

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:8270人

コメント

cellistさん こんばんわ〜
お久しぶりです。

僕もこのムツばあさんの番組は見ていて録画もしてあります。
お祖母ちゃん子で育った僕は、ありし日の祖母の姿と重ねて感銘を受けました。

今年も行けませんでしたが・・・
この近辺の上吉田の塚越という所で5月4日に塚越の花まつりがあるので、いつの日か合わせて訪れたいと思ってます。

ありがとうございました。
2014/5/6 23:35
Re: cellistさん こんばんわ〜
こんにちは。お久しぶりです。

私も放送を見てすぐに計画だけは立てていましたから、4年越しくらいでようやく訪れたことになります(放送直後は、人が多そうだからと敢えて敬遠したりしていたこともありますが)。

塚越の花まつりについては全く知りませんでしたが、調べてみるとすごく独特で、しかも美しいお祭りのようですね。私もいつか行きたいと思っています。素敵な情報をありがとうございました。
2014/5/7 22:20
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら