黒蔵谷で 人生のたそがれを悟る
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
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写真
感想
紀伊山地で新日本百名谷に登録されている谷は9か所ありそのうちのひとつ。
10年ほど前に相棒と二人で上流部を遡行して林道へ抜けたことがある。
今回は大塔川の合流点から遡行し前回の入渓点の少し手前まで登った。
これで全貌が理解できた。
長い年月の水と石で磨きこまれた芸術作品のような谷。
急傾斜のために林道は谷沿いには無い。
原始の姿を残していると思う。
ヒルと蝙蝠が沢山いた。
人の気配はまるでない。
時々訪れるのは我々のような沢登りくらいだろう。
野生動物たちは邪魔な人間が入ってこなくて落ち着いた暮らしができるのだろうか。
今回の沢は会の若手2人といつもの相棒と来たのだが、成長著しい若手について行くのが大変だった。特に泳いだ後の登りは体が冷えているのと疲労で力が出なかった。
今までの沢登りでは大体トップで行っていたのが 今回は若手が先に登ってしまっていた。毎週ボルダリングジムへ行き筋トレもしていい体形の 黒ヘル君は 今年 北岳バットレスと錫杖の岩を登ってきている。沢は3度目だが成瀬陽一の本を貸してあげたら興味を持ったらしくいろんなことを調べているよう。元々海辺育ちなので泳ぎは達者。沢登りは面白いと言っている。
大谷君じゃないけど岩と沢の二刀流が行けそう。
そして今回のとどめは 最後のアンダーガバの滝。
黒ヘル君はここをフリーで登りロープを垂らしてくれたが他のメンバーは登れなかった。
もちろん私も。
離水するのにハングのつるつるの岩でステップがないので腕力で上がらないといけないが力が残ってなかった。泳ぎ疲れがなければ行けたかもしれないがトップはとてもじゃないが無理。
・・・私に訪れた たそがれ・・・
しかし、諦めたら 終わりになってしまう。
もう少し 頑張ってみるか。
私が登った時は上のほうにガバらしきものは見当たりませんでしたが。
黒ヘル君が登ったのはアンダーガバから左ハイステップで少しずり上がった後 両手でガバらしきところを持って一気に上がりました。そこだったのでしょうか。
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