北八ツ池めぐりと蓼科山
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- GPS
- 12:38
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 2,162m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:44
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 6:52
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:諏訪交通 プール平⇒ JR中央線 茅野駅 |
写真
感想
「山は八ヶ岳が好きだ」と云ったら、今は亡き友人から「これ読んだら」、と渡されたのが山口耀久著『北八ッ彷徨』。それ以降、私の山歩きの原点となってしまった。その随筆集に誘われて、遅まきながら今回の計画となった。
遠足の子供じゃあるまいし、朝早く目が覚めてしまい早々に起き出してしまった。麦草峠行のバス時間を考えると、そんなに早出をしなくても良かったのだが、いつもの始発の電車に乗って、途中駅で乗換と時間調整を繰り返しても発車の1時間前に茅野駅についてしまった。駅・駅前のお店はまだどこも開いていない。
「日曜日は登山客も少ないのか」と思っていたら、バス時間近くに到着した特急からはけっこな数の登山者が降りてきて、美濃戸口、ロープウェイ、麦草峠・白駒池入口とそれぞれに列が出来た。今日は秋晴れの登山日和。
ほぼ満席のバスの半分くらいが麦草峠で降りた様だ。バス停前にある山小屋の登山ポストに計画書を入れ、即、歩き始める。ここは広々と開放的な所なのだが、何か落ち着かない。
車道を渡るとすぐに池に木道が渡されていた。茶水の池だそうだ。雨池へはは樹林と湿地、草原を繰り返す穏やかな道をたどる。木々の向こうが少し明るく光ってくると、いきなり空が抜けたように広がった。渇水期に入り砂地も現れていたが期待した通りの「雨池」。今日のコースとしては左回りだが、泥濘んでいるので暫く右周りで湖畔を周遊する。
一度、林道に上がり更に雨池峠への急登、雨池山、三ッ岳への急登と、岩を縫っての急登が続く。展望が効くのは嬉しいが、寝不足の体には応える。今日泊まる双子池ヒュッテに言われた「16時までに到着してください。遅れるときは電波の届く所から連絡ください」との言葉が気になり始めた。三ッ岳で連絡を入れることが出来たが、三ッ岳の溶岩台地の通過に予想以上に時間をかけてしまった。北横ヒュッテに着きやや逡巡したものの、七つ池往復は取りやめ北横岳に向かう。北横岳山頂は霧に包まれていた。亀甲池迄の急坂は、頑張って駆け下ったつもりだったが、足場が悪くあまり時間は稼げなかったようだ。「神秘に包まれた雰囲気」であるはずの亀甲池は、今日は明るく静かな池だった。道が上りになり鞍部を越えてしばらく下ると、大きな池が現れてくる、双子池(雌池)。湖畔の樹林の中はキャンプ指定地で、既に数張のテントが張られていた。
小屋で遅れを詫び、宿泊手続き。コロナ対策で室内にモンベルの小さいテントが張られ、その中に布団を敷いて眠るとの事でやや窮屈だが、大部屋でも個室感があった。山小屋の食事については、立地や給排水の問題もあるので簡単に論じることはしたくないのだが、久し振りにとても美味しく腹も心も満腹の食卓だった。(感謝)
明けて12日。
今日は、「マツムシソウが咲きみだれる」(と思っていた)大河原峠を越え、蓼科山を登り、天祥寺平の「大草原」を通って、以前の北八ッ登山口の「親湯」へと下る。
双子山は気持ちのいい草原、ゆっくりしたいものの「マツムシソウの大河原峠」が気になり、天気のいいうちにと休まず先を急ぐ。
広い大河原峠は、針葉樹の疎林と笹原の斜面に駐車場が占めていた。
長居は無用。
前掛山を過ぎ、将軍平あたりで南八ヶ岳本峰を拝み、とりあえずの約束を果たす。
蓼科山荘からは、見上げるような大石の急登の連続。すれ違うごとに「凄いですね」「もう少しですよ」と言葉を交わしながら、喘ぐこと30分ようやく頂上台地にたどり着いた。そこは見たことも無い溶岩台地の異空間。社や頂上標、暫くぴょんぴょんと散策し、憧れていた天祥寺原を目指し急坂を下る。
でも天祥寺平も期待していた草原ではなく、疎林と背の高い笹原だった。「もういい、あの紀行が書かれてから60年以上経っているのだから」と、やみくもに親湯へと下ることとした。
竜源橋から指導標に従い下るも途中で道を失い、別荘地で郵便配達の方に親湯方向の道を教えて頂き、更に「棒道」など通って親湯から、「親湯入口」、「プール平」にたどり着くことが出来た。バス停近くの蕎麦屋で寛いだあと、バス停のベンチでバスまでの時間を持て余すでもなく雲を眺めていた。まだ雲は夏様だったが、風は既に秋の気配だった。
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