快晴の苗場山(新潟・長野遠征初日10/1(土))
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 937m
- 下り
- 936m
コースタイム
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:00
それで穂高や岩手山は断念。さてどこに行こうか?今年はどこも紅葉前線がなかなか降りてこなくて、タイミングがドンピな山はどこだろうか?とヤマレコいろいろ探していた。そんな中、谷川岳や平標山で紅葉便りが届いたので、ここがまず候補となったが、せっかくなら行ったことのない山がいい。その中、苗場が良いのでは?と思い立つ。レコ見ると、そろそろ頂上の草紅葉もよさげな情報。これまで苗場は2度チャレンジしたが、いずれもガスガスで頂上の景色を拝めていない。これで決まり。
コースは難易度低い小赤沢コースにした。標高差が小さく、距離も短いからだ。こちらのコースは初めてで、なかなか良い選択に思えてきた。ただしアプローチは新潟の津南から回らねばならないため、片道は4時間以上かかる。どうせ秋山郷までいくなら、この付近の山を抱き合わせで、土日の遠征としたくなってきた。
次の候補に挙がったのは当然のごとく、鳥甲山だ。しかし調べてみると、距離も長く、標高差も1300m以上はある。今の足には厳しすぎる。ほかにめぼしい山というと、志賀高原の山はほとんど歩いていないことに気が付く。色々調べると、岩菅山が俄然クローズアップされてくる。ここは聖平口というコースからだとやはり標高差は苗場とほぼ同じで800m程度、距離も短く、絶好だと分かった。
前日になってようやく場所確定。初日秋山郷から苗場山、車中泊して翌日志賀高原の聖平口から岩菅山に行先決定。2日目は早く降りられれば、四十八池の散策なども視野に入れ前日ようやく山準備にかかったのだった。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口Pはかなり広い。両脇で60台ぐらい、中央も停めればあと30台ぐらいか? 登山口にきれいなトイレあります。登山届ポストあり。3合目からのスタート。 登山口には水はなかった気がします。 ただし4合目で沢水摂れます。 3合目から5合目までは林の中のだらだら登りで地味に長い。6合目にかけて、背丈ほどの根曲竹の道になり、時折眺望あり。途中枯れそうな沢水の流れあり。ガレバや鎖場がでてくると6合目。ここから本格的登り。 7合目から上が急登、頑張りどころ。8合目過ぎ視界が開けてひと登りで、高層湿原の台地上に立つ。ここに板敷の休みどころあり。ここから木道で天国の道。湿原をしばらく行くと9合目。その先で一旦林の中のトラバース道になる。大きな石がごろごろして、下はドロドロの道。歩きにくい。ここを抜ければ、再び高層湿原の木道に出る。ここから頂上までは、緩やかに登るが、天空の回廊。快晴の中素晴らしい道を歩ける幸せ感じます。苗場ヒュッテがみえてくると、頂上は近い。ヒュッテから山頂標識まで徒歩1分。頂上の苗場ヒュッテトイレ100円。 |
写真
感想
今回の新潟・長野遠征は初めてのコース取りでの秋山郷からの苗場山と、お初のお山である志賀高原の聖平口コースでの岩菅山という土日でのダブルヘッダーに確定。ともに日帰りで荷物を軽くしての標高差1000m以下のコースなので、ちょっと肩の荷がおりて、不安も小さく、良い選択だった気がする。
お天気はというと、もちろん、両日ともに恵まれて、ともに言うことなしの快晴、素晴らしい展望とJUSTの紅葉というダブルのご褒美もあって、最高によい山を満喫できました。岩菅山編は別途のレコにしますのでよかったら見てください。
苗場山小赤沢コース、下のほうはブナの原生林の中を進み、紅葉の最盛期はおそらく素晴らしい道になるであろうと想像できます。今回は紅葉には全く早くて、葉っぱはほとんど緑の状態。少し色づき始めたかな?という程度でした。下部1400mあたりの紅葉はあと2〜3週間先でしょうか?
下から4合目〜9合目まできっちり道標が刻まれており、励みになりますね。5合目過ぎて、ぶな林を抜けると、背丈ほどの根曲竹の中の道。7合目〜は傾斜が増して、高層湿原にでるまで急登が続き、コース中一番の頑張りどころです。あたりが開けてくると高層湿原も近いです。最後の頑張りでひょっこり、高層湿原に立ちます。
ここからは木道が続いて、天空の回廊のはじまり、はじまり。とにかく青空の下、平坦な木道歩きは、これまでの、つらい急登も忘れさせてくれる、天国の道ですね。たくさんの池塘群、高層湿原の草紅葉やナナカマド・ドウダンツツジの紅葉も最盛期になっており、苗場のテーブル上はまさに紅葉見ごろを迎えていました。
高層湿原越しに、幾重にも重なる山々を遠望できて、素晴らしい景色です。至近では鳥甲山の鋭鋒が特異なフォルムを放って、目に飛び込んでくる。木道を登るにつれて、様々な形をした池塘群が次々現れ、真っ青な青空を映して深いコバルトブルーの色合いは筆舌しがたい。
やがて9合目の標識。ここから一旦湿原を離れ、林の中をしばらくトラバースしていくのだが、大きな石とじめじめした泥濘の道は、石の上は滑りやすいし、下はドロドロ、と歩きにくい事、この上ない。しかしそれもわずかな距離で再び木道に乗れば、あとは頂上までの天空回廊に復帰。まもなく赤倉山への分岐点。1分ほどで苗場神社あり。この先は帰路に寄り道することにした。
ここから始まる頂上までの木道はH29年施工と書いてあり、比較的最近のものだ。滑らないように、かなり細かく板が張り付けられており、滑らないという点ではよいが、靴の先端ソール部分が良く引っ掛かり、古い靴でソールがはがれてしまうきっかけになりそうな造りだった。歩くときは要注意。古い靴で、この木道歩くのは、控えた方がよいだろう。
標高を上げるに従い、苗場テーブルマウンテンの全容が視野に入ってくる。たくさんの池塘群が、遠くまで見えてくるので、広大な高層湿原が、箱庭のように全部見える。すごい光景だ。無風快晴で雲一つない青空のもと、この景色を拝める幸せ、過去2回の登山でガスガスで視界ゼロだったことを思うと、3回目の正直で念願叶って、この景色が見れたのは幸運だったし、天と地ほどの差がありますねえ。
やがて木道に導かれ、苗場ヒュッテへ到着。ヒュッテ前には、たくさんのテーブルがあり、たくさんの方が休んでおられて、思い思いに山を楽しんでいる笑顔が絶えない場となっていました。ありがたや。ヒュッテから1分で苗場山頂上標識。全く展望なく、頂上というだけです。すこし祓川口側へいくと、広い休み場あり。ここは展望バッチリです。そこから赤湯温泉への昌次新道分岐点あたりに大きな休み場あります。
今日はお天気よく、昌次新道を高層湿原台地の端までお散歩。ずっと木道なので、往復ゆっくり歩いて1時間ほどです。標高差も50m程度なので、ほとんど負荷は感じないで歩けます。一番台地の淵あたりに大きな池塘群があり、段々に池塘群ができていて、まるで棚田のようでした。ドウダンツツジの紅葉がすばらしく、台地の端から見おろす樹海景色も素晴らしいです。
戻って帰路に着きますが、頂上の休み場は激混みだったので、少し下った地点の、椅子付き休み場(4席)に空きがあり、ここで昼食。苗場高層湿原全容を見晴らせる、素晴らしいビューポイントでもあり、ちょうどタイミングが良かったですね。
下って赤倉山への分岐から1分で小高い丘に苗場神社、少しいくと湿原に出て、ここにはリンドウがいっぱい咲いてました。ここからしばらく笹原の中の木道を緩やかに下っていくと、プチ湿原がいくつかあって、大きな池塘に到着。ここには大きなテラスがあり、休憩できます。さらに木道を進み、やがて木道が切れます。ここから笹の道になり、ドウダンツツジ回廊に突入。このあたりのドウダンツツジが多く、真っ赤に紅葉した道は素晴らしかった。ナナカマド、ミネカエデ、ガマズミなどもアクセントとなり、最高潮の紅葉、すごかったです。適当なところでUターン。往復でここも小一時間でしょうか?
だいぶん陽も傾き、雲も出始めて、そろそろ帰りの時間を気にしながら、元の道へと復帰しました。しかしながら、この時間帯になると、かなり人もまばらになってきて、自由に写真撮ることが出来るので、ついつい時を忘れて、のんびりしてしまいます。もう3時になるというのに、ガスとか全く上がってこなかったので、よほどお天気安定していたんでしょうね。1年のうちでも数えるほどしかない、登山日和の一日だったと思います。
一日天空回廊を存分に歩き倒して、大満足に浸りながら、最後に怪我でもしたら台無しなので、下りはゆっくり、膝を気にしながら、確実に降りていきます。6合目までの急坂を越えると、あとはだらだらの緩やかな道で、ホッとします。しかし6合目からのゆるい下りは、結構長くて地味にきつかった。それでも2時間ほどで無事駐車場まで下って来れて良かったです。
最短で来れるこのコース、今日は大盛況で駐車場は満車だったよう。中央に駐車した車も下山時、結構残っていました。その良さはやはりあの雄大な高層湿原でしょうか。たぶん70歳を越えているであろう、ご高齢に見える方が、非常に多いのにも、びっくりしました。自分よりも先輩に見える方々の頑張りには、頭が下がります。みなさん、ご自分のペースでみな山を楽しんでおられる。自分も長く山登りできるように、コンディション整えなければと感じた次第。
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