広戸仙(ひろどせん)〜滝山(たきやま)〜那岐山(なぎさん) 岡山県津山市〜岡山県奈義町
- GPS
- 10:10
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,180m
- 下り
- 1,446m
コースタイム
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:58
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
声ヶ乢(こえがたわ)から広戸仙までは整備された登山道。 下草はあれど、道迷いはないはず。 しかし、階段が多くて辛い。 斜面はほぼ階段。 滝山までの道は、かつて整備されていたであろう山道。 通る人も少なさそう。 台風のせいか、倒木やら枝やらがあり、またシダも繁っていたりして、数回、悩む。 が、道迷いするほどではない。 滝山から那岐山までは想像よりも下草のある箇所もあったけれど、道迷いはない、分かりやすい道。 修理中らしい休憩所までの斜面は基本的に階段。 那岐山からCコースは、頂上付近と登山口付近はかなりの距離まで石ゴロゴロ。 踏み跡も判別しにくい箇所があって、何度か軽く迷う。 リボンは全く見当たらなかった。 つける人がいても外されるのかも。 とは言え、今回の縦走ルートでは、道が分からなくなっても、基本的に10メートルほど歩いて踏み跡が見当たらなければ道を間違えていると判断していいと感じた。 那岐山の三角点近くの休憩所は台風のせいか、見事に壊れていた。 男子用便器と和式便器は無事だったが、丸見え青空トイレ状態である。 滝山付近の修理中?休憩所とあわせて、現状、屋根付きの休憩所は那岐山の避難小屋のみ。 なお、小屋の電気はつかなかった。 トイレもなし。 |
その他周辺情報 | 声ヶ乢の駐車場にはトイレなし。 看板によれば降ったところに店とトイレがある様子。 那岐山の登山口から少し行ったところに山の駅あり。 多分、トイレもあるのかな。 高円バス停はローソンの前にある。 美作加茂駅から声ヶ乢まではタクシーを利用。 声ヶ乢の最寄駅は三浦駅だけど、タクシー会社があるのが加茂なので。 運賃は3600円だった。 高円バス停から津山駅までは860円。 |
写真
感想
連休じゃあ! 有休とって那岐山じゃあ!
当初は、美作滝尾駅から山形仙、行けたら那岐山まで、たぶん無理だから滝山か広戸仙まで行こうと考えていた。
でもやっぱり那岐行きたい。
出来れば雨降ってない時に。
津山駅からのバスは、土日祝日は8時半が第一便。
平日なら7時5分のバスがあって、それに乗れたら何の問題も無いのだけど。
ギリギリまで天気も分からず、予定を一日ずらした場合も考えて、どうにか那岐山に行けないものかと調べまくった。
那岐駅からのバスは朝早い上に日曜日には走っていない。
奈義町にはタクシー会社があったらしいので、それが利用できれば8時台のバスもありだな、と今も会社があるのかググりまくるも、情報が見当たらず。
最終的にYahooの地図だったかで「閉業」の文字を確認した。
ナギテラスでは自転車などを貸し出しているものの、着いた時に全部出払っている可能性がある。
よし、直で那岐山が無理なら声ヶ乢から縦走じゃ!
三浦駅から歩くことも一瞬、考えたけれど、山形仙からの縦走と大して変わらない結果になりそう。
ええい、バスやタクシーはないのか!
てことで、一帯のタクシー会社や、津山からのタクシー料金目安を調査。
美作加茂駅の近くに加茂タクシーという会社があるようなので、電話でおおよその料金を確認し、予約した。
この一連の公共交通機関探しにブチ切れ、50cc原付を購入しました。
納車は今月中。
電動折り畳み自転車と迷ったけれど、盗まれそうなのと公共交通機関頼みなのは変わらないので、原付に決定。
機能の問題で、買うつもりだったよりスペックの劣るものになってしまったし、オプションをつけた結果、金額的に中古の軽の方が遥かに安い状態になってしまったけども。
そして50ccでどこまで遠出できるのかも疑問だし、保険に入るにしても、人里離れたところで故障したらどうするのかとか、新たな心配は尽きないが。
買ったはいいものの、すぐに売却することになるかも、という気もしないではない。
排ガス規制のことも契約後に知ったと言う。
それはさておき。
タクシーを予約した以上、津山からの電車に乗りそびれないか不安だったけれど、何とか起きて予定通りに美作加茂駅でタクシーに乗れた。
今にして思えば、トイレに行かせてもらえば良かった。
細くてクネクネした道を20分ほど走って到着。
運転手さんにお礼を言って降りたはいいが。
何もない。
駐車場はあって、車が一台止まっていたが、簡易トイレさえ見当たらない。
下ったところにあるらしい「峠の茶屋」だったかの案内看板にトイレマークもあったが、どのくらい距離があるのか分からない。
もたもたしている間に、下から歩いてきた方が合計二人、登山口を登っていった。
とりあえず、家族に電話して、準備を整えてから出発。
登山届のポストっぽいものがあったので記入しようと近づいたら、「登山届はコンパスで?︎(QRコード)」。
スマホ持ってねえ。
仕方なくそのまま登る。
人が多く通るであろう道の割に、下草があった。
最初の角を曲がるといきなり大きな枝に行く手を阻まれる。
今回の連続台風は、岡山方面は幸い拍子抜けレベルで終わってくれたけれど、山の方は違っていた様子。
道を塞ぐほどの大きい枝はさすがにそうそうないものの、地面には様々な大きさの枝などが落ちまくっていた。
それでも広戸仙までの道ははっきりしていて、迷いそうな箇所もなく。
何人かに追い抜かれながらも、どうにか到着して高笑い。
既に結構、疲れていたけれど、滝山を目指す。
なお、広戸仙の先へ行く人は少数派なようで、登りで追い抜かれた方達のほとんどと広戸仙の手前で再びすれ違った。
広戸仙から滝山への道は、台風のせいもあるのだろうけど、倒木があったり、獣道のような状態のところもあって、やや荒れ気味。
ボロボロではあるけど階段も割にあったので、多分、昔は綺麗に整備されていたんだろうな、という感じ。
滝山までに出会ったのは、広戸仙方面に進む男性、お一人だけだった。
リスと思しき小動物も一匹だけ見かけた。
滝山の近くまで行くと、途端に人の声が聞こえてきて安堵する。
展望台で休憩されている方と少し話をしてからヨロヨロ先を急ぐ。
もはや限界に近く、かと言って滝山から自分が行けそうなエスケープルートもないので、引き返すか進むしかない。
このレベルで縦走なんて身の程知らずだった。
脳内ではバックトゥザフューチャーのうろ覚え台詞「君たちにはまだ早い」がグルグル。
直射日光もガンガンで、側から見たら酔っ払いのような千鳥足だったのではなかろうか。
那岐山までの間にある休憩所に辿り着くまでに、滝山で会った方々ほぼ全員に追い抜かれ、たぶん広戸仙の登り始めに追い抜かれたトレイルランナーさんが引き返してくるところに出会い。
トレイルランナーさんには「あと少しですよ!」と励まされたが、全然少しじゃなかった。
トレイルランする方達の距離感覚は、自分のようなフラフラ登山者からすると、基本的におかしい…
那岐山手前の東屋に行くまで昼休憩をとるつもりはなかったけれど、那岐山の頂上が自分の思っていたところよりもさらに遠いと別の方に教えていただいて、心が挫けたため、休憩所の青空ベンチでご飯を食べた。
ちょっぴり回復してから、重い荷物を背負って歩き出す。
ランナーさんも含めて複数人に言われた、「重装備ですね」。
ええまあ、縦走だけに(`・ω・´)キリッ
ともかく足を前に出さないと帰ることもできないので、ひたすら歩いて三角点に着いた。
山頂は諦めて下山すべきか悩んだけれど、行ってみて時間がかかりそうなら引き返そうと決めて山頂へ。
時計と睨めっこしながら歩いて、思ったよりも早く往復できそうだったのでそのまま登頂。
山頂には男性がお一人、休んでいた。
挨拶をして写真を撮り、三角点に戻った時には日はだいぶ傾いていて、周囲には人っ子一人いない。
大荷物なのにヘッドライトは忘れていたため、暗くなるまでには降りないとヤバい。
とは言え、焦って怪我するのもヤバい。
ひとけのない、次第に陽が柔らかくなっていく山の中を気をつけながら急ぐ。
メジャールートのはずなのに、道標やリボンもなく、数カ所で迷いそうになったり、不安になったりしながら進んで、続いている山道を目にしてホッとする。
途中、座ってタバコを吸っている男性を見かけた。
じきに追い抜かれるだろうと思っていたけど、最後まで追いつかれることはなかった。
足元の見えるうちにB、Cコースの合流地点まで来られて、一安心。
ホッとしていたら、那岐山山頂で会った方がBコースから降りてこられた。
登山口付近の石ゴロゴロがとてもしんどかったので、Bコースの方が楽なのかうかがってみると、あんまり変わらない、とのことだった。
車道に出たところで別れ、バス停を目指してもうひと歩き。
途中で犬を散歩中のおばあさんに「いい天気でよかったですね、山は綺麗だったでしょう」みたいなことを言われたのに、疲れ切っていたせいか、「いい天気でしたけど暑すぎました」と答えてしまい。
「でも遠くまで見えたんじゃないですか」という問いには「いえ、霞んでましたね」と返事。
別れた後で、「那岐山、たしかに綺麗でした」と言う言葉を付け加えるのを忘れていたのに気づいて大後悔。
おばあさん、ごめんなさい。
景色は靄があったけど、綺麗だったんですよ!
津山駅に向かうバス停に着く頃には、気分はもはや燃え尽きた明日のジョーだった。
無事に終われてよかったけれど、那岐山レベルの山で15時過ぎて下山開始は、自分には無謀だったな、と反省。
YAMAPには目安時間が載っているが、私の場合は大体1.5倍以上はかかる感じ。
次に行くときは那岐山に絞って行こう。
念願の那岐山登頂ですね!。しかも声ヶ峠からの三座縦走!!。(`・ω・´)キリッ
私は那岐山・滝山と広戸仙・滝山の分割でしたが、中国山地で初めての縦走でヘロヘロになったり、山芍薬見たさに「ふるさとコース」に入りエライ目に有ったりと、どちらも思い出深い山行でした。
特に那岐山は、再度登りたいと思いつつ後回しにしてしまい・・・。
何はともあれ登頂おめでとうございます〜。お疲れさまでした。
では。(^^)/
海の向こうからのコメント、ありがとうございます( ´ ▽ ` )
はい、ようやく登れました那岐山!(`・ω・´)キリッ
しかし、縦走は分不相応でした…
標高差を考えず、距離的には行けそうだと思ってしまい。
結果、心身ともに余裕のない山行になったので、そこは反省しています。
那岐山は冬になる前に再訪したいと思っていますが、登山口から登ったとしても、自分の体力では滝山に寄る時間はないだろうと踏んでいます。
とは言え。
無茶ではあったけどやりきったもんねー!わはははは!
と脳内で高笑いする自分もいたりするのも困ったところですヽ(´o`;)
お祝いのお言葉、ありがとうございましたm(_ _)m
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