また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 4816401 全員に公開 ハイキング 日光・那須・筑波

加波山から燕山、天狗の踊り場から迷路の帰路

情報量の目安: S
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日程 2022年10月21日(金) [日帰り]
メンバー , その他メンバー2人
天候快晴〜晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク
埼玉県から国道4号バイパス〜50号、下館あたりから右折して筑波山方面に向かうルート。駐車場の加波山神社付近の住所は、桜川市真壁町長岡891。
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GPS
08:18
距離
10.6 km
登り
971 m
下り
964 m

地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

日帰り
山行
6時間53分
休憩
1時間16分
合計
8時間9分
S加波山三枝祇神社本宮および親宮09:2209:28加波山神社真壁拝殿09:3311:58加波山12:1313:46燕山13:5014:42天狗の踊り場15:1415:22分岐の標識「天狗の踊り場へ」「燕山頂へ」15:4016:15親宮路と林道交差点16:1617:00加波山登山道五合目17:25加波山神社真壁拝殿17:29加波山三枝祇神社本宮および親宮17:3017:31ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
●コンビニ:県道41号の加波山神社入口から南に少しのところの右側に、コンビニ(ファミマ)、さらに先の左にセブンがあります。
●駐車場:登山道入口の加波山神社本宮(三枝祇神社:さえなづみじんじゃ)(ここから出発することをお勧めします)と、加波山普明神社、加波山神社真壁拝殿のそれぞれに10台くらいのスペースがあります。もっと上の登山道三号目あたりの廃墟の施設、その上の道路の拡張部分などにも駐車できますが、この山は、下の神社から登るのが筋だと思います。
●トイレ:本宮で知られる加波山三枝祇(なえなづみ)神社には、鳥居をくぐり階段を上がって境内に入ったすぐ右側に、下り階段があり、それを下った右側にトイレがあります(ただし古いトイレで和式)。三号目付近の山に向かって左方面にの奥にある、寝不動尊にもトイレがあることは前回の登山で確認しました。
●危険か所:燕山から天狗の踊り場へのルートは、標識皆無、踏み跡微妙。下れば下るほどルートは迷路で踏み跡ほぼなし。ただし、ときどきピンクと黄色のリボンが出現。沢(分岐)あたりは、急斜面。GPS地図無しでは遭難リスクが高いです。とにかく道らしきがほぼありません。
その他周辺情報●日帰り温泉:「あけの元気館」の住所は、(桜川市の西側)筑西市新井新田48-1(電話:0296-52-7111)。立ち寄りませんでしたので、情報のみです。
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図

写真

県道41号の加波山神社入口から入り、最初にある、加波山神社本宮(加波山三枝祇神社)の駐車場に駐車。登山開始。まずは加波山神社本宮に参拝。境内に入ると右側下にトイレ。
2022年10月21日 09:14撮影 by iPhone 7Apple
県道41号の加波山神社入口から入り、最初にある、加波山神社本宮(加波山三枝祇神社)の駐車場に駐車。登山開始。まずは加波山神社本宮に参拝。境内に入ると右側下にトイレ。
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本宮拝殿の右上には、白い髭を蓄えた鼻高天狗面に注目。加波山には古来から天狗伝承があり、江戸時代の平多篤胤著『仙境異聞』には、近隣の岩間山(愛宕山)、難台山、筑波山とともに天狗の修行場と伝えられています。
2022年10月21日 09:22撮影 by iPhone 7Apple
本宮拝殿の右上には、白い髭を蓄えた鼻高天狗面に注目。加波山には古来から天狗伝承があり、江戸時代の平多篤胤著『仙境異聞』には、近隣の岩間山(愛宕山)、難台山、筑波山とともに天狗の修行場と伝えられています。
2
本宮拝殿の左上には、青い色の烏天狗面が。烏天狗は木の葉天狗ともいうらしい。
2022年10月21日 09:22撮影 by iPhone 7Apple
本宮拝殿の左上には、青い色の烏天狗面が。烏天狗は木の葉天狗ともいうらしい。
神社本宮の境内を通って東の加波山方向に抜け、登山を開始するとすぐに左に古風で鄙びた神社があります。「加波山普明神社」です。実はこの神社、少し前のすぐ隣の「加波山神社真壁拝殿」ができるまで、かつての真壁拝殿の社であったようです。現在の真壁拝殿が建造されたあとは、明治時代に活躍した国安普明仙人を祀る神社に変わったようです。
2022年10月21日 09:29撮影 by iPhone 7Apple
神社本宮の境内を通って東の加波山方向に抜け、登山を開始するとすぐに左に古風で鄙びた神社があります。「加波山普明神社」です。実はこの神社、少し前のすぐ隣の「加波山神社真壁拝殿」ができるまで、かつての真壁拝殿の社であったようです。現在の真壁拝殿が建造されたあとは、明治時代に活躍した国安普明仙人を祀る神社に変わったようです。
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「加波山普明神社」の拝殿正面の脇に、この神社の由来と、「天狗の宮、日本で唯一天狗の頭の骨を御神体とするお宮」と書かれた張り紙があります。何と何と、天狗の頭の骨? 実に奇妙で不可思議です。しかも、御祭神の国安普明は、明治天皇の相談役としても活躍した、仙人であったと書かれています。普明仙人を調べたら、1冊の本が書きたくなるほど不思議な興味深い存在でした。地味で控えめな神社ですが、ひょっとしたら、加波山神社群の中で最も波動が高いパワースポットかもしれません。
2022年10月21日 09:28撮影 by iPhone 7Apple
「加波山普明神社」の拝殿正面の脇に、この神社の由来と、「天狗の宮、日本で唯一天狗の頭の骨を御神体とするお宮」と書かれた張り紙があります。何と何と、天狗の頭の骨? 実に奇妙で不可思議です。しかも、御祭神の国安普明は、明治天皇の相談役としても活躍した、仙人であったと書かれています。普明仙人を調べたら、1冊の本が書きたくなるほど不思議な興味深い存在でした。地味で控えめな神社ですが、ひょっとしたら、加波山神社群の中で最も波動が高いパワースポットかもしれません。
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「加波山普明神社」の地味な外観とはまったく真逆のきらびやかな「加波山神社真壁拝殿」が並んであります。日本の伝統様式とは何かが違うのですが、快晴の日差しの下、圧倒的な存在感。これも不思議な印象です。
2022年10月21日 09:30撮影 by iPhone 7Apple
「加波山普明神社」の地味な外観とはまったく真逆のきらびやかな「加波山神社真壁拝殿」が並んであります。日本の伝統様式とは何かが違うのですが、快晴の日差しの下、圧倒的な存在感。これも不思議な印象です。
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お隣の古い社に変わって石碑の説明によると、二〇〇四年ごろに新たに建立されたことが分かります。箱根大天狗山神社の開祖の方の寄進によるもので、豪華な装飾様式は、大陸文化の影響が紛れ込んでいます。
2022年10月21日 09:31撮影 by iPhone 7Apple
お隣の古い社に変わって石碑の説明によると、二〇〇四年ごろに新たに建立されたことが分かります。箱根大天狗山神社の開祖の方の寄進によるもので、豪華な装飾様式は、大陸文化の影響が紛れ込んでいます。
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加波山神社真壁拝殿の正面上の鼻高天狗面は、金色です。真壁拝殿の系統の加波山神社は、本来は郷社格でした。近隣の村社格の加波山神社三枝祇神社が、本宮、親宮と称していることに対して、郷社格であった加波山神社は、「中宮」と称して区別しています。
2022年10月21日 09:34撮影 by iPhone 7Apple
加波山神社真壁拝殿の正面上の鼻高天狗面は、金色です。真壁拝殿の系統の加波山神社は、本来は郷社格でした。近隣の村社格の加波山神社三枝祇神社が、本宮、親宮と称していることに対して、郷社格であった加波山神社は、「中宮」と称して区別しています。
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登山道、三号目の鳥居の手前にある廃墟「天狗の庭」という奇妙な神社施設。1987年に箱根の新興宗教団体が茨城支部神社として違法に建築したもので、敷地は封鎖されているが、建物とガラスケースの天狗像などが残されています。
2022年10月21日 09:56撮影 by iPhone 7Apple
登山道、三号目の鳥居の手前にある廃墟「天狗の庭」という奇妙な神社施設。1987年に箱根の新興宗教団体が茨城支部神社として違法に建築したもので、敷地は封鎖されているが、建物とガラスケースの天狗像などが残されています。
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天狗の庭にある、一本高下駄を履いた天狗像。きれいに保たれていました。
2022年10月21日 09:57撮影 by iPhone 7Apple
天狗の庭にある、一本高下駄を履いた天狗像。きれいに保たれていました。
三号目、加波山への鳥居が見えます。
2022年10月21日 10:00撮影 by iPhone 7Apple
三号目、加波山への鳥居が見えます。
少し登ると木々の間から筑波山が見えました。
2022年10月21日 10:07撮影 by iPhone 7Apple
少し登ると木々の間から筑波山が見えました。
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ふと足元の図太い石に、「三十七丁」とありました。
2022年10月21日 10:49撮影 by iPhone 7Apple
ふと足元の図太い石に、「三十七丁」とありました。
山間に巨岩が時々目につくようになります。
2022年10月21日 11:16撮影 by iPhone 7Apple
山間に巨岩が時々目につくようになります。
2〜3メートルくらいの巨岩が、ナイフでバッサリ切り分けられたように立っています。明らかに二つの岩は、真っ二つに割れたとしか考えられません。それにしても、どうしてこんなにスパッときれいに割れているのでしょうか。
2022年10月21日 11:33撮影 by iPhone 7Apple
2〜3メートルくらいの巨岩が、ナイフでバッサリ切り分けられたように立っています。明らかに二つの岩は、真っ二つに割れたとしか考えられません。それにしても、どうしてこんなにスパッときれいに割れているのでしょうか。
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巨木の幹の根本の祠が祀られていました。小人の妖精の住処の雰囲気です。
2022年10月21日 11:41撮影 by iPhone 7Apple
巨木の幹の根本の祠が祀られていました。小人の妖精の住処の雰囲気です。
御嶽山大神を祀る大きな石碑です。
2022年10月21日 11:42撮影 by iPhone 7Apple
御嶽山大神を祀る大きな石碑です。
頂上の稜線の手前は長い階段です。
2022年10月21日 11:47撮影 by iPhone 7Apple
頂上の稜線の手前は長い階段です。
頂上の直下、石の墓標でしょうか?
2022年10月21日 11:48撮影 by iPhone 7Apple
頂上の直下、石の墓標でしょうか?
頂上直下、巨大な岩の迫力、すごいです。
2022年10月21日 11:50撮影 by iPhone 7Apple
頂上直下、巨大な岩の迫力、すごいです。
直径2メートルはありそうな巨木です。登山者のジジイが木に抱きついています。
直径2メートルはありそうな巨木です。登山者のジジイが木に抱きついています。
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木から氣エネルギーを頂いて若返った気でいます。おめでたい登山者です。
木から氣エネルギーを頂いて若返った気でいます。おめでたい登山者です。
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頂上直下、巨岩の底が祀られていました。
2022年10月21日 11:54撮影 by iPhone 7Apple
頂上直下、巨岩の底が祀られていました。
頂上にある、数メールトもある縦に割れた巨岩です。
2022年10月21日 12:05撮影 by iPhone 7Apple
頂上にある、数メールトもある縦に割れた巨岩です。
加波山の頂上で、一番高いところにある加波山神社本宮(三枝祇神社系)です。
2022年10月21日 12:07撮影 by iPhone 7Apple
加波山の頂上で、一番高いところにある加波山神社本宮(三枝祇神社系)です。
加波山神社本宮(三枝祇神社系)です。
2022年10月21日 12:08撮影 by iPhone 7Apple
加波山神社本宮(三枝祇神社系)です。
山頂神社の真裏の巨石からたっぷりとエネルギーを頂いた欲深い登山者です。
山頂神社の真裏の巨石からたっぷりとエネルギーを頂いた欲深い登山者です。
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東方面が開けて見えました。難台山〜愛宕山のあたりの稜線です。
2022年10月21日 12:15撮影 by iPhone 7Apple
東方面が開けて見えました。難台山〜愛宕山のあたりの稜線です。
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頂上の一つに鎮座する加波山神社中宮です。
2022年10月21日 12:17撮影 by iPhone 7Apple
頂上の一つに鎮座する加波山神社中宮です。
加波山神社中宮系のたばこ神社です。
2022年10月21日 12:25撮影 by iPhone 7Apple
加波山神社中宮系のたばこ神社です。
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加波山頂上稜線の北端の、加波山神社親宮(三枝祇神社系)です。
2022年10月21日 12:28撮影 by iPhone 7Apple
加波山頂上稜線の北端の、加波山神社親宮(三枝祇神社系)です。
頂上から北へ石の階段を下ったところの、の中宮拝殿の前の天狗の高下駄。
2022年10月21日 12:41撮影 by iPhone 7Apple
頂上から北へ石の階段を下ったところの、の中宮拝殿の前の天狗の高下駄。
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巨大な鼻高天狗面の下に、人間にも履けそうな大きな高下駄がありました。
2022年10月21日 12:42撮影 by iPhone 7Apple
巨大な鼻高天狗面の下に、人間にも履けそうな大きな高下駄がありました。
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中宮拝殿(天柱坊大天狗)です。
2022年10月21日 12:42撮影 by iPhone 7Apple
中宮拝殿(天柱坊大天狗)です。
中宮拝殿の右隣に、やや霞んで見えた親宮拝殿です。
2022年10月21日 12:43撮影 by iPhone 7Apple
中宮拝殿の右隣に、やや霞んで見えた親宮拝殿です。
枝垂れ桜の幹は巨大な注連縄のようによじれていました。竜神のエネルギーが絡んでいるよう。
2022年10月21日 12:44撮影 by iPhone 7Apple
枝垂れ桜の幹は巨大な注連縄のようによじれていました。竜神のエネルギーが絡んでいるよう。
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燕山頂上から10メートルくらい北に進んだところの西側に、天狗の踊り場への分け道がありました。分け道の案内板がないので、スマホヤマレコ地図で位置を探りました。踏み後が雑木で隠されて、GPS地図がなければわからない分け道でした。
2022年10月21日 13:50撮影 by iPhone 7Apple
燕山頂上から10メートルくらい北に進んだところの西側に、天狗の踊り場への分け道がありました。分け道の案内板がないので、スマホヤマレコ地図で位置を探りました。踏み後が雑木で隠されて、GPS地図がなければわからない分け道でした。
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天狗の踊り場への分け道は、低い笹に覆われていて、踏み後のかすかな痕跡を見極めながら探さないと見失う、危ういルートでした。
2022年10月21日 13:58撮影 by iPhone 7Apple
天狗の踊り場への分け道は、低い笹に覆われていて、踏み後のかすかな痕跡を見極めながら探さないと見失う、危ういルートでした。
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しばらく不明なルートを探りつつ下ると、数メートルの巨岩がいくつかころがっているところに出ました。
2022年10月21日 14:09撮影 by iPhone 7Apple
しばらく不明なルートを探りつつ下ると、数メートルの巨岩がいくつかころがっているところに出ました。
「これが、天狗の踊り場か」と、この時は思いましたが、計画した地図と照合すると、すこしずれています。とりあえず、ここも天狗の踊り場の一つということにします。
2022年10月21日 14:10撮影 by iPhone 7Apple
「これが、天狗の踊り場か」と、この時は思いましたが、計画した地図と照合すると、すこしずれています。とりあえず、ここも天狗の踊り場の一つということにします。
山の斜面にころがる巨岩は、天狗が岩のオブジェを愉しんだ跡だと考えました。
2022年10月21日 14:10撮影 by iPhone 7Apple
山の斜面にころがる巨岩は、天狗が岩のオブジェを愉しんだ跡だと考えました。
計画のルートを追って、道なき道を、地図GPSで探り山の斜面を下っていくと、またまた巨岩の荒々しい姿が目を奪います。
2022年10月21日 14:11撮影 by iPhone 7Apple
計画のルートを追って、道なき道を、地図GPSで探り山の斜面を下っていくと、またまた巨岩の荒々しい姿が目を奪います。
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ところで私が計画した天狗の踊り場へのルート、実際に足を踏み込んでみたら、踏み跡がものすごく薄い、微妙なコースでした。ふつうの登山なら、絶対に引き返すべきレベルの曖昧で危険なルートです。しかもだんだんと下りの急斜面になりました。
2022年10月21日 14:28撮影 by iPhone 7Apple
ところで私が計画した天狗の踊り場へのルート、実際に足を踏み込んでみたら、踏み跡がものすごく薄い、微妙なコースでした。ふつうの登山なら、絶対に引き返すべきレベルの曖昧で危険なルートです。しかもだんだんと下りの急斜面になりました。
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燕山から天狗の踊り場あたりまでのルート。踏み跡が微妙でしかも急斜面で四つ手が必要なところもあり、頼りはスマホ地図とGPSの方角。道なき道を彷徨いました。たぶん10回以上、方角の選択に迷い、遭難を覚悟しました。が、ときどき安心させてくれる、ピンクリボンが出てくるのです。この、ピンクリボンが、曲者です。
2022年10月21日 14:31撮影 by iPhone 7Apple
燕山から天狗の踊り場あたりまでのルート。踏み跡が微妙でしかも急斜面で四つ手が必要なところもあり、頼りはスマホ地図とGPSの方角。道なき道を彷徨いました。たぶん10回以上、方角の選択に迷い、遭難を覚悟しました。が、ときどき安心させてくれる、ピンクリボンが出てくるのです。この、ピンクリボンが、曲者です。
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標高500メートルを切ったあたりにも、巨石が点在していました。地図上の天狗の踊り場とは、どうもこのあたりのようです。しかし、この近辺、ほとんど道らしき道がありません。しかも、下に沢があり、そこには文字が風化して見えない登山用の分岐の腐りかけた杭がありました。もうすぐ夕方になります。そこから必死に四つ手で沢から上に脱出しました。
2022年10月21日 15:40撮影 by iPhone 7Apple
標高500メートルを切ったあたりにも、巨石が点在していました。地図上の天狗の踊り場とは、どうもこのあたりのようです。しかし、この近辺、ほとんど道らしき道がありません。しかも、下に沢があり、そこには文字が風化して見えない登山用の分岐の腐りかけた杭がありました。もうすぐ夕方になります。そこから必死に四つ手で沢から上に脱出しました。
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計画地図のルートは、沢を挟んでルートが見つからず、燕山への管理道路がある上方向に、エスケープすることにしました。急斜面のすべる泥を四つ手でなんとか登り、道なき道をかき分けて、やっと管理道路に辿りつけました。これでなんとか遭難せずにすみました。管理道路をたらたらと登ると、親宮路の下山ポイント(写真)に辿りつけました。もうすぐ日暮れです。
2022年10月21日 16:18撮影 by iPhone 7Apple
計画地図のルートは、沢を挟んでルートが見つからず、燕山への管理道路がある上方向に、エスケープすることにしました。急斜面のすべる泥を四つ手でなんとか登り、道なき道をかき分けて、やっと管理道路に辿りつけました。これでなんとか遭難せずにすみました。管理道路をたらたらと登ると、親宮路の下山ポイント(写真)に辿りつけました。もうすぐ日暮れです。
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管理道路を上に登り、親宮ルートで下山を開始できました。途中、振り返ると赤い夕日に照らされた木々が美しく見えました。
2022年10月21日 16:36撮影 by iPhone 7Apple
管理道路を上に登り、親宮ルートで下山を開始できました。途中、振り返ると赤い夕日に照らされた木々が美しく見えました。
道に黄金の輝きが見えました。夕日がこぼれて反射していたのです。神秘的な美しさです。それほど周囲は、暗くなっていたのです。もうすぐ17時になりますから。
2022年10月21日 16:49撮影 by iPhone 7Apple
道に黄金の輝きが見えました。夕日がこぼれて反射していたのです。神秘的な美しさです。それほど周囲は、暗くなっていたのです。もうすぐ17時になりますから。
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木々の間から夕方の太陽が赤く眩しく見えました。シャッターをきりました。夕日がレンズのフレアーで拡散して撮れました。
2022年10月21日 16:51撮影 by iPhone 7Apple
木々の間から夕方の太陽が赤く眩しく見えました。シャッターをきりました。夕日がレンズのフレアーで拡散して撮れました。
1
三号目あたりまで無事下山できました。時刻はちょうど17時です。石切り場の雄姿、加波山の石の山としての波動の源がここにあります。
2022年10月21日 16:59撮影 by iPhone 7Apple
三号目あたりまで無事下山できました。時刻はちょうど17時です。石切り場の雄姿、加波山の石の山としての波動の源がここにあります。
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美しい秋の夕焼けです。左に見える山の端が、筑波山です。
2022年10月21日 17:02撮影 by iPhone 7Apple
美しい秋の夕焼けです。左に見える山の端が、筑波山です。
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三号目の本宮路鳥居の分岐のところまで、戻ってきました。
2022年10月21日 17:13撮影 by iPhone 7Apple
三号目の本宮路鳥居の分岐のところまで、戻ってきました。
今回登山の歩数、2万歩を超えました。が、かなりゆっくり動いたせいか、太股の筋肉痛は少なかったです。
今回登山の歩数、2万歩を超えました。が、かなりゆっくり動いたせいか、太股の筋肉痛は少なかったです。
撮影機材:

感想/記録
by eikobo

●山行計画の自動ルートできない場合の注意点
 加波山は3年前の12月に、真壁拝殿あたりから親宮路〜山頂〜一本杉峠ルートで山行しました。
 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2152816.html
 今回は、初心者が一人同行なので、本宮路から山頂を親宮路方向に渡り、ゆとりがあったら、燕山、そしてまだ一度も訪れたことがない、「天狗の踊り場」という巨石や奇岩とうわさがあるところを計画しました。
 山行計画をしたときに、実は、「天狗の踊り場」が自動では設定できませんでした。そこでいろいろと調べ、なんとか「このへんだろう」と推定し、手動でルートを設定しました。
 計画地図では、人の踏み跡があるところなら歩けるはずだと、気楽に考えていました。が、実際に現場を歩いて、すぐにそれが恐ろしく危険になることを思い知りました。
 ルートの計画では、自動で設定できるということは、ルートの情報が充分にあるということです。ところが、自動設定できないということは、ルートについての情報が少なく、AIで自動設定できないということになります。それが実際はどういうことなのか、それをこの体で直に体験しました。
 それは、遭難リスクが高い、恐ろしいことでした。

●地図にあるはずの道(踏み跡)がない
 登山道は、人が歩けば踏み跡で自然に道が道らしく保たれます。が、人の歩数がすくなければ、自然の雑木がルートに進出して踏み跡をわからなくします。計画ルートの設定で、PCで自動設定できないポイントというのは、かつて人が歩いた実績があったとしても、雑木の繁茂が勝って、踏み跡が消されてしまった可能性が高いわけです。
 今回、まず、燕山からの天狗の踊り場への分け道への分岐が、曖昧だったことから始まります。私はそこに、案内板があるものと思い込んでいました。が、何もありませんでした。ただ、スマホ地図のGPSが、そのポイントを指し示すのみでした。そこには、道らしきがありません。が、目を疑ってみると、何となく道らしきが見えてきました。たぶんこれだろうと、笹の葉をかき分けて、それらしきを進みつつ、スマホ地図のGPSで小まめに方角を確認して進んだのです。

●ピンクリボンの怪しさとGPS頼り
 かなり下りたあたりで林道に出ました。どうやら燕山の電波塔のための管理道路ではないかと推測しました。それにしても、ここにこんな車が走れそうな道があることは、地図情報ではわかりませんでした。地図には、他の踏み跡のルートと差がありません。ともかく、こういう道路があることは、エスケープに使えますので、安心できる発見でした。
 しかし、私が計画したルートは、この道路ではありません。道路を横切り、さらに下るルートでした。ところが、いったいどこから下るのか、GPSが示す位置を見ても、道らしきがありません。うろうろ見ていると、少し遠くにピンクリボンが見えると仲間が叫びました。こうして、
ピンクリボンを頼りとし、この辺りから下りても大丈夫だと、道でないところから踏み込みました。今から思うと、そこでエスケープルート(林道)を選ぶべきでした。が、踏み込んでしまうと、どんどん下りとなり、引き返すことができなくなりました。山中にはどこでも獣道のようなものが見えたりします。そこを進みますが、やがてそれはすぐに途切れます。このルートも、そんな感じでした。道を見極めるのではなく、ピンクリボンとスマホ地図のGPSを頼りに信じて、その位置情報と方角を信頼しました。そのために、とんでもない崖を這い下りたり、雑木を右に左にかき分けたり、藪漕ぎしたり、とんでもない道なき道を、計画したルートを辿って。かなりの急斜面を一歩一歩、慎重に進みました。

●絶対に踏み込んではいけないはずの道なき道
 今回は3人で行動しました。一人は今回が初登山だったのです。私が計画したルートです。燕山までは初心者でも安心できるルートだったのですが、天狗の踊り場を探るルートは、高齢になってから3年の経験しかない私には、信じられない道なきルートとなり、とても不安でした。しかしこのルート、計画で地図に、登山道として表示されたものでした。誰かが歩いた実績がある道であることは確かなのです。それなのに、私たち3人は、途方にくれるほど、進んでは道を失い、迷っては協議して探りのくり返しで、初心者の登山者を支えながら、やっと沢の、天狗の踊り場、燕山分岐という、実績の少ないポイントに辿り付きました。
 そのポイントには、一本の分岐らしきを表す標識の杭がありました。が、ぐらぐら揺れるので、たぶん腐っていたでしょう。文字は風化して読み取れません。そこは標高450メートルくらいでした。燕山山頂の約700メートルから、かなり下ったのです。等高線が狭かったので、かなり急勾配でした。さて、そこからまたGPSで探り、帰路を確認します。とにかく、計画したルートのポイントに着いたことは間違いありません。計画どおりなのですが、道がなかったわけです。さてそこから、計画ルートでは、沢の向かいを登るようです。はたして道らしきがあるのか? 強引に行けないことはありませんが、かなりの急勾配で、調べても行ける雰囲気ではありませんでした。仲間が、下りてきた斜面とは別な方向に、ピンクリボンを2つ目視しました。そこで、方向が違いますが、安心できるピンクリボンの方向に、登り返すことに決めました。スマホ地図でその方向調べると、先ほど横切った管理道路に、数十メートルほど登れば着けるはずです。しかし、ピンクリボンの方向への登りが、ものすごい急斜面で、しかもずるずる滑り、難儀しました。初心者の方がとても大変だったのです。何とか補助をし、全員で協力して、やっと管理道路に着けたので、遭難せずに済みました。

●夕闇迫る秋の夕方ぎりぎり下山
 あとは、管理道路をたらたらと登って、親宮路を下山すればよいだけとなりました。すでに夕方、秋分から1か月ほど過ぎた秋の日の入りは早いです。下山ではどんどん足元が暗くなってきました。時折西から水平に木立を抜けて走ってきた真っ赤の夕日の筋が、山肌や下山道の小石に反射し、不思議にやわらかな美しい色合いを愉しませてくれました。真っ赤な西の太陽も正面に覗いたりしました。
 天狗伝承が山全体にありそうな、加波山登山、今回は、その天狗伝承が色濃く伝わる、天狗の踊り場の探索で、思わぬ遭難すれすれの体験をすることになりました。もし遭難していたら、天狗さんを恨んじゃうところでしたが、幸いにも初心者が同行したにもかかわらず、全員が協調してトラブルを克服できました。西に沈もうとしている赤い太陽の輝きが、天狗さんの真っ赤なお顔だったのではないかと、今になって気づきました。私たちの安全を見届けたやさしさと喜びの輝きだったのではないかと。私は、天狗存在は実在すると思っています。信じているのではなく、存在すると思っています。私たちが踏み込んだ天狗の踊り場での迷走を、天狗の精霊が見守り、助けてくれたのだと思います。そんな加波山の天狗伝承を、今回は遭難リスクを通じて体験したということにします。

以下は、今回登山の疑問追究と反省を記します。

●2系統の加波山神社

 加波山の登山道1合目周辺には、加波山と名がついた神社が三つあります。

 1)加波山神社本宮(加波山三枝祇神社、「本宮」「親宮」とも)
 2)加波山普明神社(2004年?前までの加波山神社真壁拝殿)
 3)加波山神社真壁拝殿(本殿は頂上と石岡市大塚、ここは山麓西の遥拝殿、「中宮」「中天宮」とも)

 「加波山神社」をウィキペディアで調べると、こうあります。
(引用)
 加波山神社(かばさんじんじゃ)は、茨城県の加波山山頂、石岡市大塚に鎮座する神社。筑波山などとともに連峰を形成する加波山に対する加波山信仰に基づく神社だった。旧社格は郷社。加波山山頂からやや北に隔たった尾根筋に本殿が鎮座し、更にその北方に拝殿がある。また東西の両山麓にそれぞれ遥拝殿としての里宮がある。鎮座地には近接して加波山本宮と親宮も鎮座、この両宮を併せて加波山権現と総称され、両宮に対して中宮(ちゅうぐう)(加波山神社中宮・加波山中宮)を称し、一に中天宮(ちゅうてんぐう)とも称す。
(以上引用)
 ここで説明されているのは、「加波山神社真壁拝殿」に属するものです。
 御祭神は、国常立尊、伊邪那岐尊、伊邪那美尊など、古事記創生の神々です。

 もう一つ「加波山三枝祇神社(本宮)」をウィキペディアで調べてみました。
(引用)
 加波山三枝祇神社(かばさんさえなづみじんじゃ)は、茨城県桜川市の加波山山頂に鎮座する加波山三枝祇神社本宮(本宮)と三枝祇神社親宮(親宮)の通称。総花式に加波山三枝祇神社本宮親宮、または単に加波山神社本宮(親宮)、加波山本宮(親宮)ともいう。(以下一部略)旧社格はともに村社。本宮の本殿は山頂に鎮座し、その少し南側に拝殿がある。山頂より尾根筋北に200m程隔てて親宮の本殿が鎮座し、更にその北方に拝殿がある。両宮の里宮は加波山西麓の真壁町長岡にある。
(以上引用)
 これが、登山口にある加波山神社本宮の説明です。まず、神社名が正式が「加波山三枝祇神社」であり、それが本宮と親宮に分かれています。
 本宮の本殿は、山頂にあり、たぶん一番高い南端709メートルのところに鎮座しています。その少し南、登山道本宮路を登り切ったところに本宮の拝殿がありました。ひっそりと閉じられていましたが。
 親宮の本殿は、たしか本宮本殿の次(中宮本殿)の次の社のところに鎮座しています。そして拝殿が、頂上から北に下ったところに、中宮の拝殿のとなり(西側)に並んでありました。
 加波山三枝祇神社本宮の御祭神は、伊弉冊命、速玉男命、事解男命、雷神など。親宮は、伊邪那美大神、速玉男命、事解男命、建許呂神とありました。
 つまり、登山道入口にある加波山神社本宮は、古来から加波山信仰を司る、加波山西麓の中心であり、山頂の本宮と親宮の本殿を遥拝する里宮でもあったわけです。しかもここからの登山道には、頂上本宮に参拝登山するルートを本宮路、頂上親宮に参拝するルートを親宮路と名づけられている理由がよく理解できました。

 つまり、登山道入口近辺に近接して二つの加波山神社があるのは、一方がこのエリア(真壁町長岡地区)で加波山信仰の役割を担っている「本宮」で知られる加波山三枝祇神社でした。そして隣接するもう一つの加波山神社真壁拝殿はというと、加波山東麓のエリア(石岡市大塚)で加波山信仰を担い、かつて郷社格であった加波山神社の西麓の遥拝殿とわかりました。

●謎だらけの「加波山普明神社」、じつは……???
 私たちは、加波山神社本宮(三枝祇神社)の駐車場から登山をスタートしました。
 古式ゆかしい本宮の境内には、旧村社とはいえ、いくつかの社があり,立派な社務所もあって山麓の神社としての風格はすばらしいものがあります。境内を東に抜けて、山を目指して歩きだすと、すぐ左側に、鄙びた神社が佇んでいました。けっして大きくはないひっそりとした、ある意味で幽玄な暗さが不気味な印象がないではありません。立ち寄り参拝しました。
 拝殿に向かいお参りをすると、右側に張り紙が二つありました。そこに書いてある文字を読んでみます。

 「天狗の宮、日本で唯一天狗の頭の骨を御神体とするお宮」

 ハァ?、と驚く内容です。「日本で唯一天狗の頭を御神体とする」?とあります。あるブログに、ここの拝殿にあがって、写真撮影禁止ですが、御神体を見ることができたという報告がありました。その印象は、よくわからないものだったとありました。
 もう一つ、この神社の由来がありました。神社の名にある「普明」とは、国安普明(万延元年1860年9月28日〜大正元年1912年9月28日)という、明治時代に、明治天皇の相談役なども務め活躍した、最後の仙人と伝えられた超人でした。伝説ですが、少年期から厳しい修行を山中で行い、やがて、テレポート、分身、水の上を歩く、透視、物品引き寄せ、空中から神薬を出す、不食などの、いわゆる超能力を発揮。しかし、無欲でおだやかでおごらず、頭をさげることを厭わず、自戒をもって素直に生きた、不思議な超人で、最後の仙人ともいわれるほどの、常識を超えた神人だったそうです。死後も、死体が消えたなど不可思議な現象が記録されています。
 そんな国安普明(国安仙人)を御祭神と祀ったのが、加波山普明(ふみょう)神社だったのです。
 この、仙人とされる国安普明は、若いころにたいへんに厳しい修行を山中でしたとされ、おそらくその修行の指導にあたったのが、いほゆる天狗であったのではないでしょうか? 国安仙人は、日本各地の霊場で修行をしたとされ、その修行の山の一つが加波山であったことは想像に難くありません。
 ところで、国安仙人は大正時代に入って死去しました。が、死体が消えたなどの現象から、尸解(しかい)したとされます。
 さて、「尸解」とは何でしょうか。ブリタニカ国際大百科事典から引用します。
(引用)
 尸解(しかい):中国の神仙思想や道教で,人がいったん死んだのちに生返り,他の離れた土地で仙人になることをいう。また,このような仙人を尸解仙という。尸解には,死体を残して霊魂のみが抜け去るものと,死体が生返って棺より抜け出るものとがある。
(以上引用)
 国安普明の場合は、死体が消えたそうなので、生き返って棺から抜け出たと考えられます。イエスキリストの復活のようです。その現象を尸解というわけです。はたして尸解した普明犯人は、どこに行かれたのでしょうか。
 そんな近代の仙人を御祭神とした神社なので、それほど古くからのことではないはずです。

 普明神社(ふみょうじんじゃ)をウィキペディアで調べてみます。
 「新潟県南魚沼市にある神道大教所属の神社。明治時代の仙人・国安普明を祭る」とあり、「昭和27年(1952年)、松井慶一(桂陰)が、国安普明の神徳布教を目的として、東京に苗場明道会を設立。昭和30年(1955年)、新潟県南魚沼郡(現在の南魚沼市)に普明神社を建立」とあることから、加波山普明神社は、それ以降のことになります。が、加波山普明神社のたたずまいは、とても古い、昔の神社の雰囲気で包まれています。
 あるブログから、その理由がわかりました。じつは、この神社は、すぐ東の敷地に隣接している加波山神社真壁拝殿であったようです。調べると、現在この神社は、石岡市大塚を拠点とする加波山神社の末社と格付けされていました。つまり、最近になって隣の敷地に新しい「真壁拝殿」が建立されたことに伴い、役割を変えて、以降、おそらく、新潟の普明神社から御祭神を分霊して、天狗に縁が深い国安普明仙人を祀るようになったと推測します(裏取りしていません)。それ以降、社名を「加波山普明神社」として末社に連なったのだと思います。
 するともう一つ、疑問が出てきます。
 すぐ東に隣接する、現在の加波山神社真壁拝殿の出現です。

●豪華絢爛のギラギラ装飾の真壁拝殿のナゾ?
 常識で考えてみます。だれかが巨額で拝殿の建築を支援してくれるとしたら、現存する社を伝統に従って建て替えるのが通常でしょう。ところが、真壁拝殿のケースでは、隣接する敷地にまったく様式の違う拝殿が新築されました。登山者が驚くのは、現在の真壁拝殿の真っ赤な鳥居と豪勢な装飾であふれた、拝殿社の輝きです。旧真壁拝殿であった隣の神社外観が、暗くひっそりと佇む印象とは、まったく真逆なド派手さに、度肝を抜かれた人は多いでしょう。
 快晴の朝、太陽の下に輝く極彩色の境内は、古式ゆかしい神社の印象はありません。竜の彫り物などなど、大陸文化の印象に、好悪分かれるところです。加波山という古い修驗の信仰が伝わるところには、明らかに違和感がないではありません。
 いったいどういう経緯で、こういう神社ができたのか。その説明が「加波山神社建立の由来」として石碑に刻まれていました。

 それによると、宗教法人箱根大天狗山神社の開祖、竹田敏男(竜斉大天狗)という方の署名の由来書でした。そこには、竹田氏と加波山神社との修行にまつわる四十数年にも続いた関係があり、加波山で最終的な修行を成し遂げた竹田氏が八十歳を迎えて書き記したとあります。そこには「何時果てるとも知れぬ命の結晶として、加波山神社の神々の未来永劫の発展の為に命を燃やしている」とあり、五億円に近い金額を寄付し、建立されたものとあります。記名日は、平成十六年六月。西暦2004年です。つまり、この時に、新しい加波山神社真壁拝殿が出現したのだろうことがわかります(推測)。
 つまり、このような建造物は、寄進者の意向に影響されます。お金を出してくれて拝殿が充実することは、願ってもないことです。が、伝統が深いところであればそれだけ、伝統様式を保とうとするでしょう。ところが、寄進者が、まったく異なる様式を希望したなら、それに屈するしかないかもしれません。
 寄進を受け入れると同時に、伝統を残すにはどうしたらいいか?
 古い従来の社はそのまま残し、新たに土地も含めて新築することにしたのが、現在の加波山普明神社と加波山神社真壁拝殿の姿なのではないかと思いました。
 個人的には、今の真壁拝殿の豪奢な様式は、神道としては受け入れがたいもので、度肝を抜かれても、好きにはなれません。何かこの豪華さの裏に、金にまつわるあまり好ましくない問題があるのではないかと邪推をしてしまいます。
 因みに、この新しい真壁拝殿の寄進者の関係の、箱根大天狗山神社を調べてみました。きれいで豪華なホームページがあります。それを見ると、新しい真壁拝殿の豪奢の様式と同じものであることがわかります。さらに箱根大天狗山神社について、いろいろと調べてみると、水子に関するあまりよろしくない評判が出てきました。どうもニオイます。私はこれ以上かぎたくないニオイです。
 天狗というと、人間にとって一概によい存在とはかぎりません。平田篤胤の『仙境異聞』では、天狗が人間の生活を密接にささえつつ修行をしている様が書かれていますが、人間も同様に、悪心をもった天狗も存在します。天使のなかにも、堕天使がいるように、天狗は、獲得した神通力を利用して、人々を惑わせ、金品を巻き上げることに加担をするものもいるでしょう。精霊といわれる狐霊なども同様です。人間をサポートする精霊と、人間を食い物にする精霊がいるわけです。
 愛宕山の十三天狗は、人間をサポートする優れた天狗精霊だと思います。が、箱根の〜〜〜は、どうもニオイが違います。その影響を受けた、現在の真壁拝殿? どうも違和感がぬぐえません。

●廃墟:天狗之庭(1987〜1993年)のなぞ
 加波山登山道本宮路の三号目、鳥居がある手前のところに、風化しかかっている奇妙な建造物がありました。敷地は封鎖されていて、囲いの隙間から覗くことはできます。電話ボックスくらいのガラスのケースがあって、そこに天中坊大天狗らしき一本ゲタの天狗像が見えました。近くで見てみたいほど、きれいな状態ですが、お顔の目のあたりが、ケースに隠れて見えないのが残念でした。すこし横には、岩切之大権現らしき天狗像が同様にあり、これも近くで見たいほど、よい状態で保存されています。その他は奥まっていてどうなっているのか分かりません。
 ここは、廃墟として有名な「天狗之庭(大天狗神社)」という施設です。
 ウェブで調べると、1987年のバブル期に箱根の新興宗教団体が茨城支部神社として違法に建築した施設とありました。「仏像や神像が雑然と並び、四隅に建つ照明塔があるB級スポット的施設で、主神として天中坊大天狗、加波根不動明王、岩切之大権現、天聖稲荷大明神、釈迦如来像、十二支雷公観世音が祀られている。照明塔はソーラーシステムで稼働していたらしい」とありました。役場は立ち退き要求するも活動継続し、バブル期には活況を呈したという。1993年に箱根に神社を再建したため、茨城の神社を放棄した」とありました。
 さて、ここで大きな疑問が湧いてきました。
 この天狗之庭の様式は、あたらしい真壁拝殿と発想がどこか似ているような? 気のせいでしょうか? さらに「1993年に箱根に神社を再建」という下りです。天狗と名のつく宗教団体としたら、真壁拝殿建立に寄進した、あの団体のその人ではないのでしょうか? ホームページや他の記事を調べてはましたが、1993年に符号するところが出てきません。なので、確証がないのですが、どう考えても、関連があるとしか思えません。
 そしてその人物等を調べると、よろしからぬものが出てきます。これ以上、深入りしたくはありませんが、怖いものみたさでこんな動画を発見しました。どなたかが、この廃墟施設をドローンで撮影したものです。
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm38742792

●天狗の踊り場は、道なき道の迷路:曲者のピンクリボン(林道を頼ること)
 今回の登山で、私が行きたかった「天狗の踊り場」は、人口の施設ではなく、本物の自然の天狗の修行場と考えられる場所です。どこに行っても、巨岩がドスンとかゴロンとかある山の部分は、「天狗の〜〜〜」と言われます。ですから、おおよそ、どんなところから、だいたいの予測がつきました。山中に巨岩があると、コントラストが強い山の印象が深まります。私は大好きです。そんな巨石や巨岩のある風景が。
 岩や石には、地球生成のエネルギー、電磁波があります。その微細な振動に触れると、私の生体が喜ぶのです。巨岩や巨石の周辺は、磁場が高いといわれます。大きな地球の生成の電磁波エネルギーが膨大に放射されているからだろうと体験的に思います。だからこそ、加波山に行くなら、近くの天狗の踊り場というところを訪れたかったのです。
 ところが、このスポット、ヤマレコの登山計画で自動で地図に出ませんでした。手動であたりを目星をつけて、ルートを作るしかなかったのです。地図には、踏み跡の履歴があります。それを頼りに、作成したのですが、はっきり言って、危険な歩いてはいけないルートになってしまいました。
 ルートで許せるのは、燕山から西に、天狗の踊り場方向に下り、途中の巨岩・巨石を堪能して、電波塔管理と思われる林道に出るところまでです。
 ルートの計画では、このような車が走れる林道(未舗装)があることがわかりませんでした。その情報があらかじめあったなら、これを利用した、もっと安全なルートを作成できたでしょう。
 まずいことに、今回私が作ったルートは、この道路を横切り、さらに奥深く下に下りるもので、これまでの経験から、計画地図どおりに行けば、必ず突破できることと信じ、予定どおり、結構しました。
 それは、反省すべき失敗でした。
 まず、林道を横切って下に下りる道が見つからないのです。必死に手分けして探すと、遠くにピンクリボンが見えたのです。つまり、ここを下れば、ただしいルートに出れると判断したのです。もしピンクリボンが見つからなかったら、林道を利用して,安全に下山することを考えたかもしれません。が、リボンが見えたのです。このピンクリボン、そして黄色いリボン、曲者です。
 燕山から天狗の踊り場というエリア、まったく標識がありません。ときどきリボンがあるのです。リボンがあると、安心してしまいます。ところが今回は、リボンに惑わされたと思います。
 まして今回は、初心者の方がいらっしいました。ほんとうにその方には、申し訳ないことに、道なき道を案内してしまい、多大な迷惑をかけてしまいました。幸い、一度も音を上げることなく、辛抱強く付き合ってくれたので、無事、さんざん迷ったあとに、林道にエスケープできました。私もすでに数十回ほど登山をしていますが、今回の天狗の踊り場の近辺のように、道がものすごく曖昧で、はっきり言ってまったく登山道とは言えないルートを、こんなにもたくさん歩いたのは初めての経験です。それを初心者の方に体験させてしまったことは、大いに反省しなければならないことです。それにしても、初心者の方が、この急斜面が続出する迷路を耐えて歩ききったこと、すごいことだと思います。ほんとうに申し訳ございませんでした。

●加波山の大神と天狗の皆様に感謝
 ありがとう、加波山の大神たち、そして天狗の皆様。
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