記録ID: 46000
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山滑走
富士・御坂
富士山
1994年03月27日(日) 〜
1994年03月28日(月)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 2,338m
- 下り
- 2,333m
コースタイム
3/27 御殿場口(8:00)→六合目すぐ下の小屋の横(13:00)C1
3/28 出発(7:00)→頂上(11:00-20)→C1戻り(12:30)→登山口(14:00)→車(14:00)
3/28 出発(7:00)→頂上(11:00-20)→C1戻り(12:30)→登山口(14:00)→車(14:00)
天候 | 3/27 快晴 正午の気象通報 頂上 風速12M -21度 3/28 晴れ 正午の気象通報 頂上 風速9M -12度 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
3/27 御殿場口から出発。先日あった降雪で初めからスキーを履いて行ける。雪の溶け始めた箇所からは、黒々としたスコリアの地肌が現れている。木々のまばらな台地に乗って、二ツ塚を横目に単調な斜面を登っていく。はじめまっすぐ宝永山方面へ向かい、途中から五合目の小屋へ向かってトラバース気味に高度を稼いだ。六合目下の小屋に着くと、隣接した場所に天場跡を見つけた。ここに薄いぺらぺらのナイロンツエルトを張って今宵の宿とする。ツエルトをたたく風の音を聞きながら、持参した葡萄酒1本を空ける。吹き降ろしの風で雪が吹き溜まり、寝る前に1度除雪に出た。 3/28 朝、風は強いが晴れている。六合目からアイゼンに履き替え、所々硬い部分がある雪面を直上して行く。出だしはおおむねくるぶし位のラッセルだったが、八合目の小屋に近づくにつれ、カチンカチンに氷化した箇所が出てくる。八合目の小屋周辺から外輪山にかけては、風が強いためか雪が付いていない。赤茶けて荒涼とした感じに変わる。尾根状のところを1つ越え、宝永火口から上部へと続く広いルンゼ状に入る。局地風に耐えて、バランスを保ちながらルンゼ内を直上して外輪山へ至る。神社から剣が峰頂上までの間は耐風姿勢をとりながら匍匐前進といった感じ。風よけとなる測候所の陰でようやく一休み。遠く南ア、八ツ、反対側お鉢の斜面の層状模様、pyroclastics〜pyroclastic welded tuffを眺めながら熱い茶をすする。 下りは膝が痛くなってきた。さすが富士山、登り降りの距離が長く感じられる。午後に近づくにつれて、雪つぶての混じった風が強く感じられるようになる。時間が遅かったら頂上往復は厳しかったかもしれない。 六合目下の小屋か滑降を開始。山中湖を見下ろしながら、やや重めの雪にジャンプターンを繰り返しながら滑っていく。普段経験したことのないスケールの滑降だったので、派手に体力を消耗した。石塚はさすが山スキー部の猛者だけあって、滑りが違う。素直に教えを乞うた。これまでスキーは山に登る一道具に過ぎず、効率よく登降さえ出来れば御の字、と技術的向上心の全く無かった私にとって、目からウロコの体験だった。 |
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