倒木オンパレード！ 雨降川長久保沢
東京都
orochi
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 909m
- 下り
- 898m
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| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
雨降川長久保沢：昭文社の地図には「雨降谷」と記載されています。核心部は雨乞滝の巻きで、慎重な行動を要します。それ以外は大きな滝は無いものの、小滝が多く、本来であればそれなりに楽しめると思います。ただし、今回は他の方のレコにも散見されるとおり倒木が非常に多く、遡行の楽しさを半減させていました。また、標高1100m付近は未だに雪渓で埋まっており、倒木と相まって通過するのに苦労させられます。 榧ノ木尾根：感動するくらい歩きやすい尾根。長久保沢を遡行した直後のため、そう感じたのかもしれません。 |
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感想
登山者でごった返す奥多摩で計画書を提出し、峰谷行きのバスに乗り込む。
バスはほぼ満員状態。皆どこの山に行くのだろう？
奥多摩湖までで約半数が下車する。峰谷橋でもある程度が降りたが、当然ながら雲風呂というとんでもなく中途半端な位置のバス停で下車したのは自分のみであった。
さて、入渓点はバス停からものの2，3分も歩くと着くが、微塵も遡行意欲を湧かせない入渓点である。
薄暗いうえにほぼ水が涸れており、今まで見た入渓点のうち確実にワースト3に入るだろう。
少し行くとちょろちょろと水が出てくるが、すぐに堰堤となり右の作業道を使って巻く。
この先進むとちょっとしたゴルジュの様相を呈するが、倒木があちこちに横たわっており、沢床もグズグズの落ち葉で埋められた部分が多く、さらに羽虫が大量に飛んでいるため、低空飛行のモチベーションが続く。
ゴルジュ出口に架かっていたのっぺりした滝は水流左から越えたが、この先ますます倒木がひどくなり、「倒木を巻いて」いかなければならないほどだ。ゴミも散見され、この部分は遡行対象ではないと判断し、一旦右岸の作業道に上がる。
アルミで組み立てられた作業道を少し進むと、左岸が大きく崩壊している地点があり、この先から気を取り直して「再」入渓する。
幾分倒木はマシになったが、どうもすっきりしない。落ち葉と羽虫も相変わらずだ。
標高700mを過ぎると、ちょこちょこ小滝が現れるようなるが、特に問題となるようなものは無い。
かといって特段印象に残るようなものも無い。。
標高800m付近で本日の核心「雨乞滝」が出現！
他の滝とは比べ物にならない存在感だ。滝の手前左岸に岩を覆うような格好の立派な根を持った大木が植わっており、滝とともに神聖な雰囲気を醸し出していた。
過去の記録は曇天の日にこの滝を撮影したものが多く「なんだか暗い滝だなー」と思っていたが、今日は燦々と落ち口から降り注ぐ陽光と新緑のおかげで、陰鬱な雰囲気は全く感じなかった。
やはり沢は晴れた日に限る。
さて、ガイドによると、雨乞滝を越すルートとしては、
�〆犬隆篋�じりの斜面を落ち口に向かってトラバース
��右岸から雨乞滝上のすべての滝を巻いて大平沢出合に下降
��左岸の急斜を上がり、同じく大高巻きして懸垂
の3パターンあるらしいが、今回は�，鯀�択してみる。
なお、雨乞滝では過去に死亡事故を含む複数の事故が起こっているらしい。
まず、左の泥の詰まったルンゼ状をしばらく左に斜上する。ここまでは、まあ大したことは無い。
問題はここからで、滝の落ち口を目指して右にゆるやかに斜上するルートに入るのだが、かなり高度感があり、また剥離しそうな岩が大量にあるので、技術的には難しく無いもののフリーではなかなか怖い。（メートル大の岩がぐらついた時には恐怖を感じました。）
そこで、木の根を中心としてスリングでセルフビレイを取りつつ登ったり、ルートが良く分からない部分ではザックをビレイして空身で偵察に行って上に手がかりを設置して1.5往復したりといろいろ工作を行いつつ、最終的に何とか突破。
ここの巻きで1時間以上を費やしてしまった。。基本的に怖がりなんです(^^;
この後すぐに出てくるのは5mと10mの2連瀑。雰囲気はそこそこ良いはずなのに、残念ながらここにも露骨な倒木が・・・。両方とも右から巻いて越える。
この先は5mくらいの小滝がちょこちょこ出てくるが、特筆すべきものはなし。
暑かったので、一度もろシャワークライミングで突破してみた。
そうこうしているうちにワサビ田跡が出現。
ここでも相変わらず倒木が執拗にでてくる。
そして、標高1100mあたりは沢幅が狭まっている関係だろうが、雪渓が大胆に沢を覆っている。
巻くのも面倒なので雪渓の上を進むが、雪渓の上にも倒木があったりして、いやぁ、進みにくいこと進みにくいことorz
（時間的に）長く続いた雪渓地帯を過ぎると、ようやく倒木が影をひそめ、新緑の林の下の斜面を登るようになる。
倒木と雪渓で結構疲れており、少しでも詰めを短くするために、真っ直ぐ榧ノ木山に登るルートよりもなるべく右寄りに進んでいくと、徐々に傾斜が緩み最後は登山道に飛びだした。
しばし休憩しつつ、雨具等を乾かす。
余裕があれば鷹ノ巣山を越えて日原側に下山する計画であったが、元々の予定よりも遅くなっているので、欲張らずに榧ノ木尾根を下ることにする。
榧ノ木尾根が登山道としてどれくらいメジャーなのか知らないが、感動的に歩きやすい尾根である。
＃さきほどの倒木地獄で感覚がおかしくなっているのかもしれないが。
とにかく相当歩きやすいのは事実なので、ほとんど駆け下るように下山する。
倉戸口バス停に着いたところ、次のバスまで3分というベストタイミング！
青い奥多摩湖の湖面を眺めながらバスに揺られて奥多摩駅へと向かった。
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