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Yamareco

記録ID: 478139
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

暴風雨の富士山山頂

2014年07月12日(土) 〜 2014年07月13日(日)
 - 拍手
negi-ono その他30人
GPS
32:00
距離
11.9km
登り
1,539m
下り
1,468m

コースタイム

13日0315佐藤小屋〜0430ごろ六合目・登山指導センター〜0815八合目・富士山ホテル〜1005山頂1020〜1230七合目・公衆トイレ〜1310六合目・登山指導センター〜1350五合目・レストハウス
天候 晴れ、曇り、暴風雨、雨
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
専用バスにて、新宿〜富士山吉田口五合目を往復
コース状況/
危険箇所等
 12日は、5合目の佐藤小屋へ。まったく登山行動をせずに、佐藤小屋で静養する。標高2230メートルの佐藤小屋で一泊したことで、体が高度順応したようだ。高山病対策としてはもってこいだと思う。
 砂礫地が続き、岩場もありますが、技術的に難しいところはありません。
 富士山名物の渋滞も、山頂でのご来光を目的せずにピークを外したため、ほとんどありませんでした。山小屋の有料トイレも並ばずに使えました。佐藤小屋もゆったりでしたし、込み合う時間帯を外すとものすごくゆったり登頂できました。
 その一方、7合目あたりから、上昇気流による雲に包まれ、暴風雨となりました。山頂付近では立っていられない瞬間もあり、身の危険を感じました。初心者の皆さんはかなりきつかったのではないでしょうか。
予約できる山小屋
里見平★星観荘
 五合目のレストハウス脇にある銅像。男性の差すのは山頂か。微笑の子供がちょっと怖い
2014年07月12日 15:00撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:00
 五合目のレストハウス脇にある銅像。男性の差すのは山頂か。微笑の子供がちょっと怖い
五合目の標識
2014年07月12日 15:04撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:04
五合目の標識
にぎわうレストハウス周辺
2014年07月12日 15:05撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/12 15:05
にぎわうレストハウス周辺
取材を受ける大蔵ガイド(左)
2014年07月12日 15:10撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:10
取材を受ける大蔵ガイド(左)
富士山保全協力金を支払う人々
2014年07月12日 15:21撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:21
富士山保全協力金を支払う人々
大蔵ガイドも協力
2014年07月12日 15:22撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:22
大蔵ガイドも協力
缶バッヂに携帯トイレ、領収書が手渡されました。缶バッヂには富岳三十六景が描かれています
2014年07月12日 15:23撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:23
缶バッヂに携帯トイレ、領収書が手渡されました。缶バッヂには富岳三十六景が描かれています
さぁ、と歩きはじめる
2014年07月12日 15:24撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:24
さぁ、と歩きはじめる
弾丸登山は禁止っ。英語、中国語、韓国語の注意書きもあります。中国語でも「弾丸登山」というのですね
2014年07月12日 15:25撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:25
弾丸登山は禁止っ。英語、中国語、韓国語の注意書きもあります。中国語でも「弾丸登山」というのですね
湧き上がる雲
2014年07月12日 15:30撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:30
湧き上がる雲
写真を撮るミズノの石原さん
2014年07月12日 15:30撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:30
写真を撮るミズノの石原さん
込み合う佐藤小屋前
2014年07月12日 15:48撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:48
込み合う佐藤小屋前
夏には「毎日新聞富士山臨時支局」が置かれます
2014年07月12日 15:50撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 15:50
夏には「毎日新聞富士山臨時支局」が置かれます
安全登山について講義する大蔵ガイド
2014年07月12日 16:44撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 16:44
安全登山について講義する大蔵ガイド
マッキンリーの気象観測の話題を交えながら、「服は少なく、着た切りでいい」
2014年07月12日 16:45撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 16:45
マッキンリーの気象観測の話題を交えながら、「服は少なく、着た切りでいい」
「雪の多い日本の冬山を経験しておくと、世界のどこでも通用する」
2014年07月12日 16:45撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 16:45
「雪の多い日本の冬山を経験しておくと、世界のどこでも通用する」
佐藤小屋前の景色。雲が多い
2014年07月12日 17:13撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 17:13
佐藤小屋前の景色。雲が多い
登山道わきには、地名の説明盤がありました
2014年07月12日 17:23撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 17:23
登山道わきには、地名の説明盤がありました
佐藤小屋には、懐かしい写真が…。
2014年07月12日 17:44撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 17:44
佐藤小屋には、懐かしい写真が…。
佐藤小屋内部。歴史を感じさせる登山道具が目白押しです
2014年07月12日 17:44撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/12 17:44
佐藤小屋内部。歴史を感じさせる登山道具が目白押しです
夕景
2014年07月12日 18:10撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/12 18:10
夕景
夕食はカレーにサラダ(左端)、から揚げ(右上)でした。二杯おかわりしました
2014年07月12日 18:25撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/12 18:25
夕食はカレーにサラダ(左端)、から揚げ(右上)でした。二杯おかわりしました
山梨産のモモもいただきました
2014年07月12日 18:50撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/12 18:50
山梨産のモモもいただきました
午前3時過ぎに出発しました
2014年07月13日 02:59撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 2:59
午前3時過ぎに出発しました
2014年07月13日 04:32撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 4:32
朝もやの中の山中湖。右上に見える山並みは丹沢
2014年07月13日 04:33撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/13 4:33
朝もやの中の山中湖。右上に見える山並みは丹沢
同じく
2014年07月13日 04:42撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 4:42
同じく
夜明け
2014年07月13日 04:55撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 4:55
夜明け
六合目あたりを歩く
2014年07月14日 22:59撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/14 22:59
六合目あたりを歩く
振り向くと朝もや
2014年07月13日 05:12撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 5:12
振り向くと朝もや
佐藤小屋の朝食弁当。お稲荷さん四つ、おしんこ、梅干、ウインナー日本、玉子焼き
2014年07月13日 05:25撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 5:25
佐藤小屋の朝食弁当。お稲荷さん四つ、おしんこ、梅干、ウインナー日本、玉子焼き
遠くにうっすらと槍ヶ岳が見えます。拡大してご覧ください
2014年07月13日 05:54撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/13 5:54
遠くにうっすらと槍ヶ岳が見えます。拡大してご覧ください
光が降り注ぐ
2014年07月13日 06:11撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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光が降り注ぐ
岩場を通過します。足の遅い団体さんが前におり、この日唯一の渋滞となりました。
2014年07月14日 23:01撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/14 23:01
岩場を通過します。足の遅い団体さんが前におり、この日唯一の渋滞となりました。
岩場は慎重に。このときはまだ雨は降っていませんでした
2014年07月13日 06:44撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 6:44
岩場は慎重に。このときはまだ雨は降っていませんでした
八合目太子館で休憩する大蔵ガイド
2014年07月13日 06:51撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 6:51
八合目太子館で休憩する大蔵ガイド
寒暖計は4度です
2014年07月13日 08:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 8:19
寒暖計は4度です
八合目富士山ホテル前。みんな雨具です
2014年07月13日 08:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 8:19
八合目富士山ホテル前。みんな雨具です
雨の中、上昇気流が追いかけてきます
2014年07月13日 08:32撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 8:32
雨の中、上昇気流が追いかけてきます
山頂です。暴風雨のため建物の陰に避難しています
2014年07月13日 10:12撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/13 10:12
山頂です。暴風雨のため建物の陰に避難しています
前も見えないほどの大雨です
2014年07月13日 10:13撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/13 10:13
前も見えないほどの大雨です
暴風雨で煙る下山路
2014年07月13日 11:15撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 11:15
暴風雨で煙る下山路
雪が残っています
2014年07月13日 11:19撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 11:19
雪が残っています
雪の壁は分厚いです
2014年07月13日 11:20撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 11:20
雪の壁は分厚いです
着ぐるみのような、寝袋のようなものをかぶって下山する人。雨具を持っていないのでしょう。
2014年07月13日 11:51撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
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7/13 11:51
着ぐるみのような、寝袋のようなものをかぶって下山する人。雨具を持っていないのでしょう。
トイレで一休み
2014年07月13日 12:34撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 12:34
トイレで一休み
下山路もやっと木々が出てきました。風をしのげます
2014年07月13日 13:00撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 13:00
下山路もやっと木々が出てきました。風をしのげます
雲が湧き上がる
2014年07月13日 13:05撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 13:05
雲が湧き上がる
六合目の指導センター前
2014年07月13日 13:12撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 13:12
六合目の指導センター前
五合目のレストハウス付近。画面奥からものすごい風が吹き付けてきて、前に進めません
2014年07月13日 13:51撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 13:51
五合目のレストハウス付近。画面奥からものすごい風が吹き付けてきて、前に進めません
五合目も嵐でした
2014年07月13日 13:53撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/13 13:53
五合目も嵐でした
保全協力金でいただいた缶バッチと領収書
2014年07月14日 05:30撮影 by  NIKON D3000, NIKON CORPORATION
7/14 5:30
保全協力金でいただいた缶バッチと領収書
撮影機器:

感想

 ミズノアウトドアスクール・富士山に参加しました。初心者向けの講習会ですが、大蔵ガイドが参加されますので、勉強したいと思い参加しました。
 総勢31人ですが、ガイド6人、ミズノ広報ら2人、毎日新聞旅行1人、産経新聞の取材記者2人を除くと純然たる参加者は私を含めて20人でした。それにしてもガイドの数がすごい。安全登山にかける意気込みが伝わります。
 また、今回のコースを見て、「おや」と思った人もいるでしょう。泊まるのは5合目の佐藤小屋です。ここに泊まると、山頂まで1400メートル登り、1400メートル降りることになります。結構大変です。が、メリットの方が大きい。高山病対策の高度順応が十分にできることです。標高2200メートルを超える佐藤小屋で眠ることで、体が高所の空気の薄さや気圧になじみます。高山病を防ぐには大きな効果があると思いますし、のちにそう実感しました。
 出発は午前3時。山頂でのご来光ははなからあきらめています。これもじっくり山頂に登るためには、適切な判断でした。何しろ渋滞のピークをあえて外したのですから、ほとんど渋滞することなく、山頂まで登れました。
 朝もやの中を徐々に高度を上げ、出足は快適でした。しかし、8合目を過ぎるころから上昇気流の雲に追いつかれ、さらに雲の中へ。次第に雨が降り、風が強まりました。レインウェアを装着しましたが、山頂に近づくにつれ、風は暴風雨になりました。押し倒されるのではないかと思うほどの強風もあり、目を開けていられないほどの場面もありました。
 山頂では風がさらにひどくなり、「秒速30メートルはあったと思う」と大蔵さんが言うほど。茶店も一軒も開いておらず、すぐに下山に取り掛かりました。下山中にも暴風雨にさらされましたが、高度を下げるにつれ雨風も弱まりました。
 結局参加者全員が登頂し、無事下山できました。富士山のツアー登山で参加者全員が登頂できるのは珍しいとスタッフが言っていました。その成功の要因は、5合目の佐藤小屋に泊まり高山病対策をしたこと▽渋滞のピークを外して、渋滞による疲れやストレスを回避できたこと▽参加者全員がレインウェアなどちゃんとした装備をしていたこと、があげられると思います。
 高山病と思われる男性が激しい嘔吐をしている姿も見ました。また、雨具を持っておらず降りしきる雨の中、半そでシャツから露出した腕がぶるぶる震えている男性もいました。コンビニで売っているようなビニール合羽を着て寒そうに歩いているカップルもいました。準備不足の人が大勢歩いているのが、富士山の現実と思い知らされました。低体温症になってもおかしくない人たちばかりでした。
 富士山は素人の山、と言われます。江戸時代の富士講の方々も登っていたわけですし、現代でも「初めての登山が富士山」という人もたくさん登っています。そういう意味では「初心者の山」「初心者でも登れる山」は間違っていません。しかし、初心者の方が安全に登るためにはいくつかの条件があることも事実です。「初心者でも、入念な準備とせと対策をすれば、登れる山」ということです。
 やはり万全な装備を揃え、余裕のある計画を立てることに着きます。また、富士山を初めて登る山にはしてはいけません。低山や中級山岳をいくつか歩いてから、富士山に挑戦したいものです。
 大蔵ガイドも「山では想定外はありません。全部想定して準備してください。登山の楽しみは準備をするところから始まります」と話していました。しっかりした準備をして、富士登山を楽しみましょう。

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