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Yamareco

記録ID: 481023
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ハイキング
伊豆・愛鷹

東伊豆単成火山群〜岩ノ山、孔ノ山、矢筈山

2014年07月21日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:42
距離
7.8km
登り
531m
下り
509m
歩くペース
ゆっくり
1.81.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

06:49 伊豆スカイライン駐車スペース
07:40 岩ノ山 山頂
08:30 岩ノ窪
08:51 伊豆スカイライン駐車スペース

09:07 鹿路庭峠
09:21 孔ノ山 取り付き
10:25 孔ノ山 山頂(?)
11:01 矢筈山 登山口
11:54 矢筈山 山頂
11:56 頂上近くの展望台(昼食) 12:31
13:25 平坦地 沢渡渉
13:48 鹿路庭峠
天候 くもり時々晴れ 雨も
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
岩ノ山は、伊豆スカイラインの天城高原出口直前の駐車スペースから。
孔ノ山、矢筈山は、天城高原出口少し先の鹿路庭(ろくろば)峠の駐車スペースから。
どちらもトイレ等なし。
コース状況/
危険箇所等
岩ノ山、孔ノ山は、登山道はありません。一部を除き、基本踏み跡もなし。溶岩地帯で足場は悪く、場合によってはザイル等必要になる可能性もあります。
矢筈山の登山道は、一般コースではないものの、標識、テープ等は基本あり、踏み跡も一部を除きはっきりしています。でも地図とルートの事前知識は必要。
伊豆スカイラインの天城高原出口の直前、岩ノ山近くの駐車場。
伊豆スカイラインの天城高原出口の直前、岩ノ山近くの駐車場。
駐車場から斜面を下ると、平坦地に池(というか水たまり(^^;)がありました。
駐車場から斜面を下ると、平坦地に池(というか水たまり(^^;)がありました。
小さな尾根をひとつ越えて下ると、廃林道に。写真右側から下りて来て、左側が岩岩しい岩ノ山の斜面で、登りやすそうなところを選んで登ります。
小さな尾根をひとつ越えて下ると、廃林道に。写真右側から下りて来て、左側が岩岩しい岩ノ山の斜面で、登りやすそうなところを選んで登ります。
結構な急斜面の溶岩を越えて。
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結構な急斜面の溶岩を越えて。
斜面を登りきると、溶岩ドーム特有の広い頂上。ただし平坦でなく、結構凹凸が激しいです。
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斜面を登りきると、溶岩ドーム特有の広い頂上。ただし平坦でなく、結構凹凸が激しいです。
頂上には、変なマークの目印が。
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頂上には、変なマークの目印が。
岩は、大抵緑のコケやら草で覆われています。
岩は、大抵緑のコケやら草で覆われています。
霧がでてきました。今日は山の頂上付近はほぼ雲の中。
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霧がでてきました。今日は山の頂上付近はほぼ雲の中。
廃林道に戻ったところで、先に進み、岩ノ窪へ向かいます。
廃林道に戻ったところで、先に進み、岩ノ窪へ向かいます。
岩ノ窪は噴火口。周りはなだらかだけど、北側には火口壁がそびえています。
岩ノ窪は噴火口。周りはなだらかだけど、北側には火口壁がそびえています。
火口中央には小さな池。
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火口中央には小さな池。
火口内。日光がスポットライトのようにあたったところだけ、緑の草が生えています。幻想的な舞台のよう。
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火口内。日光がスポットライトのようにあたったところだけ、緑の草が生えています。幻想的な舞台のよう。
スカイラインまで登って、脇を駐車場まで戻りました。
スカイラインまで登って、脇を駐車場まで戻りました。
鹿路庭峠の駐車スペース。右に小さく、矢筈山への道が。左側にはお休み処「ろくろば村」があります。
鹿路庭峠の駐車スペース。右に小さく、矢筈山への道が。左側にはお休み処「ろくろば村」があります。
ここから。道標等はありません。
ここから。道標等はありません。
しばらく進むと、左手に、以前からの山腹をトラバースする道(往路はこちらを通った)。右側は尾根上を進む道(最近出来た? 復路はこちらから戻ってきた)。どっちも同じところに出ます。
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しばらく進むと、左手に、以前からの山腹をトラバースする道(往路はこちらを通った)。右側は尾根上を進む道(最近出来た? 復路はこちらから戻ってきた)。どっちも同じところに出ます。
やがて左手に、孔ノ山の岩岩しい斜面が見えてきます。このあたりから登り始めました。
やがて左手に、孔ノ山の岩岩しい斜面が見えてきます。このあたりから登り始めました。
登りだしてすぐ、まさかの踏み跡(かなり薄い)。尾根上を進みます。
登りだしてすぐ、まさかの踏み跡(かなり薄い)。尾根上を進みます。
斜面の途中、炭焼きの跡あり。
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斜面の途中、炭焼きの跡あり。
かわいい小さなきのこ?
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かわいい小さなきのこ?
山の上は、岩ノ山以上に凹凸が激しく、数十メートルの深さの大きな孔がいくつもあります。険しく、とても越えられません。
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山の上は、岩ノ山以上に凹凸が激しく、数十メートルの深さの大きな孔がいくつもあります。険しく、とても越えられません。
こんな孔を横目に、頂上方向へのルートを探りつつうろうろします。
こんな孔を横目に、頂上方向へのルートを探りつつうろうろします。
岩の上に巨木が張りつき、さらに巨岩を支えている!
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岩の上に巨木が張りつき、さらに巨岩を支えている!
ちょっと平坦なところを見つけて下りてみると、まさかこんなところにも立派な炭焼きの跡。こんなところで何日も過ごすのはちょっと嫌すぎる。。。
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ちょっと平坦なところを見つけて下りてみると、まさかこんなところにも立派な炭焼きの跡。こんなところで何日も過ごすのはちょっと嫌すぎる。。。
地形図の標高点のそばの、一番高いっぽい岩の上。とりあえずここを頂上としましょう(^^;
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地形図の標高点のそばの、一番高いっぽい岩の上。とりあえずここを頂上としましょう(^^;
矢筈山方面へのルートを探りつつ、山上の溶岩地帯をうろうろ。
矢筈山方面へのルートを探りつつ、山上の溶岩地帯をうろうろ。
こんな平坦地もあったけど、
こんな平坦地もあったけど、
すぐにこんな感じになる。
すぐにこんな感じになる。
大きな溶岩の間を矢筈山との鞍部に向けて下る途中、矢筈山が見えました。高いなあ。。。しかも上は雲の中。
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大きな溶岩の間を矢筈山との鞍部に向けて下る途中、矢筈山が見えました。高いなあ。。。しかも上は雲の中。
ようやく下りて、辿りついた矢筈山の登り口。
ようやく下りて、辿りついた矢筈山の登り口。
途中富士山の見える唯一の場所(見えなかった)から、孔ノ山を見下ろす。まさかあそこがあんな激しい地形だとは。。。
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途中富士山の見える唯一の場所(見えなかった)から、孔ノ山を見下ろす。まさかあそこがあんな激しい地形だとは。。。
炭焼き跡。ここで左に曲がって、また溶岩ごろごろ地帯(今日何度目だろう。。。)
炭焼き跡。ここで左に曲がって、また溶岩ごろごろ地帯(今日何度目だろう。。。)
溶岩を割って割れ目から生える木。
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溶岩を割って割れ目から生える木。
登りきって、温風口にて。ちょっとひやっとするような。。。
登りきって、温風口にて。ちょっとひやっとするような。。。
頂上に着きました。狭いです。
頂上に着きました。狭いです。
頂上から少し東に進んで、大室山、池方面の展望がある岩。でも真っ白で何も見えず。。。
頂上から少し東に進んで、大室山、池方面の展望がある岩。でも真っ白で何も見えず。。。
山の下は晴れています。風もあって、さわやかで気持ちいいです。
山の下は晴れています。風もあって、さわやかで気持ちいいです。
孔ノ山南西麓の平坦な窪地。
孔ノ山南西麓の平坦な窪地。
平坦地の泥に埋まりつつある標識。背景は、孔ノ山の斜面。
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平坦地の泥に埋まりつつある標識。背景は、孔ノ山の斜面。
平坦地を西から見下ろして。左手のガケは、孔ノ山。変な地形ですね(^^;
平坦地を西から見下ろして。左手のガケは、孔ノ山。変な地形ですね(^^;
沢の平坦地。流れ出るところがなく、池になっています。
沢の平坦地。流れ出るところがなく、池になっています。
沢の平坦地。全体を緑のコケにふんわり包まれた木。
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沢の平坦地。全体を緑のコケにふんわり包まれた木。
その拡大。きれいですね。触るとふわふわです。
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その拡大。きれいですね。触るとふわふわです。
なんともきれいなところです。虫さえいなければねえ。。。
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なんともきれいなところです。虫さえいなければねえ。。。
きのこが緑の森に色を添えます。
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きのこが緑の森に色を添えます。
孔ノ山に取り付いたところに戻ってきました。
孔ノ山に取り付いたところに戻ってきました。

感想

東伊豆単成火山群の陸上での最も新しい火山群を巡りました(一番新しい噴火は海中での1989年手石海丘)。
約2700年前、伊雄山から岩ノ山までの直線上、いくつかの噴火があった火口列で、矢筈山、孔ノ山、岩ノ山などすべてこれに含まれます。東伊豆単成火山群では珍しい溶岩ドーム(あとは池の北にある台ノ山くらい)。

伊豆スカイラインの終点、天城高原の直前、岩ノ山のすぐ南に駐車場があるので、そこから岩ノ山を目指します。
駐車場の裏から適当に斜面を下っていくと、すぐ池(というか水たまり)があり、さらにひとつ小さな尾根を越すと、廃林道に降り立ちます。この林道の北側から、すぐ岩ノ山の岩岩しい斜面が始まっているので、適当に登りやすそうなところを探しつつ、一気に登りつめます。
溶岩ドームは、地形図では大抵頂上は広く平坦になっていますが、実際には溶岩が盛り上がって固まったものなので、地形的には凹凸が激しく、かなり歩きにくいです。岩ノ山、孔ノ山も、急斜面を登るのより、この山上の平坦地を進む方がはるかに大変です。さらに岩がごつごつしていて、その上に木々、草などが生え、落ち葉がたまっていて、穴が隠れていたりするので、まっすぐ行けないし、一歩一歩注意深く足を進める必要があります(青木が原の樹海と同じ)。また天城は雨が多く、岩は大抵コケに覆われているので、滑りやすいです。ちょっと進むのでも、精神的にかなり疲れますし、距離の割に非常に時間がかかります。
(まあ正直、火山とバリルートが好きという人でない限り、行くようなところではまったくないですけど(^^;)
岩ノ山は、気付いたら往復ともほとんど同じルートを辿っていました。もしかしたら、多少歩かれているルートだったのかもしれません。
岩ノ山の南東にある岩ノ窪も、噴火口跡です。廃林道を進み、途中で林道をはずれて行きます(道筋あり)。窪地の底に池があり、神秘的な雰囲気です。

孔ノ山、矢筈山は、鹿路庭(ろくろば)峠の駐車スペースから道が出ていますが、入口には道標等ありません。
途中、孔ノ山のすそをぐるっと周っていくのですが、西の尾根の麓に何となく登りやすそうなところがあったのでそこから登りだしました(赤テープあり)。すぐに、薄い踏み跡があらわれました。斜面はこれを辿っていけば、楽に登れます。ただし、山上に登りきったあとは、もう踏み跡はどこだか分からなくなり、地形図に表れない複雑で激しい凹凸に悩みつつ進むしかないです。
数十メートルはある深い孔がいくつもあり(孔ノ山という山名の由来か?)、険しくとても越えられないので、なかなか標高点の方向に進めません。とりあえず標高点のすぐそばの、一番高い感じの岩の上を頂上ということにして、さらに矢筈山方面に進みます。
矢筈山側の東斜面は、岩がかなり大きく、切り立った箇所もあり、非常に降りにくいです。1か所、ロープを使わざるをえませんでした。降り立ったのは、矢筈山、孔ノ山の鞍部から池に下りる道の途中(この道筋はかなり不明瞭だが、何とか辿れそう。一度、池から鹿路庭峠への道とここは歩いてみたい)。

矢筈山の登りは、きちんと道があります。途中、「頂上>」という道標がいくつもあります。
展望地を越え、炭焼き跡で左に折れ、岩岩しい溶岩地帯に入ったあとは、テープ(赤、黄、白など)をきちんと辿りつつ進んだほうがよいかも。下を向いて踏み跡っぽいところを進むと、多分ルートを外れます。
温風口は看板あり、頂上直下、大きな岩のかげに隠れています。
頂上から少し南東に進んだところに、大室山、池方面の展望がある岩があります(ここへの踏み跡はあんまりはっきりしていない)。

矢筈山から鹿路庭峠への帰り道は、孔ノ山の南麓をぐるっと回る、通常のコースを。途中、不思議な平坦地・窪地が何か所かあります。これは噴火口ではなく、孔ノ山、矢筈山が天城山腹で隆起したため、もとの地形の谷が閉じ込められ、そこに周囲から土砂が流れ込んで堆積してできた地形だと思います。孔ノ山の南西の窪地(植林地)は、雨の日には、どろどろの湖になるかもしれません。
あと孔ノ山の西の平坦地は、西の山から沢が流れ込み、水が流れ出すところがないのでたまり、池になっています。沢を渡渉する必要があります(ごく小さな沢なので、問題なし。でも大雨の日にどうなるかは知りません)。

鹿路庭峠の直前のあたり、以前からあった道は山腹をトラバースしていて、少し崩れ気味です(今回往路では問題なく通過しましたが)。そのため、どうも尾根上に新しく道が作られたようです(復路で通った)。すぐに合流しますので、どちらを進んでも大丈夫です。


距離、高低差とも、大したことはなかったのだけれど、さすがに神経をはりつめる行程が多かったせいか、思ったより時間もかかったし、かなり疲れました。。。まあ帰りの渋滞が一番の疲れの原因だったと思いますけどね(^^;

行程のほとんどがアスレチックのような状態で、妙に充実感がありました。ただ危ないところも多く、苔むしているからといって岩が落ち着いているわけではなく、浮石が多いので3点支持で登り、気をつけたつもりだけど体重をかけた石が崩れて転び、向う脛とアゴと腕を岩に打ち付けて擦り傷を負いました。

今回夏山対策の二つのアイテムが大活躍しました!

1.ハッカ油スプレー

 薬局で売ってるハッカ油を水道水で希釈したものをスプレー容器に入れたもの。これを帽子のツバや足元に付けたら小蝿のまとわりつきから開放されました。(完全、ではないがかなりまし、と言う感じです)香りは1時間もせずに消えてしまい、効き目もなくなってしまうのですが、ハッカの香りとスースーする感じが気持ちいいので顔やら腕やらガンガン使ってました。(目に入ると痛いので注意です)肌に直接つける場合は、かなり薄めから試すと良いようです。50mlあたり5滴くらいからでしょうか。私はもっとたくさん入れちゃいました。


2.汗止めバンド(SWEAT GUTR)

孫悟空の輪っかのように装着し、額の汗を受け流す、シリコン製のバンドです。
家で試し着けしたときは着けたところがなんか気になる感じで、失敗したかなぁと思ったのですが
実際山で使ってみたら、メガネ&汗っかきの私にとっては救世主ともいえるアイテムでした。

※ちょっと歩く→滝汗→目に入る、痛い!→メガネしたまま何とか拭こうとするが上手く拭けない!→メガネはずす。タオルで目を拭く、メガネも拭く→※へ戻る

この煩わしさから見事に開放されました!
装着中、額は滝のような汗でも顔は涼しいものでした。ただ、私がこれを装着すると60年代のヒッピーのような雰囲気になってしまいます。

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