学祭山行①谷川岳 一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁南稜 先発隊


- GPS
- 12:04
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,757m
- 下り
- 1,668m
コースタイム
- 山行
- 1:16
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 1:22
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
学祭期間を利用して、弘前大学山岳部と弘前大学医学部山岳部は谷川岳合宿を計画した。トレッキングチームとクライミングチームに分かれて、複数ジャンルの山行形式を1つの合宿で行うという初めての試みでもあった。
10/21〜10/22
クライミングチーム:一ノ倉沢 先発隊
トレッキングチーム:谷川岳 西黒尾根〜天神尾根
↓
メンバー入れ替え
↓
10/23
クライミングチーム:一ノ倉沢 後発隊
トレッキングチーム:上州武尊山
この記録はそのクライミングチームの一ノ倉沢登攀 先発隊の記録である。
10/21
弘前から運転して15時頃に水上町のJR土合駅に到着。土合駅の地下ホームを観に行くトレッキングチームをよそにクライミングチームの私とSoichiは準備をして出発する。本当は3人で行くはずだったが、1人が山行前に自転車で転倒し負傷して不参加となったため、2人での山行となった。1時間ほど歩くと一ノ倉沢の大岩壁が見えてきた。そのスケールに圧倒される。衝立岩、烏帽子沢奥壁、コップ状岩壁、滝沢スラブ、それぞれのの岩壁群、すべてが大きく険しく見えるとともに、800人以上の人が帰らぬ人となった壁でもあるため、どことなく悲壮感が漂う不気味な感じもした。出合にテントを設営してさっさと就寝した。
10/22
朝3時前に起床。4時前には出発した。闇の中、岩壁へ伸びる踏み跡を辿る。ひょんぐり滝を50mザイル2本で懸垂下降した。懸垂下降地点からすぐにテールリッジと云われるスラブ状の岩尾根に取り付くが、末端部がなかなか悪い。慎重に登る。衝立岩の真下で完全に明るくなった。衝立岩直下をトラバースしてしばらく進むと烏帽子沢奥壁の南稜テラスに到着した。登攀装備を整えて離陸する。
1P目
スラブからチムニーへ。チムニーは出だしの一歩がハングしておりフリークライミングの技術が問われる。私とSoichiは共に難なく通過。凹状の壁にステミングし、背中と足で突っ張って登った。
2p目
フェースを直上。サイドやラップ持ちで持てるガバはあるが、真っ直ぐ持てるガバはほぼない。ピカピカのペツルのアンカーがあるところでピッチを切る。
3P目
草付の斜面を登る。ビレイはいらない
4P目
頭上のハングを巻き気味に登り、6ルンゼ側に出てピカピカのペツルのアンカーでピッチを切る。岩が急に脆くなる。リッジを乗り越えるため、ザイルの流れに注意。
5P目
6ルンゼからリッジに戻る。快適で開放感あふれる岩のリッジを登る。
6P目
5メートルほど登り、垂壁の直下へ。
7P目
垂壁を登る。難しい難しいと記録では書かれていたが、そこまで難しくは感じなかった。
7ピッチ目を登りきったすぐ左に懸垂下降で利用する6ルンゼ右俣がある。50mザイル2本×2ピッチの懸垂下降で4ピッチ目終了点まで降りることができた。草付は歩いて降り、2ピッチ目と1ピッチ目は50mザイル1本×2回の懸垂下降で南稜テラスまで下降できた。
登攀装備をまとめてテールリッジを降りる。乾いていたので順調に降りることができたが、やはりテールリッジ末端部は怖かった。往路で懸垂下降したひょんぐり滝の高巻き斜面は復路はフリーソロで登ったが、最後が少し厄介で怖い。そこを越えれば出合はもうすぐ。一ノ倉沢出合に戻ったら観光客と思われる人、人、人。渋谷のスクランブル交差点のように人がいてびっくり。「あの壁を登って来たんですかあぁぁ?すごおぉぉい!!!」と何人に言われたか分からない。デポした幕営装備をまとめて林道を歩き、土合に下山した。
高校生の頃からずっと憧れていた一ノ倉沢、とても良い壁だった。また登りに来たい。次は衝立岩か?
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する