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Yamareco

記録ID: 474715
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沢登り
伊豆・愛鷹

愛鷹【割石沢から鋸岳・位牌岳】 倒木、崩壊で不明瞭なルートに難儀

2014年07月06日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
12.9km
登り
1,281m
下り
1,279m

コースタイム

7:30須津駐車場ー7:58林道終点ー8:30第二堰堤ー8:55野猿沢出合ー9:25位牌沢出合ー9:55ルンゼ分岐ー10:22割石沢起点ー10:35割石峠ー10:50蓬莱山ー11:52位牌岳12:10ー12:52袴腰岳ー13:20第一展望台ー13:57林道終点ー14:33駐車場
天候 曇り、霧
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
 須津沢、割石沢は倒木、崩壊など台風の影響や入山者があまりいないため草木が登山道を覆いルートが不明瞭で高度なルートファインディングが求められる。割石峠までのルンゼはガレ場で落石が多くヘルメットが必要。鋸岳の縦走はロープ、鎖があり慎重に通過すれば問題なし。位牌岳から須津沢まではしっかりした登山道で尾根の歩行は快適だ。全体的には前半でかなり体力を消耗するが後半の縦走は花など楽しみながらのんびり歩きたい。
富士市中里からの愛鷹連峰 鋸岳、位牌岳が雲の上に見えます
2014年07月06日 06:55撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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富士市中里からの愛鷹連峰 鋸岳、位牌岳が雲の上に見えます
須津川は透き通るような清流が
2014年07月06日 07:35撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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須津川は透き通るような清流が
林道終点  今まではここまで車が入れたのに今は30分の林道歩きになります
2014年07月06日 07:58撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 7:58
林道終点  今まではここまで車が入れたのに今は30分の林道歩きになります
大堰堤が行く手を阻む  右端の傾斜90度の梯子を登る
2014年07月06日 16:44撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:44
大堰堤が行く手を阻む  右端の傾斜90度の梯子を登る
ケイワタバコ(毛岩煙草) 岩に張り付くように咲いています
2014年07月06日 16:44撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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ケイワタバコ(毛岩煙草) 岩に張り付くように咲いています
アップでみるとなんと可憐な花です
2014年07月06日 08:32撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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アップでみるとなんと可憐な花です
まだ水量は多いです。右岸左岸を繰り返し渡ります
2014年07月06日 16:45撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:45
まだ水量は多いです。右岸左岸を繰り返し渡ります
野猿沢分岐
2014年07月06日 08:53撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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野猿沢分岐
だいぶ沢の奥に入りました。秘境っぽいです
2014年07月06日 16:45撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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だいぶ沢の奥に入りました。秘境っぽいです
左に行くよう印がありますが、マークは稀です
2014年07月06日 08:57撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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左に行くよう印がありますが、マークは稀です
地表からまっすぐ咲くケイワタバコ
2014年07月06日 16:45撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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地表からまっすぐ咲くケイワタバコ
だんだん水量が減ってきます。
2014年07月06日 16:45撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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だんだん水量が減ってきます。
沢の分岐はGPSで確認して入ります
2014年07月06日 09:23撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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沢の分岐はGPSで確認して入ります
位牌沢出合 昔は沢ヤが多く入ったので標識もしっかりしていました
2014年07月06日 16:45撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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位牌沢出合 昔は沢ヤが多く入ったので標識もしっかりしていました
しかし、こんな標識も。  一番重要な「割石沢」がかろうじて確認できます
2014年07月06日 16:46撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:46
しかし、こんな標識も。  一番重要な「割石沢」がかろうじて確認できます
割石沢  狭いルンゼの登攀が始まります
2014年07月06日 16:46撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:46
割石沢  狭いルンゼの登攀が始まります
割石沢出合 最後の詰めは呼子岳に入らないよう要注意ポイントです
2014年07月06日 10:22撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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割石沢出合 最後の詰めは呼子岳に入らないよう要注意ポイントです
割石沢は荒れ放題で落石も頻繁に
2014年07月06日 16:46撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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割石沢は荒れ放題で落石も頻繁に
ルンゼを塞ぐチョックストーンを乗り越えるのは楽しいです
2014年07月06日 16:46撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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ルンゼを塞ぐチョックストーンを乗り越えるのは楽しいです
ルンゼ途中から下を見る。かなり狭まってきました
2014年07月06日 16:46撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:46
ルンゼ途中から下を見る。かなり狭まってきました
上を見るとガレの急傾斜です。気合を入れて登らないとズルズル後ずさりしてしまいます
2014年07月06日 16:47撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:47
上を見るとガレの急傾斜です。気合を入れて登らないとズルズル後ずさりしてしまいます
やっと割石峠着。汗と雨上がりの泥でかなり汚い格好になってしまいましたので画像はなし
2014年07月06日 16:47撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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やっと割石峠着。汗と雨上がりの泥でかなり汚い格好になってしまいましたので画像はなし
峠にはしっかりした標識が。さあこれから鋸岳の縦走だ
2014年07月06日 10:38撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 10:38
峠にはしっかりした標識が。さあこれから鋸岳の縦走だ
稜線に出て、これまでの緊張がほぐれたが、まだ慎重に進まねば
2014年07月06日 10:50撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 10:50
稜線に出て、これまでの緊張がほぐれたが、まだ慎重に進まねば
シモツケが疲れた体を癒してくれます
2014年07月06日 10:53撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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シモツケが疲れた体を癒してくれます
鋸岳の縦走は迫力があります
2014年07月06日 16:48撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:48
鋸岳の縦走は迫力があります
ロープにはハーケンが外れて垂れ下がっています
2014年07月06日 10:59撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 10:59
ロープにはハーケンが外れて垂れ下がっています
慎重にいけば特に問題はありません
2014年07月06日 16:48撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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慎重にいけば特に問題はありません
が、高度感があります
2014年07月06日 16:48撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:48
が、高度感があります
平坦なところに建てられた標識
2014年07月06日 11:08撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 11:08
平坦なところに建てられた標識
ガスの中のシモツケの群生は良く目立ちます
2014年07月06日 11:10撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 11:10
ガスの中のシモツケの群生は良く目立ちます
稜線から下を見る。崩壊地に草が生えると簡単に下山できそうに見えます
2014年07月06日 11:15撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 11:15
稜線から下を見る。崩壊地に草が生えると簡単に下山できそうに見えます
幻想的な光景も
2014年07月06日 11:25撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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7/6 11:25
幻想的な光景も
奇岩も多い稜線です
2014年07月06日 11:29撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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奇岩も多い稜線です
位牌岳に到着。  数パーテーが食事をしたりしていました
2014年07月06日 11:53撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 11:53
位牌岳に到着。  数パーテーが食事をしたりしていました
ドウダンツツジでしょうか。かなり散って地面は華やか花で一杯になっていました
2014年07月06日 12:07撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 12:07
ドウダンツツジでしょうか。かなり散って地面は華やか花で一杯になっていました
山頂は広くのんびりできます
2014年07月06日 12:07撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 12:07
山頂は広くのんびりできます
ドウダンが散った地面
2014年07月06日 12:10撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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ドウダンが散った地面
コアジサイ  宝石をちりばめたよう
2014年07月06日 12:24撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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コアジサイ  宝石をちりばめたよう
ヤマボウシ 遠くからも純白な花は良く目立ちます
2014年07月06日 12:25撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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7/6 12:25
ヤマボウシ 遠くからも純白な花は良く目立ちます
ちょっと格好つけて 
2014年07月06日 16:51撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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ちょっと格好つけて 
コアジサイはあちこちで群生が見られます
2014年07月06日 12:36撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 12:36
コアジサイはあちこちで群生が見られます
縦走路は大変気持ち良い
2014年07月06日 16:51撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:51
縦走路は大変気持ち良い
袴腰岳  愛鷹山との分岐ですが須津沢に下ります
2014年07月06日 12:52撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 12:52
袴腰岳  愛鷹山との分岐ですが須津沢に下ります
第一展望台 
2014年07月06日 13:21撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 13:21
第一展望台 
あと少しで林道に出ます。一息ついて周回コースを振り返る
2014年07月06日 16:52撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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7/6 16:52
あと少しで林道に出ます。一息ついて周回コースを振り返る
林道終点に着きました。無事登山できたことを喜びました
2014年07月06日 16:52撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 16:52
林道終点に着きました。無事登山できたことを喜びました
愛鷹連峰のルートを示す案内板
2014年07月06日 16:52撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
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愛鷹連峰のルートを示す案内板
須津山荘です。以前は多くの登山者がここを起点に山に入ったものです
2014年07月06日 14:02撮影 by  COOLPIX P330, NIKON
7/6 14:02
須津山荘です。以前は多くの登山者がここを起点に山に入ったものです
撮影機器:

感想

 30年以上前のことであるが、愛鷹山・鋸岳は須津川から入渓し鋸岳に突き上げる第1、第2、第3ルンゼ登攀がクライミング要素が高く人気があった。その頃は手書きの地図を載せた静岡県のガイドブックも出ており、当時はその本を頼りにルンゼを登り、途中敗退するときもあった。その後は、鋸岳の崩壊が進み、ルンゼの形状も変わり、かなり危険なコースとして富士市山岳遭難防止対策がとられ危険区域とされた。しかし、須津沢から割石沢を遡上し割石峠に至るコースは、最上部で崩壊があるものの、その後も登られ続けてきた。
 しかし、ここ数年毎年の台風などによる倒木やルート崩壊により整備も追いつかず、難度の高いルートになった。また、今までは林道終点まで車が入ったが、数年前から数キロ手前の駐車場から30分の徒歩を強いられたため、さらに入山者は減ったようだ。そのため登山道は荒れ放題で、倒木や草木の茂みで極めて不明瞭なルートになり、さらに、昔からの標識は朽ち果て、何とか確認できるものの、目印のテープも色あせていた。 
 以前(7年前)入山したことを思い出しながら進むが、ルートファインディングに全神経を集中するため、精神的な疲れは増す。それでも、今回はGPSを携帯したので、沢の合流する地点ではあらかじめルートを作成したデータをGPSで確認したため間違いはなかった。割石沢の分岐まで来ると、あとは沢を詰めるルンゼ登攀だけなので気が楽になる。上部はかなり狭い谷になり、ルンゼを塞ぐいくつかのチョックストーンの登攀は以外に楽しめた。両側から迫っていた岩壁がなくなり明るくなると割石峠が見え、最後のガレた急傾斜を登ると鞍部に出た。
 稜線上はガスがかかり霧雨になったがそのまま鋸岳の縦走に入る。展望が効くピークからは鋸岳の険しい岩峰連が見えないが、下を見ると登山道にコアジサイやシモツケなどの花々が咲き、疲れた体を癒してくれた。危険箇所には鎖やロープがあるが、狭い縦走路は草などで見えにくくかえって危険を感じた。ガスの中、位牌岳山頂には4〜5パーテーがくつろいでいた。周辺には散ったドウダンツツジの花が地面に広がり、コアジサイの群生があちこちで見られた。ここまで水分補給はしたもののほとんど食べていなかったため、ここでゆっくり食事をして、花を観賞しながら袴腰岳から須津川に下山した。7年ぶりの割石沢遡行であったが、何とか周回コースを無事に終えたことに満足している。体力的にはあまり余裕はなかったが、このコースは沢登りと岩登り、連続した岩峰の通過、縦走路に咲く花々など魅力が詰まっている。今度はアシタカツツジの満開期に訪れたいが、その時は、今以上にルートが荒廃していないことを祈るばかりである。

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沢登り 伊豆・愛鷹 [日帰り]
須津渓谷−割石沢−割石峠−呼子岳−大岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

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