バリゴヤノ頭からクロモジ尾周回で紅葉とススキを


- GPS
- 10:55
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,401m
- 下り
- 1,403m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
慣れない人が気安く入るところではないと思うのである程度慣れた人なら危険と言うほどの所は無いと思う。 ただやはりルーファイや石楠花バリア地帯の通り抜けなどで思ったより時間がかかる可能性はあり、これからの季節そこらへんも考えて行くべき。 以前は稲村ヶ岳山荘から上がってすぐの所、クロモジ尾分岐にあった矢印形標識が無くなってロープも張られてしまっているが、何か理由があるのか分からないが通ることにまったく支障は無く、逆に一番下の以前は唯一分かりにくかった尾根筋から折れて林道への斜面の踏み跡がはっきりしてきて分かりやすくなっているくらいだった。 |
写真
初めてここを通った時は、すぐ横に見えてるから案外早く着くかなどと思い込み、その後小さく急な上り下りを繰り返しまくっていつまで経っても着かないことに疲れた記憶がある。
まあそれが分かっていても今回もなかなか着かないことに疲れてしまったわけだが。
この斜面は以前は右左中央に登路があって右が一番簡単簡明という話があった記憶があるが、今ではその右ルートにテープが連打されているよう。
それでも下が泥濘んでいる時はこの斜面のトラバースは危なっかしくて気を遣うし、上りならまだしも下りに使いたいとは思わない。
今回写真を撮れたのは気楽に安定して撮れる場所からのみで、本当はそんな安定していない急な坂やもっとすごいバリア地帯を撮るべきだったとは思うが、場所的にも時間的にもあまり余裕が無かった。
ここもバリア地帯の中では最も楽な方で、途中には坂から押し出されそうとか、テープはあるのに通れないなどというところもあるので注意が必要。
数年前通った時はテープ探しなどルーファイの必要性はあってもここまで通りにくかった記憶は無いが、やはり植生、特に石楠花や時に杉の若木が育ってきてその分難易度が少しずつ上がってきてるのではと感じた。
こういう傾斜一つ一つが短いが急。
時にお尻付いたり後ろ向きになったりといった場所もあるし、その上石楠花バリア帯では邪魔にしかならないのでストック使うのがいいかどうか微妙。
このコース上でロープが付けられているのは確か5箇所くらいだったか。
このコースで付けられているくらいだからどこもほんとに助かるところばかりだが、どれも結構古いので安直には掴めない。
ちょうど鞍部からの登り口の岩場に腰掛けて休憩しておられたのでそのあたりの写真は撮らなかったが、聞くと下りだそう。
そのうえ自分が上ってきた一般的な南谷からのルートではなさそうだったので、もしかすると大川口とかに下りる途中だったんだろうか。
詳しくは聞かなかったが、雰囲気からしても自分には及びも付かない山慣れた、このあたりに精通されたすごい人だったのかも。
これがある以上、当時はバリゴヤまでに他にも同じものが幾つか設置されてたのではと思うが、今ではこれ一つしか見たことがない。
やはり何年か前より石楠花が刈り取られて出入り口が分かりやすくなってるような気がするので、メイン登山道については刈り込みなどの整備も行われているのかと感じる。
今回もやはり標識は無く、ロープもしっかり張られていたところを見ると看板は意図的に撤去されたと思われ、ちょっと不安になるが、それにしては通行止め看板が出ているわけでもないのでロープ潜って予定通りクロモジ尾に。
っと思ってザック下ろしたらサイドポケットに突っ込んでコンプレッションベルトで押さえておいたサーマレストの折りたたみ座布団が無くて愕然。
おそらくどこかの石楠花バリアに盗られてしまったに違いないが勿論どこかは分からず。
分かったとしてももう探しに返る時間も余力も気力も無い。
帰ってから自撮りした稲村ヶ岳山頂付近での写真見返してもすでにザックに付いてる雰囲気は無いから、やはり稲村ヶ岳直前の石楠花バリア地帯で盗られた可能性高し。
もし拾った方がいれば有効利用してやって下さい。
ここから林道までが以前は分かりにくかったが、今回はもう踏み跡がだいぶしっかりして道となってきていて迷う部分はほぼ無くなっていた。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
先月だったか稲村ヶ岳行った時にクロモジ尾への分岐にあった標識が無くなっているのに気付き、それ以来まさか通れなくなったなんてないよなと、林道歩きの関係でモジキ谷出合いからのバリゴヤノ頭コースや岩本谷で大日のキレットに突き上げるルートを上った時に下りに使った、西向きでちょうど下りの時間に陽が当たっている好きな道がどうなってるのか気になっていたので、今回はバリゴヤからの周回コースで。
ついでにちょうど紅葉のシーズンだし、クロモジ尾の途中には斜面一面ススキというこれまたこの季節ならではの場所もあるので一石二鳥かと行くことに。
ただバリゴヤコースは実は苦手。
出だしから結構な急登が続くうえ、稜線に出れば木の根や石楠花の中をなんとか押し通り、その後は細かく幾つも続くピークの急で細く曖昧な上り下りの踏み跡。
テープはあるところには必要以上にあるのにここで欲しいってところで横とか下とか、目に付きにくいところにあったりしてルーファイも常に必要。
後半出てくる笹原は上り一辺倒でそのてっぺんには必ず岩が待ち、その一カ所には巻きのような踏み跡があってそちらに逃げると、それが正解なんだと思うがたった1メートルほどの岩にロープが下がり、足の無い岩に枯れ木が立てかけてあるのを利用してよじ登る。
ただでさえ急で足場が曖昧な下りは苦手で、恥も外聞もなくお尻下ろしたり後ろ向きで下りたりしてるのに他も全体に体中使って進むようなところが多くて疲れ切ってしまう。
特に今回は数年前に比べて踏み跡は少しはっきりしてきたと思うものの年月に比例して植生も育ち、石楠花や杉の若木がバネのように通るのを邪魔するどころかはじき出そうとするようなところが増えた気がする。
そんな所にまたまたほとんど寝ずに行くことに。
実は作戦失敗で、早く行きたいからとまた車中泊を企て、それ用には向かない狭く下も凹凸だらけのハッチバック車なのでシュラフ持っていくよりダウンの上下着込んだ方が寝やすいかもと天気を読み違えてお気楽に行ってみたらなんとこの秋一番の冷え込み。
おかげで腰や足先がじんじん冷えてトイレにばかり行きたくなってまったく寝られず。
もう無理と5時過ぎに起き出してコンビニおにぎり食べてさて出発とエンジン掛けたらなんと外気温3度。
例によって天川村役場に駐めさせてもらってたが他にも何台か駐まってたのでエアコンのためにエンジン掛けっぱなしにも出来ず、えらい目に遭ってしまった。
その後熊渡に車駐めて林道歩き出しても10台くらいもどうも山ではなさそうな車に追い越されたので考えたらちょうどナメゴ谷という紅葉で有名な谷がシーズンで、東向きの谷なので朝イチで撮りに行く人達の車だったのかもしれない。
そんなこんなで身体的には今回もとてもきつい山行になってしまったうえに最近いつも持ち歩いていたサーマレストの折りたたみ座布団もおそらく石楠花に奪われ、高いところの紅葉にもススキにもどうも何日か遅れて最盛期は逃してしまったが、クロモジ尾は別に問題無く通れ、どころか最近では使う人も多いのか分かりにくかった最後、尾根筋を外れて林道に向かって斜面を下りていくところは踏み跡がしっかりして迷う所が減ってきていたので最後はなんかうれしかった。
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