一気に駆け上がれ！(気持ちだけ)・・新緑の大杉谷から大台へ
三重県
奈良県
luneoba
その他1人 - GPS
- 12:20
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 3,956m
- 下り
- 2,656m
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実質歩行距離は（他の方のログでは）16キロぐらい。
7：15 第三発電所P
8：55〜 9：10 千尋滝休憩所
9：40〜 9：50 シシ淵
10：45 平等��
11：00〜11：35 桃の木山の家
12：00〜12：10 七ツ釜滝
13：05 大崩落地
13：15〜13：55 崩落地先伏流川原（昼食）
14：40〜14：50 堂倉滝
16：10〜16：30 堂倉避難小屋
18：30〜18：45 日出ケ岳
19：15 大台ケ原P
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
大台ケ原Pに友人が出迎え、発電所まで車回収に行く。 大台P〜発電所まで車を飛ばし4時間を要する。 その後、自宅まで更に2時間半近く。深夜の帰宅になりかなりキツかった。 ☆下山口に車デポする場合、前日中に。登山口車中泊で、夜明けと同時の出発が理想。 ☆逆コースの方が、コースタイムも短く、車回収も楽かも。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
●駐車場・・宮川第三発電所付近3か所（合計20〜30台？） ●登山届ボックス・トイレ・・発電所手前 ●ほぼ全コース携帯圏外（シャクナゲ平から日出ヶ岳途中でつながる） ●コース状況 他の方のレポにも書かれていますが、全コース非常にきちんと整備されています。 注意して歩けば、特に危険なし。 ただし、特に下部（桃の木山の家辺りまで）降り積もった常緑樹の落ち葉や岩が滑りやすく、雨の後などは特に注意です。 山歩きに慣れていない方、高所の苦手な方は途中桃の木山の家泊りの一泊二日で慎重に歩かれることをお勧めします。（吊り橋はしっかりしていますが、かなり高度もあり揺れるので、高所の苦手な方には不向きなコースです。） 今回は下から大台へ抜けましたが、日帰りの場合、下りの危険性を加味しても大台から下る逆コースをとった方が行動時間も短く、ベターだったかもしれません。 堂倉滝で標高約876メートル。1695メートルの日出ケ岳までの標高差800メートル余りは、疲れた足には堪えました。 |
写真
拍手この橋から先登山口までは、車の対抗困難な狭い道。
タイヤがメッシュの鉄板を跳ね上げそうで、ちょっと足元がスースーする。
10年前の崩落前の鎖に、崩落後整備され新たに付けられたらしい鎖が二重になっている所も。
向こうにニコニコ滝。
両岸から垂直に切り立った岸壁が迫り、濃い緑の水が淀んでいた。
名前の由来は？
右手の岩が獅子の横顔に見えなくもない？
すぐ上の通行止めゲート。2004年の崩落から整備されたところから部分開通。ゲートはそのまま残っている。
ちなみに、同行の友人は数年前、このゲートを『ある方法で』乗り越えて、偵察に行ったらしい。
2004年の崩落から整備されたところから部分開通。ゲートはそのまま残っている。
ちなみに、同行の友人は数年前、このゲートを『ある方法で』乗り越えて、偵察に行ったらしい。
その名前からは想像もつかない、垂直に流れ落ちる滝。
上の方は段になっているようだけれど、全貌は見えない。
写真では伝わらないと思います、巨大な絶壁。
本流の流れが小さく見えます。
が、登山口からここまでわずか5,4キロ。行程の三分の一にしか過ぎない。
小屋の方にお聞きすると、この日宿泊予約は50人とか。
大岩がゴロゴロだけれど、川原に下りて岩の上で昼寝なんかも気持ちよさそう。
次回は小屋泊まりで。
日本の滝百選に選ばれているとか。
大杉谷本流の滝だけあって、想像したより遥かに規模が大きかった。
（写真では伝わらないのが残念）
更に高度感ある道だった。
身を乗り出すが、滝の上の方一部分しか見えなかった。
日出ケ岳 6,7キロ
だいたい中間地点。まだまだ先は長い。
大岩の間をくぐったり乗り越えたり。
向こうには大崩落地。
伏流になった川原に聳える一本の大木。
その木陰でのんびり昼食。
なかなかシュールな光景だった。
隠滝はこの橋が邪魔してはっきりと見えない。
2,3m橋の袂から道をそれれば見えそうだけれど。
この辺りまでくると、もう、滝の名前などごちゃごちゃになってくる。
トリにふさわしい堂々とした大滝だった。
折しも、滝側のアケボノツツジが満開。
シャクナゲは七分咲きくらいか。
上に登る程に蕾が多くなる。
崩落箇所が整備中の時期、ここから桃の木山の家までこの林道が迂回ルートだった。
但し、もちろんだけれど予備のシュラフなどの備品は一切置いていない。
ここから、距離3,2キロ。標高差約500メートル。
感想
2004年の豪雨で山が岩盤ごと大崩落し、途中通行止めとなっていた大杉谷が、10年ぶりにこの4月25日全線開通した。
すぐにでも歩きたいと思った矢先の山友からの誘い。一も二もなく乗った。
前日に車をデポ？ダムから崩落地まで日帰りピストン？など、案は二転三転。
結局、皆さん都合が合わず2人での山行となり、ゴールの大台ケ原駐車場に山友が迎えに来てくれることになり、宮川ダムから日帰りで通り抜けることになった。
・・・
次から次に現れるいくつもの美しい滝。
新緑が白い飛沫に眩く映える。
エメラルドグリーンに澄み切った流れ。
その流れを見下ろしながら、岸壁に穿たれた狭いルートを、そしてゆらゆら揺れるいくつもの吊り橋を渡り徐々に徐々に高度を上げていく。
どこまでもどこまでも奥深く続く谷。谷をつつむ原生林。
将に秘境と呼ぶにふさわしい谷だった。
そして、2004年の大雨による大崩落地も想像以上だった。
何十トン？もしかして何百トン？の大岩がいくつも折り重なり行く手を遮っている。
その崩落地のど真ん中を、いくつもの大岩を乗り越えながら丁寧にルートが付けられていた。
見上げると、山がスパッとナイフで切り裂いたように割れていた。
自然の威力のすさまじさ。
その前には、人間なんて非力なものにすぎないこと。
けれど、復旧は不可能とまで言われていたこの区間さえ、たくさんの方々の努力によってまたこうして歩けるようになったのだ。
『堂倉滝からは日出ケ岳まで、ただ登るだけやから』なんて言っていたけれど、最後に待っていたこの標高差800メートル余りの登りが堪えたこと！
前夜遅くまで仕事でほとんど寝ていない友人は、更に辛そうだった。
やっと日出ケ岳の展望台に辿り着き、ハイタッチ！
折しも太陽が大峰に沈むところだった。
・・・
今回はサポートを申し出てくれた友人たちの協力があっての山行でした。
今回改めてしみじみ思ったのですが、普段マイカーで勝手気ままに山を歩いている身には大杉谷はやはりなかなか行きにくいところだと思います。
大台・宮川ダム、どちらに車をデポするにしても、回収に4時間近くを要します。
今回はどうせなら大台まで！と、通り抜けしましたが、日帰りならダムから時間を見ながらピストンが妥当かもしれません。
もちろん、公共交通機関を使い桃の木山の家宿泊、一泊二日でのんびりが理想ですが・・。
ということで、新緑の大杉谷、しばらくは夢にまで出てきそうです。
・・・・
☆コース状況の項でも記入しましたが・・
登山道はきちんと整備されていますが、
山歩きに慣れていない方、高所の苦手な方は、このコースは避けた方が賢明かと思います。
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とても、魅力的なルートですよね。
ぜひ、歩いてみたいルートです。
ですが、書かれているようにアクセスが問題ですね。
何とか、がんばれば日帰りでも行けるようですが
できれば、このルートを時間を気にして歩くのはもったいないし
写真を撮りながらゆっくりと歩きたいですね。
デポ作戦でも大台ー宮川ダムは４時間ですか・・・
それを考えるとおっしゃる通り
「公共交通機関を使い桃の木山の家宿泊、一泊二日でのんびり」
が理想ですがそうなると日程調整が難しいですね。
ここは単独じゃなくて複数で歩きたいし・・・晴れた日に行きたいし・・・
うーん。どうすりゃいいのか・・・ いい方法をもう少し研究します。
まあ、アクセスが難しい秘境だからこんなに素晴らしい景色が見られるのですね。
（我々は近くのほうだと思いますが・・・・）
北アルプスに行くくらいの気合いを入れて行くしかないですね。
> 北アルプスに行くくらいの気合いを入れて行くしかないですね。
そう、まさにそうなんです！
費用も時間も、信州方面の山にマイカーで出かけるのと大して変わらないと思います。
大台界隈は普段ウロウロしている所だけに、電車バスを利用しての山行は気合が要りますよね〜
でも、山の奥深さ、谷の美しさは、苦労して行くだけの価値は十分にあるかと思います。
記事にも書きましたが、今回は大台まで通して歩きたいと通り抜けましたが、日帰りならダム側から日帰りピストンが妥当でしょうね。
前夜泊くらいのつもりで夜明けと同時に出発、様子を見ながら引き返すということで。
お天気にも恵まれ、滴る緑の大杉谷を味わわせてもらいましたが、秋、紅葉の頃も是非行ってみたいと思っています。
orisさんも是非！
コメントありがとうございました！
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