すベてが美しい。感謝。感激。有終の美を飾るトムラウシ（北海道百名山一気制覇シリーズ��【完結】）
kaiseituduki
体力度について
- GPS
- 07:38
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,508m
- 下り
- 1,502m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:38
| 天候 | 晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
前日の昼はトムラウシ温泉東大雪荘の食堂でランチを食べる予定を組んでいたが、しばらく休業しているみたい。でも冷凍食品（500円）とカップラーメン（200円）の販売があるので安心した。レンジやお湯の提供もある。
夕方にダート路を8km走って短縮コース登山口の駐車場に移動する。シカが悠々と歩いている。携帯の電波も繋がらずかなりの山奥。明日はクマが出なければいいが・・・。
苫小牧に帰る時に、幌尻岳の登山後の夕食をいただいた、道の駅樹海ロード日高にあるお寿司屋さんに立ち寄って、昼食を食べながら、お礼と完登の報告をしようと思ったけど準備中だった。ご主人、あの時はありがとう。
1
北海道最後の入浴と食事は「苫小牧温泉ほのか」。電話で確認したら、深夜12時閉店だけど駐車場で車中泊してもいいということだったので安心してビールが飲める。
2
感想
百名山68座目、そして北海道百名山一気制覇シリーズ最後の9座目はトムラウシ。
【前の山からの流れ】
11日に羅臼岳に登る。下山後の最大の懸案はトムラウシに翌日の12日と翌々日13日のどちらに登るのかを決めること。前日の天気予報では13日の方が天気がいいが、台風が北上してくるので、14日に本州に戻れるかどうかも含めて判断しなければならない。11日の昼の天気予報では、やはり12日の朝のトムラウシは天候が回復していなさそうである。台風も気になるが、小型でどちらかといえば風台風ではなく雨台風という感じなので、12日を休養日にあて、13日にトムラウシに登ることにした。羅臼岳からトムラウシに移動する時には、前々日に滞在した美幌町を通過するので、様子をよく知っている峠の湯びほろで入浴し、近くの公園で車中泊することにした。100kmほど車で戻る。今回は経費節減のため、1100円の特別休憩室を使わずに一般の休憩室を使用した。食事とのセット料金があるので、夕食の生姜焼き定食と入浴のセットで1300円。割安である。休憩室も比較的すいていて山行記録の整理もできる。ここから電話をかけ、14日の5時に苫小牧発のフェリーを予約する。念のため、台風の懸念を聞いてみたが、今までの経験から運行中止はないと聞いて安心した。
翌日は朝、車中で山行記録の整理をして、8時30分にせせらぎ公園駐車場を出発する。トムラウシ温泉東大雪荘までは約200km。かなり山奥にあるとの情報を得ていたので、セブンイレブン士幌町店で夕食を調達しておく。士幌町から東大雪荘までは73kmもあるが、この町が最終の調達地になるのでガソリンも入れておいた。東大雪荘には12時過ぎに到着するが、ここで誤算が生じる。webでは食堂で日帰り客にランチがあると書いてあったが、しばらく休業しているらしい。完全にこれをあてにしていたので、途方に暮れると、冷凍食品やカップラーメンの販売はしているので何とか助かった。利尻島でも入浴場の食堂がやっていなかったので、今回の旅の反省材料である。入浴後は休憩室で休み、5時ごろ短縮路駐車場に移動してここで車中泊。8kmのダート路はかなり荒れているので明るいうちに行ってよかった。東大雪荘の手前4kmもダート路なので注意が必要である。
【実際に歩いてみて】
前日の夕方の駐車場にはシカいたので、クマが心配であったが、苫小牧に早く戻りたかったので、薄暗い3時42分に出発する。登山道の前半はぬかるんでいるが全体的に傾斜が緩く、そこそこの速さで歩ける。カムイ天上を過ぎると十勝岳やニペソツ山の朝焼けの景色が見えてとても美しい。写真を撮っていると北海道在住の登山者の方が来て会話が弾む。この方は何度もこの道を歩いているが、ここまで十勝岳方面の景色は今までなかったとのことである。更に横浜在住の登山者も来て山談義が更に盛り上がる。この方も百名山制覇を目指していて、既に90座以上登っている。今回は8月7日に北海道に入り、残りの北海道百名山に登るという。お二人とはもっと長く話していたかったが、急ぐの先に失礼した。楽しいひと時をありがとうございました。
稜線が近づくにつれてトムラウシの山頂が見え始め、気持ちが高ぶってくる。トムラウシ公園近辺からのトムラウシは青空を背後に雪渓を纏った姿がとても美しい。しかしながら、6時台後半から急にガスが出始め、山頂に着いた時は真っ白で何も見えない。50分粘ったところ、十勝岳や大雪山方面の景色を何とか見るとこができ、ホッとした。すべての景色が美しく有終の美を飾る山行となった。登山を13日に変更してよかった。
【横浜への帰宅にむけて】
登頂を終えても横浜に戻るまでは気が抜けないが、できるだけ帰路を楽しんだ。短縮登山口から苫小牧フェリーターミナルまでは210km。八戸港は1社しかフェリーが運行していないが、苫小牧は3社が運行しているので巨大で複雑だった。翌朝に備えて前日に駐車場の位置やサービスカウンターの位置を確認しておいてよかった。この日の風呂は「苫小牧温泉ほのか」を利用した。ターミナルから10km離れるが、休憩室が充実しているのでここにした。事前に電話で確認したところ、0時の閉店後も駐車場で仮眠してもいいということだったのでビールを飲みながら晩餐を楽しんだ。翌朝のフェリーは台風の影響もなく、優雅に景色を楽しみながら記録を書いた。八戸で昼食をとり、14時30分に出発。途中何度か休憩をとり、横浜に着いたのは深夜の2時30分だった。帰りは鳴瀬奥松島からずっと常磐自動車道と首都高を利用したが、深夜割引で5890円だった。北海道では高速道路を使わなかったので、今回の旅でかかった高速料金は行きの2960円と合わせて8850円だった。旅の総費用は約10万円。走行距離の合計は3685.7km。登山だけでなく、移動も含めてひとりで走り抜いた13日間の大冒険の旅が終わった。
【北海道百名山一気制覇シリーズを終えて】
朝起きて、天気予報に一喜一憂しながらひたすら山に登り、車を走らせ美味しいものを食べて風呂に入って寝る。それ以外のことは何もしないし考えない最高の13日間だった。7月初旬から計画を練り始め、山行に思いを馳せながら、浄水器や車内テーブル、インバータ等の必要なものを買い足していく。その期間も含めるとこの1ヶ月半は夢のような時間だった。昔、アメリカ横断ウルトラクイズという番組がやっていてそのキャッチフレーズに「知力、体力、時の運」という言葉があったが、今回の旅はまさにその通り。練りに練った計画と、連日の登山と移動に耐える体力、天気も含めた時の運がなければ成立しなかった。旅の途中では地震や大雨、台風の発生があり、ハラハラドキドキしながら対応を考えるのも楽しかった。トムラウシで会った北海道の方が教えてくれたことだが、現在チロロ林道は大雨で崩壊していて、そのルートでは幌尻山に登れないらしい。まさに時の運が味方した。
ヤマレコ、ヤマップで情報提供をしてくださった全ての皆様、旅先で出会った様々な夢を追いかけている全ての皆様、長期間家をあけることを許してくれた家族の皆様に感謝します。人生はおもしろい。
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北海道内100名山制覇に拍手拍手大拍手を送ります。拍手の音色を感じ取って下さい。
これは、アメリカ横断ウルトラクイズで優勝したかのような感じでしょうか。
ちょっと、大げさですかね〜。
感激している気持が良く伝わっています。
「万感の思いが込み上げる。」の部分は特にいいですね。
本心で無いとこの言葉は使えないですね。
私も「万感の思いが込み上げる」思いをし、レコに思う存分書いてみたいです。
また、私は感激、嬉しさ、感謝、熱い思い、諦めない気持ち、それが伝わるレコが基本的に好きです。
読んでいるうちに、こちらも気分が良くなります。
不思議ですね〜。
仕事、休日含めた日常の中で、自分自身欲しているからかも知れません。
次もこれ以上の感謝感激感動レコを期待しています。
長文にお付き合いくださり、ありがとうございます。また、大拍手をいただき、ありがとうございます。自己満足の記録になってしまっていますが、それだけ今回の旅は達成感がありました。長く生きていると大抵のことは先が読め、既視感が漂うことが多くなりますが、今回は久々にワクワクドキドキしながら新鮮な毎日を過ごしました。北海道ではいろいろな思いを抱いて山に登っている方々にも出会え、刺激を受けました。KOTOWAKAさんをはじめ、多くの方の記録からも元気とやる気をもらっています。これからもお互いに活力が出るような記録をあげていきたいものです。
最後になりますが、再度お礼を言います。私の自己満足の長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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