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Yamareco

記録ID: 4724852
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ハイキング
剱・立山

室堂から五色ヶ原、平の渡し黒部湖横断、針ノ木谷、船窪小屋、七倉岳、蓮華岳、針ノ木峠、針ノ木雪渓、扇沢

2022年09月23日(金) 〜 2022年09月25日(日)
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天候 23日 雨の強弱を繰り返すも、時々は止み間もあり 午後からは降り詰め

24日 明け方まで雨のち次第に晴れ 日の入りころから快晴

25日 一日中この上ない快晴
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
針ノ木谷に入って一つ目の橋以降、船窪出合までのルート以外では十二分に整備されていて特に問題はありません。

あくまで、あえてですが、五色ヶ原のキャンプ場から平乃小屋へと向かう樹林帯までの登山路は、まるで川の中を歩くようで、ちょっと残念でした。

黒部ダム湖から針ノ木谷の船窪出合いまでのルートは一か月前のお盆にも歩きましたが、その時よりもピンクテープが増え、また刈り払いも行われたようでルートに迷うことは、ほぼありませんでした。

ただ、前回も前日に雨に降られた経験からすると、今回の渡渉もそう難しくないだろうと考えていましたが、思いのほか水量は多く、場所によってはほぼ膝付近にまで達する箇所もありました。
できる限り流れの浅い個所を選んで渡渉しましたが、それでも水流の速さと深さがあり、おまけに水温が低いせいで前回に比べて、やや苦労させられました。

降雨に関して、前回は前日のお昼ごろまでに上がりましたが、今回は直近の早朝までずっと降り続いていたので、おそらくは雨が止んでからの時間経過に違いがあったように思います。

それでも前回同様、じゃぶじゃぶ歩くのは愉しいです。
その他周辺情報 立山駅から最近の旧亀谷温泉、白樺の湯で汗を流しました。

19時半まで 440円とかなり廉価 ただしシャンプー、リンスなし
雨降る室堂を出発
雨降る室堂を出発
浄土山登山口展望台に上がると南が開け、雨の中も展望があり、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳と立山カルデラ越しに、これから向かう五色ヶ原
左には槍ヶ岳の姿もみえる
浄土山登山口展望台に上がると南が開け、雨の中も展望があり、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳と立山カルデラ越しに、これから向かう五色ヶ原
左には槍ヶ岳の姿もみえる
浄土山より野口五郎岳の右奥に槍ヶ岳
右に水晶岳と重なり合って赤牛岳

浄土山より野口五郎岳の右奥に槍ヶ岳
右に水晶岳と重なり合って赤牛岳

龍王岳より立山・雄山と剱岳
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龍王岳より立山・雄山と剱岳
獅子岳より振り返り見る龍王岳と雄山
獅子岳より振り返り見る龍王岳と雄山
鬼岳東面のコケモモ
鬼岳東面のコケモモ
稜線より黒部湖を隔て針ノ木岳、北葛岳、七倉岳、船窪岳稜線と餓鬼岳
手前を黒部湖に落ちるのは御山谷と、わずかに見える湖面の奥に伸びるのは針ノ木谷
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稜線より黒部湖を隔て針ノ木岳、北葛岳、七倉岳、船窪岳稜線と餓鬼岳
手前を黒部湖に落ちるのは御山谷と、わずかに見える湖面の奥に伸びるのは針ノ木谷
ザラ峠で振り返り見上げる獅子岳と龍王岳
ザラ峠で振り返り見上げる獅子岳と龍王岳
立山カルデラの異様な側壁
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立山カルデラの異様な側壁
開放的な光景の五色ヶ原
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開放的な光景の五色ヶ原
水浸しの五色ヶ原

天空の楽園とは行きませんでしたが、それなりの雰囲気は感じ取れました

さすがにこの天気、キャンプ場通過時点ではテントは皆無でした
水浸しの五色ヶ原

天空の楽園とは行きませんでしたが、それなりの雰囲気は感じ取れました

さすがにこの天気、キャンプ場通過時点ではテントは皆無でした
平乃小屋への下降路よりザラ峠をみる
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平乃小屋への下降路よりザラ峠をみる
赤、桃のコケモモ
赤、桃のコケモモ
歴史を感じざるを得ない刈安峠の古い方の標識
歴史を感じざるを得ない刈安峠の古い方の標識
ようやくヌクイ谷が下方に見えてきた
ようやくヌクイ谷が下方に見えてきた
広葉樹帯をトラバース気味に抜けると平乃小屋
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広葉樹帯をトラバース気味に抜けると平乃小屋
釣り上げたイワナを放つための小屋の玄関先にある小さなこの池には、かつて、わずかな時間ながら黒部の主とも思われる体長1メートル超、体重20キロもあるオオイワナが捕獲されていた
(翌朝写す)
釣り上げたイワナを放つための小屋の玄関先にある小さなこの池には、かつて、わずかな時間ながら黒部の主とも思われる体長1メートル超、体重20キロもあるオオイワナが捕獲されていた
(翌朝写す)
内部、食堂兼談話室
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内部、食堂兼談話室
小屋主人、佐伯覚憲氏の毛バリの数々
小屋主人、佐伯覚憲氏の毛バリの数々
明け方になって、ようやく雨は止んでくれた
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明け方になって、ようやく雨は止んでくれた
平の渡し船
針ノ木谷側で下船、出漕まで乗り場にとどまり平まで戻る姿を見送る
左に見える入り込みがヌクイ谷
針ノ木谷側で下船、出漕まで乗り場にとどまり平まで戻る姿を見送る
左に見える入り込みがヌクイ谷
針ノ木谷に入ると露に濡れた可愛らしい花が咲いていた
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針ノ木谷に入ると露に濡れた可愛らしい花が咲いていた
新設された最初の橋のたもとでコーヒーブレイク
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新設された最初の橋のたもとでコーヒーブレイク
以前の橋は先週の台風の際、破損して流出

わずかに上流側に新しく架け替えられた

見ての通り、いくつかの大きな岩にアンカーボルトを打ちつけ、それに基礎となる丸太を固定していたようだが、それでも流された模様
以前の橋は先週の台風の際、破損して流出

わずかに上流側に新しく架け替えられた

見ての通り、いくつかの大きな岩にアンカーボルトを打ちつけ、それに基礎となる丸太を固定していたようだが、それでも流された模様
前回は沢沿いを行ってしまったため見逃した、橋からすぐのところにある針ノ木古道の標識
前回は沢沿いを行ってしまったため見逃した、橋からすぐのところにある針ノ木古道の標識
南沢出合いの渡渉地点

ここで沢靴に履き替える
フィックスロープをつかんだまま、やや上流側を慎重に渡渉した

この時点で、どう見ても前回より状況は厳しく、後も慎重を期すことにする
南沢出合いの渡渉地点

ここで沢靴に履き替える
フィックスロープをつかんだまま、やや上流側を慎重に渡渉した

この時点で、どう見ても前回より状況は厳しく、後も慎重を期すことにする
何度もある渡渉

時に水量の多い激流では細心の注意が必要だった
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何度もある渡渉

時に水量の多い激流では細心の注意が必要だった
右岸側の崖

このころから、ようやく青空が見え始めた
右岸側の崖

このころから、ようやく青空が見え始めた
この滝は前回に増して大きな音とともに流れ落ちていた
この滝は前回に増して大きな音とともに流れ落ちていた
今山行の大きな目的の一つ、針ノ木谷・船窪出合で手延べそうめん揖保乃糸を食することをようやく実現
今山行の大きな目的の一つ、針ノ木谷・船窪出合で手延べそうめん揖保乃糸を食することをようやく実現
二束湯がいて、ぺろりと完食

あまりの美味さに、さらにもう少し持って来ればと、この場に及んで思ってみても、どうしようもなかった

さすが揖保乃糸か、あるいは黒部源流の水のおかげか・・・
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二束湯がいて、ぺろりと完食

あまりの美味さに、さらにもう少し持って来ればと、この場に及んで思ってみても、どうしようもなかった

さすが揖保乃糸か、あるいは黒部源流の水のおかげか・・・
船窪出合のヤマハハコ
船窪出合のヤマハハコ
なかなかガスの晴れない針ノ木岳

右寄り鞍部が針ノ木峠
なかなかガスの晴れない針ノ木岳

右寄り鞍部が針ノ木峠
船窪尾根のゴゼンタチバナの真っ赤な実
船窪尾根のゴゼンタチバナの真っ赤な実
船窪乗越
船窪乗超ではガスの合間から、ほぼないだろうと思っていた槍ヶ岳、穂高岳の展望を得ることができた
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船窪乗超ではガスの合間から、ほぼないだろうと思っていた槍ヶ岳、穂高岳の展望を得ることができた
少し足を延ばして船窪岳まで

ザックを乗越にデポして軽荷になっても、この登りはきつかった
少し足を延ばして船窪岳まで

ザックを乗越にデポして軽荷になっても、この登りはきつかった
船窪岳で船窪乗越付近と崩落激しい不動沢源頭を見下ろす

この付近が船窪の語源となった高瀬渓谷を船底に見立てた際の、まさに舳先あたり

ここからも槍が見えるかと思って来たものの、ガスのため展望得られず
船窪岳で船窪乗越付近と崩落激しい不動沢源頭を見下ろす

この付近が船窪の語源となった高瀬渓谷を船底に見立てた際の、まさに舳先あたり

ここからも槍が見えるかと思って来たものの、ガスのため展望得られず
やはり小屋に着くころには、前回同様ヘロヘロ

到着は鐘を鳴らして塩川さんに報告
やはり小屋に着くころには、前回同様ヘロヘロ

到着は鐘を鳴らして塩川さんに報告
ランプの灯る船窪小屋と雲上の立山、剱連峰と針ノ木岳
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ランプの灯る船窪小屋と雲上の立山、剱連峰と針ノ木岳
穂高岳、槍ヶ岳連峰も雲海上に姿を見せる
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穂高岳、槍ヶ岳連峰も雲海上に姿を見せる
タルチョはためく船窪小屋と上空に満天の星空
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タルチョはためく船窪小屋と上空に満天の星空
槍ヶ岳をはじめとする雲上の北アルプス連峰と、満天の星空に天の川が流れる
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槍ヶ岳をはじめとする雲上の北アルプス連峰と、満天の星空に天の川が流れる
五色ヶ原から立山、剱岳稜線

一ノ越と内蔵助のそれぞれの山荘の灯りが見える
五色ヶ原から立山、剱岳稜線

一ノ越と内蔵助のそれぞれの山荘の灯りが見える
南東側では低気圧の影響か頻繁に稲光が見えた
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南東側では低気圧の影響か頻繁に稲光が見えた
素晴らしい朝がやってきた
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素晴らしい朝がやってきた
七倉岳山頂のハイカー

見える稜線は表銀座・大天井岳〜槍ヶ岳、西鎌尾根と、奥に前穂高岳、奥穂高岳
七倉岳山頂のハイカー

見える稜線は表銀座・大天井岳〜槍ヶ岳、西鎌尾根と、奥に前穂高岳、奥穂高岳
黒部の渓を隔て薬師岳、越中沢岳、鳶山、鷲岳・五色ヶ原、獅子岳、鬼岳、龍王岳、立山・雄山のスカイラインと、手前は北葛岳の三角の影を映す針ノ木谷

黒部の渓を隔て薬師岳、越中沢岳、鳶山、鷲岳・五色ヶ原、獅子岳、鬼岳、龍王岳、立山・雄山のスカイラインと、手前は北葛岳の三角の影を映す針ノ木谷

北葛岳より南望

この大観に言葉は無用
北葛岳より南望

この大観に言葉は無用
秋だね〜

オオカメノキの赤い実と針ノ木岳
秋だね〜

オオカメノキの赤い実と針ノ木岳
見上げる蓮華の大下り(大上り)と下方に北葛乗越
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見上げる蓮華の大下り(大上り)と下方に北葛乗越
富士山と南アルプス・オールスターズ

右端は餓鬼岳
富士山と南アルプス・オールスターズ

右端は餓鬼岳
蓮華岳東端の三角点と大町方面と四阿山、八ヶ岳連峰、富士山
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蓮華岳東端の三角点と大町方面と四阿山、八ヶ岳連峰、富士山
蓮華岳の祠と剱岳
平蔵谷と長次郎谷が大きく、チンネ、小窓の王等、北方稜線の針峰もくっきり

祠の向きが立山・雄山と正対するのは笠ヶ岳の祠が飛騨側を向いていたのと同じく、信仰の意味合いが強いと感じた
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蓮華岳の祠と剱岳
平蔵谷と長次郎谷が大きく、チンネ、小窓の王等、北方稜線の針峰もくっきり

祠の向きが立山・雄山と正対するのは笠ヶ岳の祠が飛騨側を向いていたのと同じく、信仰の意味合いが強いと感じた
白馬岳、鹿島槍ヶ岳をはじめとする後立山連峰
白馬岳、鹿島槍ヶ岳をはじめとする後立山連峰
針ノ木岳と見下ろす針ノ木小屋
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針ノ木岳と見下ろす針ノ木小屋
針ノ木小屋
崩落した針ノ木雪渓末端
崩落した針ノ木雪渓末端
爺ヶ岳を正面に見て、山中では最後となる長めのブレイク
爺ヶ岳を正面に見て、山中では最後となる長めのブレイク
登山道がバス道を横切っているとは、今の今まで知らず、初めのカーブは車道を歩いた
登山道がバス道を横切っているとは、今の今まで知らず、初めのカーブは車道を歩いた
扇沢駅に来るのは43年ぶりだから、かつての記憶は皆無

よって初めて来た、も同然
扇沢駅に来るのは43年ぶりだから、かつての記憶は皆無

よって初めて来た、も同然
展望台より黒部ダムとダム湖を見下ろす

実は間違って展望台まで上がってしまった
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展望台より黒部ダムとダム湖を見下ろす

実は間違って展望台まで上がってしまった
黒部ダム堰堤上よりダム湖と赤牛岳、水晶岳
黒部ダム堰堤上よりダム湖と赤牛岳、水晶岳
ロープウェーよりスバリ岳、針ノ木岳、北葛岳、七倉岳、不動岳、裏銀座・烏帽子岳、野口五郎岳方面と黒部ダム湖
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ロープウェーよりスバリ岳、針ノ木岳、北葛岳、七倉岳、不動岳、裏銀座・烏帽子岳、野口五郎岳方面と黒部ダム湖

装備

備考 何といっても水の豊富な沢沿いで食したかった手延べそうめん・揖保乃糸を食べれたことは、今山行での最大の成果の一つでした。

感想

せっかくの五色ヶ原を含め一日目は終始雨に見舞われ、平乃小屋に滞在中はこの先どうなることかと案じましたが、計画通り山行遂行したおかげで深夜の素晴らしい星空はもちろん、翌日も見事なロケーションとランドスケープに出会うことができました。

蓮華岳山頂からの大展望動画



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