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Yamareco

記録ID: 4821024
全員に公開
アルパインクライミング
谷川・武尊

学祭山行①谷川岳 一ノ倉沢 烏帽子沢奥壁南稜 先発隊

2022年10月21日(金) 〜 2022年10月22日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:04
距離
12.8km
登り
1,757m
下り
1,668m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:16
休憩
0:06
合計
1:22
距離 4.7km 登り 221m 下り 18m
2日目
山行
9:11
休憩
1:28
合計
10:39
距離 8.1km 登り 1,546m 下り 1,670m
4:11
124
6:15
6:43
185
9:48
10:06
77
11:23
11:42
97
13:19
10
13:29
13:50
23
14:13
18
14:31
14:33
4
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
死者数がギネス記録の山、谷川岳

慰霊碑に手を合わせてから出発

合掌
1
死者数がギネス記録の山、谷川岳

慰霊碑に手を合わせてから出発

合掌
マチガ沢
一ノ倉沢
悲壮感漂う巨壁
翌日、テールリッジの上部で空が白んできた
翌日、テールリッジの上部で空が白んできた
核心のチムニー
4P目

3p目は草付の緩斜面を歩くだけだったので記録では割愛する
4P目

3p目は草付の緩斜面を歩くだけだったので記録では割愛する
最終ピッチ
最終ピッチ
垂壁だが、そんなに難しくは感じなかった
2022年10月22日 09:41撮影 by  iPhone 11, Apple
10/22 9:41
垂壁だが、そんなに難しくは感じなかった
6ルンゼ右俣を懸垂下降
6ルンゼ右俣を懸垂下降
テールリッジを降りる


なかなか嫌らしい場所である
テールリッジを降りる


なかなか嫌らしい場所である
ひょんぐり滝の高巻き

最後だけスリングで手がかりをつけてやる
ひょんぐり滝の高巻き

最後だけスリングで手がかりをつけてやる
一ノ倉沢出合に帰還
1
一ノ倉沢出合に帰還
撮影機器:

感想

学祭期間を利用して、弘前大学山岳部と弘前大学医学部山岳部は谷川岳合宿を計画した。トレッキングチームとクライミングチームに分かれて、複数ジャンルの山行形式を1つの合宿で行うという初めての試みでもあった。

10/21〜10/22
クライミングチーム:一ノ倉沢 先発隊
トレッキングチーム:谷川岳 西黒尾根〜天神尾根

メンバー入れ替え

10/23
クライミングチーム:一ノ倉沢 後発隊
トレッキングチーム:上州武尊山

この記録はそのクライミングチームの一ノ倉沢登攀 先発隊の記録である。

10/21
弘前から運転して15時頃に水上町のJR土合駅に到着。土合駅の地下ホームを観に行くトレッキングチームをよそにクライミングチームの私とSoichiは準備をして出発する。本当は3人で行くはずだったが、1人が山行前に自転車で転倒し負傷して不参加となったため、2人での山行となった。1時間ほど歩くと一ノ倉沢の大岩壁が見えてきた。そのスケールに圧倒される。衝立岩、烏帽子沢奥壁、コップ状岩壁、滝沢スラブ、それぞれのの岩壁群、すべてが大きく険しく見えるとともに、800人以上の人が帰らぬ人となった壁でもあるため、どことなく悲壮感が漂う不気味な感じもした。出合にテントを設営してさっさと就寝した。

10/22
朝3時前に起床。4時前には出発した。闇の中、岩壁へ伸びる踏み跡を辿る。ひょんぐり滝を50mザイル2本で懸垂下降した。懸垂下降地点からすぐにテールリッジと云われるスラブ状の岩尾根に取り付くが、末端部がなかなか悪い。慎重に登る。衝立岩の真下で完全に明るくなった。衝立岩直下をトラバースしてしばらく進むと烏帽子沢奥壁の南稜テラスに到着した。登攀装備を整えて離陸する。

1P目
スラブからチムニーへ。チムニーは出だしの一歩がハングしておりフリークライミングの技術が問われる。私とSoichiは共に難なく通過。凹状の壁にステミングし、背中と足で突っ張って登った。

2p目
フェースを直上。サイドやラップ持ちで持てるガバはあるが、真っ直ぐ持てるガバはほぼない。ピカピカのペツルのアンカーがあるところでピッチを切る。

3P目
草付の斜面を登る。ビレイはいらない

4P目
頭上のハングを巻き気味に登り、6ルンゼ側に出てピカピカのペツルのアンカーでピッチを切る。岩が急に脆くなる。リッジを乗り越えるため、ザイルの流れに注意。

5P目
6ルンゼからリッジに戻る。快適で開放感あふれる岩のリッジを登る。

6P目
5メートルほど登り、垂壁の直下へ。

7P目
垂壁を登る。難しい難しいと記録では書かれていたが、そこまで難しくは感じなかった。

7ピッチ目を登りきったすぐ左に懸垂下降で利用する6ルンゼ右俣がある。50mザイル2本×2ピッチの懸垂下降で4ピッチ目終了点まで降りることができた。草付は歩いて降り、2ピッチ目と1ピッチ目は50mザイル1本×2回の懸垂下降で南稜テラスまで下降できた。

登攀装備をまとめてテールリッジを降りる。乾いていたので順調に降りることができたが、やはりテールリッジ末端部は怖かった。往路で懸垂下降したひょんぐり滝の高巻き斜面は復路はフリーソロで登ったが、最後が少し厄介で怖い。そこを越えれば出合はもうすぐ。一ノ倉沢出合に戻ったら観光客と思われる人、人、人。渋谷のスクランブル交差点のように人がいてびっくり。「あの壁を登って来たんですかあぁぁ?すごおぉぉい!!!」と何人に言われたか分からない。デポした幕営装備をまとめて林道を歩き、土合に下山した。

高校生の頃からずっと憧れていた一ノ倉沢、とても良い壁だった。また登りに来たい。次は衝立岩か?

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