風呂ヶ谷から逢ヶ山、深戸谷西尾根周回


- GPS
- 03:04
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 464m
- 下り
- 463m
コースタイム
天候 | 曇一時晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山の稜線は、反射板直下は藪。急斜面で道型不明。尾根型が現れたのちは踏み跡明確。マーカーは当てにならない。 |
その他周辺情報 | からとの湯。 |
写真
感想
ここのところ天気が不安定だ。遠出をして雨に降られるのは割に合わない。ということで、例によって「裏山」の六甲山地へ。そして、kinuasaが足に不安があるというので、ショートなコース設定をするようにしている。木陰を歩いて暑さをしのぐには、裏六甲がいいだろう。さらに、コロナ第7波のピークの今、公共交通機関は避けたいので、車で行って周回ということになる。しかも、自分にとってnewな部分を含むコースじゃないとな。これだけの条件を満たす場所を選ぶとなると相当知恵を絞らざるを得ない。結局、浮上したのは3週間ほど前に行った深戸谷周回の「隣」のルートだった。前回は風呂ヶ谷の林道から入って一本東の奥山谷に入り、そこから深戸谷西尾根にいったん乗った後に深戸谷に降りる、そして水無山から水無川を有馬口まで下っていくという周回コースであった。今回は風呂ヶ谷をそのまま辿って逢ヶ山に至り、そこからまっすぐ深戸谷西尾根を下降して出発点に戻るというプランだ。
山王神社近くに車を止めて、お寺の横を抜け、風呂ヶ谷の林道に降り立つ。珍しく、我々の前に子供を含む5人くらいのパーティーがいた。すぐに追い越してどんどん登っていく。道ははっきりしている。最初の堰堤を右側のジグザグの巻き道を使って越える。するとまた堰堤が現れる。ここは右岸にわたり返して立派な階段で越える。と思ったら、すぐその直上にも堰堤!これも続けて階段で越えていく。やがて道は直進方向と左へ向かうものとの二又となる。なんとなくまっすぐ行きそうになるが、本流は左の沢でこちらに向かう左手の道に入らないといけない。そうこうしているうちに道はジグザグに登るようになり、ひとしきり頑張ると逢ヶ山北尾根の鞍部に達する。北から稜線を辿ってくる道にここで合流だ。逢ヶ山北尾根は風呂ヶ谷からすぐ取り付くことができ、以前にこれを辿って登ってきたことがある。asakinuのヤマレコ記録は登録済(記録ID: 3304961)だが、なぜか未だにヤマレコ地図には反映されておらず、この尾根には全くオレンジの軌跡がないままだ。さて、ここから稜線を登っていくと、右、左に何本かの側路を分かつ。傾斜がゆるんで最後はほとんど平坦になり、右からの東山橋からのルートと合するとすぐ山頂である。東山橋からのルートは、とりつきから山頂までずーっと植林帯の中をジグザグに登る単調な道である。なぜこれが近頃メインルート化しているのか、謎だ。他のルートはおおむね自然林中を行くのでずっと雰囲気がいいのに。さて、逢ヶ山の山頂は、眺望もなく、いつも「手持無沙汰」だ。すぐに出発する。隣のピークから深戸谷西尾根は派生する。踏み跡を見つけてこれに入る。少し進むと反射板が前方に見えてくる。そうなのだ。逢ヶ山を遠くから眺めるとこの反射板がよく見えるのだが、逢ヶ山に登っているときには全く見えないので、不思議に思っていたのだ。ここにあったのか!しかし、よく踏まれた道は反射板で終わっているようであった。ここから急降下の斜面になっていて、なんとなく道型かと思われるものがないでもないが完全に藪化している。左手の杉植林に回避できないかとウロウロするが、そこも藪で、結局、最初の道型っぽいところを下る決断をする。キイチゴやサルトリイバラのとげとげ系に悩まれれながらも突破する。植林帯と自然林との境界に沿って下る。10メートルも進めば下生えのない林下に入り、一旦はほっとするが、少し進むと道型は消え、傾斜はますます急だ。テープマーキングに引っ張られて自分の予定ルートからは少々左(西)にずれた。補正しようとしたが、足場が悪く断念。左下の谷に沿ってはヤマレコ上で歩行軌跡があるので、多少は通りやすいこちらに進む。しかし、石ザレの上を杉の枯れ枝が覆っていて、足を取られる。谷底も同様だ。ある筈のトレールは見つけられず(逢ヶ山北尾根から下っていくこのトレールはしっかりついていたのだが・・・)。谷はそのすぐ下で植林帯を出て、青々と雑木や草が繁っているのが見える。これは突破が困難かもしれないぞ。そこで、右手に見えている深戸谷西尾根に向かって植林帯を等高線に沿ってトラバースすることにする。ここも急斜面だが、杉の間隔はそこそこ近いので順番に抱き着くようにして進む。足元はスギの落葉でふかふかになっており、おかげで、ストッパーになってくれる。何とかトラバースをこなして尾根に乗ると、明らかなトレースがあった。その直下の鞍部に立つと、さっきは見つけられなかった古いトレールが左から合流しているのだった。ここから先は痩せ尾根ながら何の問題もない。淡々と下れば、やがて深戸谷と奥山谷、そして西尾根下部につながる道の複雑五差路に達する。ここから3週間前に登りに使った道を下って奥山谷へ入り、さらに風呂ヶ谷へと入って起点に戻った。ところで、前回は奥山谷左岸の道が途中で消えてしまった。どこで間違ったのかを今回解明できた。ここを登りに使う場合、最初の堰堤を越えてすぐのところで道はY字に分岐する。下流から登ってくると右前方へと登り加減に進む踏み跡が正面に見え、こちらに引っ張られるが、正解は左に緩く下り加減の道である。谷側にマーキングがある。
今日は軽いハイクのつもりだったが、深戸谷西尾根上部の激急斜面でしごかれ、内容の濃い面白い山行となった。ただし、山慣れしていない人にはちょっと勧められない下山ルートである。六甲は深い。
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