岡山県美作市 木地山川〜古ヶ仙〜袴ヶ仙〜三角点「熊木」
岡山県
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 04:12
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 602m
- 下り
- 586m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 4:12
歩行距離9.5km、歩行時間3時間30分、歩行数16,500歩、消費カロリー1,820Kcal
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年10月の天気図 |
| アクセス | 木地山川沿いの舗装道路の路肩に自動車を停めました。伐採作業が行われていなければ2,3台駐車可能です。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。 標高660m辺りの古ヶ仙＜写真14＞への斜面取り付き点は、急で掴める木が少ないので下りのほうはおすすめしません。古ヶ仙＜写真14＞南南東尾根の標高740m辺りから坊主乢＜写真15＞までは、道が不明瞭になったため、急な谷に気をつけながら適当に歩きました。袴ヶ仙頂上＜写真16＞から824m三角点峰「熊木」＜写真28＞までは、シダの間の細道が何度かあり、一部は足元が見えにくいことがありましたが、道迷いの心配はなくマダニもいませんでした。 これら以外は道は明瞭で一部急ではあるものの、問題はありません。スタートから木地山川沿いと、No71鉄塔＜写真29＞からゴールまでは舗装道路です。 スタート地点から古ヶ仙＜写真14＞を経て坊主乢＜写真15＞までは、正規の登山道ではありませんが、上りは問題ありません。 スタート地点からしばらくは木地山川沿いの舗装道路を歩き、橋を渡って木地山川支流沿いの砂利と小石の作業道を南南東に進みました。作業道は別の支流へと続いているようでしたが、古ヶ仙＜写真14＞に立ち寄るため斜面に取り付きました。周辺は急で掴める木が少なく明瞭な道ではありませんが、ヤブはなくすぐに尾根に乗ることができました。上りは大丈夫ですが、下りはあまりおすすめしません。 歩き始めるとすぐに明瞭な細道が2本現れました。左は尾根上、右はそのすぐ下に平行に延びているので、とりあえず右に進むと、そのうち合流しました。基本は尾根のすぐ下を通る道は、小枝が落ちているものの明瞭な細道で歩きやすかったです。 標高680mを過ぎると、作業道らしきこの細道は尾根の南西を通っていくようだったので、適当に尾根に上って古ヶ仙＜写真14＞を目指しました。尾根上もヤブはなく、木の間を縫うようにどこでも歩けます。展望の効かない古ヶ仙周辺は杉の植林帯で、雑木林に突っ込まない限りはどこでも歩けるような気がしました。このまま尾根を下ってもよかったのですが、斜面を南南西に下って再び細い作業道に入りました。 坊主乢＜写真15＞直前の標高740m辺りで急に道が不明瞭になりました。前方は急な谷なので、気をつけながら坊主乢＜写真15＞方面へ、2m程南で登山道に出合いました。 坊主乢＜写真15＞から袴ヶ仙頂上＜写真16＞をピストンして824m三角点峰「熊木」＜写真28＞経由でゴールまでは、シダの間の細道で足元が見えにくいことがあります。 坊主乢＜写真15＞から袴ヶ仙へはしばらくすると傾斜がきつくなりましたが、下りが苦手な連れもすんなり下りられるレベルでした。緩やかになりしばらくすると、標高870m辺りからは、たまにシダの間の細道で足元は見えます。 袴ヶ仙頂上から下山開始早々にうっかり北東へと逸れてしまい、高さ40�冂�のシダヤブに突っ込みました。所々に踏み跡らしきものがうっすら残っており、すぐに登山道に戻れたためか、マダニはいませんでした。 坊主乢＜写真15＞から標高793m峰に向かうと、最初は急斜面でシダがまばらに生えており、適当によけながら歩きましたが、すぐに楽になりました。標高810m峰のすぐ西辺りから高さ10〜40�僂離轡世�生えている箇所がいくつかあります。たいていは踏み跡がありますが、足元が見えにくいときは杉の植林帯によけるなどしました。 標高840m峰北西で黒いプラスチックの階段が現れました。どうやら鉄塔巡視路のようで、北西にも延びていましたが、今回は南東の標高840m峰に進みました。シダの間の細道もありますが道は明瞭で、824m三角点峰「熊木」＜写真28＞に寄り道し、No71鉄塔＜写真29＞に下りるとそこからは舗装道路でした。落ち葉が積もっていたり、真ん中に草が生えていたりはしましたが、歩くのに支障はなく、チェーンの脇を抜けて自動車も通れる舗装道路へ出ました。 |
| その他周辺情報 | 木地山川沿いを西に進み県道7号線を南下するとトム・ソーヤー冒険村があります。コテージに宿泊したり、日帰りでバーベキューを楽しんだり、キャンプもできます。予約はネットのみで水曜定休です。 |
写真
05キラキラ小滝…光が当たって奥の滝が輝いていました。岩盤や石が多いので、浅く緩やかな流れなのですが、落差1m足らずの小滝が多く変化に富んでいます。
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12スギヒラタケ…カサの直径は2〜6cmです。裏のひだがたまに枝分かれするのが特徴で杉によく生えます。以前は食用とされていましたが、意識障害やけいれんを起こすことがあるので、現在は食べないようにと注意喚起されています。
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13マツカゼソウ…直径4〜5�个硫屬呂曚箸鵑表�わっていましたが、ここだけは数株咲いていました。ミカン科唯一の草本で、シカは特有の臭いを嫌って食べません。
15坊主乢の石仏…直前で道が不明瞭になり、適当に斜面を歩くと、この2m程南に出ました。復路で通るのですが、すぐそこに見えているので側まで行きました。文化7年（1810年）の石仏です。道祖神のような役割を果たしていたのでしょうか。
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17袴ヶ仙頂上より船木山＆後山…東北東方面を望みました。左手前が岡山県標高2位の船木山、すぐ右奥が1位の後山です。5位の鍋ヶ谷山は駒の尾山＜写真18＞との間にありますが、少し奥まっているので見えるかどうかは微妙です。
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19袴ヶ仙頂上より日名倉山…東南東方面で頂上標柱に近いのですぐにわかります。中腹に見えている白い凱旋門のような建物はベルピールホールです。近年はコスプレしてこれをバックに写真を撮る人が増えており、「コスプレーヤーの聖地」と呼ばれています。
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20袴ヶ仙頂上より那岐山…西方面に木の間から大きく見えます。岡山県標高4位の那岐山（なぎさん）は人気の山でいつも人が多いので、最近は登っていません。左は三角点「名義山」のある那岐山三角点峰です。ズームして動画も撮りました。
23ヒオドシチョウ…成虫で越冬するので、県南では早春から見られます。翅の表側はオレンジ色ですが、裏側は枯葉のようでこのように翅をたたんでいると見つけにくいです。
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26オオセンチコガネ赤型…体長は2�兢�々でセンチコガネに似ていますが、口の近くの頭楯（とうじゅん）という部分の先端が少し尖ったように細くなります。体色は赤、緑、瑠璃色と地域差や個体差があり、県北では赤型しか見たことがありません。
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29鉄塔越しに大倉山…段々になった所を下りてNo71鉄塔の側に行きました。北北東方面に大倉山（岡山県では大滝の山）が見えました。ここからは舗装道路をのんびり歩きます。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
手袋（防水加工）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
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感想
【木地山川沿いを歩いて心の洗濯】
美作（みまさか）市と西粟倉村の境に標高907.6mの木地山（きじやま）があります。この木地山を源流として、西方面に木地山川が流れています。
この木地山川が梶並川と合流する辺りに木地山集落があります。今から約450年前から木地師（きじし）と呼ばれた人たちが、自然木をろくろで加工して椀（わん）などの生活用品を製造してきました。彼らは日本中のどの山の木でも切ってよいという許可状を天皇から与えられました。伝説ではろくろ技術を広めたのは文徳天皇の第一皇子惟喬（これたか）親王で、その家臣小椋氏が木地師の開祖とされています。そのため、木地師は今でも小椋姓を名乗る方が多いといわれています。
10月9日には、木地山集落の北にある木地師の館で「第4回木地師まつり」が行われ、皿や盆などの展示販売や製作体験でにぎわいました。
今回、この木地山川の上流部を出発点とし、しばらくは、木地山川沿いの舗装道路を歩きました。人はおらず、水の音と野鳥などの動物の鳴き声しか聞こえません。したがって、少し水の音が大きくなるのが聞こえ、ふと川を覗くと、小規模ながらも美しい滝が見られ、とても癒されます。この日は快晴で気温も比較的高かったこともあり、散策するには程よい気温と湿度となりました。歩いている間、ずっと心の洗濯が行われているようで、ヒーリング効果抜群でした😄
【初めて北からアプローチした袴ヶ仙】
通常、袴ヶ仙に登る場合は、南東麓にある宮ノ上からアプローチをします。これまでに3回登っていますが、いずれも宮ノ上からでした。ミツマタの花が大量に咲く早春なら、迷わず宮ノ上から登っていたでしょう。
今回は今まで見たことがなかった袴ヶ仙の顔（山容）を知りたくて、まずは木地山川支流沿いの砂利と小石の作業道を南南東に進みました。斜面に取り付いて古ヶ仙＜写真14＞北北西尾根に乗り、展望の効かない古ヶ仙を経て坊主乢＜写真15＞へ、直前で道が不明瞭になりましたが、坊主乢の2m程南で登山道に出合いました。そこからは正規の登山道で、傾斜がきつい箇所もありますが、すんなり袴ヶ仙頂上＜写真16＞に到着しました。ここまでは意外にもきれいな作業道があり、楽でした。
今年は大流行りの袴ヶ仙頂上＜写真16＞ですが、この日は貸し切り状態😊那岐山系や後山山系の中間に位置するので、岡山県の標高ベスト5の山がすべて展望できます。ちなみに、ベスト5とは、1位 後山、2位 船木山、3位 駒の尾山、4位 那岐山（なぎさん）、5位 鍋ヶ谷山です。鍋ヶ谷山は少し奥まっているので見えるかどうかは微妙ですが、見えたことにしました😊この時季は花や虫などは少なかったのですが、天気に恵まれ展望をゆっくり楽しむことができました。
【下山は鉄塔巡視路へ】
袴ヶ仙からしばらく元来た道を引き返すことにしました。下山開始早々にうっかり北東へと逸れてしまいましたが、すぐに登山道に戻れました。
坊主乢＜写真15＞から南東に下山する人が増えているようですが、我々は標高793m峰に向かいました。最初は急斜面ですがすぐに楽になり、シダで足元が見えにくいときは杉の植林帯によけるなどしましたが、こちらも予想以上に道は明瞭でした。
標高840m峰北西からは鉄塔巡視路のようで、824m三角点峰「熊木」＜写真28＞に寄り道し、No71鉄塔＜写真29＞に下りるとそこからは舗装道路でした。
初めて歩くコースでしたが、意外にもヤブコギすることもなく、スムーズに歩くことができました。
この日は快晴にもかかわらず、誰一人会うこともなく、静かな登山となりました。近年、人気が高まりつつある袴ヶ仙ですが、コースによってはまだ未開の山です。今回の山行で新たな袴ヶ仙を発見できたような気がします。植林帯が多く鉄塔巡視路もあるので、雑木林とシダヤブに気をつければまだ歩けるルートがありそうです。展望以外の楽しみが増えました😊
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