高島トレイル/コモンバの滝経由で百里ヶ岳から三国峠@あっちもこっちも久しぶり


- GPS
- 06:54
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,223m
- 下り
- 1,215m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 6:53
天候 | 霧のち一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コモンバの滝本流滝は踏み跡あり滑落注意、左(右岸)支流滝はわずかな踏み跡程度で滑落注意 コモンバの滝からシチクレ峠間は道なし おにゅう峠から三国峠間は道不明瞭箇所多いが黄色い高島トレイルのテープを追えば迷うことはない |
写真
滝の真下まで行くことはできませんでしたが、落差は5mを超えていそうです
もしかしてまだ滝は上に続いているのかもしれませんが、ルート険しく調べられませんでした
感想
コモンバの滝には何度か訪れたが、最後に訪れたのちに、一つの滝だけだと思っていたコモンバの滝は実は3つの滝があるとわかり、いずれ再訪しようと思っていた。
本来なら今日は山友と大峰の奥駈道の一部を歩こうと約束していたのだったが、私の仕事の都合で2日前にキャンセルしたのだった。ところがスケジュール調整すると土曜日1日は自由に使えることがわかり、山友にキャンセルのキャンセルの連絡を入れたところ彼はとっとと北アルプスに出かけてしまっていた。今、神岡新道を歩いていて熊が出そうな雰囲気だとメールが返ってきた。
そんなこんなで、大峰はまたの機会にとっておいて、今回はどこに行こうかと考えた時に、ふとコモンバの滝のことが頭をよぎった。
滝から百里ヶ岳に登るルートはないかと地図と睨めっこ。登れそうな尾根があったので、ではそのルートに行こうと決める。あとは三国峠まで赤線を引くと孤立していた百里ヶ岳が赤線で結ばれることになる。
生杉との分岐手前の大宮神社前に車をとめる。この辺りは久しぶりだったので、小入谷集落手前や山帰来に駐車場があるのを知らず、神社前に先に1台とまっていたのを見て、つられてその横にとめて歩き出す。
百里新道方面には行かず小入谷集落奥へ。車道から離れて林道に入るとすぐに川を渡る。ここには橋はなく林道の上を川が流れる。邪魔くさいので靴を脱がずに走る抜ける。ローカットで防水でもないので濡れてしまう。
林道終点からコモンバの滝はすぐそこ。谷が三股になっており、右の支流に滝(仮称「右の滝」)がかかっているのが見える。流域面積は広くないのにそこそこの量の水が落ちている。
この滝のみがコモンバの滝だと思い、過去3回はここで引き返していた。
地図にはコゴンバ谷と記されており、滝の名前もコゴンバの滝だと思っていたのだったが、実はコゴンバではなくコモンバが正しい。そしてコモンバは漢字で書くと子母婆。
この漢字であると知った時、親子3代なのでもしかして滝も3つあるのではないかと思った。そして滝友情報でそれは確実なものとなった。
滝は本流、左支流、右支流にそれぞれあるという。
「右の滝」のみがコモンバの滝だと思っている人がほとんど。滝はある程度落差がある美しい滝であるとともに、滝壺付近の岩の層もこの滝の魅力の一つとなっている。いく筋かの金色の層がありそれが輝いているように見えるのだ。
本流には小滝があり、その左岸側に踏み跡が続いており、少し遡ると落差5m少々の水量豊かな滝(仮称「中の滝」)が見えてくる。滝に近づくには足元悪く気をつけなければいけない。
最初に見た「右の滝」の上には祠があるといい踏み跡が続いているが、途中から「右の滝」を見下ろすだけで、今日は祠までは行かない。
次に左支流に入る。水量はやや少ない。少し登ると小滝が続いているのが見える。その奥にこれまた落差5m以上あるのではないかと思われる滝(仮称「左の滝」)がかかっている。ここに行くには谷側に傾いた僅かな踏み跡を辿るので滑落に注意しなければならない。
今回は初めて3つの滝を見ることができて、まずは今日の目的ひとつ目達成。
ちなみに子母婆、どの滝が子で母で婆であるかは残念ながら調べてもわからない。
林道を少し戻って小屋のある所から尾根に取り付く。最初は植林帯の急登。傾斜がやや緩やかになると植林と自然林の混合。一旦平坦になるところからは一部踏み跡らしきものはあるが道はない。
数箇所薮っぽいところはあるものの、難所はなく百里新道の通る主稜線に出る。
主稜線を少し登ると霧の中の世界へと吸い込まれていく。天気予報では晴れだったので予想外。気温は高めの予報だったが霧のおかげで涼しいのではあるが。
百里ヶ岳が近づき見事なブナ林になっても霧は濃くなるばかり。
山頂にはお二方の登山者。連日でこの近辺の山に登られているとか。
すぐ傍ではアトリ?が3羽仲良く地上で餌探し。あまり人を怖がらないのか、人をなめているのか、近づいても一定の距離を保つが飛んで逃げはしない。
せっかくのチャンスではあるが70mmまでのズームレンズしか持ってきてないので鳥を大きくは撮れない。
10分ほど休憩し山頂を後にする。
少し下ったところで、高島トレイルを整備されている方と少しお話し。
登山道が幾つも入り乱れているので、テープを巻いたり、ロープで誘導したりで1ルートだけになるように整備中とのこと。山肌が痛みますからね。ありがとうございます。
話終えて、ふと気がつくと霧が知らない間に晴れている。でも日がさしているわけではない。
少し下って展望地からは真っ白で何も見えない。と思った瞬間、ここでも急に霧が切れていく。見る見る遠くまで見えるようになってきた。しかし振り返ると山頂付近はまだ真っ白だ。
百里新道との分かれから根来坂峠方面へ尾根を西進する。
一部紅葉が始まっている木も見受けられる。南の展望もだんだんひらけてきた。ただ後ろを見るとすぐそこまで再び霧が迫ってきている。
峠まででおひと方若い男性とすれ違うが、その後は今日は一人の登山者とも会わずだった。
根来坂峠は以前のイメージと全く違っていた。確か古い巨木があったように記憶するのだが、見当たらず朽ちたとしてもその跡も見られない。
鯖街道の峠道が福井方面滋賀方面ともなだらかに続いているが、少し細くなった尾根道をゆくと、まもなく右下に車道が見えてきて、高島トレイルの山道は道路沿いに下りる。
ここからのルートは車道を行くらしいが、尾根伝いに進んでみる。
いよいよおにゅう峠というところで尾根は道路で寸断されている。足元は急な崖で下りることはできない。急遽今日の山行を思い立って実行に移したので、下調べをしていなかったのが悪いのだが、少し戻って下りられそうなところを探す羽目になってしまった。
道路は滋賀県側も福井県側も山肌を削って作られているため、いずれも崖となっている。何とか先程のところに戻ることなく福井県側の道路に下りることはできたが、要らぬアルバイトをしてしまった。
峠には誰もいない。ひと登りして分岐でランチとする。目の前の苔の上には真っ赤な木の実が落ちていて、横には小さな小さなオレンジ色のキノコが生えている。
サンドイッチを頬張りながら、ふと思う。もしかしてここはあの現場か!?
uriさんのあの現場じゃないのか!?
私もそうならないように気をつけながら......お湯を沸かしているわけでもないのに何に気をつけるんだ!
すみませんuriさん、ネタにしてしまいました。
さてトレイルはここから南に向かう。
案外この区間はあまり歩かれていないのか、不明瞭な箇所や支尾根に迷い込んでしまいそうになる箇所があるが、トレイルの黄色いテープを追えば問題ない。
ちょっと退屈なところもあるが、時々現れる美しいブナ林やキノコに癒されながら進む。池は2箇所、いずれも涸れかかった湿地帯。
ナベクボ峠からは急な上りで三国峠直下へ。中央の湿地(長池)を取り巻く古墳のような小山が4つ、面白い地形だ。
三国峠からは原生林道を久しぶりに下る。ブナの大樹が多く、流れる谷には滝が詰まっており、改めて素晴らしい場所だと感じる。
登山口に下り立ってからは、花を愛でながら駐車地まで長い車道を歩く。
コメント
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ほんと涼しいというか、寒くなってきましたね。息が白くなってビックリする今日この頃。
このエリアはブナの木などほんと綺麗ですよね。ウリさんも山猫さんもよく行っておられるかと。
おにゅう峠の斜面の形が変わってきている… 台風被害なのかな? まあ、人が無理に登ることは無いでしょうけど。 稜線をそのまま歩くと峠へ出られそうだったのですが、地形図を見ると崖状になっていそうなので迂回してみたら「こりゃおりれんわ!」と思った記憶がありました。
ここは雲海で、けっこう有名みたいですね。マイクロバスも朽木側からだと上がって来られるとか。
峠で登山客待ちのドライバーさんと立ち話をしたことを覚えています。団体さんを下で下ろしてから峠で待っているって。
倉谷林道からアプローチすると沢山の滝を見ることができるんですね。メモしておこう。
ほんともう寒いくらいです。寒がりなのですが寒いのは嫌じゃないんです。
霧の季節もやってきたんじゃないでしょうか。
この写真ではまだ福井県側は砂利道のようですね。立派で幅も広い車道ですが国土地理院地図は二重線の道記号ではなく1本線の道路になってますね。有名な雲海も見てみたいけど人が多そう。静かに一人で見たいですね。
大倉谷上流の子母婆の滝はあまり知られていない存在です。雨乞い行事もあるらしく地元の人たちには親しまれているようですけど。左の滝はルートも悪く水量少なめなのでお勧めできませんが、一番に目に飛び込んでくる右の滝だけでも一見の価値はあると思います。ぜひ......
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