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Yamareco

記録ID: 4638073
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
四国剣山

19941223-25剣山〜三嶺〜天狗塚縦走

1994年12月23日(金) 〜 1994年12月25日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
33.8km
登り
2,796m
下り
3,294m

コースタイム

1日目
山行
6:20
休憩
2:03
合計
8:23
8:58
168
11:46
12:05
72
13:17
13:55
54
14:49
15:19
8
15:27
15:33
2
分岐
15:35
15:46
3
15:49
15:56
52
分岐
16:48
17:00
21
2日目
山行
8:35
休憩
2:20
合計
10:55
7:16
35
7:51
7:52
29
巻き道分岐
8:21
8:27
4
高ノ瀬三角点
8:31
8:33
33
「高ノ瀬」
9:06
9:27
125
11:32
11:38
14
11:52
12:06
27
12:33
13:09
27
13:36
13:47
116
15:43
16:14
85
17:39
17:51
20
3日目
山行
6:04
休憩
1:22
合計
7:26
7:18
7:28
5
7:33
7:50
22
イザリ峠
8:12
8:31
40
9:11
9:20
54
10:14
10:41
205
イザリ峠
*休憩は他にも多数あり!
天候 3日とも快晴
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
剣神社入口がスタート
久保バス停がゴール

感想

1994年12月22日(木)夜発〜25(日)
四国)剣山〜三嶺縦走
 1995年も正月は帰省と仕事で山には行けそうにもなく、そのかわりに、12月23日〜25日の連休に、四国のお山に行って来ました。
 行く前に見ノ越の剣神社に電話で問い合わせると、やはり今年は雪が少ないとのことで、ストックと軽アイゼンを持っていきました。ストックは膝の痛みもあって重宝しましたが軽アイゼンは結局使わずに終わりました。

 新大阪から臨時の快速(でも全席グリーン車(^.^))に乗りこむ。瀬戸大橋のおかげで随分と四国が近くなったと感じてしまう。
 穴吹駅前のタクシー会社の運転手はまだ眠っていて、予約しなかったことを少し後悔した。タクシーは国道438号線から林道に入り、剣神社の入口まで行ってくれた。1時間23分で\11380なり(;.;)
 富士ノ池の横、剣神社内を通り過ぎ、薄く雪の積もった道を黙々と登って行く。雪は少なくせいぜいくるぶしまで、でも追分でロングスパッツを付けた。
 登っていくと笹原が増え、頂上がすぐそこに見えると一ノ森ヒュッテの前に飛び出るが今は休業中。一ノ森の頂上は二つあり、南側に三角点があり、高い方の北側のに標柱がある。快晴で、素晴らしい展望、剣山・次郎笈その間に三嶺が顔を出している。遥か東方には、本州の山影が見える。奥高野の山々だろうか?
 9年半振りの剣山に立つとまさに360度の展望。次郎笈がかっこよい!三嶺・天狗塚が更によく見え、遥かその向こうの山影は石鎚方面だろうか?1dayハイクの登山者がここから次郎笈にかけては何パーティか来ていた。
 いったん下って登り返し肩からすぐそこの次郎笈頂上を往復、今日明日を辿る縦走路がよく見える。振り返ると堂々とした剣山が構えている。
 急坂を下ると次郎笈の巻き道が合わさる。この分では水を作る雪はほとんど無さそうな感じだったので、水場まで往復した。分岐から230m、2〜3分。二つある管のうち一つは凍っていたが、もう一つからは水が得られた。水場はアルペンガイドでは北東側の分岐からの方が近いように書いてあるが、実際は西側の分岐からの方がだいぶん近いようであった。
 鞍部で南側の林道への道を分け、夕照の次郎笈を背にして、丸石に到着。潅木の為、360度の展望とは行かないが夕陽が美しかった。
 今夜の宿、丸石避難小屋は樹林に囲まれたこぎれいで快適な小屋。ただ、夜中、ネズミが走るような音を聞いた気がするのだが・・・寝ぼけていただけか?

 24日も快晴。僅かに行くと奥祖谷かずら橋への分岐、ここから笹が少しうるさくなるが道はしっかりしている。天井の落ちた高ノ瀬避難小屋を過ぎ、尾根道と巻き道の分岐につく。巻き道の方が笹がうるさくなく歩きやすそうだがここはがんばって高ノ瀬頂上に向かう。笹がうるさく急坂だがテープがたくさんあり道を間違えることはない。
 やがて三角点のあるピークにたどりつく。三角点周囲だけ笹が刈り払われている。小さな標柱は三角点ピークの南西のピーク(こちらの方が少し低そう)にあり、こちらの方が展望がよく、休憩にも良い。
 巻き道合流点はいつのまにか通り過ぎ、石立山への分岐となる(といっても登山道は無さそうだったが)1738mPに到着。笹でたくさんの人が休む場所はないが、露岩があり展望は良い。
 次の1732mPは頂上一帯が背の低い笹原で展望もよく非常に気持ちの良い所、思わず長居したくなってしまう。三嶺が大きく見え、だいぶ近づいて来たことが実感された。
 次の1700.8m三角点ピークも頂上は笹原で気持ちよさそうな所だった。
 白髪山避難小屋は丸石避難小屋と全く同じ造りである。周辺は背の低い笹原で水場も近いとのこと、南側の林道登山口からもそんなに時間がかからないようで、一度泊まってみたい所である。又、ここからは笹が刈り払われ歩きやすい良い道となった。
 水場・林道への分岐を過ぎ、次のピーク直下が白髪山分岐。空荷でピストンする。
頂上のすぐ手前で林道への分岐がある。頂上は西側以外展望良好、三嶺・天狗塚の稜線が目の前で剣山・次郎笈までの稜線もよく見渡せる。北西側にある一段下の大岩に立つともっとよく見渡せた。ここは主稜線からはずれた、丁度、八ヶ岳の阿弥陀岳や大峰の稲村ヶ岳の様な感じで、主稜線の展望台といった感じだった。
 三嶺へはいったん下った鞍部から約300mの登りでいくつかピークも越えねばならない。堂床・さおりが原への分岐を分け、頂上手前の急坂に喘ぎ、やっと三嶺に到着。
 この頃にはすっかり雲が広がっており、又、風もかなり冷たかったが、展望はすこぶる良く、360度見渡せる。西方は西熊山から天狗塚・イザリ峠と続く稜線、南から東方は延々歩いてきた稜線がしっかり見渡せる。次郎笈・剣山の間には最初のピークだった一ノ森が頭だけ出しているのが見えた。北方には矢筈山の山塊、南東には綱附森、東方の眼下には避難小屋が見えた。
 もっとゆっくりしたい所だったが、寒風と迫り来る夕闇に追い立てられ、三嶺を後に先に進む。背の低い笹原の気持ちの良さそうな稜線が続く。この辺りはコメツツジの群落で有名なところだそうだが、今は当然の事ながら見る影もない。
 何とか西熊山を過ぎ、稜線から約100m下って、オカメ岩避難小屋に到着。今年改築されたとのことで、予想外にきれいな2階建ての小屋(゜.゜)。薪ストーブもあった。クリ
スマスイブを過ごすにはまずまずである。水場は約100m下った所だが、途中、水が出ていないホースと桶があり、水場が涸れているのかと一瞬ギョッとしてしまったが、本当の水場はもう少し下った所で、次郎笈の水場より量は多かった。

 25日の朝は辺り一面霧の中。黙々とイザリ峠に向かって登っていく。巻き道の所も多いが稜線上に出ると南側は崖になっていて、多雪地帯に見られる非対称山稜の様な感じである。稜線に戻ったらイザリ峠と地蔵ノ頭の鞍部で、地蔵ノ頭を往復する。南に続くのは綱附森・堂床への道か?
 一登りで久保への分岐点、イザリ峠(といってもピークだが)。相変わらすのガスの中で、風が冷たい。空荷で天狗塚に向かう。
 円錐形のかっこいいピークだが、今日は展望皆無。逆側に下って牛の背に続く笹原の中の細い道を行く。天気が良ければルンルン気分の道だろうが・・・1757.1m三角点の一つ手前のピーク辺りまで道は続いていたが、三角点に行く道は発見できず、引き返した。この辺りもコメツツジが多く、花のシーズンにはさぞかし美しい事だろう。
 帰りは天狗塚に登らず巻き道を通った。さあ下山と思っていたら、サアーっとガスが晴れ、天狗塚・牛の背・綱附森等が見渡せるようになった。
 後ろ髪引かれつつ下山開始。三日目ともなるとこの前痛めた右膝が痛くなり、特に下りは堪えた。道は良いが、速くは下れず、一歩一歩下っていった。1100mチョイの所で林道を横切り更に下ると舗装道に降り立つ。ここには小さいがイザリ峠登山口と書かれた木製の道標がある。川を渡ると久保バス停に到着、縦走も終わりを告げた。

 年の瀬も押し詰まったこんな時期に縦走するような者は他には無く、二晩とも避難小屋は貸し切り状態で静かな山が楽しめました。今回の縦走路は背の低い笹原の部分も多く、一部を除いて道の整備も良くなかなかのお薦めコースだと思います。ただ、林道がかなり発達しているみたいで、車をつかった1dayハイクの人が多いようでした。今回の山行中は気温も高く、冬山というよりは晩秋の山といった感じで厳しさというのは感じずに済みました。いつの日かコメツツジのシーズンに三嶺〜天狗塚〜牛の背あたりをのんびり歩いてみたいと思いました。

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