追憶の山・総体予選(雲取山)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 1,777m
- 下り
- 1,826m
コースタイム
14日:日原07:00-オオダワ-12:40雲取山-奥多摩小屋(気象・天幕)
15日:奥多摩小屋06:15-08:15鴨沢
天候 | 晴れ |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
感想
初めての登山の翌週は、高校総体県予選・山岳競技として登山。普通では考えられない状況だ。三年2名、一年2名の四人パーティ、登山のイロハもろくに知らない一年生の自分はテント・ホエブスなどの装備を背負い体力勝負で臨む。初日は氷川キャンプ場で開会式。翌日、計量後(パーティで60kgか?)日原までバス移動。6校程度に隊列を組み、行動での予選審査開始。じゃり道をしばらく歩きオオダワに向かう。体力・体調にアクシデントのある学校がチラホラ脱落していく。途中、読図審査、自分はもちろん読めないので先輩が対応。オオダワまでに自分たちの隊列は半分の3校になっていた。3分ごとに山頂まで自由なペースで登る、いや正確に言うと「競争」だ。スタートダッシュで前の学校を追い越す。苦しい、呼吸が、足が、背中が。山頂直前で私の足が止まる、同級生も、先輩が我々のザックをつかみながら登る。山頂に一番で着くと涙があふれた。今のヤマレコでは見られない光景。校歌を絶唱、これまた迷惑な話だ。隊列の2番手校とは山頂で5分差をつけた。
宿泊地の奥多摩小屋で短波ラジオを使った天気図作成。これは先輩が対応。そして天幕のチェック、ドームではないキャンバス地の家型だ。向き、張り綱、フライ、グランドシート、溝などが審査される。1か月間何度も叩き込まれた自分の担当だ。教師で構成された審査団に審査を受ける。緊張の中、テント内も確認される、1名の寝袋に防水ビニールの穴が指摘された。予選終了後、これが最終順位に影響したと他校教師より知らされた。
翌日は結果発表と閉会式のみで下山。鴨沢まで下ったようだが記憶はない。順位は2位。優勝できず先輩二人は泣いていた。自分たち1年は未熟でもあり、達成感と悔しさで複雑な感情であった。優勝校とともに8月の総体出場が決まった。
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