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Yamareco

記録ID: 44392
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

本仁田山―川苔山

2009年08月15日(土) [日帰り]
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GPS
08:15
距離
19.9km
登り
1,711m
下り
1,737m

コースタイム

奥多摩駅7:55→8:25安寺沢集落→9:55本仁田山10:05→10:30大ダワ→11:35川苔山12:20→12:55蕎麦粒山巻き道分岐→13:20巻き道1300m(この先急登)地点13:30→14:05赤杭山方面分岐14:10→14:30舟井戸14:40→15:10大ダワ15:15→15:45林道終点→16:10鳩ノ巣駅
天候 曇り後晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年08月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
 安寺沢から本仁田山への登りは歯ごたえがあります。川苔山から北の尾根道は、幅15mほどの防火帯?の刈払いで気持ちよく歩けます。
 大ダワから西へウスバ乗越への道は崩落箇所ありとのことで、6月から通行止めになっていると看板が出ていました。
安寺沢の登山口
本仁田山山頂。
鋸尾根からの道より大ダワ。左へ行く道は通行止め
鋸尾根からの道より大ダワ。左へ行く道は通行止め
鋸尾根のマルバダケブキ。川苔山の先ではあちこち咲いていた
鋸尾根のマルバダケブキ。川苔山の先ではあちこち咲いていた
川苔(乗)山山頂
踊平南の尾根から鳥屋戸尾根を望む。だんだん晴れてきた
踊平南の尾根から鳥屋戸尾根を望む。だんだん晴れてきた

感想

【独り言】
 本当は蕎麦粒山を狙っていたのだが、手前の巻き道途中であえなく撤退した。最初の本仁田山の急登がかなり効いてしまい、時間・体力とも足りなかった。
  奥多摩駅では30〜40人のハイカーが降りたが、本仁田へ向かう人はいない様子。国際マス釣り場にかかる橋を渡り、小河内ダム建設専用線跡の高架をくぐって急坂を登る。途中、ぐいと右に曲がり、いよいよ急になったアスファルト道を詰めていくと、2、3戸の民家が見えて安寺沢に着いた。
 立派な指導標に従い民家の裏へ回り、小さな堰堤を越えていきなり何かにつかまるような急斜面に取り付く。植林帯にジグザグを繰り返す山道はいつ果てるとも知らず?、標高600m付近で周囲が雑木林に変わっても道の様子に変化はない。ほとんど45度以上という急斜面を直登していくイメージだ。おまけに無風で死ぬほど汗を絞られたが、尾根に出ると少し風が抜けていくらか生き返った。大休場尾根の名の由来か、標高差で100〜150m登るごとに一息つける平らな尾根が現れる。
 朝、電車で見た山々の黒雲は登り始めるころ急速に消えていったのに、1000mを越えた辺りでガスってしまった。多少は涼しいが、景色が見られないので頭にくる。そのまま本仁田山着。何も見えない。登山地図のルートにはない平石尾根を登ってきたという初老の男性と会った。この日出会ったハイカー第一号だ。弁当を開いた男性に挨拶して先を急ぎ、コブタカ山から一気に下って大ダワへ。
 ここからは険しい鋸尾根を行く。一瞬、舟井戸を巻くか迷ったが、既に蕎麦粒山は諦めようかと思い始めていたので、あえて鋸尾根を辿った。川苔山に泊まったという比較的軽装の2人とすれ違う。昨夜は雨が降ったとか。それにしても、小屋のない川苔なんかでどう泊まったのか、小さな荷物にテントが入っていたのかは聞きそびれた。
 かなり消耗して舟井戸着。ガスが深い。この辺りは登山道が入り組んでいて、帰りのルートの候補でもある赤杭尾根への分岐、水場への分岐などが次々現れる。心なしかガスが薄れて明るくなったと思うと、山頂直下の尾根に出ていた。前回あった小屋跡は解体され、燃やされてしまった様子。それを横目にひとアルバイトで川苔山に着いた。小虫がうるさいので虫除けを体に“乱射”しながら食事にする。2、3組だった登山客が見る見る増えてきた。細かい霧雨が降っていたかと思うと突然雲がどいて暑い日ざしが届いたりと、とにかく天気が安定しない。
 さて、ゆっくり休んだら少し回復したので、行ける所まで、できれば日向沢の峰まで行ってみようと北を目指す。ぐんと下って行く道は、小広く切り開かれた防火帯らしい尾根道になる。大きな広葉樹が覆っているため日差しは届かず、風が吹き抜けて実に気持ちいい。だが、時間だけは無情に過ぎて行き、踊平で決断を迫られた。左には蕎麦粒山への巻き道が口を開けている。結局、途中まで探索して折り返すことにして、巻き道に足を踏み入れた。
 山襞をトレースしながらわずかな勾配で登っていく道は楽チンそのもの。多少崩れかかったところもあったが、ほとんどストレスなく歩ける。もう少し、もう少しと歩いていって、標高1300m付近に達したところで急に道がジグザグに斜面を直登し始めた。きついし、時間的にも潮時なので折り返すことにする。
 足早に踊平へ戻り、川苔山方面への登り返しに挑む。日が差してきて日なたはかなり暑い。もう一息で曲ヶ谷北峰というところで赤杭山分岐の看板を見つけ、そちらへ曲がった。順調に北峰を巻いていったが、赤杭尾根を分けた先は急な登り返しになっていて、騙されたような気になった。しかも、その坂を登りきると道は北峰へと戻っていく様子。冗談じゃないと折り返し、坂の上から南へ防火帯ふうの刈払いが伸びていたので、行きに舟井戸付近で見上げた急斜面だろうと見当をつけて下った。正解で、急斜面の下で登山道に戻り、間もなく舟井戸に着いた。
 行きに通った鋸尾根の東斜面を急勾配で下り、大石がゴロゴロしている標高1000m付近で、山腹をまっすぐ大根ノ山ノ神に向かう道と大ダワ経由の道の分岐に至った。前者は以前通ったことがあるので大ダワ経由を選んだが、これは失敗。なるほど鋸尾根を通るよりは遥かに楽だが、50m以上の登り返しがあり、危なっかしい丸木橋もあったりで、下りを急ぐには不適当だった。
 大ダワで汗を絞り、やっと本来の小走りペースで一瀉千里のダウンヒル(・・・のつもり)。特に急勾配もなく、山ノ神の林道終点の上に出た。林道に降りる20〜30mほどがこのルート唯一の急斜面だった。林道を横切ると鈴の音がして、久々に他の登山者と行き会う。小走りにそれらの人々を追い抜き、樹林帯から右にフェンスのある日なたに出た。すこぶる暑い。再び植林帯に入り、直進が熊野神社経由鳩ノ巣駅という分岐を左へ。こちらが駅直行の道のはずだ。
 間もなく祭り囃子の音が聞こえ、木々の間から眼下の広場で踊りを練習する人々の姿が見えた。正法院前から集落に入り、急坂をまっすぐ下っていくと、ほどなく踏切に着いた。以前、ここから逆に棒ノ折山を目指した時に道が分からず、大回りしたことを思い出す。上り電車には間があったので、駅前の店で缶ビールを一杯飲んだ。午後の日差しはまだまだ暑かった。

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技術レベル
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体力レベル
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