剱岳 室堂〜別山尾根〜平蔵谷〜室堂

2014年05月17日(土) 〜 2014年05月18日(日)

• GPS: 29:01
• 距離: 15.3km
• 登り: 2,063m
• 下り: 2,061m

コースタイム

5月17日
扇沢8:30 - 室堂10:10（アルペンルート）　
室堂10:30 - 12:26剱御前小舎12:40 - 剱沢13:00 - 剣山荘13:45
行動時間　3時間15分

5月18日
剣山荘5:55 - 7:50平蔵のコル7:56 - 8:20剱岳8:35 - 平蔵のコル8:55 -
9:45平蔵谷出合10:00 - 11:17剣山荘(撤収)12:10 - 13:21剱御前小舎13:31
- 室堂15:31
室堂16:00 - 扇沢17:20（アルペンルート）
行動時間9時間36分（休憩・撤収含む）　　

天候

5月17日　晴れのちガス
5月18日　ガスのち晴れ
　　　　　剱岳　　0℃

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

5月16日
町田 → 穂高温泉郷 → 扇沢無料駐車場
5月18日
扇沢無料駐車場 → 薬師の湯 → 安曇野IC → 中央道・原PA → 高尾山IC → 町田
※高速料金
　安曇野〜高尾山　2300円（休日割50％）
※立山黒部アルペンルート
　扇沢〜室堂　往復 9050円 → 8160円（JAF会員割引）
　

コース状況／危険箇所等

★室堂〜別山乗越
　別山乗越へは、雷鳥平から雷鳥沢を右に見ながら登高する。
　目印が等間隔に設置されている。　

★別山尾根
　剣山荘〜剱岳
　トレースあり。一部、16日の降雪で消えていた。
　剣山荘から急斜面を右上し、一服剱へ。
　前剱の登りは急斜面の雪壁の登高。
　登りはまだいいが、下降時は滑落に注意。
　過去に滑落事故が起きている。
　平蔵のコル手前の急な雪壁は後ろ向きで下降。
　コルからは「カニのヨコバイ」を登ったほうが楽。
　ハシゴやクサリは出ている。　
　下降もヨコバイを通る。
　ヨコバイを抜けてほどなくして早月尾根分岐点の道標を
　過ぎ、剱の山頂に出る。
　この日は私と単独の方2名のみ登高。

★平蔵谷
　平蔵のコル〜平蔵谷出合
　下り始めは急斜面。慎重に下降する。
　次第に谷が狭まり、やがて剱沢との出合に出る。
　剱へはこの平蔵谷を登高するのが楽で危険もない。　
　この日は2パーティーが平蔵谷を上がってきた。

★剱沢テン場
　トイレ、水場はまだ雪に埋もれている

★温泉
　大町温泉郷　
　薬師の湯　〜21時迄　入浴料　600円
　

写真

5/17 7:48

5月17日
扇沢無料駐車場
前夜到着、車中泊した

5/17 8:51

黒部ダムからの
立山
予報どおり
雲が多いな

5/17 8:52

黒部ダム

5/17 8:54

黒部ダム下
内蔵助平から
ハシゴ谷乗越を
越える手もあった
興味がある
来年挑戦してみるか

5/17 9:18

黒部平から
ガスる立山

5/17 9:19

黒部平のライチョウ
ずいぶんでかいなぁ
あっ、ぬいぐるみか

5/17 10:14

室堂ターミナルで
注意情報

5/17 10:31

室堂から
立山方面
まったく見えず

5/17 10:33

5/17 10:37

雷鳥沢方面

5/17 10:42

5/17 10:43

5/17 10:56

積雪期は
夏道の雷鳥沢を
右に見ながら
登高していく

5/17 10:59

眼下に
雷鳥沢キャンプ場を
見下ろす

5/17 10:59

上空は晴れているけど

5/17 11:03

別山乗越への登り
大勢登っているのが
見える

5/17 11:06

雷鳥沢キャンプ場
土曜日だけど
閑散としている

5/17 11:20

お、段々ガスが
とれてきた

5/17 11:20

別山乗越への登り

5/17 11:28

すっかり
ガスがとれて
晴れちゃった

5/17 11:30

目印がある

5/17 11:46

奥大日岳をバックに
登高する人

5/17 12:13

16日に降雪があった

5/17 12:15

5/17 12:15

室堂平

5/17 12:15

立山

5/17 12:15

奥大日岳

5/17 12:16

別山乗越まで
もうちょい

5/17 12:17

5月中旬でも
こんなんだよ

5/17 12:21

5/17 12:24

別山乗越
剱御前小舎
予約しないと
泊まれないみたい

5/17 12:26

剱が見えた！
今日は見えないと
思っていたので
よかった

5/17 12:39

剱沢への下り
目印がある
トレースは
16日の雪で埋まっていた

5/17 12:41

目印がこんなに
なっちゃって

5/17 12:49

5/17 12:50

剱沢のテン場
テントないね
風が強いので
他を探す

5/17 12:54

トイレや水場は
昨年の6月上旬には
出ていたけど
まだ雪の下だね

5/17 13:19

剣山荘の脇に
テント張るか
少しは風を
避けれるだろう

5/17 13:22

剱沢小屋
小屋の人が
掘り返していた
もちろん
まだ営業はしていない

5/17 13:28

剱岳
あ〜ガスってきた
このあと
姿を見せることは
なかった

5/17 13:28

ゴタテも雲のなか

5/17 13:33

5/17 13:37

剣山荘

5/17 14:45

脇にテント設営
もちろん
エアライズ2

5/17 14:48

こんな感じ

5/17 14:54

瞬く間にガスってきた
何にも見えない
ヤマテンの予報どおりか

5/17 19:08

晩ご飯
ごはん、みそ汁
豚ロース生姜焼き
厚焼き玉子

5/18 5:56

5月18日
まだガスっているが
晴れる予報を信じて
スタート

5/18 6:12

まずは一服剱へ
標高をあげるにつれ
ガスがとれていく

5/18 6:12

前剱か！
あの急斜面を登るのか

5/18 6:18

一服剱の頂上
雪はなかった

5/18 6:20

ライチョウ

5/18 6:23

姿を見せた
前剱の全貌
登りはいいとしても
下降はほんとに
やばいよ

5/18 6:23

一服剱頂上を越える

5/18 6:28

いよいよ
前剱の登高だ
トレースは消えずに
何とか残っていた
この斜度、どんだけ
あるんだろうか

5/18 6:36

振り返って
一服剱と武蔵のコル

5/18 6:40

前方に
前剱大岩が見えてきた
ガンガン登る

5/18 7:00

剱岳本峰が見えた！

5/18 7:21

前剱を登りおえて
短い鉄の橋を渡り
岩峰を右から
越えていく

5/18 7:31

前剱を振り返る
頂上を通過してきた

5/18 7:36

前剱から前剱の門へ下って
雪稜をいく

5/18 7:38

剱岳本峰

5/18 7:41

平蔵谷を見下ろす
下からパーティーが
上がってきている

5/18 7:50

平蔵のコル手前の
雪壁
ここは後ろ向きで
下りるしかなかった

5/18 7:50

平蔵のコル

5/18 7:50

5/18 7:56

カニのタテバイ
雪がついて
ちょっと嫌な感じ
ここは登らない

5/18 8:02

雪のついた
カニのヨコバイを登る
クサリは出ている
難しくはない
こっちの方が楽

5/18 8:04

ヨコバイを抜けて
岩場の登高

5/18 8:08

来し方を振り返る

5/18 8:09

岩場を抜けて
雪稜を登る
上部に
早月尾根分岐点の
道標が見えている

5/18 8:15

この道標
早月尾根分岐点
もう剱の山頂は
目と鼻の先だ

5/18 8:16

早月尾根を見下ろす

5/18 8:16

5/18 8:16

奥大日岳〜大日岳

5/18 8:16

早月尾根
トレースはある

5/18 8:17

山頂まで
もうちょっと
あと少し

5/18 8:20

来たぞ！
剱の山頂だ
何にもないけど
正真正銘
ここが剱岳山頂

5/18 8:21

北方稜線
素晴らしい眺めだな

5/18 8:21

富山市街と富山湾

5/18 8:22

途中で追い抜いた
おふたりがやってくる

5/18 8:23

北方稜線
毛勝三山だろう

5/18 8:28

北方稜線をバックに
記念撮影
平蔵谷を登ってきた
おふたりに撮っていただいた

5/18 8:29

白馬方面
ゴタテはガスって
全然ダメ

5/18 8:32

積雪のおかげで
標高が3000mを
越えてるかもね

5/18 8:34

5/18 8:35

長大なる
早月尾根

5/18 8:36

小窓から先の
北方稜線を
繋げてみたい

5/18 8:37

ゆっくり出来ないので
下山する
また来るよ

5/18 8:38

雪稜を下る
おふたり

5/18 8:40

5人組みのパーティーが
上がってきた

5/18 8:40

剱沢
奥に薬師も見えている

5/18 8:40

たぶん
燕や大天井の方かな

5/18 8:40

薬師〜黒部五郎〜笠ヶ岳

5/18 8:44

下りも
ヨコバイを通る

5/18 8:51

ヨコバイを抜けて
このハシゴを下りる

5/18 8:51

クサリを頼りに
岩場を下降

5/18 9:01

行きに
後ろ向きで下りてきた
雪壁

5/18 9:01

平蔵のコルから
平蔵谷を下降する

5/18 9:02

剱本峰にお別れ
じゃあね

5/18 9:18

しょっぱなは
そこそこの急斜度
雪がグサグサなので
滑落は心配ないが
ゆっくり下降する

5/18 9:30

どんどん
標高を落とすと
次第に谷が狭まる

5/18 9:36

デブリ

5/18 9:39

平蔵谷出合が
見えてきた

5/18 9:43

平蔵谷出合
左が二股方面
右が剱沢へ

5/18 9:47

平蔵谷を振り返る

5/18 10:04

これから
剱沢への登り返し
これが意外と
キツカッタ

5/18 10:10

5/18 10:33

雪はグサグサだけど
それほど沈み込まなかった
踏み抜くこともなかった

5/18 10:44

滑走する
スキーヤー

5/18 10:52

源次郎尾根と
八ッ峰が見える

5/18 11:06

唐松と五竜

5/18 11:12

五竜と鹿島槍

5/18 11:13

剣山荘に戻ってきた

5/18 11:17

我が家

5/18 11:17

朝はこの急斜面を
右上して
一服剱へ向かった

5/18 12:08

撤収完了
さあ帰ろう

5/18 12:12

鹿島槍
南峰と北峰が
重なってみえる

5/18 12:12

五竜

5/18 12:19

トラバースしていく

5/18 12:27

剱沢小屋

5/18 12:40

シュプール

5/18 12:53

5/18 13:02

別山乗越へ

5/18 13:02

シュプール

5/18 13:04

剱岳
お昼頃から
急速にガスってきた

5/18 13:54

雷鳥平へ下る

5/18 14:05

立山

5/18 15:30

室堂に帰ってきた

5/18 16:10

針ノ木〜スバリ〜赤沢岳〜鳴沢岳

5/18 16:45

来年は
内蔵助平から
ハシゴ谷乗越を
越えてみるか

5/18 16:46

赤牛か

5/18 16:47

黒部ダム

5/18 17:30

だいぶ減ったな

5/18 17:34

帰還

5/18 20:23

晩ご飯
いつもの安曇野IC近く
「まいどおおきに食堂」
豊科食堂
ごはん大盛り、みそ汁
豚肉とキャベツの味噌炒め
山賊焼き、わかめ酢

撮影機器：

TG-620 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

sirius

5月16日〜18日と3連休。
剱のためにとった3連休。

剱へのルート候補は3つ。
1．室堂から剱沢で別山尾根
2．早月尾根
3．黒部ダムからハシゴ谷乗越を越えて剱沢へ　
興味があったのはハシゴ谷乗越を越えるルート。
しかし、16日が悪天で雪の予報。このルートは3日は欲しいところ。
今回は諦めた。来春、挑戦するかな。
早月尾根は昨年の6月上旬に登っている。
結局、室堂から入って、別山尾根を登ることにした。

別山尾根の登りは難しいことはない。
平蔵のコルで「カニのタテバイ」と「カニのヨコバイ」のどちらを登るか
思案していたら、ちょうど単独の方がヨコバイを下りてきた。
話を伺うと、ヨコバイを登ったほうが楽で、そのほうが早いという。
事実、雪がついていたけど楽に通過することが出来て、山頂まで30分かからなかった。
なるほど雪山ルート集でヨコバイを登ったほうが楽だとあったことを思い出し、
こういうことだったのかと納得した。
山頂からは早月尾根や北方稜線の展望が見事だった。
昨年、初めて北方稜線の一部を歩いた。
まだ小窓〜毛勝三山が残っている。
これから少しずつ繋げていきたい。

今回は登りに別山尾根をとったが、平蔵谷を上がって、「カニのヨコバイ」を抜けたほうが楽。
そのほうが危険もない。もちろん下降も平蔵谷を下ったほうがいい。
剱沢への登り返しがちょっとキツイけど・・・。そこは我慢、我慢。
別山尾根の下りは前剱の雪壁の下降がリスク高い。出来れば避けたいところ。

剱はいつ来てもいいなぁ。
今年もまたよろしくお願いしますよ。

コメント

クマ

5月の剱岳ですか！
シリウスさん、登頂おめでとうございます。
この時期、なかなか登れるお山ではありません。
お天気も味方にしての登頂、すばらしいと思うと同時に、
ますますの力量＆技術力アップに大拍手です。

堅いベルクラにアイゼンを弾かれたりしなかったですか？
クライムダウン時の雪質は安定的でしたか？
いろんな条件を克服していくことが、登山の楽しみですよね！
ゾクゾクしながらレポートを読まさせていただきました。

クマ

sirius

登山を楽しむ
岩場は16日の降雪でうっすらと積もっていました。
幸いにも堅いベルグラはなくスムーズに通過することが出来ました。
雪質もアイゼンがほど良く効いて平蔵のコルまでは安定していたと思います。
ただ、平蔵谷から下はグサグサ状態でやっぱり5月なんだよなと思った次第です。
5月の剱は初めてでしたが、充分楽しめたと思います。
それほど難しい場面はありませんでしたがいい経験が出来ました。
来シーズンに繋げていきたいです。

makasio

やりましたね!!
残雪の別山尾根！
この時期やるとは流石です。
天候も二日目は晴れて良かったですね。
山頂の写真がカッコいいー！
早月も目標ですが、雪の別山尾根も目標にします。
剱岳。
何度も登りたい山ですね。
標高改正で3000メートルにならないかな…

sirius

やりましたよ！
makasioさん、こんばんば。
本当はGWにやりたかったんだけどね。
登山届を20日前迄に提出することを忘れていました。
5月15日まで提出は義務だから。
それで15日以降になってしまいました。

ルートを変え、季節を変えて。
剱は興味が尽きないね。奥深い。
またすぐにでも行きたい。
今年は北方稜線やりますか？

yokowv

にーさんカッケーっす！
siriusさんおはようございます！
凍り付いた本峰や道標・ハシゴの様子は本当に5月とは思えない様子ですね。
ガスが晴れて現れたそれらの光景、ゾクゾクとされていたのでは？
写真のコメントはシンプルですが、情熱わき上がるsiriusさんが想像されました。
冷静にルートを見極めて雪の剱岳山頂に！格好良かったです！
おめでとうございました！

sirius

ありがとうございます！
yokowvさん、こんばんは。
カッケーっす！
なんて言われたの初めてですよ。
でも確かに剱はカッコ良かった！

剱はほんとにまだバリバリの雪山でした。
16日の降雪でカニのヨコバイや岩場に雪がついて
心地よい緊張感に包まれながらピークを目指しました。
何もない山頂に真の剱の姿をみました。
そこに立てたことをちょっと誇らしく思った瞬間です。

今年こそは何処かでお会いできたらいいですね。

yamatyan

雪の剱岳
siriusさんこんにちは！
siriusさんには初めてコメントさせていただきます

いつもレコを拝見させていただいております。
毎回凄いなぁ〜レベルが私なんかと月とスッポンだなぁ〜
と思いながら見させていただいています。
今回は剱岳 すげぇ〜
自分が登ってるのをイメージしながら１枚１枚写真を見させてもらいました。
雪の剱岳は憧れますねぇ〜
いつか挑戦したいと思っています
これからもsiriusさんのレコ楽しませてもらいます

ちなみにsiriusさんは町田なんですね！
私はお隣の相模原です

yamatyan

sirius

憧れを現実に・・・
yamatyanさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
私の稚拙なレコをご覧いただいているようで
ありがとうございます。

確かに雪の剱は憧れですよね。
残雪期、穂高で経験を積んで次は剱だと思ってました。
昨年6月上旬に早月尾根から登頂し、憧れを現実のものにしました。
今回は一度経験してることもあって、落ち着いて行動出来たと思います。
またひとつ、心に残る山行になりました。

「いつか挑戦したい」という思い、すごい大切だと思います。
目標に向かって経験を積んで成長していく。
それまで登れなかった山が登れるようになる。
その繰り返しです。登山の醍醐味だと思います。

お隣どおしということでよろしくお願いします。