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Yamareco

記録ID: 486310
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無雪期ピークハント/縦走
四国

魚梁瀬林鉄西谷線廃線跡から鐘ケ龍森(北川村)

2014年07月25日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.6km
登り
563m
下り
555m

コースタイム

日帰り
山行
4:11
休憩
1:23
合計
5:34
10:40
50
登山口
11:30
11:30
18
廃線跡起点
11:48
11:53
13
制動機
12:06
12:22
9
途中休止
12:31
12:31
10
林班境界木柱
12:41
12:41
12
上部の西谷林道
12:53
12:53
13
林道終点
13:06
13:06
14
稜線のコル
13:20
13:25
24
高度計高度995mで休止
13:49
14:14
26
山頂
14:40
14:40
17
稜線のコル
14:57
14:57
12
林道終点
15:09
15:41
29
林班境界木柱
16:10
16:10
4
西谷11林道終点の橋
16:14
登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口周辺路肩に三台以上駐車可
コース状況/
危険箇所等
魚梁瀬森林鉄道西谷線廃線跡は無視して、鐘ケ龍森のみの登山の場合、北川村宗ノ上周辺国有林を管理する安芸森林管理署隷下の当該林業事務所に書類申請すると、西谷林道のゲート(西谷林道本線と西谷11林道との分岐付近)通過の許可が得られるかも知れない。但し、土砂崩れ等で林道終点まで車で行けない可能性もある。終点近くまで車で行けたなら、ハイキング並みの楽な登山になる。
因みにゲートの20数メートル上の山際を林鉄西谷線が走っていた。
尚、このゲートは'90年代、高善森北西地点にあった。
林班境界木柱(廃線跡の両側)
1
林班境界木柱(廃線跡の両側)
林道終点奥の横道
1
林道終点奥の横道
稜線のコル
痩せ尾根道
白骨大木
「境409号」標柱の立つピーク
1
「境409号」標柱の立つピーク
山頂が近づく笹尾根
山頂が近づく笹尾根
空が開けた山頂
多少展望がある
林班境界沿いの伐採された急斜面を一直線に下る
林班境界沿いの伐採された急斜面を一直線に下る
枕木が水没した下段の廃線跡
5
枕木が水没した下段の廃線跡
登山口(手前)
2014年06月14日 11:08撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
6/14 11:08
登山口(手前)
廃線跡橋台
2014年06月14日 11:09撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
1
6/14 11:09
廃線跡橋台
石積みの水路
2014年06月14日 11:16撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
3
6/14 11:16
石積みの水路
三差路(左折)
2014年06月14日 11:19撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
6/14 11:19
三差路(左折)
岩が続く支尾根
2014年06月14日 11:43撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
6/14 11:43
岩が続く支尾根
白い花の群落
2014年06月14日 12:01撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
2
6/14 12:01
白い花の群落
廃線跡の浅い切通し
2014年06月14日 12:02撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
2
6/14 12:02
廃線跡の浅い切通し
廃線インクライン跡制動機
2014年06月14日 12:13撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
6
6/14 12:13
廃線インクライン跡制動機
路盤が消失して宙吊りになった線路
2014年06月14日 12:19撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
5
6/14 12:19
路盤が消失して宙吊りになった線路
枕木が残る廃線跡
2014年06月14日 12:20撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
4
6/14 12:20
枕木が残る廃線跡
橋台と丸太橋
2014年06月14日 12:24撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
4
6/14 12:24
橋台と丸太橋
廃線跡路盤の石垣
2014年06月14日 12:27撮影 by  FinePix HS20EXR, FUJIFILM
3
6/14 12:27
廃線跡路盤の石垣

感想

北川村と馬路村境界の鐘ケ龍森(1125.5m)は、昔から山名は知られていたものの、登頂者は稀な山だった。しかし平成20年発行の地形図(馬路)には、山の東と南(西谷林道)に林道が記載され、地形図だけを見ると、気軽に登頂できるなったかのように思える。しかし両方の林道共、麓に近い所にゲートがあるため、通過には事前に安芸森林管理署隷下の森林事務所に書類申請しなければならない。ただ、申請しても許可が100%下りるとは限らない。

そこで西谷林道の前身である魚梁瀬森林鉄道西谷線廃線跡と、国有林の林班境界道等を組み合わせ、ゲートがない西谷11林道から登るルートを開拓した。
西谷線は林鉄の本線である奈半利川線の西谷口から分岐して、宗ノ上川沿いを遡り、上流でインクラインによって高度を上げ、863.8m三角点北西の谷まで達していた全長約19kmに及ぶ支線。昭和18年から32年にかけて、軌道が随時延長されていき、40年に廃線になった。

登山口は沢の手前だが、明確な道がある訳ではない。樹林の中に入って少し上がると、西谷線廃線跡の橋台横に出る。更に進むと南側に石積みの水路が現れるので、これに沿って登る。ある程度上ると横道に出る。当方は左折してしまったが、右折する道の方が後述する上段の軌道跡終点に続く作業歩道に通じている可能性がある。
斜面をトラバースする道は踏み跡になり、やがて判然としなくなる。しかしさきほどの分岐まで戻るのは時間のロスになるため、目の前の急傾斜の斜面を上がり、視界に支尾根が現れるとそれを遮二無二上がった。

幅広だった尾根は高度が上がってくると尾根の形が明確になり、やがて730m独立標高点の北東の横道に出た。この歩道はもしかすると、インクラインによって高度を上げた上段の軌道終点に繋がっているのではないかと思い、左折して進んで行くと、案の定、軌道跡に出た。
そこから西に張り出した二つ目の尾根の廃線跡は土砂崩れがある深い切通しになっており、そこを抜けて左折した所にインクライン基点の制動機が残っている。これはブレーキ制御装置の一種。ここまでは先月、別ルートで登っていた。

更に廃線跡を進むと、路盤が流失して宙吊りになった線路がある。レールが二条になっているのは、インクラインへの短い引込線のためだろう。
それ以降、谷部には石積みの橋台の上に丸太橋が架けられている。軌道稼動時、それらには木造橋が架けられていた。
顕著な谷を二つ越した次の尾根の廃線跡には、林班境界木柱が立っている。先月、この廃線跡を歩いた際、ここから上部の西谷林道まで、林班境界道があるのでは、と睨んでいたため、尾根を上ってみると、案の定、植林の中、踏み跡があった。

林道に出る手前はカヤがヤブ化した岩石群となっている。ここから林道終点までは僅か12分。これならゲートから長時間、遠回りの林道を歩くより、変化に富んだルートになるので、登行していても面白いだろう。
林道終点からは想像していた通り、作業歩道が植林帯の中に続いている。
950m等高線から西に派生する尾根に乗ると、道は反転し、1017m峰と鐘ケ龍森とのコルに出る。この辺りの稜線は痩せ尾根になっているため、風の通り道となっており、格段に涼しくなる。

道沿いは植林や雑木だが、上部に行くと白骨樹の大木もある。
北川村と馬路村との村界線に出ると、森林管理署の境界目出し標「境409号」が傾いて立っている。ここから西に折れると、登山道はスズタケに覆われ気味になるが、藪漕ぎをするほどではない。
山頂が近づくとスズタケの背も低くなり、空一面が開けた山頂に出る。なかなか気持ちのいい頂だが、レジェンド・MH2氏の登頂記念板は既に朽ちて消滅している。
山頂の一角からは辛うじて、周辺の山並みの一部が見える。

帰路は林班境界木柱まで戻ると、そこからその尾根を下りてみた。先月もこの尾根を下りてみたが、2分ほど下ると道は左に曲がり、伐採地で消えていた。今回もそこから下を探してみたが、やはり踏み跡はない。そこで、斜面をかなり下方まで一直線に伐採している、その跡を下ってみることにした。急勾配故、絶対上りには利用したくないルート。
ある程度下ると、西側の林班境界尾根と接したので、尾根に乗るとうっすらと踏み跡もあった。

ほどなくこの尾根道は横道に出た。左折するとこの道は谷の手前で消えていたが、周辺の伐採された倒木群を見ると、この谷沿いは作業歩道跡ではないかと思えた。藪もそんなに深くない。そこで谷沿いを下って行くと、案の定、明確な踏み跡になった。
谷沿いを下りきった所の岩には、森林管理署の丸い看板が設置されていた。つまり、この道はさきほどの林班境界木柱から続く林班境界道だったのである。境界尾根が急傾斜の箇所があるため、谷沿いに道をつけたのだろう。ここも先月、訪れていた。

谷を南に渡渉した地点がインクラインの下段の起点であり、下段の軌道の終点でもある。沢の水が廃線跡に溢れており、枕木が水没しているのが分かる。
そこから南に廃線跡を少し進むと、前方右下に西谷11林道終点の橋が見えてくるので、ガレ場を下って林道へ下り、登山口へと引き返す。

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