天望山〜六甲山〜魚屋道〜有馬温泉☆web会議は六甲山上で


- GPS
- 03:15
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 799m
- 下り
- 699m
コースタイム
- 山行
- 2:57
- 休憩
- 2:34
- 合計
- 5:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山は神戸電鉄 有馬温泉へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
天望山尾根は踏み跡は薄い 最後は斜面を攀じ登ってケーブル六甲山上駅の構内に出たが、尾根道への入口が分かりにくい |
写真
感想
この日は関西は広範囲で晴天の予報であるが、午後の15時から17時過ぎまで全国の多くの施設をオンラインで繋げてのwebカンファレンスなるものがあり、途中で複数回、私が発言しなければならない状況だ。山の上でWiFiが繋がりさえすれば・・・果たしてそんな山があるのかというと・・・関西にはあるのだ。六甲山という山が!神戸市が提供しているKobe free WiFiなるものがあり、六甲山のメジャーな場所では繋がるところが多い。
神戸市内のアクセスポイントは市のホームページから見ることが出来るのだが、これがエクセル形式で、しかもエリア毎にまとめられている訳でもないので極端にポイントを探しにくい。
調べているうちに六甲山へのケーブルカーが車両故障で運休しており、代替バスにより運行しているとのことが判明する。六甲ケーブルの西側に天望山というピークを経てケーブルの六甲山上駅に至る尾根があることが判明し、この尾根を辿ることにした。ケーブルカーが運休している状況では静かな尾根歩きが出来ることが期待出来るというものだ。
六甲ケーブル下までのバスは平常通りの運転をしている。バス停にはケーブルかーの運休のお知らせが掲示されているが、代替バスのことは案内がない。
六甲ケーブル下に着くと駅前には大型の観光バスが停まっている。どうやら代替バスのようだ。バスを降りたのは私一人のみであったが、早速にも係の人が「ケーブルの駅で切符を買ってきて下さい。次のバスは14時ですから」と案内される。
目指す尾根の取り付きがわからず、ケーブル駅の周りをしばらく彷徨く羽目になる。どうやら駅の上を通過する六甲有料道路の高架に登るのが正解だったようだが、駅から左手に伸びる道路を六甲川に沿って北上する。アイスロードから降りてきたものと思われる登山者とすぐにすれ違う。
交差点に出たところで右折して、道路を下ると電力関連と思われる施設の左手から尾根に取り付くための踏み跡が見つかった。あまり歩く人がいないのだろう。踏み跡はあるが、六甲の他の登山道に比べてかなり心もとない道だ。蜘蛛の巣が多いことにも辟易する。風もなく、暑さのせいでたちまちのうちに大粒の汗が流れ始める。
ひとしきり急登が終わると天望山の山頂に到着するが、その名前とは裏腹に樹林に囲まれた山頂からは頭上を見上げても樹冠を望むばかりだった。山頂の南側には送電線鉄塔があるが、ここからも展望は望めない。
山頂から尾根を北上する。一旦小さなコルに下るが再び急登が始まる。登山道の周囲は次第に濃い笹藪となり、場所によっては胸丈ほどの笹を漕ぐことになる。登るにつれ次第に尾根の傾斜は緩やかになり、快適な笹の尾根を進むようになった。やがて尾根上に物々しい建造物が現れたかと思うと、右手の斜面を這い上がってケーブル六甲山上駅の構内に出る。
構内では数名の作業員が作業中であった。汗だくで忽然と現れた私の姿に作業員達は驚かれたようだが「道に迷われたんですね」と一人が声をかける。「尾根を登ってきたんです」と説明するが、
合点がいかないようだった。
駅の上には天覧台と呼ばれる展望台がある。眼下に六甲アイランドと神戸の街並みが広がる。標高にしてはかなり涼しく感じられるのは、海風が間断なく吹いているせいだろう。展望台のベンチの一つが空いており、早速にもWiFiを探すと、無事Kobe free WiFiに繋がった。
ここで1時間以上、webカンファレンスに参加する。意外だったのはwebカンファレンスが退屈に感じられないことだが、それはこの天覧台からの眺望と快適な環境のお陰であろう。それにしても山の上にいながら会議に参加できるとは何とも凄い時代になったものである。
オンライン会議のためのアプリはzoomを使用するのだが、これはかなりバッテリーを消費する。モバイル・バッテリーを繋げてもバッテリーの残量は増えない。
私の関係するテーマが一段落したところでカンファレンスを一時中座して六甲のガーデンパレスに移動する。涼を求めてきた人たちだろう、大勢の人で賑わっていた。当然ながら若いカップルの姿が目立つ。
このガーデンパレスでもWiFiが通じることになってはいるが、見晴らしの塔のある展望台では電波が不良であり、アンテナが良好に立つのはバス停の近くであった。ここで再び30分ほどwebカンファレンスに参加する。気がつくと17時を大きく過ぎていた。
折角なのでここで下山するのは物足りない。六甲山の山頂を踏みに行きたいところだ。道路に沿った縦走路を辿ると、涼しい風のお陰で快走することが出来る。
さすがにこの時間では山頂を訪れる人はいないだろうと思っていたが、山頂の裏側から親娘と思われる二人が登って来られる。お写真を撮って差し上げると、東六甲展望台まで車で来られたらしい。
空にかかる巻雲が綺麗だ。ふと気がつくと太陽の両側に対称性に小さな虹が見えている。すぐにはこの現象の名称を思い出すことが出来なかったが、山頂を後にしたところで「幻日」であったことを思い出す。
下山は魚屋道を有馬温泉に向かって駆け降りる。ひと気のない幅広い道は快足に飛ばすことが出来る。やはり六甲の山の上は涼しかったようだ。標高が下がり山かげに入ると急に蒸し暑く感じられる。
有馬温泉に到着した時には再び汗だくになっていた。炭酸源泉公園に立ち寄り、ペットボトルを炭素源泉で満たす。昔はこの水に砂糖を加えてサイダーにしたというが、炭酸はほとんど感じられず、かわりにかなり強い鉄の味がした。
風情のある温泉街は人影がまばらであった。金の湯に立ち寄るが、私の他には入浴客は二人しかおらず、静かな温泉を堪能する。温泉から出てくると駅の近くが妙に騒がしいと思えば、ビヤガーデンのステージから流れてくる音楽だった。
黄昏の有馬温泉も涼しい夜風が吹いていた。神戸電鉄のホームで電車が発車するまでの間にたちまちのうちにビールを一缶、空けてしまうのだった。
来年もweb会議の日は、晴れていれば六甲山上を訪れることになるだろう。
遊びながら(失礼 m(__)m) 仕事ができるなんて最高ですね🙌
いつもながらの行動力に感服しています
踏み跡がなくなって、とにかく上へと這い上がったら比叡山ケーブルの山上駅に突き当たりました 窓から駅舎に入いろうとすると制止されレール脇の階段からホームに上がるように言われたことがありました💦 どこから来たんやと言われましたが下からやというしかありませんでした
いや 山の上にいながらにして会議に参加できるとは恵まれた時代になったものです。
それにしても山の上だと会議も全く苦にならないのが不思議です。
ところでodさんは雲母坂を上られて、展望ベンチのところから直進されたのではないでしょうか。
尾根と交差したところで千種忠顯碑に向かって尾根筋を上がる道があるのですが、道を直進してトラバース道に入ると忽然と踏み跡が消えてしまいますよね。そのまま無理やり斜面を進むとケーブル比叡の駅に辿り着くことになるでしょう。確かに窓から入るのはよろしくないでしょうね。
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