【近江鈴鹿】岳〜旭山〜ヒキノ〜ノタノ坂 縦走
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- GPS
- 09:28
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 993m
- 下り
- 854m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 9:29
SHARP AQUOS sense4 SH-M15 SIMフリー(Android Ver.12)
+カシミール3D・スーパー地形-GPS対応地形図アプリVer.4.2.2
天候 | 1日中くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅「奥永源寺渓流の里」向かい、登山者用駐車場 Googleマップ:https://goo.gl/maps/ab5nAg7HZZUxdPM97 Mapcode: 290 060 120*06 【東近江ちょこっとバス時刻表】 http://www.city.higashiomi.shiga.jp/0000007636.html この山行で乗ったのは「政所線」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(黄和田〜岳) 集落の奥にある害獣捕獲檻の横から段々石垣の右を進むと祠があるので、その右手の尾根が取り付き。序盤は急な登りで、途中から尾根を外れてトラバース道を緩やかに登る。その後山腹に付いたジグザグの踏み跡を辿って鉄塔の所で尾根に復帰する。その後は山頂まで尾根を直登する。 2つめの鉄塔を過ぎると一時的に傾斜が緩むが、山頂部直下の標高差100メートルが特に急で木の幹を掴みながら登る。浮き石が多いのでグループ山行の際は落石に注意する。 ピンクテープを頼りに進むが、踏み跡は薄く明確な登山道は無い。落枝が多数散乱しているので注意。急斜面の上部に新しいトラロープが設置されているので利用すると良い。 (岳〜ノタノ坂縦走) 植林と2次林が混ざった尾根を北へ進む。尾根が分岐していて間違えやすい地点が複数あるので進行方向に注意。基本テープマーカーを頼りに進むが、当てにならないものもあるので全面的に信用してはダメ。踏み跡は薄く落枝が多数散乱しているので歩きにくい。鉄塔付近を複数回通るが、どの地点も周囲が切り開かれていて展望が良い。 (ノタノ坂〜小又谷出合) 急な谷間に斜面をトラバースする様に道が付いている。幅が狭いので滑落しないよう慎重に。堰堤前の鉄橋を渡ると小又谷林道に合流する。その後途中に洗い越し(林道を横切る沢)が1ヶ所ある。季節や天候によって水量に差があるが、防水シューズでもスパッツが無いと上から水が入って濡れてしまう事があるので対策要。 |
その他周辺情報 | 道の駅 奥永源寺渓流の里 営業時間:9:00から17:30(4月〜11月) 9:00から16:30(12月〜3月) 休館日:毎週火曜日 https://okueigenji-keiryunosato.com/ |
写真
感想
ご訪問ありがとうございます。
鈴鹿山脈の近江側には前衛の山がたくさんあります。歩く人が少ないマイナーな山が多いのですが、このレコの山々も同様です。
この縦走計画は4年前から温めていましたが、これまで実現していません。というのも、岳からノタノ坂間は距離が長いため、健脚でない限り縦走する場合はグループ山行で置き車をするのが一般的です。以前某氏とこのコースを検討した事があったのですが、ある事情で実行出来ずそのまま棚上げになっていました。
近年同コースを歩かれたレコの中に、地域バスを利用した縦走がレポートされているのを見て、これなら私達にもできそうだと思いチャレンジしてみることにしました。
この稜線は5年前、早春の残雪期にノタノ坂からヒキノ間を歩いた事がありますが、鉄塔からの眺めが良く爽快なハイクが楽しめたと記憶しています。本来なら秋本番の紅葉時期に歩くのがベストですが、最近まともな山歩きをしていなかったこともあり、久しぶりに鈴鹿へ出かけてきました。
黄和田=君ヶ畑間のバスですが、私達のスピードだと運行本数や時刻の関係で、どうしても君ヶ畑発の最終便しか選択肢がありません。健脚とは程遠い夫婦なのでマイペースで歩きたいところだったのですが、時間に追われるハイクになってしまい正直キツかったです。
スタートからしてすでに予定の20分遅れ、道中必死に歩いて20分遅れを維持したままノタノ坂までたどり着きましたが、そこからは口数かグッと少なくなり、ひたすら歩くのに集中しました(^^;
久々の鈴鹿だったのに、じっくり楽しむことができませんでしたが、鉄塔下からの眺めに励まされながら、なんとか歩き切れたので達成感は十分です。とにかくバスに間に合ってホッとしました。
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ウンチク押し売りコーナー
【岳:だけ】
黄和田では「岳」・「岳の山」と呼ばれ、愛知川対岸の杠葉尾では「向山」と呼ばれている。
登山口近くに「嶽・お池雨乞山」と書かれた案内板があって、この山にはかつて八大竜王神が祀られていたとのこと。竜神=水神なので、古来より雨乞いの山として崇められていたと想像できる。山頂付近に大きめの水たまり(ヌタ場)があったが、雨乞いと関連があるのかもしれない。
【黄和田:きわだ】
八風街道の要衝にあり、旧街道は現在の黄和田集落の中を通っていた。黄蘗(キハダ)が叢生していたのでこの名になったとも言われる。
ちなみに「八風」とは、”八方から風が吹きあたることに由来する”とされる。
また鈴鹿は1000m前後の山々が連なっており「鈴鹿八峰」ともいわれ、「八峰」が「八風」に転じたものとも言われる。だとすると、”鈴鹿セブンマウンテン”じゃなくて、御池岳を加えて”エイトマウンテン”の方が良かったんじゃないかな?
【黄和田城】別名 黄蘗城(きはだじょう)
現地の説明書きによると、南北朝時代に八風街道を押さえるため小倉氏によって築かれたとされる。室町時代後期、京極政経(京極大膳大夫政高)が同族との内紛で敗走し逃れてきた後に拠点としたお城だそう。
京極氏は宇多天皇の流れをくむ佐々木氏を祖とする氏族で、鎌倉時代から長きにわたって繁栄と凋落を繰り返しながら存続してきた。江戸時代には大名に、明治時代に至っては華族となった名門の家系。
【日枝神社:ひえじんじゃ】
木地師の祖とされる惟喬親王が当地に原野開墾を謀られ田地数町を拓き、産土神として日吉山王社(滋賀県大津市)分霊を勧請し、社殿を創立したと伝えられる。明治維新前は山王大権現と称し、明治初年現社号に改められた。
正月早朝より当番神主宅にて「ちん」と呼れる14種の動物・植物を模した揚げ餅菓子を作って神社に献上して五穀豊穣を祈願する祭事が行われる。(滋賀県神社庁より)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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通好みのグッドルートですね
やっぱり近江鈴鹿は、こんなマイナールートこそが本道ですね。
私もそろそろ鈴鹿詣でを再開したいと思いつつ、吸血野郎が気になって11月になるまでは、サナトレのつもりです。
やっぱり出たようですね
私はランチはコンビニおにぎりで簡単に済ませるので、teppan家の豪華山メシは憧れです。
今回も立派な山ごはんだ〜
ちょこっとバス、初めて知りました!
可愛いバスですね。
ウンチクコーナー、面白かったで〜す
本道と呼んでいいのか?
近頃衰えを感じる様になってきました。なのでこの計画を達成できるか自信がありませんでしたが、何とか歩き通すことができて良かったです。もしバスに間に合わなかったらと思うとゾッとしますね。
吸血野郎は見かけなかったので気にしていませんでしたが、戻ってビックリでした。どこで付いたのか?簡単に肌まで到達できない様に対策はしていたので実害はありませんでしたが。
時間に余裕が無いのに山メシに時間を掛けるなんてねえ… ウンチクは感想の文字数を増やす為に載せました
初めタイトルを見たとき、2台の車で行ったのかと思いました。するとバスではありませんか?これなら頑張れば縦走できますね。さすが、リサーチ能力にたけてますね。私は日帰りで縦走できないか以前は考えてました。もう無理です。
私は、旭まで行って周回したことが数年前にあり、岳を登る苦労が十分に伝わってきます。帰りは絶対使わんと心に刻みました。
さらに、八代龍王と聞いて、朝熊ヶ岳を思い出しました。
そうなんです、2台グループで行けば可能だと考えていたのですが、こんなマイナー山に誘える人に当てがなかったので、なかなか実行出来ずにいました。あるレコで地域バスがあるのを知って、ヒルの活動が緩慢になるこの季節まで待って実行しました。(それでも付いてきましたが…)
私達はバスを使ってやっとでしたが、某ご夫婦は全部徒歩で回っておられましたね。ホントにすごい、とても真似できませんね。
岳の上部は本当に急でしたね。地面が崩れやすく浮き石が多かったので、相棒とは横に距離をとって登りました。この斜度でこの標高差は鈴ヶ岳の南斜面に近いものを感じました、下りでは使いたくないですね。
そう言えば朝熊ヶ岳に八大龍王社がありましたね、鳥居がたくさん並んでいて眺めの良い場所でした。
いいなぁ、おいしそう、どこぞの誰かにもこうして食べるものということを改めて認識してもらいたいものです🥲
このコース、なつかし!
最初の岳までの急坂が鬼のようで笑ったのと、最後のノタノ坂から道路歩いて靴擦れて足が血まみれになったことを生々しく思い出しました∩^ω^∩
まだおヒル様がいらっしゃるんですね、そろそろ鈴鹿に行きたいけど、もうちょっと待ってみます🥲
hatto'sさん達は同じルートをバスも車も使わずオール徒歩でしたよね。しかも靴擦れにもメゲズ歩き通すなんてスゴ過ぎです!😲
ヒル様はどこで付いてきたのやら?2人で合計4匹いらっしゃいました。スパッツの内側で大人しくしていたらしく、吸血には至ってませんけどね。
時間に追われているのにマルシン休憩に1時間ですからね〜😅 その点ゼロ秒マルシンは早さでも化石燃料を使わないことでも優れてます、hattoさんのマルシン食はSDGsの最先端を行ってますね😁
やっと岳〜タノタ坂縦走して来たんだ。
寅も未だに登ってない鈴鹿の山の多いこと。
鈴鹿10座が未達成って、笑うしかにゃ〜ね。
帰りのちょこっとバスの時間があるんで、だから出発時間が早かったんだね。
このちょこっとバスを利用するって、ニョロもとぐろ(舌)を巻いとるがな。
マルシンのロコモロハンバーグはグー!
二人で「うみゃ〜!」したんだね。
サツマイモがあればな・・・(笑)
そうなんです、やっと縦走できたので満足でした。ヒル様も歓迎してくれてたみたいですしね
西内さんの鈴鹿ガイドブックには「300山ピークハント」という、途方もない数の山リストが載っています。私も登ってない鈴鹿の山なんて、それこそ山の様にありますよ。
ちょこっとバスは1日に3本。逆周回にしたとしても、始発が君ヶ畑着午前9時23分なので、私達のスピードでは確実に日没になってしまう、だからハイク後に君ヶ畑発の最終に乗るしか選択肢がありませんでした。間に合って良かったです。
ロコモコ丼ですが、サトウのレトルトご飯は大量の水を担ぎ上げて湯煎するわけにもいかず、少量のお湯を沸かして蒸すことにしましたが、まあまあ上手くいきました。目玉焼きは潰れちゃうし、もっとゆっくり作りたかったです
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