常念岳〜蝶ヶ岳 槍の穂先は?


- GPS
- 29:30
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,942m
- 下り
- 1,939m
コースタイム
5:10駐車場-5:22三股-8:30前常念岳8:43-9:40常念岳9:50-(15分休憩)-11:46 2,592mピーク11:57-12:51蝶槍-13:28蝶ヶ岳ヒュッテ(泊)
8/29(土)
6:15蝶ヶ岳ヒュッテ-7:44まめうち平-8:38三股-8:47駐車場
天候 | 8/28 曇り時々晴れ 8/29 雨まじりのガス |
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過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
※交通情報 8/24〜9/12 三股駐車場へ向う道が時間帯によって通行止めです。 通行止めの時間 8:00〜10:00、10:30〜12:00、13:00〜15:00、15:30〜17:00 日曜日は通れるそうです。 写真を登録しておきます。 三股駐車場までは全部舗装路です。すれ違い場所もあり、それほど気を使わなくてすみます。 駐車場は無料。70台ほど駐車可。トイレもあります。 登山道は、前常念岳下のザレ場がちょっと歩きずらかったほかは、それほどいやらしいところはありません。 三股駐車場から下ってきて、道が広くなったところに「ほりでーゆー四季の郷」があります。公共の宿ですが、立寄り湯ができます。500円(蝶ヶ岳ヒュッテで400円になる割引券がもらえます)。 露天風呂、ジャグジー、打たせ湯、サウナもある大きなお風呂です。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
今年の夏は、前半に週末の天気がずっと良くなく、アルプスに行っていません。金曜日に休みを取れることになったので、金・土で常念岳と蝶ヶ岳へ登ることにしました。
急に決めたので、公共交通機関はあきらめて、車でアプローチです。
ということで、三股スタートと決めましたが、常念から蝶、反対に蝶から常念、どちらにするか迷うところ。自分は下りより登りの方がコースタイムを詰めやすいので、三股→常念→蝶→三股の反時計回りをセレクト。
○8/28(金)
標準コースタイムは休憩を含めず11時間。当然、日の出とともにスタートです。
おまけに蝶ヶ岳まで水場がありません。晴れて気温が上がったら相当水も消費しそう。用心のため3.5L持ちました。
三股駐車場に4時半過ぎに到着し、朝食を食べながら明るくなるのを待ちます。
5時を過ぎるとヘッ電なしで歩けるくらいになったのでスタート。
駐車場の先からゲートを通り過ぎて林道を進んでいきます。やがて登山届けを出す場所があり、その先で蝶ヶ岳と常念岳の分岐になります。
常念岳への道は、尾根に乗るまで林の中の急登が続きます。道自体は危険なところはないのですが、延々と登ります。いいかげん飽きて、なんば歩きを試してみたりして、もくもくと行きます。花もほとんど咲いていないし…
やがて尾根に乗ると、斜度が緩み、木々の間に白い岩が綺麗な前常念岳が見えてきます。雲が多いながらも、青空もバックにして、思わず「カッコいい〜」
やがて、森林限界を超えて、岩が折り重なるところを登っていきます。
背後には安曇野の街のはるか遠くに八ヶ岳。その右側にはかすかに富士山。何度も振り返りながら登ります。
やがて前常念岳直前の石室に到着。ここでオニギリ休憩です。ここまでで大分コースタイムを詰められたので、後はのんびり行っても大丈夫です。
前常念岳の先に、目指す常念岳がそびえています。左には蝶ヶ岳へと続く稜線が見えます。うへぇ、やっぱりアップダウンが多いなぁ。その先に穂高も見えていますが、山頂はガスの中です。
通行止めの常念小屋へのトラバース道を見送り、ひとがんばりで常念小屋からの道と合わさります。ここを左に折れて、すこし登れば常念岳山頂です。
山頂にはだれもいません。ガスがかかったり、切れたりしています。しばらく槍ヶ岳が姿を現さないかと待ってみましたが、ダメでした。
ここから蝶ヶ岳へ向けては岩稜の急降下。慎重にぐんぐん下ります。
反対から登ってくる人に「あれが常念ですか?」と聞かれます。「そうですよ。あとちょっとですね。」と答えます。蝶から来ると、ピークを越えると、またピークという、なかなか心を折られるコースのようです。
2,512mピークまでは森林限界を超えた稜線です。右側には穂高の名だたる名峰が夏空をバックにズラリ。
とは、なりませんでした。時々、おっ、出るかなと期待しましたが、頂上方面はず〜っと雲の中でした。
2,512mピークから後を振り返ると、常念岳がど〜ん。随分下ってきました。
この先、樹林帯の中に入っていきます。草原になっているところには高山植物も多く咲いています。ミヤマトリカブトの紫色が綺麗です。
2,592mピークに登り返すと、正面に目指す蝶槍がぴょんと尖がって見えます。この先また大きく下ります。ってことは、蝶槍に向けて大きく登らなくてはいけません。
途中、小さな池のほとりを歩きます。水の中にはサンショウウオらしきものがたくさん。厳冬期はどうしているのかと思ってしまいます。
蝶槍へは、再び森林限界を超えます。じぐざくを切って登りきれば山頂です。
ここまでくれば蝶ヶ岳まではなだらかな散歩道です。でも残念ながらガスが湧いてきて、遠くは良く見えません。
足元の小さな草が紅葉しています。2500mの世界にはもう秋が来ているようです。
展望表示板がある瞑想の丘を過ぎれば蝶ヶ岳ヒュッテに13:28に到着。このまま、三股へ下ることも可能な時間ですが、今日は結構歩いてきたので、予定どおり蝶ヶ岳ヒュッテに泊ることにしました(1泊2食9,000円)。
受付を済ませて、部屋に荷物を置き、蝶ヶ岳の山頂に向います。小屋の裏のテン場を通ってわずかなのぼりで山頂です。ガスでな〜んにも見えません。
今日の小屋は比較的空いていて、ゆっくり過ごすことができました。
○8/29(土)
朝起きるとやっぱりガス。御来光も見ることは出来ませんでした。
5時15分からの朝食を済ませて、6時前には出発準備完了。穂高方面のガスが切れないかとしばらく待ってみましたが、どうやらダメそうです。レインウェアを着込んで、さっさと下ります。
三股駐車場から先の道が時間帯通行止め。通行可能時間の10:00〜10:30に通れるように下ります。
小屋裏から上高地へ向う長塀尾根への道を右に見て、左のほうへ進みます。やがて大滝山への道を右に分け、左に進みます。
ここからは樹林帯の中の道。
まめうち平までは岩がごろごろした所が多い急な下り。
まめうち平から先は、歩きやすい道になります。やがて本沢をつり橋(←結構揺れます!)で渡ってしばらく行けば、常念岳への分岐点まで戻ってきました。
ここから林道を少し行けば三股駐車場です。
今日は天気があまり良くないせいか、土曜日というのに駐車場は半分埋まっていない状況でした。
予定より随分早く着いてしまいました。ゆっくり荷物の整理などをしていましたが、10時からの通行可能時間にはまだ随分間があります。とりあえず工事現場の前で待とうと思って下っていくと、誘導のおじさんが手招きしています。
クレーンを一時止めて通してくれました。お礼を言って通過しました。いつもこうとは限りらないと思います。ラッキーでした。
その先、すぐのところにある「ほりでーゆー」で入浴。サッパリして帰路に着きました。
1日目は景色、歩き甲斐とも充実。2日めはサクッと下り。なんとも対照的なコース取りになりました。
公共交通機関を使えば、2日めに上高地経由で下山し、散策をプラスするとちょうどいいかも知れません。
また、天気の良いときに穂高と槍を眺めに来てみたくなりました。
○花便り
盛りは過ぎていましたがまだまだ楽しめました。特に2,592mピーク直下の花畑が綺麗。
白:ゴゼンタチバナ(ほとんど終わり)、カニコウモリ(林の中にたくさん)、サラシナショウマ、イブキトラノオ、ヤマハハコ、ミヤマシシウド、ミヤマホツツジ、ミヤマカラマツ、イワツメクサ、ミヤマコゴメグサ、ウメバチソウ、トウヤクリンドウ(これから)、オオカサモチ、エゾシオガマ
紫:ミヤマトリカブト、ヨツバシオガマ(ほとんど終わり)、ソバナ、イワギキョウ
黄色:タカネコウゾリナ、ウサギギク(ほとんど終わり)、ミヤマアキノキリンソウ、マルバダケブキ、イワオトギリ、ミヤマキンバイ(ほとんど終わり)、タマガワホトトギス(初めて見ました!)
ピンク:ハクサンフウロ(ほとんど終わり)、シモツケソウ
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