氷ノ山(福定親水公園〜氷ノ山越〜三の丸〜殿下)※ルートミスから林道歩き…最後は親切に感謝♪
- GPS
- 06:30
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 1,187m
- 下り
- 1,172m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://iko-yo.net/facilities/13854 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースはよく整備されており、特に危険箇所はありません。指示標識やピンクリボンも豊富なので、迷い易い所もなかったと思います。 登山ポストは親水公園のトイレ横にありました。 トイレは親水公園駐車場と、氷ノ山頂上休憩所にありました。 |
写真
感想
5月になってからずっと晴天続きで、今日はこの月5回目の山行にな
ります。
元々は違う山に行く予定だったのですが、諸事情で山の帰り道に用
事があって、場所の都合のいい氷ノ山に登ることにしました。
氷ノ山は兵庫県最高峰(1,510m)であり、日本二百名山です。
直前に行くことになったので、下調べに不安が残る中、兵庫県側の
登山口の一つの福定親水公園の無料駐車場に早朝5時半に到着する
と、先着の車は5台ほどでした。
駐車場にはトイレが併設されていて、登山ポストもありました。
トイレの奥の丸太階段を登って朝6時にスタートです。
丸太階段から上がった所はキャンプサイトになっていて、炊事棟も
ある多目的広場になっています。
沢沿いに進むと登山口のケルンがあり、ここから小さな滝を過ぎる
と山道に入って行きました。
すぐに山頂まで4.5kmと書いた案内標識がありました。
この後、山頂まで500mおきに設置されていて、時間配分がしやす
く助かりました。
登りだして10分ほどで『布滝』の看板があったので、脇道に入って
みるとすぐに橋があり、橋の上から遠目ながら、落差65mの綺麗な
布滝が見えました。
布滝を過ぎると、徐々に道は急な葛折りが多くなり、まだ時間も早
いのに気温も高くなってきているようで汗が噴き出します。
小まめに水分を補給しながら先へ進むと、お地蔵さんが安置された
青い屋根の地蔵堂があり、この辺りから道がなだらかになって、快
適に歩けるようになってきました。
途中で沢沿いの道が崩落している箇所がありましたが、梯子を架け
て迂回路が作られていたので、問題なく通ることができました。
やがて弘法の水と名付けられた水場も過ぎ、可愛いピンクのイワカ
ガミを目で楽しみながら足を進めると、出発から1時間50分ほどで
白い綺麗な避難小屋のある氷ノ山越に到着しました。
氷ノ山越は鉢伏山方面への縦走路の峠で、鳥取県側からの登山道と
の合流地点でもあります。
ここまで休憩なしで登ってきたので、避難小屋の前のベンチで最初
の休憩を取りました。
氷ノ山越からは南に向けて尾根道を歩きますが、それなりに急な道
もあって、まだまだ楽はさせてくれません。
ブナの原生林と書かれた標識を過ぎていくと、ブナの木々の隙間か
ら目指す山頂が確認できるようになってきました。
残り1kmの標識辺りから、道は山頂をトラバースするように左に迂
回して、仙谷口分岐を過ぎるともう山頂はすぐそこです。
山頂直下の急坂を10分ほど登ると、整備された木道の先に山頂の避
難小屋が見えてきました。
クマザサに囲まれた、意外に長く感じる木道を頑張って登って、ス
タートからちょうど3時間の午前9時に氷ノ山山頂に到着しました。
山頂は広く、登ってきた氷ノ山越からの稜線や、鉢伏山とハチ高原
もよく見えて、展望も最高です。
避難小屋には先着のグループの方々が居られたので、山頂から南に
少し移動するとトイレのある頂上休憩所があり、ここで暫く休憩を
取りました。
休憩後、本来なら避難小屋に戻って、東尾根に向かうルートを予定
していたのですが、ルートを勘違いしていた私たちは南尾根の方向
へと歩き出してしまいました。
しかもルートが間違っていることに気が付いたのは、三の丸に着い
てからでした。
三の丸までの稜線歩きは快適そのもので、多少のアップダウンはあ
るものの、快晴の中で頬にあたる風が心地好く、展望もよくて何度
でも歩きたくなるような道でした。
三の丸を過ぎるとすぐに三の丸避難小屋があって、私たちは遠くか
ら見えていたこの小屋を、ずっと神大ヒュッテだと思っていました。
ここで初めてGPSを確認して、山頂からずっと間違って南尾根を歩
いていたことに気付いた私たち…
東尾根ルートを下りるなら、1時間かけて歩いて来た道を戻るしか
ないのですが、どうやらこのまま南尾根を少し進むと、兵庫県側へ
の下山ルートがあるようです。
同じ道を戻ることに抵抗があったので、結局少し進んだ所にあった
分岐路で殿下登山口に下りて行きました。
11時ちょうどに登山口である林道に下りて、福定方面に歩きだすと
すぐに『林道山頂駅』の標識がありました。
氷ノ山を取り巻く林道には、区間毎に駅が設置されていて、おそら
くはサイクリングルートなども盛んで整備されているようです。
林道の駅にはそれぞれ番号が決められていて、林道山頂駅は10番で
林道の中では最高標高地点だとのこと。
そして駐車場のある福定親水公園は1番とあり、その距離は山頂駅か
らなんと16.5kmありました!
歩くと何時間かかるんだろう…
もう一度尾根に登り返す気にもならないので、とにかく日が暮れる
前に帰ろうと二人で励ましあって林道を歩き始めました。
ただこの林道、見晴しも最高なので結構楽しかったです。
道路脇には車がいっぱい停まっていて、登山者がこの辺りからも登
っているのかなと思っていたのですが、どうやら林道に駐車してい
る車の殆どは、スズコという筍の一種の山菜を採取されに来ている
そうです。
そんな訳で、意外と賑やかな林道を山菜採りの方々と挨拶を交わし
ながら歩いていると、あるご夫婦から行き先を尋ねられ、親水公園
だと答えると驚かれて、ちょうど山菜も採り終えて帰るので乗せて
行ってあげるよと、有難いお言葉を頂いたのです。
5〜6時間は歩く覚悟を決めていた私たちには正に救いの神です!
有難くご厚意に甘えて、親水公園まで乗せてもらいました。
親水公園の駐車場には12時30分に到着。
結局、林道を歩いたのは1時間ほどで、ほぼ予定通りに駐車場に帰っ
て来れました。
下調べ不足で、地図も持たない私たちに、氷ノ山は罰を与えず、こん
なに暖かい人の親切を与えていただきました。
今日は歩けなかった東尾根をいつかきっと登って、今日の親切をまた
私たちがどなたかに返せればいいなと思いました。
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